膣ヒアルロン酸で締りが良くなる?効果やデメリットを徹底解説

膣ヒアルロン酸で締りが良くなる?効果やデメリットを徹底解説

年齢とともに気になり始める膣のゆるみ。出産経験のある人は、とくに変化を感じやすいかもしれません。膣がゆるくなると、感度が下がるなど性生活にも影響が出やすくなります。今回は、そんなデリケートな悩みを改善できる膣ヒアルロン酸について、効果やデメリット、施術の流れなどをまとめています。「膣のゆるみが気になる」という人はお読みください。

1.膣ヒアルロン酸は膣の締りを良くする治療法

出典:photoAC

膣ヒアルロン酸は、膣内にヒアルロン酸を注入して締りを良くする治療法です。クリニックによっては、「ボリュームフィラー」「ヒアルロン酸フィラー」などの施術名で呼ばれることもあります。膣ヒアルロン酸はメスを使わないため、ダウンタイムがほとんどない治療です。主に以下のような悩みをもつ人に向いている治療となっています。

  • 加齢や出産により膣のゆるみが気になるようになった
  • 密着感不足や乾燥により感度が下がっている
  • パートナーに膣がゆるいと指摘された
  • お風呂で膣にお湯が入る
  • 尿漏れが気になる
  • 以前のような体に戻したい

膣ヒアルロン酸治療を受けると、このような症状の改善が望めます。なお、デリケートゾーンの施術には膣を狭くするだけでなく突起などを形成する名器形成もありますが、この記事では一般的な膣ヒアルロン酸についてご説明していきます。

2.膣ヒアルロン酸注射の主な効果4つ

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膣ヒアルロン酸は、具体的にどのような効果が望めるのでしょうか。膣ヒアルロン酸を受けることにより期待できる4つの効果を詳しく見ていきましょう。

■【膣ヒアルロン酸の効果1】膣の締りが良くなる

膣ヒアルロン酸注射をすると、膣壁がふっくらとして肉厚になります。これにより膣内が狭くなれば、必然的に締りも良くなります。膣の締りが良くなれば、性交時の感度もアップするでしょう。そのため、膣ヒアルロン酸は、性生活の満足度が上がる治療といえます。

性交時に変化を感じるのは、治療を受けた人だけではありません。膣ヒアルロン酸で膣の締りが改善されれば、パートナーも快感を得やすくなるでしょう。

■【膣ヒアルロン酸効果2】膣内をうるおす

膣ヒアルロン酸注射には、膣の中の保湿力をアップさせる効果もあります。水分が保持されて膣内がうるおうため、乾燥によるかゆみなどの症状を軽減できます。

また、性交時の痛みを緩和させることができるのも、膣ヒアルロン酸の特徴。膣ヒアルロン酸により膣内がうるおえば、性交時に痛みを感じることも少なくなるでしょう。

■【膣ヒアルロン酸効果3】尿漏れ改善に効果的

膣ヒアルロン酸治療は、尿漏れの改善にもつながります。その理由は、注入されたヒアルロン酸が尿道周辺にある組織をサポートしてくれるためです。膣の締りが良くなって弾力性が向上すれば、尿道をしっかり支えられるようになります。

■【膣ヒアルロン酸効果4】膣ナラの改善

膣ナラの改善も、膣ヒアルロン酸の効果の1つ。膣ナラとは、膣のゆるみにより、中に空気が入って音が出る現象を指します。治療により膣内が縮小されれば、空気が入るスペースも狭くなるため、膣ナラを改善できるでしょう。さらに、お風呂上がりに膣からお湯が出てくる現象も改善される可能性があります。

3.膣ヒアルロン酸注射のデメリット

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次に、膣ヒアルロン酸のデメリットを4つ説明します。膣ヒアルロン酸には多くの効果がありますが、メリットだけを見て治療を受けるのはおすすめできません。副作用・ダウンタイム・合併症などのデメリットも、しっかりと把握しておきましょう。

■すべての人が同じ効果を得られるわけではない

デメリットの1つ目は、必ずしも期待どおりの効果を得られるわけではないということ。直後から効果を実感できるといわれる膣ヒアルロン酸ですが、個人差があるため、満足できない人がいるのも事実です。同量のヒアルロン酸を注入しても個人差は出ます。注入量は医師と相談して決めましょう。

■アレルギー症状が出ることがある

膣ヒアルロン酸により、アレルギー症状を引き起こす可能性も。アレルギーの種類としては、即時型と遅延型があります。即時型アレルギーは、ヒアルロン酸を注入して数分から数時間以内に起こります。発疹、血管浮腫が見られる場合は、速やかに治療を開始することが重要です。

一方、治療を受けて数日から数ヶ月後に症状が出るのが遅延型アレルギーです。痛み・熱感・腫れ・赤みが長引いたり悪化したりする場合は、医師に相談しましょう。なお、アレルギーが起こった場合、2回目以降の膣ヒアルロン酸治療を受けることはできません。

■人によっては副作用が出る

膣ヒアルロン酸はほとんどダウンタイムのない治療ですが、人によっては腫れ・痛み・浮腫・内出血などの症状が出ることもあります。基本的には一過性のもので、数日で治ることが多いでしょう。しかし、これらの症状がアレルギーによるものである可能性も否定できないため、長引く場合はクリニックの受診をおすすめします。

■感染症などの合併症が起こることも

処置をした部分が細菌感染を起こすこともあります。また、ヒアルロン酸により血管が塞がれて塞栓症が生じる可能性も否定できません。まれなケースではありますが、これらの合併症のリスクがあることも把握しておきましょう。

4.膣ヒアルロン酸の施術の流れ

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膣ヒアルロン酸治療を、どのような流れで受けるのか気になる人は少なくないでしょう。「いきなり治療が始まったらどうしよう」「麻酔をかけてくれるのか」など、不安な気持ちがぬぐえない人も多いかもしれません。

施術を行う前には、必ずカウンセリングがあります。また、治療実施前には麻酔も使用するため、過度な心配はいりません。ここからは、膣ヒアルロン酸の施術の流れを紹介します。

■カウンセリング

まずは、カウンセリングでスタッフに悩みを相談します。カウンセリングの内容で形やデザインを決めるため、要望をしっかりと伝えましょう。カウンセリングでは、治療内容についての説明もあります。説明内容に納得できたら、膣ヒアルロン酸治療に進みます。

■麻酔

膣ヒアルロン酸の治療を受ける前に、麻酔を使用します。この際に用いられるのが、吸入麻酔や陰部の局所麻酔です。また、クリニックによっては、静脈麻酔を実施しているところもあります。

■膣ヒアルロン酸施術の実施

麻酔が効いたら、膣粘膜にヒアルロン酸を注射します。麻酔を使用するため、手術中に「痛い」と感じることはほぼないでしょう。施術にかかる時間は、麻酔・治療で30~60分程度です。
ただし、これにはカウンセリング時間が含まれていません。30~60分にカウンセリングを含めた時間がかかると考えて、時間に余裕がある日を選びましょう。

■膣ヒアルロン酸治療後

膣ヒアルロン酸の治療後は、当日からシャワーが可能です。クリニックにもよりますが、入浴は3~5日後から可としているところが多いでしょう。なお、患部への刺激を避けるため、術後約2週間は性行為を控えてください。

5.膣ヒアルロン酸治療のQ&A

膣ヒアルロン酸治療について詳しく説明してきましたが、まだまだ不明点もあるでしょう。費用や治療頻度などの情報をQ&A方式でまとめたので、膣ヒアルロン酸を検討する際の参考にしてください。

■膣ヒアルロン酸の費用はいくら?

膣ヒアルロン酸の費用は、10~100万円程度となっています。クリニックにより幅があり、ヒアルロン酸の注入量によっても費用が大きく変わってきます。「一度に全額払うのは難しい」という場合、クリニックによっては分割払いできるところもあるため、チェックしてみましょう。

■膣ヒアルロン酸の効果は永久的なもの?

膣ヒアルロン酸は、効果が永久的に続く治療ではありません。注入したヒアルロン酸は、微量ずつ体内に吸収されます。そのため、効果の持続期間は一般的に1~2年程度です。効果を継続させたい場合は、定期的な治療が必要となります。

■まとめ

膣の締りを良くしたり、うるおいを与えたりする効果が期待できる膣ヒアルロン酸。膣のゆるみや乾燥といった、多くの女性が経験する悩みにアプローチできる治療です。また、メスを使わないため体への負担が少ないことも大きなメリットといえます。膣のゆるみや性生活の変化が気になっている人は、膣ヒアルロン酸を検討してみてはいかがでしょうか。

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