眉間のシワができる原因は?美容医療による治療や自宅でできるケアを紹介

眉間のシワができる原因は?美容医療による治療や自宅でできるケアを紹介

年齢を重ねるにつれ、顔のシワが増えていくのは自然なことです。しかし、顔のシワの中でもとくに印象を左右しやすいのが眉間のシワ。眉間のシワのせいで「怒りっぽく見られる」「実年齢よりも老けて見られる」という悩みを抱えている方は多いでしょう。こちらでは、眉間のシワができる原因やその対策方法について詳しく解説します。鏡を見たときに眉間に刻まれた深いシワが気になる方は、ぜひ一度目を通してみてください。

1.眉間にシワが刻まれる原因は?

出典:photoAC

眉間にシワができる原因は、加齢に伴うものだけではありません。「若いのに眉間にシワができてしまった……」と悩んでいる方は、日常生活の癖が原因となっている可能性も。こちらでは、眉間のシワを引き起こす主な原因について解説します。

■原因1|肌のたるみ

肌の弾力性やハリの形成には、エラスチンとコラーゲンが関与しています。エラスチンとコラーゲンの分泌を促すのは、女性ホルモンのエストロゲンです。ところがエストロゲンは、年齢とともに低下。また、エラスチンとコラーゲンは、紫外線のダメージを受けることも明らかになっています。加齢や紫外線の影響でエラスチンとコラーゲンの分泌が減少すると、肌は弾力性を失い、シワができやすい状態となるのです。

■原因2|癖や慢性化した表情ジワ

表情ジワもまた、眉間にシワをつくる大きな要因です。とくに、加齢により肌の弾力やハリが失われつつある状態で、眉間を寄せる・目を細めるといった癖を繰り返すと、シワが慢性化しやすいとされています。
加えて近年では、パソコンやスマートフォンの使用が日常化しています。眼精疲労が起きると、無意識に眉間に力が入る方は少なくないでしょう。年齢が若くても眉間のシワで悩む方がいるのは、こういった現代の生活習慣が関係している可能性があります。

■原因3|肌の乾燥

肌が乾燥すると、シワが目立ちやすくなります。とくに眉間は、皮脂の分泌バランスが不安定で、乾燥しやすいパーツの1つ。乾燥を放置することで、乾燥小ジワまで生じさせるリスクも高まります。

■予防・改善には40代以降からのケアが大切

エラスチンとコラーゲンは女性ホルモンの低下に伴い、分泌量が減少します。実際に、45~55歳頃の更年期といわれる時期は、多くの方が肌の変化を感じやすいとき。少しでもシワを目立たなくするには、肌の老化を感じる前から早めに対策することが大切です。
しかし、セルフケアでは女性ホルモンを増やすことはできません。「眉間のシワが深い……」と悩んでいる方がさまざまな対策を取り入れても、自力で治すには限界があることを覚えておきましょう。

2.眉間のシワ対策に有用な美容医療

出典:photoAC

そこで、眉間のシワ対策としてまず検討したいのが、美容医療による治療です。ここでは、3つの美容医療をご紹介します。

■ボツリヌストキシン注射(ボトックス注射)

ボツリヌストキシン注射は、ボツリヌス菌毒素から抽出した成分をもとにつくった薬剤を、気になる部分に注入する施術のこと。ボツリヌス毒素は筋弛緩作用を持つため、緊張している筋肉に注射することで、表情筋の過剰な働きを和らげる効果が期待できます。
ボツリヌストキシン注射は、皮膚を切開するなど大がかりな手術をすることなく、手軽に眉間のシワにアプローチできるのがメリットの1つです。また、咀嚼(そしゃく)に欠かせない咬筋の働きを和らげることでエラを目立たなくするほか、発汗の仕組みにも作用することから、多汗症にも効果を発揮します。
なお、個人差はありますが、効果が持続する期間は3~6ヶ月程度。年に2~3回ほどの施術を繰り返すことで効果が長持ちしやすくなるといわれています。

■レーザー治療

フラクショナルレーザーは、皮膚にレーザーを照射し、小さな点状の穴を無数に開ける施術のこと。人間には本来、擦り傷や切り傷を自然治癒できる能力が備わっています。つまり、意図的に肌を傷つけることで、創傷治癒能力を活性化させるのがこの施術の狙いです。肌は、穴ができた箇所を修復する過程で、エラスチンやコラーゲンを増生します。これにより、肌のハリや弾力性が回復。加齢に伴ってできたシワを目立たなくする効果が期待できるのです。
また、表面に開いた穴を修復する過程で皮膚が引き締められるため、毛穴の開きや肌の引き締めなどにも効果を発揮します。シワやたるみの状態にもよりますが、1度の施術で効果を実感しやすいことが大きなメリットです。

■ヒアルロン酸注入

ヒアルロン酸注入は、皮膚にヒアルロン酸を注入する施術のこと。施術箇所に保水力が高いヒアルロン酸を適正量注入することで、眉間のシワを目立ちにくくする効果が期待できます。
しかし、ヒアルロン酸注入には高度なテクニックを要します。まれではありますが、動脈塞栓のリスクもあるため、クリニックによっては推奨していないケースも。短時間で施術が終わる手軽さや即効性が高いというメリットがある一方で、施術内容や医師の技術によって仕上がりに差が出やすいデメリットもあります。

■それぞれの治療のメリット・デメリットは?

それぞれの治療のメリット・デメリットは、下表のとおりです。

治療名 メリット デメリット
ボツリヌストキシン注射(ボ

トックス注射)

 

・ダウンタイムが短い傾向にある。 ・即効性が高い。 ・まれに内出血が起こることがある。 ・ダウンタイムはほとんどないが、施術後2~3日はむくみを感じることがある。 ・効果の持続期間が短い。
レーザー治療 ・シワや毛穴の開き、ニキビ痕の改善などさまざまな症状に対応できる。 ・シワやたるみの状態によっては、1度の施術で効果を実感しやすい。 ・重度のたるみは効果を得にくい。 ・皮膚に微細な穴を開けるため、施術後に赤みや腫れ、出血することがある。
ヒアルロン酸注入 ・施術が短時間で手軽に受けやすい。 ・即効性が高い。 ・眉間に深く刻まれたシワにも対応できる。 ・内側から皮膚がふっくらと持ち上がるため、目元が開きやすくなる。 ・動脈塞栓のリスクがある。 ・高度なテクニックを要するため、医師の技術によって効果や仕上がりに差が出やすい。

3.美容医療と並行したい自宅でのセルフケア

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眉間のシワを100%改善することはできなくても、肌の弾力やハリの低下を防ぐためには、自宅でのセルフケアも欠かせません。ここでは、眉間のシワ対として取り入れたい6つのセルフケアをご紹介します。

■肌に必要な栄養や水分をしっかり摂る

肌の内側からシワにアプローチするには、栄養や水分をしっかり摂ることが大切です。とくに、肌をつくるもとになるタンパク質や肌の弾力に欠かせないコラーゲンは、積極的に撮りたい栄養素です。同様に、こまめな水分補給で肌が乾燥しないような対策を行いましょう。

■質の良い睡眠を心がける

肌の修復・再生を促す成長ホルモンは、睡眠中に活発化します。睡眠の質を向上させるには、快眠グッズをそろえる・寝る前にストレッチを行うなど、リラックスして入眠できる環境をつくるのがおすすめ。良質な睡眠により自律神経が整えば、女性ホルモンにも良い影響を与えるでしょう。

■保湿力の高いスキンケア製品を使用する

シワ対策には、ヒアルロン酸などの保湿力の高いスキンケアが適しています。ただし、塗り方によっては、摩擦による肌トラブルを引き起こすことも。肌に過度なダメージを与えないよう、優しく塗るのがポイントです。

■紫外線対策を徹底する

肌の弾力を維持するエラスチンやコラーゲンは、紫外線のダメージを受けると減少します。紫外線対策は、眉間のシワを増やさないために欠かせない重要なセルフケアの1つ。とくに仕事などで頻繁に外出する方は、日焼け止めや帽子を活用し、十分な紫外線対策を心がけてください。

■表情癖を見直す

「眉間にシワを寄せる癖を直したい」という方は、普段から顔に余分な力を加えていないかを意識しながら生活しましょう。癖になっている習慣をすぐに正すことは難しいかもしれませんが、意識するだけで少しずつ注意できるようになるはずです。ストレスで眉間に力が入る方は、リラックスできる環境を整えましょう。

■パソコンやスマートフォンの利用を控える

パソコンやスマートフォンの長時間使用は、眼精疲労を引き起こす要因の1つです。画面を見る際に、無意識の内に眉をひそめる方も少なくありません。使用する際は、正しい姿勢を意識する・適度に休憩を挟むなどでなるべく目が疲れないように意識しましょう。

■まとめ

眉間のシワができる原因には、加齢や表情ジワの癖、肌の乾燥によるものなどがあります。セルフケアだけでこれらを防ぐことは難しいかもしれませんが、スキンケアアイテムや生活習慣の見直しなどで対応できる部分もあるでしょう。なお、セルフケアで改善が難しい眉間のシワには、美容医療の力を借りるのも1つの手段です。プロによる適した施術を受けることで、気になるシワにアプローチできるでしょう。

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