シミをこれ以上悪化させたくない方必見!美容医療で見極めるシミの種類や正しいダウンタイムの過ごし方

シミをこれ以上悪化させたくない方必見!美容医療で見極めるシミの種類や正しいダウンタイムの過ごし方

「鏡を見るたびに、自分の顔のシミが多くて落ち込む…」
「出産や育児で自分のことを後回しにしていたら、いつの間にか顔にシミが!」
「シミは気になるけど、自分ではどうしたら良いかもう分からない…」
「コンシーラーでいつも同じ場所をカバーしている」
「これってシミ?それとも肝斑…?自分では分からない…」

30代を過ぎた頃から、こうした悩みをもつ方は増えてきます。最近は自己流ケアや化粧品でのカバーに限界を感じ、美容医療を上手に活用する方も多いようです。
とはいえ、まだまだ「美容医療は敷居が高い」という声も少なくありません。しかしその中でも「1歩踏み出してみたい」そんな複雑な気持ちで揺れ動いている方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、美容医療で見極めるシミの種類やダウンタイムの過ごし方などを分かりやすくお伝えしていきます。シミをこれ以上悪化させたくない方は、ぜひご覧ください。

あなたのシミ、どの種類?まずはセルフチェックリストを確認!

ひと口にシミといっても、大きく分けて5つの種類があります。
同じように見えるシミでも、実は根本的な原因は違うことがあるのです。そのため、誤ったケアを続けているとシミが濃くなってしまう、なんてことも……。
だからこそ、まずはシミの種類を正しく見極めることが重要です。以下のチェックリストから、あなたのシミの種類を確認してみましょう。

■両頬に左右対称に広がる大きなシミ…「肝斑」

肝斑は、両頬の中心あたりにもわっと広がる境目がはっきりしないシミです。
長年浴びている紫外線の影響や女性ホルモンの変化が原因といわれています。とくに紫外線が大きく関わるシミのため、日焼け対策を十分に行うことが大切です。

■頬や目周りに広がる5mm以上のシミ…「後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)」

後天性真皮メラノサイトーシスは、20代に発症のピークが見られるシミです。
男性は額の両側に、女性は頬骨あたりを中心に発症します。原因として紫外線や皮膚の炎症、妊娠などが挙げられますが、これらに該当しない症例も多くあります。一見すると肝斑と似ているため、正しい見極めが欠かせません。

■顔全体に点在する5mm以上のシミ…「炎症後色素沈着」

炎症後色素沈着は、ニキビやヤケド、傷など、炎症が治まった後にできるシミです。
中でも注意したいのが、日常的な肌刺激による炎症後のシミ。洗顔時やちょっとしたかゆみで肌をこする何気ない行動の繰り返しが、シミにつながっている可能性があります。肌の生まれ変わりで自然に消えるシミですが、炎症の程度によっては残ることもあるため注意が必要です。

■子供の頃からある小さいシミ…「雀卵斑(そばかす)」

雀卵斑(そばかす)は、幼少期から見られる両頬から鼻にかけてできるシミです。
一つひとつは小さいものの広範囲に点在し、遺伝的な要因が強いといわれています。また、紫外線の影響を受けやすいため、季節によって症状が変わる方います。悪化させないためには、日常的に日焼け対策を行うことが大切です。

■年齢とともにできた大小さまざまなシミ…「老人性色素斑」

老人性色素斑は、主に40代頃から現れる褐色からやや黒色のシミです。
とくに、紫外線を浴びやすい顔や手、背中、腕などに現れます。どのくらい紫外線を浴びたかに比例しやすく、日光を浴びる機会が多いと20代でも発症します。大きさは直径数mmから1cmを超えるものまで大小さまざまであることも特徴です。

シミ取りには具体的にどんな種類があるの?費用相場や、皮膚科のお医者さんに聞いたドクター選びのコツも解説!

「シミをなんとかしたい」と思ったときに、まず大切なのはどの種類のシミなのかを見極めることです。この見極めを間違うと、シミがどんどん濃くなってしまうことも……!
自己流の間違ったケアでシミを悪化させないよう、しっかりと改善を目指すなら皮膚科や美容皮膚科などの医療機関への受診も検討したいところです。
とはいえ、具体的な治療法や費用が分からないと不安になる方も多いですよね。また、医院選びの観点もわからない人もいるでしょう。皮膚科の先生に、治療方法や医院選びについてコメントをいただいてみました!

■皮膚科専門医ドクターに聞く!医院選びのポイントとは?
皮膚科について詳しい先生を選択するのがもちろん理想ではありますが、皮膚科専門医でも、ドクターズコスメなどとの詳しい組み合わせ知識がないケースもある、ということを踏まえ、以下の観点は大切ですね。
・相談しやすく、自分のお肌をお任せしてもいいと思える
(特に自分が気になるシミと、先生が気になるレベルは違うことも多いので、患者様目線を大切にして説明くれる先生はおすすめです)
・色素沈着などのリスクや、その後のメンテ・未来のシミへの対応も含めてちゃんと教えてくれる
・美容医療でのカウンセリング・施術数をこなしている
・コスメや施術の組み合わせを把握している
このあたりが、私が大切だなと思うポイントですね!
代表的な治療方法や相場観は把握しておくと怖くないですし、そのうえで先生のおすすめポイントを聞くのが踏み出す一歩になるかも。是非チェックしてみてください。

では、美容皮膚科で行う治療や費用相場について分かりやすくお伝えしていきます。

■シミ取り治療の種類や費用相場をまとめてご紹介!

医療機関で行うシミ取り治療というと、一般的に「レーザー治療」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?まだ受けたことはないけれど、テレビや雑誌などで見たことがある方も多いかと思います。
実際に、レーザーによるシミ取り治療は、老人性色素斑や後天性真皮メラノサイトーシスなどの主に濃いシミに有用です。ちょっとしたシミであれば、1回の施術で取れることもあるため、忙しくて何度も通院できない方でも受けやすいでしょう。
では、どのシミにもレーザーが適しているかというと、実はそうではありません。シミの種類によってはレーザー以外のアプローチのほうが良いこともあります。
シミの改善を目指す方のために、具体的な治療法を以下の表にまとめていますので費用相場と合わせてご確認ください。

治療 特徴 治療回数または期間の目安*¹
1回の費用相場目安*²
レーザー治療 濃いシミに、強い熱エネルギーを照射する 1~3回程度
(4週間に1回)
1箇所2mm以下:2500~6000円程度
※大きさで費用変動
IPL(光治療) 薄いシミに、広範囲の光線を照射 6回程度
(4週間に1回)
全顔:8500~35000円程度/1回
レーザートーニング

 

潜在的なシミや肝斑に、微弱なレーザーを均一に照射し、ターンオーバーを促す施術 5~10回程度
(4週間に1回)
全顔:5000~20000円程度/1回
ピーリング

 

古い角質を除去して、メラニンの排出を促していく施術 3~10回程度
(2週間に1回)
マッサージピール:7700~18000円程度/1回
ドクターズコスメ
(セラピューティックプログラムなどのトレチノイン・ハイドロキノン療法)
医師が処方した薬やドクターズコスメで行うホームケア

 

12~18週間 30000~50000円程度/1クール
※購入費用の目安
内服治療

 

医師が処方した内服薬によるシミ治療 1日1~2錠
(日に2~3回服用)
※継続期間は個人差があります。
2000~6000円程度/1ヵ月分
※処方される薬の量によっても変動

*¹:治療回数はシミの種類や状態によっても異なります。詳しくは治療を行うクリニックにご確認ください。
*²:約40医院の美容クリニックの金額を参照

ダウンタイムって何?どんな過ごし方をしたらいいの?

実際に美容皮膚科や皮膚科などで治療を受けるときには、“ダウンタイム”も考慮しておくことが大切です。

■ダウンタイムとは?
ダウンタイムとは、治療後の痛みや腫れ、赤みなどから回復して日常生活に戻るまでの期間のこと。期間は治療内容によって異なります。

たとえば、小さいシミであればレーザーを1回照射するだけで取れることがあります。しかし、その後に適切なケアを行わないと炎症が治まらず、色素沈着を起こしてしまう可能性があるのです。実際に、スキンタイプの問題上、日本人の1/3~半分程度の割合では色素沈着の可能性があります。
また、レーザー以外のシミ治療でも、肌が回復しないうちに日焼けをしたり十分に保湿していなかったりすると、シミが悪化してしまうことがあります。
そのため美容皮膚科や皮膚科での治療を始めたい方は、ダウンタイムについても理解しておくと安心です。

■シミ治療ごとのダウンタイムの期間・経過

シミ治療ごとのダウンタイムの期間と経過は次のとおりです。

治療 ダウンタイムの期間
※個人差があります
ダウンタイムの経過
※個人差があります
レーザー治療 1~2週間程度 ・術後数時間の発赤
・色素沈着や水疱などができる可能性あり
・数日間は一時的にシミが濃くなる
・テープでの保護が必要
IPL(光治療)

 

1週間程度 ・術後数時間~3日程度の、発赤・熱感・腫れ
・一時的にシミが濃くなる
レーザートーニング 数時間~数日程度 ・術後数時間の発赤
・色素沈着や水疱などができる可能性あり
ピーリング 数時間~数日程度 ・ヒリつき・乾燥・皮むけが起こる可能性あり
トレチノイン・ハイドロキノン療法
(セラピューティックプログラム)
1ヶ月程度 ・皮むけやヒリつき、乾燥、かゆみなどが生じる可能性あり

なお、ダウンタイムには個人差があるため、あくまで目安です。また不安な症状があれば、治療を受けたクリニックの医師に相談するようにしましょう。

■POINT
ダウンタイムは「あるもの」と思っておくのがコツ。
「なければ、ラッキー」という気持ちの持ち方が大事。
ダウンタイム・ケア期間を抜ければ綺麗になることを信じて、乗り越えましょう。

■どう変化する?シミ取りレーザー治療後のダウンタイムの経過

ダウンタイムは施術によって異なり、中でも、シミに強いアプローチをするレーザー治療は回復までに時間がかかります。そのため、ここではレーザー治療後の肌がダウンタイム中にどう変化するか、経過を見ていきましょう。

※いずれもノーメイク(AFTERまでの間に眉毛のアートメイク実施のため)

1.治療後~翌日
照射した箇所に腫れや赤みがでて、ジンジンとした痛みを感じることが多い

2.2~3日後
照射した箇所が、かさぶたになる

3.1~2週間後
自然にかさぶたがはがれる

4.1ヶ月後
一般的に戻りジミと呼ばれる、炎症後色素沈着が現れる人がいる

5.4~7ヶ月後
炎症後色素沈着が薄くなっていき、シミが目立ちにくくなる

■ダウンタイムに関するよくある質問

Q.ダウンタイム中は仕事を休んだほうがいいですか?

シミ治療後のダウンタイムに出る症状は、仕事に支障が出るものではないことがほとんどです。そのため、仕事を休む必要はないといえます。

とはいえ、「シミ取り治療を受けたことを知られたくない」という方もいるかもしれませんね。そんなときには、メイクやマスク、メガネなどで隠すのがおすすめです。また、肌色に近い保護テープを採用しているクリニックもありますので、シミ取り治療をした医療機関に相談してみましょう。

Q.ダウンタイム中の過ごし方はどうしたらいいですか?

ダウンタイム中は、次の4つのポイントに注意しましょう。

  1. 紫外線対策を十分に行う
  2. できるだけ肌をこすらず、刺激を与えない
  3. 汗をかかないよう注意する
  4. かさぶたははがさない
  5. 医師の指示に従う

シミ取り治療後、新しい皮膚ができあがるまでのアフターケアは、仕上がりに大きな影響を与えるためとくに重要です。また、一度傷をつけた状態になっているため、肌はいつもよりも敏感になっています。
そのため、できるだけ刺激を与えないことが大切。摩擦や紫外線、汗なども刺激になるため注意したいところです。また、医師から指示があったケアは自己判断でやめず、しっかりと守って早く日常生活に戻りましょう。

Q.ダウンタイム中のテープ貼りはどうしたらいいですか?

医院によって、ダウンタイム中のテープ貼りを推奨する医院、推奨しない医院があります。
基本的には、治療部位はカサブタがはがれるまではテープ保護して頂き、自然にはがれた後も必ず日焼け止めをつけてお過ごしください。テープの種類については、サージカルテープの院もあれば、ハイドロコロイドを使用する院もあり、院によって傷跡の治療についての考え方の差があることもあるようです。
テープを貼る期間はレーザーを照射した部位によっても異なります。顔の場合は最低でも2週間、手や腕であれば5週間以上ということも。施術後の回復スピードには個人差があるため、2週間でテープを剥がしても良い人もいれば、長期間の時間を要する人もいます。

 

シミは原因の見極めが肝心!間違ったケアをする前に美容皮膚科に相談を

できてしまったシミは、医師が種類を見極め、適切な治療さえできれば、比較的簡単に改善を目指すことができます。多くの経験者が「こんなにポロリととれるなら、もっと早くやっておけばよかった」というのも理解できます。一方で、「シミ取りをしたあと、結局再発してしまった」「跡になってしまった」という人もいるのも事実。
だからこそ、気になるシミがある方は自己判断で間違ったケアをする前に、正しく原因を知っておきたいところです。
勇気を出して治療してみたら、5年悩んでいたシミが10分でとれる。そして大事なのが「1週間~2週間きちんと術後のケアをしたら」、その後も目立ちにくくなる可能性が高いでしょう。ぜひ百聞は一見に如かずの気持ちで、思い切って美容皮膚科に相談し、新しい自分に出会ってみてはいかがでしょうか?

・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。
・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。
・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。