ニップルアートメイクとは?乳頭・乳輪の悩みは医療アートメイクで軽くする

ニップルアートメイクとは?乳頭・乳輪の悩みは医療アートメイクで軽くする

乳がんになどによって乳輪や乳頭(バストトップ)が変形している、または、傷のようになっているなどのコンプレックスを抱えている方はいませんか?そんな方のお悩みを解消するための施術「ニップルアートメイク」こそが今回のテーマです。まずはニップルアートメイクの詳細をチェックし、施術の流れや注意点を見ていきましょう。ニップルアートメイクの料金相場などにも触れているので、気になっている方や乳輪の悩みを抱えている方は、ぜひ最後までご覧ください。

1.ニップルアートメイクとは

出典:photoAC

まずはニップルアートメイクの詳細を確認します。どのような場合に行う医療行為なのかチェックしていきましょう。

■乳房再建術を受けた方のためのアートメイク

ニップルアートメイクとは、乳輪や乳頭(バストトップ)の医療アートメイクのこと。「ブレストアートメイク®」と呼ばれることもあります。ニップルアートメイクは、乳がんなどの病気により乳房再建術や乳輪再建術、乳頭再建術などの手術を受けた方のためのアートメイクで、より自然な状態の乳輪・乳頭に近づけることが目的です。
ニップルアートメイクは、医療用のタトゥー・メディカルタトゥーと言われることもありますが、医療アートメイクとタトゥーでは、色素を注入する皮膚の深さが違います。そのため、似ているようで異なるものであることは明確です。
デリケートな悩みであるからこそ、医療の力で乳がん手術を経験した方の悩みを少しでも解消しようと、ニップルアートメイクは生まれました。

■乳輪の大きさや黒ずみに悩む方にも支持されている

バストの形はもとより、乳輪が大きすぎることや、歳をとるにつれ黒ずんでいくことに悩む人のために、ニップルアートメイクが用いられることもあります。乳輪の大きさや黒ずみなどのコンプレックスを解消するべく、自然に見える色調の色素を注入して、バストトップの見た目を整えます。

2.ニップルアートメイク施術の流れ

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一般的なニップルアートメイクの施術の流れをチェックしてみましょう。

■お悩みのヒアリング

まずはカウンセリングにて、具体的にどのような悩みがあるのかをヒアリングします。乳房再建術や乳輪再建術などを経験した方は、どのような手術をしたのかもヒアリングで説明しましょう。

■デザインの提案

ヒアリングをもとに、悩みや乳輪・乳頭の状態、希望の形を確認したうえで、アートメイクによるデザインの提案・プランニングを行います。ここでは納得のいくデザインの提案があがるまで、しっかり丁寧に対応してもらえることが理想です。デザイン提案とプランニングの段階で施術後の仕上がりが大きく左右されますので、しっかりと対応をしてもらいましょう。

■施術

納得のいくデザイン提案をもとに、実際に施術を行いきます。施術の前に麻酔をして、希望のデザインに沿ってアートメイクを施します。
クリニックによってはニップルアートメイクを2回に分けて施術する場合も。少しずつ施術を行うことで、ダウンタイムを抑え、効率的な色の定着ができる可能性があるからです。クリニックによって施術の方針は異なりますので、事前に確認しましょう。

■アフターケア

施術後はアフターケアについて説明を受けます。ニップルアートメイクの術後約1週間は軟膏の塗布によって、施術箇所を保護する必要があります。どれくらい色味が定着するかは、実際に施術してみないと分からない部分ではありますが、クリニックによっては術後の経過を見てからのリタッチ施術も可能です。アートメイクを受ける場合は、リタッチの有無や料金なども事前に確認しておくといいでしょう。

3.ニップルアートメイクを受ける際の注意点

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ニップルアートメイクを受ける際の注意点を紹介します。

■施術の経験・実績があるクリニックを選ぶ

美容医療の治療を受けるときは、実績のあるクリニックを選ぶことが大切です。ニップルアートメイクも例外ではなく、過去の実績があるかどうかを必ずチェックしましょう。

■カウンセリングで症例写真を確認する

ニップルアートメイク施術前のカウンセリングでは、必ずクリニックでの症例写真を見て、仕上がりを確認しましょう。カウンセリングの際に施術の症例写真を見せてもらえるクリニックであれば、より安心して施術をお願いできるでしょう。

■体質によっては受けられない可能性がある

ニップルアートメイクで使う染料・顔料の中には、微量の金属が含まれているものもあります。そのため、金属アレルギーの方は施術が受けられない可能性があります。
また、麻酔アレルギーや糖尿病、ケロイド体質の方なども施術を受けられない可能性が高いです。施術後の副作用や施術の可否については、必ずクリニックからの説明を聞くようにしましょう。

4.ニップルアートメイクのよくある質問

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ここではニップルアートメイクに関するよくある質問と、その答えを紹介します。

■施術中に痛みは感じますか?

タトゥーと同じようにアートメイクも施術には痛みを伴うと不安に感じる方が多いと思いますが、基本的には麻酔が効いているので、ほとんど痛みがないとされています。ただしクリニックによって、あるいは個人差はあります。痛みに不安がある方はカウンセリングの際にしっかり伝えておくと安心でしょう。

■どれくらい持続しますか?

ニップルアートメイクの効果は約1~3年持続しますが、個人差はあります。クリニックによってはリタッチを行っている場合もありますので、カウンセリングでしっかり確認しておきましょう。

■ダウンタイムはありますか?

ニップルアートメイクのダウンタイムは約1週間で、施術部位に腫れが生じる可能性があります。術後しばらくは摩擦の少ない服を着る・入浴を避けるなど、アフターケアの説明の際に受ける事項を守りながら生活をしましょう。なお、施術後は当日からシャワーを浴びることができます。

■施術時間はどれくらいですか?

施術時間はおよそ1時間程度です。内容によっては30分程度で終わる場合もあれば、反対に2~3時間の手術時間を要することもあります。

5.ニップルアートメイクの料金相場とアフターケアについて

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最後にニップルアートメイクの料金相場と、クリニックによるアフターケアの違いを確認しましょう。

■ニップルアートメイクの料金相場

ニップルアートメイクの値段はクリニックによりバラつきがあります。料金の一例をチェックしてみましょう。

クリニック 施術内容 料金 リタッチ・メンテナンス料
A社 乳輪・乳頭再建後(片側・2回) 70,000円(税込) 20,000円(税込)
B社 両乳輪乳頭(2回) 132,000(税込) 55,000円(税込)
C社 乳輪乳頭(片側・2~3回) 143,000円

クリニックによって上記にように幅がありますが、相場としては70,000~150,000円前後と考えておくと良いでしょう。アートメイクの施術後は、状態をキープするためにもアフターケアが大切です。そのため、施術料金にはリタッチの価格が含まれるか、またリタッチの料金設定がされているかどうかなども加味してクリニックを選ぶようにしましょう。

■リタッチやアフターケア体制のチェック

アートメイクは時間が経つにつれ色が薄くなったり、見た目が施術前の状態に戻ったりするため、ずっと効果が持続するものではありません。見た目の維持を望むのであれば、定期的に再施術やリタッチを行う必要があるので、クリニックとは長い付き合いになると想定しておきましょう。そのため、クリニック選び・リタッチやアフターケア体制などの事前チェックはとても重要です。

■まとめ

乳輪や乳頭の見た目にコンプレックスを抱えている方は、ぜひニップルアートメイクの施術を検討してみてください。ニップルアートメイクを受ければ、乳がんなどの手術を受ける前の自然な状態の乳輪・乳頭に近づけることができます。施術時間は約1時間で、当日からシャワーも浴びることができ、さらにダウンタイムも少ないので、手術のハードルはそこまで高くありません。気になっている方は、実績のあるクリニックにてカウンセリングを受けてみて、具体的に相談してみるといいでしょう。

・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。
・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。
・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。

【治療の内容】
・アートメイク
【治療期間および回数の目安】
・2~3回程度
※治療回数等はクリニックごとに異なります。
【費用相場】
・1回 約¥32,000~ ¥75,000
【リスク・副作用等】
・痛み、腫れ、赤み、内出血、炎症、色素沈着、色素不定着、色素の変性、麻酔によるトラブルなど
【注意事項】
・次の方は、施術をお受けいただけません。
-ケロイド体質の場合
-施術部位に感染や皮膚炎症が起きている場合
-妊娠中・妊娠の可能性がある場合
-施術部位に高濃度ビタミンA(レチノールなど)配合の基礎化粧品の使用している場合
-体調がすぐれない場合や服用中の薬がある場合
-施術を希望する箇所に金属糸やプロテーゼが入っている場合
※詳細については医師にお尋ねください。
【未承認医療機器を用いた治療について】
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html