
肌育注射は、美容クリニックやインフルエンサーのSNSなどでよく見かけるキャッチーなメニュー名として気になっている方も多いはず。
「ヒアルロン酸注射と何が違うの?」「具体的にどんな効果があるの?」「ジュベルックやエクソソーム…いろいろ製剤があるけれど、どれがいいの?」と疑問を持っている方もいるのでは?
本記事では、「顔の形は変えずに、肌質そのものを整えたい」という方にぴったりな肌育注射について、基本情報から製剤別の効果やスケジュール、費用感までを解説。
NERO編集部が実際に体験した、肌育注射後の肌変化データにもご注目ください!
そもそも“肌育注射”って何?

出典:photoAC
まずは美容医療初心者の方にもわかりやすく、“肌育注射”とは何か?を解説します。
■「肌育注射」は、“肌の質”そのものを育てる治療
注入系治療の一種である「肌育注射」。
注入系治療とは、注射やマイクロニードルを使って、スキンケアでは届きにくい肌の土台(真皮層)にまで直接“美容成分”を届ける治療のことです。
目的に合わせた成分を適切な部位へ注射で注入することにより、肌質改善や見た目のバランスを整えられます。
代表的な注入系治療には、「ボトックス注射」「ヒアルロン酸注射」。
それより少し玄人向けに「PRP療法」や 「肌育注射」があります。それぞれの特徴をチェックして、注入系治療の全体像を把握しましょう。
・ボトックス注射
額や眉間、目周りや口周りの表情筋の動きを抑制し、笑ったり怒ったりしたときに現れる“表情ジワ”を軽減するための治療。
・ヒアルロン酸注射
無表情のときにも現れる“刻まれたシワ”であるほうれい線を埋めたり、鼻を高くしたりと形を整える治療。
・PRP注入
自身の血液から採取した多血小板血漿(PRP)を肌へ注入し、肌再生を促してハリのある肌に導く再生医療の一種。
自己血液由来であるため、人工物の注入に抵抗がある方に選ばれています。
・肌育注射
肌の深部に保湿成分などを届けることで、肌のハリや弾力を高め、小ジワ軽減・ツヤ感をアップさせる肌質改善治療となります。
〈目的・成分・部位別:注入系治療まとめ〉
ボトックス注射 | ヒアルロン酸注射 | 肌育注射 | PRP注入 | |
主な目的 | 表情ジワの軽減 | 刻まれたシワの軽減 顔の形を整える |
保湿・肌質改善 | 自然な肌の若返り・ハリ感アップ |
主な成分 | ボツリヌストキシン | 架橋ヒアルロン酸 | 非架橋ヒアルロン酸など | 自分の多血小板血漿(PRP) |
使用部位 | 額・眉間・目尻・あごなど | ほうれい線・鼻・あご先など | 顔全体・首・手の甲 | 顔全体・首・手の甲 |
▽肌ケアは土台づくりが基本!真皮層に栄養を与える理由についてはこちら
■肌育注射は、どんな悩みに効くの?
肌育注射は、「まだ大きなシワはないけれど、肌表面の小ジワが気になる」「肌に元気がなくなってきた」と感じたときに効果を発揮する注入系治療。
たとえば、こんなお悩みにおすすめです。
- 乾燥しやすく小ジワが気になる
- ツヤ感がなくなり疲れて見える
- 肌のハリや弾力が落ちてきた
- スキンケアの効果では物足りない
年齢を問わず、肌の老化サインを感じ始めた方は、未来の美肌づくりを行える「肌育注射を」検討してみると良いでしょう。
【PICK UPコラム】肌育注射に使われる「非架橋ヒアルロン酸」って何?
肌育注射に用いられる製剤の多くに使われている「非架橋(ひかきょう)ヒアルロン酸」。 ヒアルロン酸には大きく分けて「架橋タイプ」と「非架橋タイプ」の2種類があります。 それぞれの特徴と、なぜ肌育注射には「非架橋ヒアルロン酸」なのかを解説しましょう。 〈架橋タイプとは?〉 例:鼻やあご先などの形を整えるほか、ボリュームアップ・リフトアップ用に使われる。 〈非架橋タイプとは?〉 例:肌の表面に自然なツヤやうるおいを与えるスキンブースターなどに使われる。 ●なぜ「非架橋タイプ」がスキンブースターに使われるの? サラサラとした非架橋タイプは、肌全体にまんべんなく注入しやすいことが特徴! 注入後すぐにうるおいやツヤを実感しやすいことから、ジュベルックや水光注射などのスキンブースター治療に向いています。 さらに近頃は、エクソソームなどの肌再生を促す成分を含んだ製剤も増えており、「うるおす+再生を促す」のダブル効果が期待できます。 |
代表製剤をタイプ別に分類

出典:photoAC
お悩みに合わせて調合された製剤を、肌に注入する肌育注射。
ここでは、代表的な製剤である「ジュベルック」・「エクソソーム」、そして専用マシンを用いて肌質改善成分を注入する施術方式「水光注射系」について、成分・効果・適応肌質・注入方法の特徴をまとめました。
ジュベルック | エクソソーム | 水光注射系 | |
成分 | ポリ乳酸(PDLLA)+非架橋ヒアルロン酸 | 幹細胞由来エクソソーム | 非架橋ヒアルロン酸+グルタチオン・アミノ酸・ビタミンなどの整肌成分 |
主な効果 | ・コラーゲン生成促進 ・ハリ感アップ ・小ジワ軽減 ・毛穴の引き締め ・ニキビ痕ケア |
・肌再生促進 ・ハリ感アップ ・小ジワたるみ軽減 ・毛穴の引き締め ・ニキビ痕ケア |
コラーゲン生成促進、ハリ感アップ、小ジワ改善 ※その他、注入する製剤によって異なる |
適応する主な肌質 | ハリ不足・たるみ・毛穴・ニキビ痕が気になる肌 | ニキビ痕・エイジングが気になる肌 | 乾燥肌・キメの乱れ・小じわが気になる肌 |
注入方法の特徴 | 注射器による手打ち 水光注射 |
注射器による手打ち 水光注射 |
専用のマシンで全顔に均一に注入。 |
・ジュベルック
コラーゲン生成を促進するポリ乳酸(PDLLA)と非架橋ヒアルロン酸を合わせた製剤。
韓国で人気のスキンブースターで、注入することで肌の自然なボリュームアップを図ります。
・エクソソーム
エクソソームは、骨髄・臍帯・脂肪など体内に存在する間葉系幹細胞を培養した際に生じる上澄み液に含まれる情報伝達を担う物質。
抗炎症作用・抗酸化作用・皮膚再生作用があり、肌老化による症状改善に効果が期待できます。
・水光注射系
韓国発の製剤注入方法のこと。従来は注射(ガン)型のデバイスで注入するのみであったが、最近は注入部位を吸引した状態で、真皮の浅い層へ悩みに合った製剤を注入するものが多い。
吸引により正しく、 均一に成分を届けます。
製剤がもたらす効果のほか、針を刺すことによる皮膚の創傷治癒作用によってコラーゲンなどの生成が活発になり、ハリを高めて小じわを目立たなくさせる効果も期待できます。
効果が現れるのは、施術数日から1〜2週間経過後。効果持続は約2〜3週間程度のため、定期メンテナンスが必要です。
製剤や施術方式は「どれが一番優れている」というよりも、肌悩みや症状によって選ぶことがポイント。
肌質そのものの改善を目指すならジュベルックやエクソソームを用いた肌育注射、短期的なハリ・ツヤ感を求めるなら、水光注射系の肌育注射が向いているでしょう。
医師と、改善したい点やなりたい肌質のイメージをすり合わせて、製剤・施術方式を選んでみてください。
【肌育注射】施術スケジュールと費用感:どれくらい通えばいいの?

出典:photoAC
「肌育注射」が気になってきたけれど、「何回通えばいいの?」「料金は高い?」と、具体的な通い方や費用感が気になる方も多いはず。
ここでは、初めての方が安心してスタートできるように、施術スケジュールと費用の目安、そして施術後に肌がどのように変化していくか解説します。
■肌育注射は“1回で完了”じゃない!定期メンテナンスで若々しい印象に
肌育注射の目的は、肌の土台(真皮層)を再構築して肌質を改善すること。
肌細胞に直接栄養を届けて新たなコラーゲン生成を促進し、じっくりと時間をかけて老化症状が起きにくい肌を育てます。
そのため、1回の施術ですぐに目に見える変化が出るわけではなく、複数回の継続が基本です。
・肌育注射スケジュールの一例
回数 | 内容 |
初回 | 肌の土台作り(保湿ケア) |
2〜3回目 | コラーゲン生成スタート ハリや毛穴改善効果がじわじわと現れてくる |
4回目以降 | 肌の密度やツヤ感にしっかり実感 |
・推奨される注入頻度
製剤によって異なりますが、はじめは約1ヶ月おきに3回程度施術を受けて肌の土台をつくり、その後は肌の状態に合わせて、3~6ヶ月に1回のメンテナンスを続けることで安定した美肌をキープしていける傾向です。
・費用感
肌育注射に使用される製剤は種類が多く、成分の違いや量、注入する部位などにより、費用感に差が出ます。あくまで目安ではありますが、製剤別の費用相場は以下のとおりです。
製剤例 | 1回あたりの費用の目安 |
水光注射 | 2〜4万円前後 |
ジュベルック | 4〜7万円前後 |
エクソソーム | 4〜8万円前後 |
■肌育注射後、どんな肌変化が現れる?
効果を感じ始める時期や持続期間は、肌質やコンディション、薬剤の種類によって大きく異なります。
一般的な傾向をご紹介すると、1ヶ月に1回の頻度で受けた場合の3回目以降に効果を実感しやすいとするクリニックも。
注入後、コラーゲン生成やターンオーバーの促進が進む過程に時間がかかるため、3〜6ヶ月ほどかけてじわじわと効果が現れるのが肌育注射の特徴です。
その後、成分が体内に吸収され徐々に効果が薄れていきます。定期的に施術を受けることで効果を長期間維持しやすくなるでしょう。
・SNSでみられる変化の声(初回〜3回程度)
1回では劇的な効果が見えにくい肌育注射ですが、SNS上では初回~3回程度で “肌が元気になった感じ”を実感する声もみられます。
「ハリが出て、肌が内側から元気になる感じ」
「パックした後みたいな透明感を感じる」
「頬の毛穴が目立ちにくくなって垢抜けた」
・NERO編集部が体験!肌育注射後の数値ビフォア・アフター
ここからは、NERO編集部員が実際に体験した肌育注射後の肌変化をご紹介。
毛穴やハリ低下などのお悩みがある方は必見です!
肌育注射、直後はこんな感じ!
こちらは肌育注射直後のリアルな1枚。
(ビアンカクリニックにて実施した肌育注射)
ポコポコとした膨らみが見られますが、これは注入直後に薬液が皮下にとどまっている状態。数時間~数日で皮膚の真皮層へなじみ、自然に落ち着きます。
Before → After:毛穴・肌の凹凸がここまで変化!
こちらは肌育注射の施術前(左)・施術後1週間(右)の比較画像。
画像診断:シンクレア
画像にマッピングされた毛穴の分布を見てもわかるように、全体的に毛穴の開きが減少し、肌表面のなめらかさがアップ!
とくに頬のあたりの凹み感がふっくらと整い、肌全体のハリ・ツヤ感も向上しています。
Before → After:光の反射も均一に!肌に自然なツヤとハリ感
こちらは別の角度から撮った比較画像。
画像診断:シンクレア
赤い「大きな毛穴」が減少し、黄色の小さな毛穴が多くなっています。
=頬やフェイスラインの毛穴が全体的に引き締まり、かつ肌表面の凹凸がふっくらしてなめらかに整っているのが分かります。

スキンケアでは限界を感じていた悩みも、肌質を土台から整える肌育注射なら理想の肌に近づけるかもしれません。
肌育注射の効果を実感するためには、製剤の選択から注入量、深さを見極めるドクターの技術や経験も重要です。施術を受ける際はぜひ信頼できるクリニックを選んでくださいね。
まとめ
年齢を重ねるとともにお肌の状態をキープすることは、誰にとっても簡単なことではありません。
肌の土台から整える「肌育注射」は、未来の美肌への一歩。短期間での劇的な変化ではなく、3~6ヶ月かけてじわじわと肌質を底上げしていくような効果が特徴です。
「なんとなく肌の元気がない……」そんな今こそ始めどきではないでしょうか。
この記事を読んだあなたにおすすめの関連記事
・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。 ・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。 ・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。 |