朝起きたら、小さな白ニキビが顔中に大量発生!突然、こんな状態になってしまったら普段のメイクはおろか、鏡を見るのもイヤになってしまうはず。しかし、白ニキビが急に増えるときは何か必ず原因があるものです。そこで本記事では、白ニキビが突然大量発生する原因や繰り返さないための予防法について詳しく解説。白ニキビ改善効果の期待できる美容医療についてもご紹介します。突然、顔中に増えてしまった白ニキビに悩まされている方は、ぜひ今後の治療の参考にしてください。
INDEX
1.「白ニキビ」とは?他のニキビとどう違う?
ニキビは4種類あり、「白ニキビ」→「黒ニキビ」→「赤ニキビ」→「黄色ニキビ」の順で進行します。白ニキビは一番初期の段階で、皮脂やメイク汚れが毛穴をふさいでいる状態のこと(「コメド」ともいう)。そのため、皮脂が多く分泌される鼻や口まわり、あごなどは白ニキビが突然大量発生しやすい部分です。
白ニキビの見た目は小さく盛り上がっている程度でそれほど目立ちません。治療も比較的簡単で、適切に処置すればすぐに治るでしょう。しかし余計な刺激が加わると炎症が進み、悪化してしまいます。進行するときれいに治りにくくなるため、放置しないなど治し方には注意が必要です。
2.白ニキビが大量発生!突然増える原因は?
大人になっておでこや頬などに白ニキビが大量発生すると「何かの病気……?」と不安になる方もいるはず。突然、顔全体が白ニキビだらけになってしまう原因について解説します。
■生活習慣の乱れ
生活習慣の乱れとは、主に睡眠不足や偏った食生活、運動不足など。これらの悪習慣は、肌のターンオーバーを乱し、皮脂の過剰分泌を引き起こします。生活習慣が乱れた状態が続くと、古い角質が肌に残りやすくなり、毛穴詰まりを大量発生させることも。さらに、免疫力を下げてしまう要因にもなるため、すでにできてしまったニキビの治りも悪くなるでしょう。
■ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスの乱れも皮脂の過剰分泌を引き起こし、毛穴詰まりを誘発する原因です。ホルモンバランスの乱れには女性特有の生理周期だけでなく、運動不足やストレスによる自立神経の乱れが関係していることもあります。
■肌の乾燥
オイリー肌はニキビができやすいと思われがちですが、乾燥肌もニキビ肌の原因のひとつ。それは、乾燥肌だと皮脂が過剰分泌されたり、肌のターンオーバーが崩れやすくなったりするからです。また、白ニキビの原因が肌質によるものと気づかず、乾燥肌の方が保湿を怠ったり、逆にオイリー肌の方が保湿しすぎたりすると、かえって悪化させてしまうこともあります。
■摩擦などの外部刺激
洗顔やメイクのときについ顔をこすってしまう方は要注意。肌に過度な摩擦が加わると、角質が厚くなり、毛穴が詰まりやすくなってしまいます。
また、マスクによる摩擦も原因のひとつ。そのうえ、マスクの中は水分が蒸散して肌が乾燥しやすくなるばかりか、蒸れによって雑菌が繁殖し、ニキビを悪化させてしまうこともあります。
■急激な気温変化
夏の猛暑の時期には皮脂や汗の分泌量が増え、毛穴詰まりしやすい状況に。強まる紫外線も肌に大きなダメージを与えるでしょう。
冬には寒波が到来することで、気温とともに湿度も下がり、肌の乾燥が進みやすくなります。さらに、気温が急に下がることで血流が悪くなると肌の代謝が落ち、老廃物や毒素がたまりがちな状態に。結果、毛穴詰まりが頻発しやすくなります。
■病気やアレルギーの可能性も……
白ニキビが突然大量発生したと思っていたら、実は病気やアレルギーが隠れていたケースもあります。ニキビと間違われやすい病気の例としては、「酒さ」や「マラセチア毛包炎」など。いずれもニキビに似た発疹が出る場合があるのが特徴です。また、婦人科疾患によるホルモンバランスの乱れが、白ニキビの大量発生を突然引き起こすこともあります。
もしも白ニキビに強烈なかゆみが伴うようであれば、アレルギーを疑ってみてもいいかもしれません。かゆみがある場合には、白ニキビをかくことで悪化しやすくなるため早めの対処が必要です。
3.白ニキビの大量発生が突然起こる前にできる予防法は?
白ニキビの大量発生は突然起こるものではなく、何らかの原因が作用しているもの。「顔中に白ニキビが急に増えた!」となる前に、次の予防法をお試しください。
■生活習慣を正す
まずは、白ニキビのできにくい肌環境を整えるため、睡眠をしっかりとり、疲れやストレスをためない生活を心掛けましょう。またバランスの良い食事と適度な運動を習慣化できれば、免疫力もアップ。ホルモンバランスも整い、肌の調子も改善されるはずです。
■正しいスキンケアをする
しっかりスキンケアしているのに白ニキビが繰り返しできる方は、自分の肌質を勘違いしているかもしれません。年齢を重ねるにつれて肌の水分量は変化するため、定期的にスキンケアを見直す必要があります。また、普段から肌への摩擦を極力減らすこと、紫外線ケアを徹底することも大切です。
■皮膚科や美容皮膚科を受診する
セルフケアではなかなか改善されない方は、医療機関を受診してみるのもひとつの方法。ニキビについてより専門的な治療を受けたい場合には一般的な皮膚科よりも、美容皮膚科のほうが適切かもしれません。とくにニキビ痕に悩んでいる方は美容皮膚科の治療法が向いていることもあります。
4.白ニキビ大量発生が突然起きたときの美容医療3選
ここからは、美容医療によるニキビ治療法について紹介します。
■ピーリング
美容医療におけるピーリングとは、皮膚に製剤を塗布して、古い角質を取り除く治療法。定期的に続けることで、ターンオーバーの乱れが整い、ニキビ改善の効果が期待できます。すでにできてしまったニキビ痕や毛穴の汚れ・開きもケアできるため、ニキビにまつわるあらゆる悩みにアプローチが可能でしょう。
製剤に含まれる主な成分は、グリコール酸やトリクロロ酢酸、サリチル酸といった酸性の成分。またはこれらの成分を組み合わせた製剤を使用する場合もあります。
また、従来のピーリングとは異なるメカニズムで作用するマッサージピーリングという手法も登場しました。マッサージピーリングでは人工的な角質剥離を行わず、真皮層の線維芽細胞増殖因子の活性化を促すことで効果を引き出すため、肌への刺激に配慮されており、ダウンタイムも最小限で済みます。加えて、マッサージピールはコラーゲンの生成を促すため、コラーゲンピーリングという呼び名も。ニキビ改善だけでなく、肌の弾力もアップさせることが叶います。
■メソナJ(+内服薬での治療)
「メソナJ」とは、イタリア製の有名機器をベースとした日本初の医療機関専用の経皮導入機。この機器によって、皮膚への塗布だけでは浸透しない有効成分などを複数同時に肌の真皮層にまで届けられます。メソナJは美容機器でありながら、医療機器水準の品質規格にも合格した唯一の国産機器。施術時の痛みやダウンタイムがないため、安心して受けられるでしょう。
さらにメソナJは、ビタミンAの一種であるイソトレチノインが配合されたロアキュタンの服用と組み合わせれば、繰り返すニキビにも効果が期待できます。ただし、その際にはロアキュタンの副作用にも注意が必要。体質によっては唇や鼻の奥の乾燥が気になる場合もあります。施術を受ける際には、医師による診断と定期的な診察が必要です。
■ポテンツァ
「POTENZA(ポテンツァ)」は、肌のさまざまな悩みに応えられる高周波(ラジオ波)を用いた美容医療です。マイクロニードル(極細の針)によって、真皮層に熱損傷を起こすことなく熱エネルギーを照射。それによって肌本来の創傷治癒を高め、皮膚構造の再構築を促します。さらに、ポテンツァには薬剤を真皮層にまで届ける働きも。針を皮膚から抜く際に、針によってできた微細な穴に薬剤が注入されます。
また従来のマイクロニードルを用いた美容施術では出血を伴いやすく、ダウンタイムが長くなるという課題がありました。その点、ポテンツァでは針先から熱エネルギーを照射できるため出血が少なく、ダウンタイムの短縮化が叶います。
■まとめ
白ニキビは初期段階のニキビであり、それほど治療が難しい状態ではありません。しかし、大量発生が突然見られた場合には、生活習慣やスキンケアに何か原因が潜んでいる可能性があります。そのため、普段から生活習慣を整え、肌の状態に気を配ることが大切です。そして、白ニキビが繰り返しできるようなら美容医療を検討してもいいでしょう。ただし、いずれの方法も白ニキビの治し方として即効性を求めるのは禁物。根気強く治療やケアを継続していきましょう。
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