お金をかけずに肝斑を治す方法はある?皮膚科・美容皮膚科で治療したほうがいい人とは?

お金をかけずに肝斑を治す方法はある?皮膚科・美容皮膚科で治療したほうがいい人とは?

肝斑とは、30代後半からできやすくなるシミの一種です。老け顔の原因にもなるため、増える前に消したいというのが多くの女性の願いでしょう。ただし、シミ治療となると気になるのが費用面。本記事では「お金をかけずに肝斑を治す方法はある?」という観点から詳しく解説します。皮膚科や美容皮膚科で行える治療法についてもまとめました。肝斑が気になっている方はもちろん、将来のためにケアを始めたい方もぜひ読んでみてください。

1.肝斑とは?

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そもそも肝斑とはどんな症状なのか、解説します。

■肝斑の特徴

肝斑とはシミの一種で、次のような特徴があります。

  • 頬骨~目尻に沿ってできる
  • 薄茶色で広範囲にできる
  • 左右対称にできる
  • 輪郭がぼやけている

ただし、肝斑は他のシミと併発していることも多く、どこまでが肝斑なのか診断が難しい場合もあります。そのため、顔にあるシミが肝斑かどうか正確に知りたい方は、専門医に判断を仰いだほうが確実でしょう。

■肝斑が増えてくるのは30代後半から

肝斑が増えやすいのは、30代後半~50歳にかけてです。50代に入ると加齢とともにだんだんと発生率が下がるといわれています。ただし、妊娠やピルの服用によって、年齢関係なく発生したり、悪化したりすることも。年齢はあくまで目安と捉えたほうがいいでしょう。

■肝斑ができる原因

肝斑が発生するのは、一般的なシミ同様にメラニンの沈着が主な原因。しかし、そもそもなぜメラニンが生成されすぎてしまうのか、排出されずに残るのか、詳しいメカニズムは解明されていません。ただし、肝斑が増えてくる年齢、妊娠やピルの服用などが要因となって発生しやすいことから、女性ホルモンとの影響が示唆されているのも事実です。

2.お金をかけずに肝斑を治す方法

肝斑が気になり始めたら、次のようなセルフケアを始めましょう。とくに、お金をかけずに実践したいという方におすすめです。

■生活習慣を整える

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お金をかけずにシミを消す一番の方法は、生活習慣を整えることです。規則正しい生活を送ることは、ホルモンバランスの乱れやターンオーバーを正常化し、肝斑の発生を抑えることにつながります。普段から軽い運動や十分な睡眠、バランスの良い食事などを心がけ、生活習慣を見直していきましょう。
適度な休息をとり、忙しい合間にもリフレッシュの時間を設けるなど、ストレスが溜まらない生活を意識することも大切です。

■ビタミンCを摂取する

シミに効く成分として、ビタミンCを思い浮かべる方も多いでしょう。ビタミンCには肝斑のもととなるメラニンの生成を抑える効果や、紫外線によるダメージから肌を守る抗酸化作用があります。また、すでにできているシミにも作用し、色を薄くする働きも持つ成分です。

まずは、普段の食事からビタミンCを摂るように意識してみましょう。例としては、パプリカやキウイ、ブロッコリーなどが挙げられますが、ビタミンCは熱に弱い性質があるため、生食できるものがおすすめ。加熱する場合は、熱湯の中でビタミンCが溶けださないように、電子レンジ調理するなどの工夫が必要です。
食事だけでは不足しやすい場合、ビタミンCを含むサプリメントに頼るのも1つの方法です。ただし、ビタミンCは摂りすぎると胃粘膜への刺激になりやすいため、適度な量を意識してください。

■紫外線対策をする

紫外線は肝斑の発生を促すだけでなく、すでにできている肝斑の新陳代謝も促進してしまいます。そのため、屋外はもちろん屋内にいるときも日焼け対策を徹底することが大切です。日焼け止めはこまめに塗り直し、マスクや日傘などを活用しましょう。晴れている日はもちろん、くもりや雨の日も同様に紫外線対策が必要です。

■摩擦を避ける

摩擦による刺激は新たなメラニンを生成し、シミを悪化させます。そのため、メイクやクレンジング・洗顔の際は、なるべく顔をこすらないことが大切。普段、顔を無意識に触ってしまう方や、頬杖をつく癖のある方はとくに注意が必要です。髪の毛が顔に触れることも刺激となってしまうため、髪の毛が顔を覆わないように気をつけましょう。

■市販薬や化粧品で肝斑に有効な成分を摂る

セルフケアの範囲内で早く効果を実感したい場合は、市販の内服薬や化粧品で肝斑の改善を目指してみるのもおすすめ。
市販薬の中には、肝斑への有効成分が配合されている内服薬・外用薬があります。成分の例としては、メラニンを作る細胞の働きを抑えるトラネキサム酸やビタミンCなどが挙げられます。ただし、まれに副作用が出る場合もあるため、様子を見ながら服用しましょう。
化粧品にも肝斑のようなシミのケアを目的とした商品があります。例えば、トラネキサム酸やビタミンC誘導体などが代表的です。これらの成分は濃度が高ければ高いほど肌への刺激も強く出やすいため、選ぶ際には刺激への配慮や、保湿成分に注目するようにしましょう。

3.お金をかけずに肝斑を治すには限界がある

肝斑のセルフケアは、ある程度の改善と予防には効果的です。しかし、完全に治すとなると難しいのも事実。そもそも発生原因が明らかになっていないため、セルフケアを徹底しても、残念ながら発生してしまうことはあります。
肝斑の程度によっては、市販薬や化粧品をあれこれ試すよりも、美容皮膚科や皮膚科で治療してもらったほうが安く済むことも。また、肝斑が増える前に適切な治療をスタートすることで、短期間で改善が見込める場合もあるでしょう。

4.完治を目指すなら皮膚科・美容皮膚科での治療を検討しよう

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肝斑をしっかりと改善したい方は、皮膚科・美容皮膚科での肝斑治療を検討するといいでしょう。ここからは、肝斑に効果のある皮膚科・美容皮膚科の治療法をご紹介します。

■内服薬治療

皮膚科や美容皮膚科では、肝斑の治療薬としてトラネキサム酸の内服薬を処方することがあります。個人差はありますが、早ければ服用し始めてから4~5週間ほどで効果が表れるでしょう。ダウンタイムもなく、料金も比較的安価なため、気軽に治療を始めやすいというメリットもあります。
ただし、内服薬による治療期間はおよそ1~2ヶ月とされており、その間に完治しきれなかったり、再発したりすることもあるようです。内服薬治療は、基本的に自由診療ですが、皮膚科ではビタミンCやビタミンEなどの内服薬であれば保険適用となるケースもあります。また、医薬品であるため副作用にも注意が必要です。

■レーザートーニング

レーザートーニングとは、低出力レーザーを照射することで肝斑の改善を目指す治療法です。肝斑以外のシミがある場合にも効果が高く、肌のトータルケアができる点がメリット。ダウンタイムもほとんどありません。2~4週間のサイクルで、約5回の照射が目安ですが、施術回数は肝斑の状態によって決まります。内服薬と併せた治療メニューを提案する美容皮膚科もあるようです。

■外用薬治療

肝斑治療には、ハイドロキノンやトレチノインといった外用薬も使われます。およそ2~3ヶ月かけて塗り続け、効果があまり見られない場合には、1ヶ月ほど中断。その後、再び2~3ヶ月の治療を行います。
外用薬治療の1番のメリットは、通院を頻繁にする必要がなく、自宅で簡単に治療を続けられること。ただし、皮膚科では取り扱っていない場合も多いため、美容皮膚科で相談すると良いでしょう。

■ピーリング

薬剤を使用して古い角質を除去するピーリングは、肌のターンオーバーを促すため、肝斑治療としても有効です。ピーリングでは肝斑を完全に消すことは難しいですが、ニキビやシワのトータルケアが叶うというメリットがあります。
ダウンタイムも少なく、施術時間も短いので、気軽に治療を始めやすいかもしれません。施術頻度は、2~3週間に1回ほどです。これを10回程度繰り返すことで、肝斑が徐々に薄くなっていきます。

■まとめ

お金をかけずに肝斑を治す方法は、ある程度薄くすることはできても、完治を目指す方には厳しいかもしれません。肝斑を完全に消したい方は、皮膚科や美容皮膚科での専門治療のほうが効果を実感しやすいでしょう。肝斑の治療法は比較的ダウンタイムも少なく、気軽に始められるものもあります。肝斑について気になり始めた方は、専門医に一度相談してみましょう。

・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。
・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。
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