二重整形を考えるにあたり、知っておきたい“切開法”と“埋没法”。施術方法はもちろん、ダウンタイムや術後の経過、過ごし方のポイントに違いがあります。今回は2種類の施術方法を解説し、「自分に合う施術方法はどっち?」とお悩みの方の参考になる情報をお届けします。ダウンタイムをなるべく短くして、理想の二重を実現するまでのヒントを見ていきましょう。
INDEX
1.二重整形は“切開法”と“埋没法”の2種類
まずは2種類の施術方法をご紹介。特徴やダウンタイムなど、二重施術の違いに注目してください。
■メスを使って二重ラインを作る“切開法”
切開法には、目頭から目尻までを切開する“全切開法”と、二重の線に沿ってまぶたの中央部を切開する“部分切開法”があります。
全切開法は、二重の線の幅・食い込みの調整が可能。より多くのデザインに対応する施術方法です。部分切開法は、もとの二重の線を微調整するときや、自然な二重の線を作るときに適しています。全切開法と比べて術後の痛みや腫れが少ないこと、ダウンタイムを短くできることが特徴です。
施術時間の目安 | 20~50分 |
メリット | モチは半永久的
くっきり二重を作れる まぶたのたるみ、脂肪を切除できる |
デメリット | 埋没法に比べてダウンタイムが長い
もとに戻すのは難しい |
メイクが可能になる期間 | 1~2週間後が目安 |
■切開ナシ!医療用の針と糸を使う“埋没法”
まぶたを糸で留めて二重の線を作るのが埋没法です。切開ナシで二重にする施術方法で、ダウンタイムが短く傷跡が目立ちづらいという特徴があります。施術ではまぶたの数ヶ所に結び目を作りますが、留め数が多いほどもとに戻りにくくなり、モチ良くなるとされています。
施術時間の目安 | 10~30分 |
メリット | 切開法に比べてダウンタイムが短い
切開しないため腫れが少ない 糸を取ればもとに戻せる |
デメリット | 糸が取れるともとに戻ってしまう
まぶたの脂肪が多い、厚みのある方には不向き |
メイクが可能になる期間 | 3日~1週間後が目安 |
2.二重切開のダウンタイムについて
二重切開のダウンタイムについて、症状と期間をチェックしていきます。
■【切開法】ダウンタイム中の症状は?
- 腫れ
- 内出血
- 傷み
- 傷痕
切開法では施術時に皮膚組織や血管を切るので、術後にまぶたの腫れや内出血が起こります。腫れ、内出血、傷みは数日がピーク、傷痕は1~2週間で落ち着くと言われています。
■二重切開のダウンタイムはどのくらい?
切開法のダウンタイムは平均で1~2週間。術後の症状が完全に引くのは1~3ヶ月が目安です。二重切開のダウンタイムが終わっても、完成には約半年かかる場合も多いとされています。
3.埋没法のダウンタイムについて
埋没法のダウンタイムも掘り下げていきましょう。
■【埋没法】ダウンタイム中の症状は?
- 腫れ
- 痛み
- 熱感
- ひきつれ感
埋没法ではメスを使いませんが、まぶたを針と糸で縫い留めるため腫れや痛みなどの症状が起こります。腫れは施術当日から翌日がピーク。個人差はありますが、大きく腫れるケースは少ないとされています。その他、ひきつれ感から目がゴロゴロする、傷口を修復する際の炎症反応で熱っぽさを感じる、などの症状も考えられます。
■埋没法のダウンタイムはどのくらい?
埋没法のダウンタイムは約1週間。腫れが落ち着き、傷口の赤みが引くタイミングが目安です。完全に二重が定着するには2週間程かかると言われています。
4.二重整形は切開法と埋没法のどちらがおすすめ?
自分に合う施術方法を選ぶには、二重整形で優先する項目をはっきりさせることが大切です。切開法のメリットはモチが半永久なところ。埋没法にはダウンタイムが短いというメリットはありますが、もとに戻るリスクがあります。モチの良さを優先したい方には切開法がおすすめです。
ここから先は、切開法メインでダウンタイムの経過や過ごし方のポイントを解説していきます。
5.【二重切開のダウンタイム】経過をチェック!仕事復帰の目安は?
施術当日 | 腫れや内出血、傷みなどの症状が出る。 |
術後2~3日目 | 腫れや痛みは施術当日よりも強い。内出血も濃くなる。 |
術後1週間 | 腫れや内出血が少しずつ落ち着いてくる。
抜糸のタイミングだが、傷痕はまだ目立つ段階。 |
術後2週間 | 腫れや内出血がほとんど落ち着く。
5割程度完成した状態で、周囲に気づかれることも少ない。 ※ダウンタイム終了の目安 |
術後1ヶ月 | 二重の線がまぶたになじみ、8割程度完成した状態。 |
術後2ヶ月~ | 傷痕がほとんど目立たなくなる。
腫れやひきつれが完全になくなる。 |
抜糸までは糸の結び目が露出しているので、二重整形がバレる状態です。周囲に知られないようにするには、少なくとも抜糸を待つ必要があります。
仕事復帰については、最低でも抜糸までの1週間前後は休みが必要と言われています。可能であれば2週間程度は休むのがおすすめです。「二重切開をしても仕事は休めない」と不安な方は、まずクリニックに相談してみましょう。仕事の内容によっては、翌日から開始してもOKとしている場合もあります。
6.【二重切開のダウンタイム】メイクや入浴はいつから可能?
メイク | アイメイクは抜糸後から(術後1週間程度)。 |
洗顔 | 目もと以外の洗顔は翌日から。
目もとを含めた洗顔は術後48時間後から可能。 |
シャワー(入浴) | シャワーは目もとを避ければ翌日から可能。
入浴は術後1週間が目安。 |
コンタクト | 術後1週間から。 |
術後は腫れや痛みなどの症状があるので、メイクや洗顔などに制限があります。「入浴は短時間であれば翌日からOK」としているクリニックもあるため、期間の目安についてはまず相談してみましょう。
7.【二重切開のダウンタイム】過ごし方のポイントは?
二重切開のダウンタイム中は、“注意すべき行動”と“短くするコツ”が過ごし方のポイントになります。
■二重切開のダウンタイム中に注意すべき行動
- 入浴やサウナ
- 激しい運動や飲酒
- 喫煙
- 目もとを触る
- 液晶画面の見すぎ
- コンタクトの使用
体温が上がる入浴やサウナは、血行を促して腫れや内出血を悪化させる可能性があります。症状が出ている間は、短時間で済ませたり、温度を低く設定したりしましょう。激しい運動や飲酒も血行を促すので注意が必要です。とくに抜糸を終えるまでは、激しい運動を避けるようにしましょう。喫煙は血行を阻害し、傷の回復に影響します。その他、目もとを強くこする、テレビやスマホを長時間見ることも、目の負担になるので気を付けましょう。コンタクトの使用については、抜糸まで眼鏡を使うなどクリニックの指示に従うことをおすすめします。
■ダウンタイムを短くするコツ
- 目もとを冷やす
- 寝るときは枕を高くする
- 傷口が乾かないようする
- 紫外線を浴びないようにする
- 処方された薬を正しく服用する
ダウンタイムを短くするコツは、“適度な血流をキープ”“目もとのケアをじゅうぶんに行う”という2点がポイントになります。目もとを冷やすときは、高い冷却効果を期待できる保冷剤の使用がおすすめです。術後数日はしっかり冷やし、それ以降はむくみ防止のため冷却をやめましょう。また、傷口は保湿を心がけることが大切です。保湿剤は刺激の少ないものが適しているので、クリニックで指定された基礎化粧品も検討すると良いでしょう。施術後はクリニックから痛み止めや点眼薬を処方されることがあります。二重切開の腫れを早く引かせる、傷みを和らげる、などのサポートになるで、適切に使うことが大切です。
8.【埋没法のダウンタイム】経過をチェック!
施術当日 | 腫れが少し見られる。 |
術後1日目 | 腫れがピークに。 |
術後2~3日目 | 腫れや赤みが落ち着いてくる。 |
術後1週間 | 周囲に気づかれないほど自然な仕上がりになる。 |
術後2週間~ | 腫れが引いて二重が完成する。 |
切開法と比べてダウンタイムが短いので、腫れや痛みなどの症状が落ち着くのも早くなります。術後1週間でほとんど周囲に気づかれない状態になり、2週間経つ頃にはほとんど完成します。
9.【埋没法のダウンタイム】過ごし方のポイントは?
埋没法のダウンタイム中に注意すべき行動は、入浴や運動、運転、コンタクトの使用に関することです。切開法と同じく、血行が促されると症状悪化の原因になります。術後1週間は、長時間下を向き続ける、うつ伏せで寝るなどの行動は避けましょう。こまめに目もとを冷やす、枕を高くするなどの工夫がダウンタイムを短くするコツです。
10.ダウンタイムを最小限にするならクリニック選びに注目
最後に、ダウンタイムを最小限にするためのポイントをご紹介します。
■クリニック・医師選びを慎重に
メスを使う切開法はとくに、医師の技術が術後の症状の出方に大きく影響します。埋没法でも、メスを使わず理想の二重に仕上がるかどうかは医師の技術にかかっています。クリニックの公式サイトでは実績が公開されていますが、チェックするときは所属医師の紹介ページも確認しましょう。場合によっては“二重切開のダウンタイム症例”がブログで紹介されることもあるので、クリニックや医師選びのヒントになります。
■自分に合う“自然な二重幅”を心がける
幅の広い二重ほど、術後の症状が目立ってダウンタイムが長引く傾向にあります。事前カウンセリングでしっかりシミュレーションし、自分に合う“自然な二重幅”を心がけましょう。
■リラックスして施術を受ける
施術時は緊張しがちですが、なるべくリラックスできると良いでしょう。目もとに力が入ったり、体が動いたりと、施術に影響が出る可能性を減らすことが大切です。
■まとめ
切開法は約1~2週間、埋没法は約1週間ほどダウンタイムがあります。施術内容の違いや経過など、じっくり比較して自分に合う方法を探すことが大切です。クリニックによっては無料カウンセリングを行っている場合もあります。「クリニックの雰囲気を事前に知っておきたい」「スタッフの対応をチェックしたい」といった方は無料カウンセリングの活用も検討してみましょう。
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