
二重埋没のダウンタイムが意外とつらい……と感じる方は少なくありません。この記事では、二重埋没後のダウンタイムを少しでも楽な気持ちで過ごしていただけるよう、術後の経過や症状を和らげるコツなどについてまとめました。併せて、事前に準備しておくと良いものについても触れています。今まさに二重埋没のダウンタイム中という方はもちろん、これから施術を検討している方もぜひ目を通してみてください。
1.二重埋没法の経過とダウンタイムで起こりやすい症状

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ダウンタイムとは、美容施術を受けてから普段どおりの生活に戻るまでの期間のこと。個人差はありますが、ダウンタイム中は腫れや内出血などの症状を伴う症例が多く、日常生活に影響を及ぼすこともあります。
埋没法のダウンタイム期間は、およそ1~2週間程度。術後1~3日目までが最も症状が目立ちやすく、その後は徐々に和らぐのが一般的です。ダウンタイムが終わる頃には、まぶたの二重ラインがくっきりと見えてくるように。ダウンタイムを過ぎれば元の生活に戻ることは可能ですが、腫れなどの症状が完全に引くのは術後1~2ヶ月が経過する頃です。
では、二重埋没を受けた場合、具体的にどのような副作用が見られるのでしょうか?
■腫れ
腫れは二重埋没法のダウンタイム中によく出現する症状の1つ。施術直後から、たくさん泣いた日の翌日のような腫れが続きます。症状がひどい場合は“いつまで続くのだろう”と不安になるかもしれませんが、ピークは術後2~3日程度です。個人差はあるものの、術後1週間が経過する頃には多くの方が落ち着くとされています。
■あざ・内出血
二重埋没法のダウンタイム中は、あざや内出血が見られることがあります。すべての方に生じるわけではなく、麻酔の針が血管に当たってしまった方に起こりやすい症状です。あざや内出血は術後1~2週間で吸収されて目立たなくなりますが、それまでに外出の予定がある方は、サングラスなど目元を隠すアイテムが必要になるかもしれません。
■傷痕
埋没法は切開を伴わず糸だけでまぶたを固定するため、基本的に傷痕は残りにくいとされています。しかし、針を刺したときの穴が二重のライン上にできることも。ごく小さな針穴ですが、人によってはしばらく赤みが続いたり茶色い色素沈着として残ったりする可能性があります。しかし、過度に心配する必要はありません。傷痕は肌のターンオーバーとともに、数ヶ月程度で次第に目立たなくなっていきます。
■異物感
ダウンタイム中は、糸で引っ張られるような違和感やゴロゴロとした異物感を覚えることがあります。そのほか、目の乾きや疲れ目などの症状も出やすい時期です。数日~1週間程度で落ち着くケースがほとんどですが、中には我慢できないほどの強い症状が出る方、1週間以上異物感が続く方もいます。その場合は、施術によって何らかのトラブルが起きている可能性があるため、早めに医師に相談することが大切です。
■痛み
引きつれ感のような軽い違和感が術後数日間にわたり生じることがあります。そこまで強い痛みが出るわけではありませんが、気になる場合は医師にご相談を。痛み止めを内服することで、症状を和らげることができます。
2.二重埋没法のダウンタイムの過ごし方とやってはいけないことをチェック!

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いつか落ち着くとは分かっていても、ダウンタイムの症状がなくなるまでは不安に思うのも当然のことです。インターネットで、二重埋没法の腫れを早く治す方法を検索している方もいるかもしれません。症状を長引かせないためには、ダウンタイム中の過ごし方が重要です。ここでは、守ってもらいたい5つの注意点について説明します。
■患部を冷やす
腫れがピークとなる術後1~3日間は、患部を冷やすことを心がけてください。ガーゼに包んだ保冷剤や、濡らしたタオルなどを目元にあてるのがおすすめ。ただし冷やしすぎは凍傷のリスクを招くので、気持ち良いと感じる程度にしておきましょう。目安は、1回につき15分。無理のない範囲で行うのがポイントです。
■血行が良くなる行為は控える
ダウンタイム中は運動や入浴、飲酒などの血行が良くなる行為に注意が必要です。血行が良くなると患部が腫れやすくなり、傷の回復が阻害される可能性があります。運動を習慣にしている方もいるかもしれませんが、医師から明確な許可が出るまでは控えておくのがベター。術後は、のんびりとリラックスした状態で過ごしましょう。
■食生活に気をつける
塩分を多く含む食事も気をつけたいポイント。塩分はまぶたのむくみを誘発し、腫れを長引かせる可能性があります。中でも加工食品やファストフードは要注意です。味が濃く、摂取量が増加しやすくなります。また、水の飲みすぎでもむくみが起こることがあるため、併せて覚えておきましょう。
万一塩分を摂取しすぎた場合には、バナナやアボカドといったカリウムを豊富に含む食材を摂り入れるのがおすすめです。カリウムには塩分を排出する働きがあり、むくみの緩和に役立ちます。
■寝るときは頭を高くする
入眠時は、枕を高くして頭を心臓よりも低くしないように意識しましょう。血液は心臓よりも低い位置に集まりやすいとされています。そのため、普段より枕を高くすることで顔の血流が改善。腫れやむくみを和らげる効果が期待できます。
■まぶたに刺激を与えない
ダウンタイム中にまぶたをゴシゴシ擦ったり不用意に触ったり、患部の刺激となる行為は控えてください。傷が広がり、ダウンタイムが長引く恐れがあります。まぶたの違和感が気になるかもしれませんが、術後は極力触らないのが鉄則。患部に余計なダメージを与えないよう安静にして過ごしましょう。
3.二重埋没法を受ける前に用意しておくと良いもの

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個人差はあるものの、二重埋没法のダウンタイムには腫れや内出血などの症状が見られます。ダウンタイム中の見た目の変化が周囲にバレたくない方は、体調不良やアレルギーなどの言い訳を用意しておくと良いかもしれません。また、外出時には、以下のようなアイテムを使うのも有用です。
■伊達メガネやサングラス
伊達メガネやサングラスは、まぶたの腫れや内出血を隠すのに役立ちます。術後は多くのクリニックでコンタクトを控えるよう指示があるため、術前からメガネで過ごす習慣を身につけておくのも良いでしょう。とくにフレームが太いメガネや少し色が入ったサングラスがおすすめ。ダウンタイム中の目元をうまくぼかしてくれます。
■ダウンタイムの症状をカバーするメイク用品
二重埋没法のダウンタイムは、メイクでもカバーできます。コンシーラーやアイシャドウなど、まぶたの内出血や傷痕が隠せるようなアイテムを用意しておきましょう。術後は2~3日程度メイクできない期間がありますが、それ以降は腫れや痛みが治まっていれば医師から許可が下りるはずです。アイシャドウには、引き締め効果があるトーンが暗めのカラーを取り入れるとむくみが目立ちにくくなります。
■つばが広めの帽子
つばが広めの帽子は、目元を隠したり紫外線を防いだりするのに適したアイテムです。術後は、まぶたがデリケートな状態になっています。ダウンタイムを長引かせないためには、紫外線などの肌にダメージとなるものをなるべく避けるのがベター。腫れや内出血を隠す以外に、まぶたを保護するという意味でも用意しておくことをおすすめします。
まとめ
二重埋没法のダウンタイムは、一般的に1~2週間程度続くとされています。症状が落ち着くまでは不安な気持ちもあるかもしれませんが、終わらないダウンタイムはありません。ダウンタイムが明け、施術から1~2ヶ月が経過する頃には、きっと理想の二重に近づいているはずです。一時的な腫れや内出血を過度に恐れるのではなく、ダウンタイムを新しい自分に出会うための期間と捉え、ワクワクした気持ちで過ごしましょう。
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【治療の内容】埋没二重法
【治療期間および回数の目安】通常1回 ※持続期間には個人差があり一般的には3~5年程度です。
【費用相場】
・2点留め:1回 約 ¥30,000~¥130,000
・3点留め:1回 約 ¥50,000~¥150,000
・4点留め:1回 約 ¥70,000~¥200,000
・6点留め:1回 約 ¥130,000~¥250,000
【リスク・副作用等】熱感、痒み、むくみ、違和感、左右差、希望と異なる二重幅、眉が下がることによる二重幅の変化など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと導入しています。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。