資生堂は、2025年12月期の最終損益が520億円の赤字になる見通しを発表した。
過去最大の赤字額となり、米国事業の不振や、2019年に買収した米スキンケアブランド「ドランク・エレファント」の業績低迷が主な要因である。
また、資生堂は本社で200人の追加削減を発表し、経営の見直しが進んでいる。
資生堂の業績赤字と背景
資生堂は2025年12月期の最終損益として520億円の赤字を計上する見通しを発表した。これにより、過去最大の赤字額となる。
主な原因として、米国事業での減損損失が挙げられており、特に2019年に買収した米スキンケアブランド「ドランク・エレファント」の業績不振が大きな影響を与えた。
同ブランドは、新興ブランドとの競争が激化し、生産トラブルや供給混乱が影響を与えた。
米国市場の不振と再編
資生堂は、米国子会社で300人を削減した後、本社でもさらに200人の人員削減を発表した。
これにより、経営効率の改善を目指し、今後の事業戦略の見直しを進めている。
一方、エイジングケア技術や非侵襲的治療に力を入れる方向で、新たな成長戦略を模索している。
今後の戦略と研究開発の重要性
資生堂は、マーケティング重視の経営を進める中で、研究開発の重要性が再認識されている。
競合のKOSEやPOLAが技術革新に注力しているのに対し、資生堂は研究開発を再強化する必要があるとの声が高まっている。
資生堂が再生を果たすためには、研究開発の強化とともに、新しい製品群の開発が不可欠となるだろう。
編集長POINT
― 資生堂の変革に必要な研究開発と革新
資生堂の業績不振の背景には、商品力の低下やマーケティング重視の経営が影響していると考えられる。
化粧品業界においては研究開発が不可欠であり、KOSEやPOLAの強さが示す通り、技術革新なくしては競争に勝ち残ることは難しい。
資生堂が再生するためには、研究力の再強化が必須である。
まとめ
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資生堂が非侵襲的美容医療分野に本格参入し、エイジングケア技術を重視した新製品を開発予定。
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米スキンケアブランド「ドランク・エレファント」の不振が業績に影響を与え、2025年12月期は520億円の赤字見込み。
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構造改革の一環として、米子会社および本社での人員削減が進行中。
NEROでは、資生堂のような大手企業による美容医療革新の動きを引き続き追い、最新技術や市場動向に関する深掘りを行います。
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