【「今日」がこの先の人生で一番若いから。】あなたは今、何歳？年代別で肌に訪れる変化と「今から」事前に予防できること（20代前半、後半、30前半、後半、40代、50代以降まで解説）

「最近、シミが増えた気がする」「若い頃よりも乾燥が気になる」など、ふと鏡を見て肌の衰えに気づき、ショックを受けた経験はありませんか？加齢による肌の変化は誰しも平等に訪れるもの。しかし、できれば年齢を感じさせない肌で美しく年齢を重ねていきたい、というのが多くの女性の本音でしょう。
本記事では、20代から50代にかけて肌がどう変化するのか時系列で解説。各年代でのエイジングケアのポイントについてもご紹介します。数年後の肌のために今から対策しておきたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。自分の年齢の一つ上の年代でどんな変化が起きるのか？そのために今から予防できることはないのか？という目線で読んでいただけるといいかもしれません。

１．年代別一覧／「肌のお悩み、いつから感じた？」アンケートもチェック

肌の状態は、年齢とともに少しずつ変わっていくもの。しかし、その変化を10代の若いうちから感じる方は、そう多くはないでしょう。おそらく今までとは違う肌の悩みが増えてきた、いわゆる“お肌の曲がり角”を迎えたことで意識し始める方がほとんどではないでしょうか。

■“お肌の曲がり角”を迎えるのは何歳？

こちらは、クラシエが約2,000名を対象に行った、“お肌の曲がり角”についてのアンケートです。

出典：https://www.kracie.co.jp/tanpopo/vol25.html

「“お肌の曲がり角”を感じたのは何歳くらいのときでしたか？」という問いに対し、最も多かった回答が「30代」、続いて「20代」。20代から肌のエイジングサインに気づき始めている方も少なくないようです。

■【年表】加齢とともに訪れる肌の変化とは？

年齢を重ねるとともに肌にどのような変化が現れるのか、時系列で見ていきましょう。以下の表では、女性の変化をまとめています。

【年齢別】肌や体の変化＜女性の場合＞

年齢による肌の変化が顕著になるのは、20代後半から30代前半にかけて。肌の水分量がどんどん低下し、肌の悩みも増えていくようです。
とくに、女性の場合は40代に入り、更年期を迎えるとホルモンバランスが乱れがちに。ターンオーバー周期が長期化することで毛穴詰まりしやすくなり、くすみも目立つようになります。閉経などの体の変化も、肌の状態に少なからず影響を与えるでしょう。

■男性にも“お肌の曲がり角”はある？

女性と同じように、男性にも加齢による肌の変化はあります。
ただ、女性と肌のつくりや厚みが異なるため、現れる変化には違いがあるようです。

【年齢別】肌や体の変化＜男性の場合＞

男性は、女性に比べて皮脂の分泌量が約3倍ほどと多く、毛穴が目立ちやすい傾向にあります。
また、油分が多い割に、水分が女性の半分程度しかない（水分蒸発量が女性の2倍程度）といわれているため、肌の内側が水分不足になりやすくなります。
べたつきやテカリも隠れた乾燥によって引き起こされているものです。べたつくからといってゴシゴシ洗顔してしまい、また乾燥する…というバッドサイクルに突入してしまうケースもあるので注意が必要です。
また、資生堂が独自に行った研究 によると、男性の目じりのシワは女性よりも10年以上早く形成されるというデータも。
男性のほうがよりエイジングサインを実感することが多いかもしれません 。

２．【20代の肌】毛穴汚れや大人ニキビに注意

20代前半は新陳代謝も活発で、10代と変わらず若々しい印象。皮脂の分泌量が多いことからニキビや毛穴トラブルに悩むことはあっても、加齢の影響はそれほど感じられないでしょう。しかし、肌の保湿成分量は20代を境に確実に減少していきます。
とくに20代半ばを過ぎると、肌のバリア機能が低下し、乾燥や肌トラブルを起こしやすい状態に。20代はエイジングケアの“スタート地点”であるといえそうです。

【20代のあなたが今日からしておくべきケア】

• 毛穴の汚れをすっきりと取り除き、日頃から保湿を意識するこ
• 日焼け止めを特にしっかりと塗り、紫外線を避けること
• 睡眠をしっかりとり、ストレスを溜めない生活を心がけること

も大切です。肌トラブルが何度も繰り返される場合には、 ピーリングといったターンオーバーを正常化する、お肌の土台をつくるような美容医療、またはホームケアの見直しなどを試してみても良いかもしれません。

３．【30代の肌】乾燥によるシミ・くすみが目立つように

30代になると、水分だけでなく油分も減少し、ますます乾燥が気になるように。肌トラブルも目立つようになり、本格的に肌の衰えを実感する方も増えてくるでしょう。そして、30代はターンオーバーの周期が長くなることで古い角質が溜まりやすくなり、毛穴詰まりやシミが気になってくる年代。血流が悪くなることから20代に比べて肌のくすみも目立ちやすくなります。

【30代のあなたが今日からしておくべきケア】

• 紫外線ケア・保湿
• ホームケアの内容成分にこだわる（ビタミン・レチノールを取り入れる）
• 導入治療やレーザーなどの美容医療のケアに早めに踏み出すタイミング

紫外線対策や保湿を徹底するのはもちろん、規則正しい生活習慣も意識しましょう。生活習慣が乱れるとメラニンが増加し、シミが増える原因となります。また、10代で紫外線をたくさん浴びていたという方は、ビタミンCやLシステイン、プラセンタなどシミへの有効成分を積極的にスキンケアに取り入れていきましょう。
ハリや弾力を取り戻したいなら、美容クリニックでのコラーゲンマッサージピールもおすすめ。くすみが気になるときは、エレクトロポレーションという施術もあります。
30代で出来始めのシミに手を打っておくこと、シワ予防のためのボトックスを始めることなどが、次の10年の明暗を分けるともいえるでしょう。

４．【40代の肌】小ジワやたるみなどエイジングサインが本格化

40代は更年期などの体の変化もある年代。ホルモンバランスが大きく乱れることで、肌の変化が本格化します。具体的には、シミやくすみが濃くなったり、乾燥による小ジワが目立ったりといった変化が挙げられるでしょう。また、ほうれい線やおでこのシワが濃く・深くなることで、エイジングが一気に進んだと感じやすい年齢です。
ただ、加齢による肌悩みが本格化する一方で、40代は“肌の安定期”ともいわれています。くすみやシワなどはあるものの、ニキビなどの突発的な肌荒れをケアする必要はそうないでしょう。40代のスキンケアは、とにかく保湿と紫外線対策が肝心。シミをこれ以上増やさないように気をつけていくことが大切です。

【40代のあなたが今日からしておくケア】

• 紫外線ケア・保湿
• ホルモンバランスの乱れ・骨やせ（骨萎縮）への対策として、「亜鉛」を摂取する（亜鉛：免疫力の向上やたんぱく質の合成、生殖機能の維持、骨の成長などを助ける必須ミネラルの一種）
• くすみ・シワが気になる場合は、レーザー治療や導入治療を取り入れる
• 動くシワにはボトックス・刻まれたしわにはヒアルロン酸などの美容医療も取り入れながら、骨やせへの対策をする
• 50代のたるみに向け、リフトアップ治療を定期的に行うのも重要

５．【50代の肌】フェイスラインのたるみが顕著に

50代になるとメイクではカバーしきれない変化が明確に現れるようになります。そのひとつが、フェイスラインのたるみ。顔の筋肉や皮下組織・骨が委縮することで、顔の輪郭がゆるんでしまうのです。そして、50代になるとターンオーバーの周期がますます長期化することに。代謝がかなり落ちるため、くすみやシミが濃くなってきます。さらに、肌のバリア機能も低下するため、肌トラブルも起きやすくなるでしょう。
50代以降のスキンケアも他の年代と同じように保湿を徹底することが大切。水分量を増やすことは、肌を若々しく見せてくれます。ただ、顔全体のたるみや顔の輪郭はセルフケアでは限界があるでしょう。その場合には、ボリュームを補填できるヒアルロン酸注入や、たるみを引き締めるHIFUなど、美容医療を検討するのもひとつの手かもしれません。

■まとめ

年代別の肌に起きうることを整理してみましたが、いかがでしたでしょうか？20代の人は30代に起きる肌の変化を、30代の人は40代の肌の変化を読みながら想像していただけていたらうれしいです。
加齢による肌の変化は、完璧に防げるものではありません。
でも…タイトルにもあるように、【今日】が、あなたのこの先の人生の中で一番若い日なのです。
年齢や肌の状態に合わせたエイジングケアをしっかりと続けていくことで、数年後の肌に成果が表れるはず。そう信じてお肌を大切にしましょう。そのためにも自分の肌の変化に意識を向け、こまめにスキンケアを見直す習慣をつけることが大切。より高い効果を得たい方は、美容医療によるエイジングケアを検討してみても良いかもしれません。

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