
フェイスリフトのダウンタイムがどのくらい続くのか、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
手術による腫れや内出血、痛みといった症状は少なからず見た目や生活に影響するため、事前にしっかりと理解しておくことが大切です。
この記事では、フェイスリフトにおけるダウンタイムの症状や期間、術後の過ごし方などについて詳しくご紹介。治療を検討している方の参考になるよう、役立つ情報を分かりやすくお届けします。
1.フェイスリフトとは?

出典:photoAC
フェイスリフトとは、加齢によるたるみやもたつきを引き上げ、顔や首などのリフトアップを図る治療法です。
主にメスを使った切開リフトを指しますが、糸で引き上げてリフトアップを目指す糸リフトを指すこともあります。
この記事では、一般的なフェイスリフト、いわゆる切開リフトに焦点を当てて解説していきます。
■糸リフトとの違い
メスを使って行うフェイスリフトは、切開リフトとも呼ばれます。
文字どおり皮膚を切開して内側から引き上げることで、頬やフェイスラインのたるみに根本からアプローチできるのが特徴です。
一方、糸リフトは皮膚の下に特殊な医療用の糸を挿入し、引っ張ることでリフトアップを狙います。切開リフトとは違い皮膚を切開しないため、傷痕があまり目立たずダウンタイムも短い傾向にあります。
ただし手軽であることや体内で溶ける糸を使用することから、効果は穏やか。
術後の経過を個人ブログなどで見たことがある方もいるかもしれませんが、フェイスリフトと比べると持続期間はそこまで長いわけではありません。
■フェイスリフト(切開リフト)が向いている人の特徴
フェイスリフトは、以下のような悩みがある方に向いています。
- 長期間継続するリフトアップ治療を受けたい
- 糸リフトでは物足りなくなってきた
- 顔や首のたるみ・もたつきをなんとかしたい
- ダウンタイムがあっても、確かな変化を実感したい
- 糸リフトでは改善が見込めない強いたるみがある
- シャープなフェイスラインに憧れる
- ほうれい線やマリオネットラインを目立たなくしたい
フェイスリフトは糸リフトよりも効果の持ちが良く、加齢による影響はあるものの、5~10年程度続くとされています。
皮膚や筋膜を内側からしっかりと引き上げるため、糸リフトでは改善が難しいような強いたるみがある方や、しっかりとした変化を求める方にぴったりです。
2.フェイスリフト(切開リフト)のダウンタイムについて

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フェイスリフトはリフトアップの高い効果が望める治療法ですが、一定期間のダウンタイムを要します。
では、ダウンタイム中はどのような症状があらわれ、いつまで自宅療養したら良いのでしょうか。
■ダウンタイムによく見られる症状
フェイスリフトのダウンタイム中は、痛みや腫れを中心に、さまざまな症状があらわれます。
痛みや熱感
痛みや熱感は術後1~2日頃に生じます。傷口だけでなく、顔全体にジンジンとした痛みや熱さを感じることが特徴です。
中には痛みや熱感を強く感じる方もいますが、痛み止めを服用することで症状は和らぎます。1週間ほど経つ頃には、ほとんど気にならなくなるでしょう。
腫れや浮腫
腫れは術後数時間であらわれます。2~3日目をピークとし、1~2週間ほど経過するとあまり目立たなくなります。浮腫も腫れと同様に術後2~3日がもっとも顕著です。
とくに寝起きは、顔全体のむくみが強く出やすい傾向にあります。顔がむくむと鏡を見たときに不安になるかもしれませんが、症状は時間の経過とともに徐々に軽快するため、過度に心配する必要はありません。
術後1週間が経過する頃には、日常生活で支障を感じることもなくなるでしょう。
赤みや傷痕
フェイスリフトではメスを使うため、少なからず赤みや傷痕が生じます。これらの症状は手術直後からあらわれ、2~3ヶ月でピークに。
術後6ヶ月~1年ほどでほとんどの方が気にならなくなりますが、ほかの症状と比べて長引きやすい点が特徴です。
個人差が大きく、中には術後3ヶ月ほどで目立たなくなる方もいます。
■フェイスリフト(切開リフト)のダウンタイムはどのくらい続く?仕事復帰の目安は?
フェイスリフトには、元の生活に戻るまで2週間前後のダウンタイムがあります。
長いと思うかもしれませんが、術後1週間頃に抜糸が完了すれば徐々に症状は和らぎ、2週間が経過する頃にはマスクを着用した状態で気兼ねなく外出できる程度にまで回復できるでしょう。
ダウンタイムが終われば、仕事復帰も可能です。術後の経過次第ではありますが、一般的には食事や運動なども普段どおりに行えます。
ただし、傷口が治って通常の皮膚に回復するまでは、3ヶ月程度を要することも。個人差がある部分なので、医師の指示に従って、無理のない範囲で生活を送ることが大切です。
3.フェイスリフト(切開リフト)のダウンタイムの過ごし方と注意点

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フェイスリフトを受けたあと、なるべく早く元の生活に戻るには、ダウンタイム中の過ごし方に注意が必要です。
ここでは、ダウンタイムを長引かせないようにするためのポイントについて解説します。
■術後1週間ほどは圧迫固定が必要
クリニックの方針によっても異なりますが、術後に包帯やバンドなどでの圧迫固定を指示されることがあります。
圧迫固定は腫れを抑え、手術部位を安定させるためのものです。
圧迫固定中は見た目が大げさに感じられることもありますが、術後の仕上がりを左右する大切なケアとなるため、指定された期間はなるべく外さずに過ごすようにしましょう。
■食事は消化が良くバランスの良いものを用意
ダウンタイム中は、消化が良く栄養バランスが優れた食事を心がけましょう。
ビタミン類やタンパク質など、体の回復を促すような栄養素を摂り入れるのがおすすめです。
また、術後は口が開けにくくなる可能性もあります。口を大きく開けなくても食べられるもの・やわらかいものなどを念のために用意しておくと良いでしょう。
■運動や入浴、顔のマッサージは避ける
激しい運動や入浴などの行為は、主治医の許可が出るまで控える必要があります。
血行が促進され、腫れやむくみを悪化させる原因になるためです。また、顔のマッサージにも注意が必要。皮膚への刺激によって傷口の治りが遅くなる可能性があります。
ダウンタイムを長引かせないために、術後はなるべく安静に過ごすことを意識しましょう。
■痛みや腫れが強いときはアイスパックで冷却する
術後のつらい症状を和らげるには、休息とクーリングが重要となります。ガーゼに包んだ氷や保冷剤などで患部を冷却しながら、無理せずゆったり過ごしましょう。
ただし、冷やしすぎは逆効果に。血行が悪くなり、傷口の回復を遅らせる原因になることがあります。医師の指示に従って適度な間隔で冷却することが、ダウンタイムを長引かせないコツです。
■糸リフト後は手術がしにくくなる可能性も
医師によって判断が分かれるところですが、糸リフトやハイフなどのたるみ治療を繰り返すと、将来的にフェイスリフトの手術の難易度が上がるといわれています。
過去に受けた糸リフトが皮膚の下に残っていたり、ハイフによる影響で皮膚組織が硬くなったりして、手術に支障をきたす恐れがあるためです。
そのため、すでにたるみ治療の経験がある方や今後フェイスリフトを検討している方は、過去の施術歴をしっかりと医師に伝える必要があります。
また、難易度の高い症例にも対応できる医師を選ぶことも重要なポイントです。ホームページやSNSなどで症例数や実績を確認し、信頼できる医師を見極めましょう。
まとめ
フェイスリフトはたるみやもたつきの改善に高い効果が期待できる治療ですが、切開を伴うため、どうしてもダウンタイムは避けられません。
腫れや内出血、痛みなどの症状が数日から数週間続くこともあり、治療を検討する際は仕事などのスケジュール調整が不可欠です。
しっかりと計画を立て、心身ともに無理のないタイミングで施術を受けることが満足のいく結果につながります。
後悔しないためにも、信頼できる医師に相談しながら、自分に合った治療法を検討しましょう。
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