遂に、美容医療のトラブルが急増し、厚生労働省が2月21日に特設サイトを開設。
さらに、インスタ広告での注意喚起やクリニックの安全管理状況を報告義務化する法案を提出。業界の透明性を高め、患者の安全を守るための対策強化が本格化したことについても紹介していきます。
POINT
✔ 美容医療のトラブル増加(2023年の相談件数5507件、5年前の3倍)
✔ 厚労省が2月21日に特設サイト開設&インスタで注意喚起
✔ クリニックの安全管理を年1回報告義務化する法案を提出
1. 美容医療のトラブル急増、5500件超え!厚労省が対策に本腰
近年、美容医療のやけど・契約トラブル・アフターケア不足などの相談が急増。
国民生活センターによると、2023年の相談件数は5507件と、2018年比で3倍以上に増加した。
厚労省が問題視する主な点
✔ 施術後のトラブル対応の不備(やけど・施術ミス・炎症など)
✔ 契約トラブルの増加(解約拒否・追加請求・不透明な料金設定)
✔ 医師がアフターケアをしないケース
この状況を受け、厚労省は2024年に「美容医療の適切な実施に関する検討会」を設置し、対策を議論してきた。
そして、2月21日、美容医療のリスクを伝える特設サイトを開設し、インスタ広告での注意喚起を開始した。

www.instagram.com

https://www.instagram.com/kouseiroudou_iseikyokuijika?utm_source=ig_web_button_share_sheet&igsh=ZDNlZDc0MzIxNw==
https://www.instagram.com/kouseiroudou_iseikyokuijika?utm_source=ig_web_button_share_sheet&igsh=ZDNlZDc0MzIxNw==

2. 厚労省が動いた!クリニックに「定期報告義務」を課す法案を提出
厚労省は、美容クリニックの安全性を向上させるため、定期的な安全管理報告を義務化する法案を国会に提出した。
この法案が成立すれば、クリニックは年1回、安全管理の状況を自治体に報告し、自治体が公表する仕組みが導入される。
✔ 報告義務の対象
- 施術後のトラブル対応窓口の有無
- 医師の専門医資格の有無
- 施術の安全管理体制
法案が可決されれば、公布後2年以内に施行予定。
この制度が実現すれば、美容医療業界の透明性向上につながる可能性がある。

3. アフターケアなしの医師が問題に…「患者が知るべきリスク」とは?
特に深刻な問題として指摘されているのが、アフターケアに対応しないクリニックの存在。
施術後のトラブルが発生しても、医師が適切な対応をしないケースが増えているという。
✔ アフターケア不足の問題点
- 「施術後は自己責任」と対応を拒否
- 広告では「安心」と謳いながら実態は放置
- 術後の相談窓口がない、または連絡がつかない
厚労省は、特設サイトやインスタ広告を活用し、こうした問題に対する注意喚起を行っているが、
業界全体としてこの問題をどう改善するのかは、引き続き課題となるだろう。

編集長ポイント
~美容医療の信頼回復には「透明性」と「責任感」が鍵になるか?~
美容医療が一般化する中で、施術リスクの説明不足、アフターケアの放置、契約トラブルが増えている。
今回の厚労省の対策は、「美容医療=安全・透明なもの」という認識を取り戻すための第一歩かもしれない。
しかし、制度を整えるだけでは問題は解決しない。
業界が本当に信頼を得るためには、
✔ クリニックが適切な情報開示を徹底すること
✔ 患者自身がクリニック選びの基準をアップデートすること
が求められるだろう。
「美しくなりたい」という願いを叶えるために、
安全性と責任をしっかりと持つ医療機関の選択が、これからの美容医療のスタンダードになるべきだ。