本当にダーマペンで毛穴が悪化するの?原因と対策を知っておこう

本当にダーマペンで毛穴が悪化するの?原因と対策を知っておこう

ダーマペンに興味を持って体験談などを調べていくうちに、「ダーマペンで毛穴が悪化した」などの口コミを見つけた方もいらっしゃるでしょう。せっかく施術を受けるのであれば、気になる点を解決したうえで治療に臨みたいものです。そこで今回は、ダーマペンがどんな治療で、なぜ「悪化した」といわれるのかについて詳しく解説します。また、施術後に毛穴の状態を悪化させないための方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

1.ダーマペンとはどんな治療?

出典:photoAC

ダーマペンは、切開を伴わず比較的手軽に受けられる治療です。ダウンタイムにも配慮されているため、興味を持つ方もいらっしゃるでしょう。まずは、ダーマペンがどんな治療なのか簡単に説明します。

■ダーマペンとは?

ダーマペンは、超極細針で肌表面に穴をあけ、人間が本来持つ自然治癒力を利用してターンオーバーを促進する治療です。超極細針で傷をつけたときに肌表面に微細な穴があくため、その穴に悩みに応じた美容成分を注入することも可能です。

ダーマペンであいた微細な穴は髪の毛よりも細く、傷は一時的なものです。また、針の長さや形には種類があり、肌悩みに応じて調整します。

■ダーマペンで期待できる効果

ダーマペンは以下のような肌悩みを改善する効果が期待できます。

  • 毛穴の開き
  • ニキビ痕
  • 小ジワ
  • たるみ
  • いちご鼻

超極細針の刺激によってコラーゲンやエラスチンの生成が促進されるため、皮膚の弾力性やハリが高まります。またターンオーバーが正常に保たれると新しい細胞が生成される好循環が生まれ、肌へのさまざまなメリットを受けられるというわけです。

この他にもダーマペンには、肌の皮脂抑制や毛穴のつまりをケアする効果も期待できます。

2.「ダーマペンで毛穴の状態が悪化した」といわれる原因

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ダーマペンは切開を伴う治療に比べると肌への負担が小さいため、「デメリットはない」と考えている方もいらっしゃるかもしれません。しかし肌の状態やアフターケアが悪いと、効果が期待できないこともあります。

ここからは、ダーマペン失敗例のブログの口コミで「ダーマペンで毛穴の状態が悪化した」や「毛穴の開きに効果ない」、「ダーマペン後毛穴目立つ」といわれる原因を考えていきましょう。

■ダウンタイム中だった

ダーマペンは比較的ダウンタイムに配慮された施術といわれていますが、ダウンタイムがまったく起こらないわけではありません。一般的に、治療後1週間程度は赤みや皮むけ、ヒリつき、乾燥などが起こる可能性があります。

そのため、治療後のダウンタイムを理解しておらず、ダウンタイム症状を「悪化した」や「角栓が目立つ」と捉えて口コミをしているケースが考えられるでしょう。

■肌の状態が良くなかった

美容クリニックでは施術前に診断を行い、肌に炎症がないかを確認します。これは、肌のバリア機能が低下していたり、炎症を起こしていたりすると肌の状態が悪くなる可能性があるためです。

敏感肌や乾燥肌などで肌の状態が整っていないときには、ダーマペンの施術は避けたほうが良いでしょう。

■肌に合ったダーマペンの針の長さではなかった

ダーマペンの針の長さや種類は、肌悩みによって適したものを使用します。シミやくすみなど肌の表面にアプローチする場合は1mm程度、深いニキビ痕など肌深部の真皮へアプローチする場合は2.5mm程度です。

深度が深いほど刺激が強くダウンタイムも長くなります。深度が浅いと十分な刺激を与えられず、深すぎると肌トラブルにつながるため、経験豊かな医師の診察を受けるなどクリニック選びが重要です。

■ダーマペンの施術回数が適切ではなかった

ダーマペンは1回の施術で劇的に肌が変化するような治療ではありません。また他の治療と同じように、肌の状態によってダーマペンの効果の表れ方などが異なるため、肌に合わせた施術回数が必要です。

「ダーマペンをしたものの毛穴が元の状態に戻る」や「ビフォーアフターに変化がない」、「鼻の毛穴が開いたまま」などのブログの投稿では、もしかしたら施術回数が適切ではなかったのかもしれません。

■セルフダーマペンをした

最近はネット通販などでダーマペンを購入し、自身で施術するセルフダーマペンをする方も。自宅でできるのはとても便利ですが、美容医療として受ける機器とはまったくの別物です。

セルフダーマペンではかえって症状が悪化することも考えられるため、肌悩みを解消したいのであればクリニックに相談すると良いでしょう。

■施術後のケアを行わなかった

施術後の肌は非常にデリケートな状態です。いつもより乾燥しやすく紫外線の影響を受けやすい状態のため、保湿ケアと紫外線対策を行わなければなりません。施術後のケアを怠った場合、ダウンタイムが長く続いたり、シミなどの他の肌トラブルが起きたりすることもあります。

3.ダーマペンの施術で失敗しないために知っておきたいこと

ダーマペンの施術には、施術者の技術力や知識が欠かせません。また、ダーマペンの施術で失敗しないためには、ダーマペンがどういったものなのかを知ったうえで治療を受ける必要があるでしょう。ここでは、ダーマペンの施術で後悔しないために知っておきたいポイントを紹介します。

■1回の施術で決めつけない

ダーマペンは1回の施術で劇的な変化をするわけではありません。少なくとも3~5回以上の治療が必要だといわれています。また「いちご鼻を改善するには何回すれば良い」などと、明確な回数も決まっていません。

肌の状態によって異なるため、一人ひとりの悩みに応じて施術回数が変わることを覚えておきましょう。

■技術力や実績のあるクリニックを選ぶ

ダーマペンの治療では、治療前に肌の状態や針の深度を適切に見極めなければならず、施術結果は施術者の技術力が影響します。ダーマペンの施術で後悔しないためには、適切な診断ができて技術力を持った施術者に治療してもらうことが大切です。

そのため美容クリニックを選ぶ際には、これまでの実績や経験を調べ、丁寧なカウンセリングを行っているクリニックを選ぶようにしましょう。

4.ダーマペンの施術後に毛穴の状態を悪化させないための対策

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ダーマペンの施術を受ける前には医師からカウンセリングを受け、施術後の過ごし方やアフターケアの案内があるはずです。ただ日常生活に戻ると、つい忘れてしまうケースもあるでしょう。そこで、施術後に毛穴の状態を悪化させないための対策を紹介します。

■できるだけ肌に刺激を与えない

ダーマペンの施術をした当日は、肌に刺激を与えないようにしましょう。施術後の肌は刺激に敏感な状態となっており、ちょっとした刺激でも色素沈着や赤みなどの肌トラブルにつながる可能性があります。施術後24時間はメイクも洗顔も控えたほうが良いでしょう。

顔を洗いたい場合は、ぬるま湯で軽く洗い流す程度にしてください。くれぐれも熱いお湯で洗顔しないようにしましょう。

■血行を促進するような行動は控える

体温が上がると血行が良くなります。血行が良くなるとかゆみや痛みが出やすくなるため、顔をかいてしまうかもしれません。顔をかいたことが刺激となり、色素沈着が起きる可能性も。ダウンタイムの症状が強く出やすい施術後3日程度はとくに注意しましょう。

また、血行を促進するような行為として、入浴や運動、飲酒があります。これらの行為もできるだけ控えたほうが良いでしょう。

■紫外線対策を行う

施術後の肌のバリア機能は非常に低下しており、紫外線によるダメージを受けやすくなっています。紫外線対策を怠るとシミや色素沈着を引き起こすことがあるため、しっかりと対策をしましょう。

クリニックによっては、日焼け止めを塗ることも刺激になるとして、施術後1日程度日焼け止めを禁止しているケースもあります。その場合はできるだけ外出を控え、外に出るときは日傘や帽子で紫外線対策すると良いでしょう。

■保湿を行う

施術後は肌が乾燥しやすくなっているため、しっかり保湿することを意識してください。

ただし、施術後のスキンケアで使うアイテムは、アルコール成分やハイドロキノン、レチノールなどが配合されているものは控えるようにしましょう。これらの成分は、肌を乾燥させたり肌への刺激が強かったりするためです。

■まとめ

ダーマペンは毛穴の悩みやたるみ、小ジワなどに効果が期待できる施術ですが、1回の施術で劇的に変化するものではありません。また、アフターケアが適切でなければ毛穴の状態が悪化するケースもあります。せっかく治療を受けるなら悩みは解消したいもの。ダーマペンの治療を受けるときは、美容クリニック選びはもちろん、治療後のアフターケアにも気をつけましょう。不安に思うことがあれば施術前に医師に相談し、解決してから施術に臨むのがおすすめです。

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