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眼瞼下垂は目薬で切らずに治療する時代に?眼瞼下垂点眼薬「アップニーク®」の効果と費用

眼瞼下垂は目薬で切らずに治療する時代に?眼瞼下垂点眼薬「アップニーク®」の効果と費用

後天性眼瞼下垂の目薬「アップニーク®」は、「まぶたが重く、眠たそうに見られる」「目を見開かないと視界が狭い」「手術は抵抗があるけれど眼瞼下垂を改善したい」といった悩みや思いを持つ方にとっての新たな選択肢。

点眼後にまぶたの開きを整える効果が期待できる一方で、「どのくらい効果が続く?」「費用はいくら?」「保険は使える?」など、気になる点も多いのではないでしょうか。

本記事では、注目の後天性眼瞼下垂用目薬アップニーク®の仕組みや効果、費用相場、どのような人に適応するのか、知っておきたい注意点まで解説します。

後天性眼瞼下垂を目薬で治療「アップニーク®」の基本情報

後天性眼瞼下垂目薬アップニーク®の基本情報や、どのような方に適応となるのかを解説します。

後天性眼瞼下垂のための点眼薬「アップニーク®」とは?

「アップニーク®」(一般名:オキシメタゾリン塩酸塩)は、後天性眼瞼下垂治療剤として開発された医療用医薬品です。

2020年に米国FDA(アメリカ食品医薬品局)の承認を取得した後、2025年に日本国内での製造販売承認を取得。2026年5月に参天製薬株式会社から「アップニークミニ点眼液0.1%」として発売されました。

これまで、眼瞼下垂に対しては外科手術による治療が一般的でしたがアップニーク®の登場により、日本で初めて後天性眼瞼下垂への「切らないアプローチ」の選択が可能になりました。

1回使い切り仕様の容器に入っており、1日1回の点眼で一時的な後天性眼瞼下垂の改善が期待できます。ダウンタイムは基本的になく、日常生活への影響を抑えられる画期的な選択肢として注目を集めています。

どんな人が後天性眼瞼下垂用の目薬の適応になる?

アップニーク®は、すべての眼瞼下垂に有効なわけではありません。
後天性眼瞼下垂と診断された方”が適応となります。

眼瞼下垂の程度は、上まぶたが黒目(瞳孔)にどの程度かかっているかで判断されます。
一般的な目安は、以下のとおり。

  • 軽度……まぶたが「黒目の上縁」付近までかかっている
  • 中等度……まぶたが「黒目の上半分」にかかっている
  • 重度……まぶたが「黒目の下半分」までかかっている

アップニーク®が適応となるのは、上記の軽度〜中等度*かつ、加齢やコンタクトレンズの長期使用などが原因で、大人になってから発症した後天性眼瞼下垂です。

生まれつきまぶたを持ち上げる筋肉の力が弱い先天性眼瞼下垂や中等度~重度の眼瞼下垂の場合は、従来の眼瞼下垂手術が必要になる可能性があります。

例えば、以下の特徴に当てはまる方は、アップニーク®が選択肢となりやすいでしょう。

  • 加齢によって上まぶたが少し下がり「以前より見えにくくなった」と感じる方
  • まぶたが重く目を開けているのがつらい方
  • 「眠そう」「疲れている?」と言われることが増えた方
  • 眼瞼下垂によって目を見開くクセが常態化している方
  • まずは切らない治療から試したい方
  • 仕事などの都合で術後のダウンタイムを確保しにくい方

まぶたが下がる原因や症状の程度によっては、点眼治療では十分な改善が期待できないケースもあります。自己判断で「軽度だから適応」と考えるのではなく、まずは眼科医や形成外科医など、目元治療に精通した医師の診察を受けることが大切です。

*有効性及び安全性に関する試験ではMRD-1が2mm以下の患者を対象として有効性・安全性が評価されています。本記事では一般的な目安として「軽度~中等度」と表現していますが、実際の適応は医師が症状や原因などを総合的に判断します。

アップニークの効果は?どれくらいまぶたが上がる?

アップニークがまぶたを持ち上げる仕組みを示した図

「なぜ目薬をさすだけでまぶたが上がるの?」と不思議に思う方も多いでしょう。

アップニーク®がまぶたに働きかけるメカニズムと、臨床データから見る具体的な効果や持続時間について解説します。

後天性眼瞼下垂の目薬はなぜ効く?作用メカニズムを解説

後天性の眼瞼下垂の多くは、まぶたを持ち上げる「眼瞼挙筋(がんけんきょきん)」と、その筋肉とまぶたをつなぐ腱膜が、加齢によってゆるんだり伸びたりすることで起こります。

近年では高齢者だけでなく、コンタクトレンズの長期使用や、花粉症・アトピーなどによる目をこする習慣が原因となり、20〜40代の比較的若い世代にも増えている傾向です。

アップニーク®の有効成分「オキシメタゾリン塩酸塩」は、まぶたを持ち上げる筋肉「眼瞼挙筋」を補助するミュラー筋にあるαアドレナリン受容体に作用し、ミュラー筋を収縮させる働きを持っています。

この作用によって上まぶたが持ち上がり、視界の改善や目元の印象変化が期待できるという仕組みです。

後天性眼瞼下垂用目薬の治験データから分かるアップニーク®の効果

アップニーク®を使用するとどれくらいで効果が現れ、どの程度持続するのでしょうか。海外での複数の臨床試験データにより報告されている、具体的な数値は以下の通りです。

  • 効果が現れ始める時間:点眼後、約5〜15分
  • 効果が確認された時間:点眼後、約2時間
  • 効果の持続時間:最大約8時間
    ※効果の現れ方・持続時間には個人差があります。

出典:AAO Ophthalmic Technology Assessment 2025年報告

また、まぶたの開き具合を評価する指標である「MRD-1(瞳孔中心から上まぶたの縁までの距離)」は、平均で約1mm前後の改善が報告されています。

海外で2回実施された「第Ⅲ相プラセボ対照無作為化二重盲検比較試験」においても、後天性眼瞼下垂の患者304名のうち、アップニーク®を点眼した群と、有効成分の入っていない薬を点眼した群を比較した結果、まぶたの開き具合に統計学的に有意な改善が認められたといいます。

出典:Slonim CB, et. al. JAMA Ophthalmol. 2020;138(11):1168-75.

自然なまぶたの変化を日常に取り入れる「アップニーク®」

アップニーク®による変化は、劇的に目元の印象をぱっちりと変えるものではありません。重く感じていたまぶたが少し持ち上がり、視界がすっきりするような、自然な変化が期待できる治療であることを理解しておきましょう。

また、眼瞼下垂手術のようにまぶたの構造そのものにアプローチする治療ではないため、時間の経過とともに効果は薄れていきます。効果を維持したい場合は、1日1回の継続的な点眼が必要です。

「大切な予定がある日は目元をすっきり見せたい」など、自身の生活スタイルや目的に合わせて取り入れられる点は、アップニーク®ならではの特徴といえるでしょう。

「アップニーク®」の費用相場と保険適用

アップニークの費用相場と使用時の注意点をまとめた図

後天性眼瞼下垂の目薬アップニーク®を検討するにあたって知っておきたいコストの目安と公的医療保険の適用ついて解説します。

後天性眼瞼下垂の目薬はいくら?費用相場を紹介

アップニーク®の費用相場は、以下が1つの目安です。

  • 10本(10日分)約2,000~3,000円
  • 30本(30日分)約5,000~9,000円

クリニックによって独自の価格が設定されているほか、診察料や検査料が別途必要になるケースもあるため、あらかじめ確認しておきましょう。

公的医療保険は適用されない「自由診療」

アップニーク®は、2026年7月時点では「薬価基準未収載医薬品(日本の公的医療保険制度において価格が定められていない医薬品)」です。

公的医療保険が適用されず、自由診療(全額自己負担)での処方となるため、3割負担などの保険診療の対象になりません。

また、治療を検討する際は、1回の費用だけでなく、継続使用を前提とした中長期的な費用計画を立てて、検討すると良いでしょう。

後天性眼瞼下垂の目薬を検討する際に知っておきたい副作用や注意点

アップニーク®の使用にあたっては、いくつかの注意点や副作用のリスクがあります。

副作用について

臨床試験などで報告されている主な副作用は、眼瞼そう痒感(まぶたのかゆみ)結膜充血眼刺激感乾燥感(ドライアイ)霧視(かすみ目)点状角膜炎など

また、点眼によって瞳孔が一時的に広がる「散瞳(さんどう)」という症状が起こる場合があるため、症状が落ち着くまでは車の運転や機械操作は避けてください。

いずれも、軽度かつ一時的なものであることが多いとされていますが、気になる症状や違和感が続く場合は、速やかに使用を中止して処方を受けた医師に相談しましょう。

コンタクトレンズ併用時の注意点

アップニーク®の血管収縮作用により、レンズの状態に影響を与える可能性があるため、コンタクトレンズを使用している方はレンズ装着前に点眼し、点眼後15分以上経過してからレンズを装着する必要があります。

他の点眼薬を併用する場合は、少なくとも5分以上間隔を空けることが推奨されています。

持病や服薬状況による使用上の注意

閉塞隅角緑内障の方や心血管系疾患のある方、高血圧・低血圧のコントロールが不安定な方、妊娠中・授乳中の方、特定の薬剤(MAO阻害薬など)を服用中の方は、使用できない、または慎重な判断が必要になる場合があります。

医師の診断・処方が必須

アップニーク®は、医師による適切な診断と処方が必要な医療用医薬品です。患者個人が、通販サイトやドラッグストアで購入することはできません。

治療を希望する場合は、アップニーク®を取り扱う医療機関で診察を受けるようにしましょう。クリニックによっては、オンライン診療に対応しているケースもあります。

眼瞼下垂治療は「目薬」と「手術」どちらを選ぶべき?

点眼薬による「切らない治療」と従来から行われている「眼瞼下垂手術」。どちらを選ぶべきかは、まぶたの症状の程度や生活スタイルによって異なります。

それぞれの特徴や向いている人の違いを見ていきましょう。

治療方法 目薬(アップニーク®) 眼瞼下垂手術
適応となる症状 軽度〜中等度の後天性眼瞼下垂 中等度〜重度の眼瞼下垂
アプローチ 1日1回の点眼で一時的(最大約8時間)にまぶたを上げる  1回の手術で長期的・根本的な改善を目指す
ダウンタイム 基本的になし あり
一定期間の腫れや内出血など
費用の特徴  ・治療を継続する限り、定期的に費用が発生する
・自由診療(2026年7月時点)
・手術時の費用が中心
・状態や術式により保険適用/自由診療が分かれる
こんな方におすすめ  ・手術に抵抗がある
・ダウンタイムがとれない
・手術に踏み切る前に、切らない治療で仕上がりをイメージしたい
・継続的な通院・費用を理解している
・根本的な改善を目指したい
・毎日の点眼の手間を省きたい
・術後の経過やダウンタイムを理解している

点眼治療は“切らない選択肢”として画期的です。しかし、先天性の眼瞼下垂や中等度以上の眼瞼下垂と診断された場合は、まぶたの構造的な原因にアプローチする“手術”が選択肢となるケースが少なくありません。

また、眼瞼下垂が急激に発症した場合、まれに脳動脈瘤などの脳神経疾患が隠れているサインである可能性があります。その場合は、脳神経外科での検査や治療が優先です。

症状を見誤らず、正しい治療法を選択するためにも、「最近まぶたが重い」「前よりも目を見開くようになった」と感じたら自己判断しないことが大切。まずは眼科医や形成外科医など眼瞼下垂の診療に対応している医師に相談し、自身の状態に合った治療法を提案してもらいましょう。

後天性眼瞼下垂の目薬「アップニーク®」は目元治療の新たな選択肢になり得るか

アップニーク®は、手術に抵抗がある方やダウンタイムを避けたい方にとって、目元治療の新たな可能性を切り拓く画期的な点眼薬です。

一方で、効果を維持するためには継続的な点眼が必要であり、効果の現れ方や持続時間には個人差があります。また、すべての眼瞼下垂に適応となるわけではないため、適応の判断や処方にはアップニークを取り扱う形成外科医・眼科医・皮膚科医による診察が欠かせません。

まずは信頼できる医師に相談し、ご自身のまぶたの状態に合った治療法を知ることから始めましょう。

【医療関係者の方へ】
「アップニーク®」の導入・仕入れについて、不明点があればNEROにお問い合わせください。

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・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。
・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。
・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。
施術の内容 アップニーク®(アップニークミニ点眼液0.1%)
施術期間および回数の目安 1日1回継続使用 ※状態によって異なります。
費用相場 ¥5,000~9,000程度(30日分) ※各クリニックによって異なります。本施術は自由診療(全額自己負担)です。
リスク・副作用等 結膜充血、点状角膜炎、眼脂、眼の乾燥、眼瞼そう痒感、眼刺激感、流涙、霧視など
未承認機器に関する注意事項について ・本治療に使用する医薬品「アップニーク®(アップニークミニ点眼液0.1%)」は、厚生労働省より後天性眼瞼下垂の治療を目的として製造販売承認を受けている国内承認医薬品です。
・本治療(自由診療での処方)は、承認されている効能・効果(後天性眼瞼下垂)の範囲内で行われます。
・諸外国における安全性等に係る情報
-「UPNEEQ®(オキシメタゾリン塩酸塩点眼液0.1%)」は、米国FDAにおいて成人の後天性眼瞼下垂の治療の承認を取得しています。
・国内承認医薬品を適応に準じて適正に使用した医薬品による副作用については、国の「医薬品副作用被害救済制度」の対象となります(※適応外の目的で使用した場合や、個人輸入された未承認医薬品を使用した場合は対象外となります)。

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