CHINOWA CLINIC(シノワクリニック) 院長
則本 翔 先生
東海大学医学部卒業後、同大学病院の形成外科、皮膚科で美容外科医の経験を積む。2016年、「湘南美容クリニック」入職後、2020年に同グループの銀座院院長に就任。2024年に「CHINOWA CLINIC」を設立し、院長に就任。すべて叶って満足できる、再び帰ってきたくなるようなクリニック運営を目指す。“クマ取り名人”の異名を持ち、SNSでも高い人気を誇る。
ユースヒール(YOUTHHEAL)と呼ばれる肌育製剤をご存知ですか?
韓国で話題沸騰中のスキンブースター「キャビア注射」のこと。開発に携わった韓国の著名な3人の皮膚科専門医が「若さ(YOUTH)」と「治す(HEAL)」からネーミングした次世代の肌育製剤です。
また、ユースヒールは“肌育しながら美白を目指せる”画期的な薬剤として日本でも注目を集めています。
そこで、肌悩みに多角的にアプローチできるユースヒールについて、CHINOWA CLINIC(シノワクリニック)院長 則本 翔先生、皮膚科総括を務める西田 恭之先生に取材しました。
科学的根拠をもとに製造されたユースヒールの特徴や、実際の症例についてご紹介します。
※本記事は医師の経験に基づく個人的見解であり、機器の有効性を保証するものではありません。
| CHINOWA CLINIC(シノワクリニック)皮膚科統括医 西田 恭之先生 東海大学医学部卒業後、消化器内科診療に従事。その後、都内美容クリニック勤務し、院長も経験。美容皮膚科医としてシミ治療を中心に肌治療に真摯に取り組む。現在はCHINOWA CLINICの皮膚科総括として、豊富な臨床経験をもとに一人ひとりに合わせた治療を行っている。 |
INDEX
美容医療の中で“ユースヒール(キャビア注射)”が注目される理由とは?
ユースヒールは、韓国の著名な3人の皮膚科専門医とRFBIO社の共同開発によって誕生した肌治療の本場韓国発祥の肌育製剤です。
肌への痛みや負担を抑える処方と、多様な成分を安定的に働かせる高い維持力にこだわった、新時代の肌育注射として誕生。丁寧な臨床試験で、科学的にも一定の有用性が示唆されています。
まずは、ユースヒールがどういった製剤なのか、また注目される理由について詳しく見ていきましょう。
※本記事は医師の経験に基づく個人的見解であり、機器の有効性を保証するものではありません。
ユースヒールとはどんなもの?
ユースヒールは、キャビア注射とも呼ばれる韓国美容医療で注目される肌育注射の1つです。
チョウザメとサーモンの2種類のPDRN(ポリデオキシリボヌクレオチド)と、植物由来のエクソソーム、5種類の美白成分(グルタチオン、トラネキサム酸、ナイアシンアミド、ビタミンC、アルブチン)を1つにまとめたスキンブースター製剤。
肌のうるおいやハリ、キメを整えるなど、総合的な肌コンディションのサポートも期待できます。
これまで、美白へのアプローチといえば、点滴や飲み薬、化粧品と限られていたものの、注射剤であるユースヒールなら肌育しながら白く輝く肌を目指せる点が魅力です。抗炎症作用により赤みの改善も期待できます。
【チョウザメとサーモンの2種類のPDRN】

PDRNとは、Polydeoxyribonucleotideの略称で、DNAの一部であるポリデオキシリボヌクレオチドのこと。
細胞修復や組織再生に関する研究が行われている成分で、肌の健やかさを保つサポート成分として注目されています。
サーモンPDRNは、チョウザメPDRNよりも創傷治癒効果に優れています。一方で、チョウザメPDRNは、サーモンPDRNよりも細胞生存能力向上に優れていることが分かっています。
この2つの成分を合わせることで相乗効果が期待でき、より効率的に細胞のダメージを修復し、細胞生存能力を高めることが研究において判明しているのです。
【植物由来のエクソソーム】
エクソソームは、細胞が分泌する微小な物質で、細胞間の情報伝達に関わることが知られており、その性質から再生や炎症制御などの分野で研究が進められています。
またブロッコリースプラウトエクソソームはメラニンの生成抑制やコラーゲン生成促進に、高麗人参エクソソームはヒアルロン酸生成に優れていると研究により判明しています。
ブロッコリースプラウトエクソソームと高麗人参エクソソームの2種類を用いることで相乗効果を得られることが分かっています。
【5種類の美白成分】
グルタチオン、トラネキサム酸、ナイアシンアミド、ビタミンC、アルブチンは、医薬品や医薬部外品の美白有効成分として知られる成分。
それぞれがメラニン生成に関わる働きにアプローチし、明るく澄んだ印象の肌を目指すサポート成分として注目されています。
どうしてユースヒールが「全方位型」と呼ばれるのか?
ユースヒールは「良い成分を長期的に持続させられないものか」とのポイントから開発が進んだ製剤です。
できるだけ肌に負担をかけず、それでいて多様な成分を安定して機能できるよう配合することに重きを置いて開発されたそう。
結果、チョウザメとサーモン由来のPDRN、植物由来のエクソソーム、5種類の美白成分を1つにすることで、毛穴、保湿、ハリ、肌質、透明感などの肌悩みへの多角的なアプローチを可能にしています。
肌の赤みや小ジワ、毛穴、シミ、肝斑などにお悩みの方、透明感のある肌やハリ、ツヤを手に入れたい方に向けた治療の選択肢の1つとして挙げられるでしょう。
これだけ贅沢な成分を配合しているにもかかわらず、ユースヒールによる肌への刺激はないと報告されています。(試験機関:KCスキンリサーチセンター 2025年時点)
現在、ユースヒールを導入しているクリニックは10箇所程度ですが、肌育しながら美白を目指せる製剤として、新時代の肌育注射と注目されるのではないでしょうか。
KOLが語るユースヒールの可能性と症例紹介
ここからは、早い段階からユースヒールをクリニックに導入した「シノワクリニック」の則本院長と皮膚科総括を務める西田先生(通称・にっしー先生)に、ユースヒールの魅力や実際の症例を伺いました。
※本記事は医師の経験に基づく個人的見解であり、機器の有効性を保証するものではありません。
シノワクリニック・則本先生と西田先生が語る「エイジングケアに必要な視点」
年齢を重ねると、どうしてもターンオーバーが乱れ、シミやくすみの原因に。また、コラーゲンやエラスチンと呼ばれる肌の弾力に関係する成分が減少することで、ハリの低下や乾燥などを引き起こします。
結果、肌の透明感が失われ、老けて見えます。
肌のボリュームアップやターンオーバーを促す施術には、さまざまな種類があるものの、よりナチュラルな仕上がりにしたい方は、“肌を育てること”が大事と、則本先生はいいます。
実際の症例写真とビフォーアフターの変化
シノワクリニックでは、3種類の方法でユースヒールを導入・注射しています。1つ目はポテンツァによる「キャビポテ」、2つ目はハイコックスによる「キャビコックス」、そして医師による手打ちです。
ユースヒールは肌土台を底上げできる製剤として、即効性と持続性が期待されています。このユースヒールを実際に使用した、シノワクリニックでの症例写真を見ながら確認していきましょう。
【キャビポテの症例】


施術名:キャビポテ(ポテンツァによる導入)
上:施術前、下:1回施術の1ヶ月後
費用:1回 ¥80,000(税込)
リスク・副作用:膨隆疹・蕁麻疹・内出血・赤み・点状出血・痒み・痛み・軽度の浮腫み・アナフィラキシーショック・硬結など
ポテンツァSチップにてユースヒールを導入した症例です。肌のトーンが上がり、赤みも緩和しています。浅い層へのアプローチのため、コラーゲン生成に働きかけが期待できて肌の弾力もアップ。毛穴も目立ちにくくなっています。
小ジワやくすみケアを望む方への施術として、キャビポテは選択肢の1つのようです。
【キャビコックスの症例】


施術名:キャビコックス(ハイコックスによる導入)
上:施術前、下:3回施術の1ヶ月後
費用:3回 ¥189,000(税込)
リスク・副作用:膨隆疹・蕁麻疹・内出血・赤み・点状出血・痒み・痛み・軽度の浮腫み・アナフィラキシーショック・硬結など
ハイコックスにてユースヒールを導入した症例写真です。肌にハリが出てトーンアップ。赤みや毛穴の緩和も認められます。
シノワクリニックでは、より美白に特化したケアを希望する方に、キャビコックスを含めた提案をしているようです。
また、シノワクリニックでは、手打ちによるユースヒール注入も可能で、肝斑への刺激を避けながら注入しています。肝斑がある方で美白を目指したい方は、相談してみると良いでしょう。
美しく年を重ねるために“ユースヒール”という選択肢
最後に、則本先生が考えるユースヒールの魅力や患者さまの施術後の反応などを伺いました。
※本記事は医師の経験に基づく個人的見解であり、機器の有効性を保証するものではありません。
「攻めすぎない美容医療」としての選択肢
美容医療というと、切開を伴う施術など派手な施術をイメージする方もいらっしゃいますが、美しく年齢を重ねるためには肌育によって肌の土台の力を強化する方法もあります。
この肌育は、攻めすぎない美容医療として美容医療初心者の方はもちろん、美容上級者の方も取り入れています。
肌土台がしっかりしていれば、ターンオーバーが正常に行われ、健康な細胞が生まれます。不要な角質は剥がれ落ち、シミやそばかすも防げるわけです。
美容医療に興味を持つすべての方が行き着く場所は、肌育。そこで話題になっている製剤がユースヒールなのです。
実際にユースヒールの施術を受けた患者さまも、美白や赤みのケアをサポートする施術とあってリピートされる方も。
ユースヒールは、肌育しながら同時に美白と赤みにもアプローチできる画期的なスキンブースター注射の1つとして、さらに注目される可能性が高いでしょう。
使い方次第で多彩なアプローチが叶う
シノワクリニックでは、ポテンツァやハイコックスによるユースヒール導入を行っていますが、ポテンツァ以外のニードルRFやフラクショナルレーザー、針のついたローラーで導入するMTSなど、さまざまな使い方ができます。
施術によるダウンタイムや、患者さまのご希望に応じて施術方法を選択することも可能です。
また、ユースヒールにはフェイスマスクもあります。サーモンとチョウザメのPDRNと植物由来のエクソソームなどを配合。
一般的に、ポテンツァなどの施術後は、肌に赤みが出やすいですが、その際にユースヒールのフェイスマスクを取り入れることで、赤みの軽減に働きかけます。
エイジングサインが気になる方へ“今からできること”を始めよう
ユースヒールは、肌土台の力を総合的に持ち上げてくれる肌育製剤。これまでになかった肌育しながら赤みを軽減し白く輝く肌へと導くスキンケアが叶います。
乾燥やくすみなどの肌トラブルにお悩みの方、小ジワやハリの低下などのエイジングサインでお困りの方など、全方位にアプローチできる点が魅力です。
ユースヒールは、肌育業界の新時代の幕開けといっても良いかもしれません。まだ体感したことがない方は、検討してみてはいかがでしょうか。
【メーカー問い合わせ】
RFBIO社へのお問い合わせはこちら
※本記事は医師の経験に基づく個人的見解であり、機器の有効性を保証するものではありません。
この記事を読んだあなたにおすすめの関連記事
【施術の内容】キャビポテ(ポテンツァによる導入)
【施術期間および回数の目安】1ヶ月ごとに3回程度 ※状態によって異なります。
【費用】1回 ¥80,000 ※本施術は自由診療(保険適用外)です。
【リスク・副作用等】膨隆疹・蕁麻疹・内出血・赤み・点状出血・痒み・痛み・軽度の浮腫み・アナフィラキシーショック・硬結など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本施術には、日本国内において薬事承認を受けていない未承認の医療機器および医薬品を使用する場合があります。
・施術に用いる医薬品および医療機器は、医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。詳細は厚生労働省の「個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報」をご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器は存在しない場合があります。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
【施術の内容】キャビコックス(ハイコックスによる導入)
【施術期間および回数の目安】1ヶ月ごとに3回程度 ※状態によって異なります。
【費用】1回 ¥70,000 ※本施術は自由診療(保険適用外)です。
【リスク・副作用等】膨隆疹・蕁麻疹・内出血・赤み・点状出血・痒み・痛み・軽度の浮腫み・アナフィラキシーショック・硬結など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本施術には、日本国内において薬事承認を受けていない未承認の医療機器および医薬品を使用する場合があります。
・施術に用いる医薬品および医療機器は、医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。詳細は厚生労働省の「個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報」をご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器は存在しない場合があります。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。


