過去のアートメイクが残っているために、「流行の眉デザインにできない」とお悩みではありませんか?最近はレーザー治療によってアートメイク除去が可能になっています。そこで今回は、以前施したアートメイクを消したいとお考えの方やアートメイクに興味はあるものの、一歩踏み出せずにいる方に向けて、除去する際に用いられるピコレーザーとはどういうものなのか、施術の流れや気になるポイントについて紹介します。
1.アートメイクは本当に除去できるの?
アートメイクは施術後1~3年ほどで薄くなるといわれています。しかし時間が経過するとともに、変色したり色素が残っていたりするケースもあります。過去のアートメイクが残っていると、新たなデザインに変更しようと思っても断られる場合があるため、注意が必要です。
アートメイク除去はセルフでは行えず、除去したい場合は専門医などによる施術を受けなければなりません。そこで主に用いられる機器がピコレーザーで、レーザー照射によってアートメイクを取り除いていきます。眉毛やアイラインといった部位にアプローチしたい方におすすめです。
まずは、ピコレーザーとはどういうものか、どういった部位に施術できるのかを見ていきましょう。
■長年の悩みをピコレーザーで解決できるかも
ピコレーザーは色素を破壊するマシンです。これまでのレーザー治療では光熱作用を使い、色素を細かくしていました。一方ピコレーザーは、光音響作用を用いてこれまでのレーザー治療よりも色素をより細かく粉砕します。結果、アートメイクが薄くなり目立たなくなるというわけです。
色素を粉砕することで、これまでのレーザー治療よりも通院回数を抑え、痛みに配慮しつつ高い結果が期待できるようになっています。
ただし、基本的にレーザー治療もピコレーザーによる治療も、アートメイクを完全には消せません。あくまで色落ちを早める施術であることを理解しておきましょう。ピコレーザーはアートメイク除去以外に、シミ取りや乾燥からくる肌のくすみ取りなどにも用いられます。
■アートメイク除去可能な部位とは?
施術可能部位は美容クリニックによって違いますが、主な施術箇所は以下のとおりです。
- 眉毛
- アイライン
- リップ
- ヘアライン
では、アートメイクをしたあと、いつから除去できるのでしょうか?次で見ていきましょう。
■いつから除去できる?どのくらいの期間で目立たなくなる?
アートメイクをしたばかりのときは、肌にダメージを負っている状態のため、除去はNGです。傷口が完全に治る1~2週間後からなら治療を開始できます。しかし個人差があるため、施術を希望する際は医師に相談しましょう。
ピコレーザーによるアートメイク除去は、一般的に1~2ヶ月ごとに数回程度行います。そのため、目立たなくなるまでには、数ヶ月かかるでしょう。また、アートメイクの濃さや深さによっても施術にかかる期間が違います。
2.ピコレーザーによるアートメイク除去の流れ
次に、ピコレーザーによるアートメイク除去の流れについて見ていきましょう。アートメイク除去に興味がある方にとって、施術過程や治療後にどんなダウンタイムが起きるのかといった点は不安ですよね。
ダウンタイムの様子や経過、ピコレーザーを用いたアートメイク除去にかかる費用についても紹介します。
■施術過程
ピコレーザーを用いる場合の一般的なアートメイク除去の流れは、以下のとおりです。
- カウンセリング
- 麻酔
- レーザー照射
- クーリング
体調の確認や施術部位、施術方法などのカウンセリングを行い、治療を始めます。麻酔クリームを塗布したり、施術部位によっては麻酔の目薬を点眼したりすることも。他にも局所麻酔や笑気麻酔といった方法もあります。痛みに対処したあと、ピコレーザーを照射。照射後は、クーリングや炎症止めの軟膏を塗り終了です。
■経過やダウンタイムは?
ピコレーザーによるアートメイク除去では、比較的ダウンタイムが抑えられているものの、赤みや内出血、腫れなどが起こるケースがあります。
ピコレーザーのダウンタイムは個人差がありますが、時間経過とともに和らぐでしょう。一般的には、施術後から数日がピークで、3~14日ほどで軽快します。またピコレーザーではかさぶたはできません。照射後、一時的にもとの色に戻って徐々に色が薄くなります。
■施術にかかる費用
アートメイク除去におけるピコレーザーの施術費用は、施術部位や美容クリニックによって違いますが、他の施術と比べると比較的安いといえます。一般的な費用相場は、1回につき2万円~8万円程度。
肌に残っている色素が薄いなどの要因で、全体の施術回数が少なければトータルで6~10万円程度で終えることもできるかもしれません。
3.アートメイク除去で気になること
最後に、アートメイク除去を行ううえで多くの方が気になることについてまとめました。「アートメイク除去は痛いのか」、「施術できないケースは?」などさまざまな疑問点をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
■アートメイク除去は痛い?
ピコレーザーを使ったアートメイク除去では、麻酔を使用します。そのため、比較的痛みは抑えられているといえるでしょう。また、複数の麻酔を組み合わせることで疼痛がより緩和されるだけでなく、局所麻酔を打つときの痛みにも配慮することが可能です。
ただし、レーザー照射中はパチパチとした刺激を感じるケースも。痛みについては個人差があるため、不安な方は医師に相談すると良いでしょう。
■施術できないアートメイクはある?
アートメイクはインクを肌に入れる施術のため、どういったインクを使用しているのかによって施術ができないケースや、完了までに要する施術が多くなるケースがあります。
例えばピコレーザーは黒色には反応しやすく、短い期間で終了しやすいでしょう。一方で濃い色や赤色、白色、だいだい色などの系統の色は、反応しにくく、施術回数が増えたり除去が難しくなったりすることもあります。
とくに白色のアートメイク除去では、ピコレーザーを照射することで黒くなる場合があるため、施術回数が増加する可能性が高いでしょう。
■眉毛が生えなくなることはある?
アートメイクやアートメイク除去は、医療行為です。そのためスキルや経験のない違法専門店などで施術を受けてしまうと、肌トラブルを起こす恐れがあります。例えば、誤った照射によってレーザーが眉毛やまつ毛の毛根に反応し、毛が生えなくなることも。
「費用が安いから」と違法専門店を利用すると、取り返しのつかない被害にあう可能性があるため注意しましょう。
■何度も除去できる?
アートメイク除去は、アートメイク施術直後などでなければ実施可能です。しかし何度も同じ場所をレーザー照射すると、肌が凸凹して施術不可になるかもしれません。
そのため、アートメイク除去を想定してアートメイクを受けるのではなく、しっかりカウンセリングを受けて納得したうえで契約をするようにしましょう。アートメイクもアートメイク除去も、しっかりと知識や技術、実績がある美容クリニックで施術してもらうようにしてください。
■まとめ
アートメイク除去はピコレーザーを使うことで、従来のレーザー治療と比べると肌への負担を抑えて薄く目立たなくすることができるようになりました。アートメイク施術直後でなければ、アートメイク除去は可能ですが、頻繁に行うと肌への負担も大きくなります。また、違法なアートメイク専門店などでは、肌トラブルを起こしたりアートメイク除去が難しくなったりするケースもあるため、医療機関で施術を受けるようにしましょう。
・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。
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・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。
【治療の内容】
・アートメイク
【治療期間および回数の目安】
・2~3回程度
※治療回数等はクリニックごとに異なります。
【費用相場】
・1回 約¥32,000~ ¥75,000
【リスク・副作用等】
・痛み、腫れ、赤み、内出血、炎症、色素沈着、色素不定着、色素の変性、麻酔によるトラブルなど
【注意事項】
・次の方は、施術をお受けいただけません。
-ケロイド体質の場合
-施術部位に感染や皮膚炎症が起きている場合
-妊娠中・妊娠の可能性がある場合
-施術部位に高濃度ビタミンA(レチノールなど)配合の基礎化粧品の使用している場合
-体調がすぐれない場合や服用中の薬がある場合
-施術を希望する箇所に金属糸やプロテーゼが入っている場合
※詳細については医師にお尋ねください。
【未承認医療機器を用いた治療について】
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
【治療の内容】
・ピコレーザー
【治療期間および回数の目安】
・ピコスポット:1回
・ピコトーニング:2~4週間に1回、3~10回程度
・ピコフラクショナル:3~4週間に1回、3~10回程度
※治療期間や回数等はクリニックごとに異なります。
【費用相場】
・ピコスポット:
-直径5mmまでの範囲 約 ¥5,000~ ¥10,000
-直径20mmまでの範囲 約 ¥15,000~ ¥40,000
・ピコトーニング:全顔 1回 約 ¥10,000~ ¥50,000
・ピコフラクショナル:全顔 1回 約 ¥20,000~ ¥50,000
【リスク・副作用等】
・赤み、やけど、色素沈着、色素脱失、水泡形成など
【注意事項】
・次の方は、施術をお受けいただけません。
-使用する薬剤の成分にアレルギーがある場合
-妊娠中・授乳中の場合
-重度の日焼けがある場合
-光線過敏症がある場合
-光感受性が高くなる薬を服用している場合
-ヘルペス疾患の場合
-重度の炎症や傷がある場合
-真正ケロイドをお持ちの場合
-肝斑がある場合(ピコスポット・ピコフラクショナル)
※詳細については医師にお尋ねください。
【未承認医療機器を用いた治療について】
・ピコレーザーの治療には、薬事承認を取得した使用目的とは異なる治療が含まれている可能性があります。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
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・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国において、治療に伴う重大な副作用の報告はありません。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。