鼻筋が太いと感じる原因は?美容医療による改善方法とリスクを解説

鼻筋が太いと感じる原因は?美容医療による改善方法とリスクを解説

鼻筋が太い……と、自分の鼻にコンプレックスを感じつつも「生まれつきだから」と諦めていないでしょうか。また、美容医療で自然な鼻筋に整えたいけれど、リスクが気になって一歩踏み出せない方もいるかもしれません。この記事では、鼻筋が太いと感じる原因や美容医療での改善方法を解説しています。信頼できるクリニック選びや施術前の注意点もご紹介するので、ご自身に合った治療を選ぶ際の参考にしてください。

1.鼻筋が太いと感じる原因は?

出典:photoAC

「鼻筋が太い……」と悩み、鼻を細くする方法にはどんなものがあるのか、鼻を高くするにはどうしたら良いのか、検索している方も多いでしょう。しかし、原因によって改善方法が異なる場合があるため、むやみに手を出すのは危険です。まずは、鼻筋が太いと感じる原因について確認しておきましょう。

■生まれつきや遺伝

鼻筋が太いと感じるのは、外側鼻軟骨が横に広がっている、鼻翼軟骨が左右に離れている、鼻先の軟骨が小さい、鼻先の皮膚が厚い、といったことが主な原因です。中でも外側鼻軟骨は鼻筋の形に大きく影響し、横に大きく広がると鼻筋が太くなります。これらの鼻の作りは遺伝的要素が大きく、鼻筋が太いと感じる原因の多くは生まれつきによるものです。

■加齢によるもの

年齢を重ねるにつれ鼻の大きさや形状が変化して、鼻筋が太いと感じるケースもあります。皮膚の老化が進むとコラーゲンが減少して、鼻の皮膚がたるみやすくなるためです。また、鼻筋自体は太くなくても、加齢により鼻先の下垂が目立ったり小鼻が広がったりすると、鼻筋が太いと感じることもあります。

■生活習慣によるもの

うつぶせ寝は鼻を潰してしまい、横に広がって鼻が大きく見えるため、鼻筋が太くなったように感じることがあります。鼻の軟骨の形は簡単に変わるものではありませんが、長年に渡る習慣で少しずつ変形することがあるので気をつけましょう。

クレンジングの際にゴシゴシ擦って、摩擦で鼻の皮膚が厚くなることも鼻筋が太いと感じる原因の1つ。他にも、頻繁に鼻を触るなど、過度に摩擦が起こることは控えましょう。

■ヒアルロン酸の注入

鼻筋の太さを改善するためのヒアルロン酸注射でも、種類や注入量によっては鼻筋が太くなることがあります。鼻筋を整えるという目的に適しているのは、高密度で高濃度の硬めの製剤。やわらかい製剤は組織になじみやすいものの、時間が経つと鼻の形が崩れて横に広がる可能性があります。注入量が高さを出す限界を超えてしまうと、横に広がって鼻筋が太くなることも。ヒアルロン酸注射をしたからといって、必ずしも鼻筋が太くなる訳ではありませんが、種類や注入量には注意が必要です。

2.鼻筋が太い悩みを美容医療で改善するには?

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鼻筋の太さは美容医療でも改善が期待できます。ここからは、各治療の内容と特徴について解説しますので、鼻筋を細くしたいと思っている方は参考にしてください。

■鼻の脂肪溶解注射・ヒアルロン酸注射

鼻の脂肪溶解注射やヒアルロン酸注射は、メスを使わないため傷痕やダウンタイムがほとんどありません。鼻整形に抵抗がある方や、即効性を求める方に向いています。脂肪溶解注射は気になる部位に打つことで鼻筋の太さを改善できますが、軟骨が原因で鼻が広がっている場合は効果が出にくくなります。ヒアルロン酸注射は、切らない鼻尖形成として短時間での効果が期待できる治療です。ただし、ヒアルロン酸は時間の経過とともに体内に吸収されるため、効果の持続は数ヶ月から1年程度。定期的な注入が必要です。

■鼻尖形成術・鼻先軟骨移植(耳介耳珠軟骨)

鼻尖形成術は、鼻を切開して余分な脂肪組織を取り除き、軟骨の形を整えて左右の鼻翼軟骨を中央で縫合する手術。鼻筋を整える以外にも、鼻先が細くシャープな仕上がりになるので、太い鼻筋や団子鼻を治すのに向いています。鼻の中を切開するため見える場所に傷痕が残らず、効果は半永久的です。

耳介耳珠軟骨移植(鼻先軟骨移植)は、耳の軟骨を採取して加工したものを、鼻を切開して移植する手術。ご自身の軟骨を移植するため、異物反応が起こりにくい点がメリットです。鼻先の形状を改善して全体的なバランスを整えたい方に向いています。

どちらの手術も一定期間ギプスで固定する必要があり、術後約1ヶ月はうつぶせ寝や長時間メガネを掛けるといった、鼻に負担がかかることを避けなければなりません。

■プロテーゼ挿入

医療用のシリコンプロテーゼ(人工軟骨)を挿入する治療では、ご自身に合わせたプロテーゼを作ることで、バランスを取りつつ鼻の高さとボリュームを出せます。鼻の内側を切開するため傷痕は目立ちませんが、ダウンタイムは約1~2週間、プロテーゼが完全に安定するには約3~6ヶ月を要します。定着までに時間がかかりますが、一度の施術で半永久的に鼻筋をキープできる点がメリットです。

■鼻骨骨切り術(鼻骨幅縮小術)・鼻骨骨削り術

鼻骨骨切り術は、鼻の内側を2〜3mmほど切開して鼻骨に切れ込みを入れ、鼻骨を中央に向かって幅寄せする手術。幅の広い鼻や鼻筋が太い方に適しています。切開する範囲が狭く内側であるため、大きな傷痕が残らない点はメリットですが、一定期間ギプスによる固定が必要です。

鼻が横に広がっていても、鼻筋や鼻先に十分な高さがあるケースでは、鼻骨骨削り術で鼻筋を細く整えられます。全身麻酔を使用することが多く、鼻を切開して骨を削るため、体に大きな負担がかかる施術です。約1週間後に抜糸、さらにその後数週間ほどはギプス固定をしなければなりません。

どちらの手術も大がかりな手術になりますが、効果が半永久的に続くため一度で鼻筋を整えたい方に向いている治療です。

3.美容医療による治療のリスクと注意点

鼻を高くする、鼻筋を整える、といった鼻の手術は、美容整形の中でも範囲が小さく複雑な構造のため難易度が高い手術。想定されるリスクや注意点を理解した上で、治療に踏み切りましょう。

■治療の失敗例と原因

鼻筋の整形手術の失敗例には、以下のようなことがあります。

  • 鼻の形が不自然になった
  • 形に左右差がある
  • 思うような効果が得られない

失敗の主な原因は、医師の経験不足、変化を出し過ぎた、鼻単独で施術を行ったなど。

鼻尖形成で軟骨を移植する際、顔とのバランスが取れていない形やサイズのものを挿入すると、違和感のある仕上がりになります。また、プロテーゼ挿入時に鼻筋に合わせて上手く削られていない人工軟骨を用いると、不自然に鼻が高くなってしまうことも。小鼻を目立たなくする手術では、切除する方向が悪いと左右差が生じることがあります。自然な仕上がりにするには、鼻先や高さだけでなく全体のバランスを見て、複数の治療の組み合わせも検討することが大切です。

■治療を受ける際の注意点

鼻の整形をする際は、以下の点に注意しましょう。

  • 鼻の可動域が制限される可能性がある
  • 激しい接触があるスポーツは避けたほうが良い
  • 他の美容医療を受けるときは間隔を空ける

高さや形を形成するためのプロテーゼや軟骨を挿入すると、術後に鼻の可動域が制限されることがあります。激しい接触があるスポーツも、鼻に挿入したものが飛び出す可能性があるため避けたほうが良いでしょう。他の美容医療を受ける場合は、施術中の鼻への接触や赤みがある状態では色素沈着が起きる可能性を考慮して、一定期間空ける必要があります。また、治療に影響を及ぼすことがあるため、プロテーゼなどの挿入は、事前に申告することをおすすめします。

■信頼できるクリニックの選び方

鼻の整形で失敗のリスクを避けるには、信頼できるクリニック選びが大切です。「日本美容外科学会(JSAS)」もしくは「日本形成外科学会(JSAPS)」の専門医の在籍状況、アフターケアや保証制度の充実度はクリニック選びの目安になります。また、公式サイトでbefore・afterの症例写真や料金・支払いプランが明示されているかどうかも確認しておきましょう。

4.術後ケアと結果に満足できないときの対処法

出典:photoAC

ここからは、鼻筋を整える施術を受けた後のケアや、結果に満足できない場合の対処法について解説します。

■術後ケアについて

鼻の整形手術後は、ギプスで固定する期間が必要です。ギプス固定中はメイクを避けて、できるだけ濡らさないようにしましょう。さらに術後1ヶ月ほどは、うつぶせ寝やマッサージなど鼻に負担がかかること、激しい運動や飲酒、喫煙などを避けて生活しなければなりません。

ダウンタイム中の過ごし方やアフターケアが不適切だった場合、傷痕が残ったりケロイドになったりします。術後はなるべく摩擦を与えず、紫外線ケアを怠らないようにしましょう。

■結果に満足できなかったときは?

ヒアルロン酸注射で鼻筋が太くなった場合は、注入回数を重ねる、溶解注射を打つ、鼻筋の整形手術に切り替えるといった対処法があります。

鼻の整形で明らかに失敗だと感じた場合は、クリニックの保証制度を利用しましょう。施術を受けたクリニックや医師を信頼できない場合は、別の医療機関での修正も視野に入れます。ただし、鼻整形の修正は難易度が上がるため、慎重に受診先を選ぶことが大切です。他院修正外来があるクリニックや、他院修正の症例を公式サイトに掲載しているクリニックもあるので、実績を確認した上で信頼できる医療機関を選びましょう。

まとめ

鼻筋が太いという悩みを美容医療で改善する場合、手軽にできる注入治療から全身麻酔を用いる大がかりな手術まで、さまざまな方法があります。リスクを理解した上で治療法を検討し、信頼できるクリニックを選んで施術を受けることが大切です。また、術後の過ごし方が傷痕などに影響することがあるので、アフターケアを怠らず理想の鼻筋を手に入れましょう。

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【治療の内容】鼻尖形成術
【治療期間および回数の目安】1回
【費用相場】¥300,000~¥600,000程度
【リスク・副作用等】腫れ、内出血、痛み、発熱など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと導入しています。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

【治療の内容】耳介軟骨移植術
【治療期間および回数の目安】1回
【費用相場】¥220,000~¥450,000程度
【リスク・副作用等】腫れ、内出血、血腫、感染、軟骨のずれなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと導入しています。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

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【費用相場】1回¥550,000~¥1,000,000程度
【リスク・副作用等】腫れ、内出血、鼻閉感、高さの後戻り、鼻筋が曲がったと感じるなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと導入しています。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

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