【New Topics】厚労省の第2回検討会で浮き彫りに~違法事例と「直美」問題、ガイドライン強化へ

NEROが、美容医療に関する注目のTOPICSをとりまとめ!


NEROでは、美容医療に関連するニュースやトピックを5秒でわかる内容にしてお届けします。今回のNews Topisでは、 美容医療の現場で浮上する違法事例と未熟な医師の問題。厚生労働省がガイドラインの拡充を検討についてご紹介です。

2024年8月26日に厚生労働省が開催した「第2回美容医療の適切な実施に関する検討会」では、違法が疑われる事例に関するヒアリングが行われ、美容医療の現場で起こるさまざまな問題が明らかにされた。特に注目されたのは、治療を行った施設が合併症に対応できないケースや、患者が密室で高額な料金を支払わされるといったトラブルだ。また、医師以外による医行為や、無診察での治療が行われている疑いも報告され、保健所がどのように介入すべきか判断が難しいという課題も指摘された。

これらの問題の背景には、初期研修を終えた直後に美容医療に従事する「直美(ちょくび)」医師の技術不足や、無資格者による医行為が存在している。これにより、患者に重大なリスクが生じており、専門医制度の見直しやガイドラインの拡充が求められている

厚労省は、こうした問題を踏まえ、違法な治療行為や詐欺的な契約に対処するため、美容医療におけるガイドラインの拡充を検討している。具体的には、未承認医薬品の取り扱いやカウンセリング制度の見直しなど、幅広い課題に対応する方向で議論が進められている。美容医療の安全性と信頼性を確保するためには、これらの対策が不可欠だ。

 

参考文献:第2回 美容医療の適切な実施に関する検討会

 

〇検討会の概要
日本形成外科学会の貴志和生理事長と日本皮膚科学会の渡辺大輔理事が、美容医療の現状と課題を指摘。

〇「直美」の課題
研修直後に美容医療に進む医師の技術不足と合併症対応の問題が浮上。

〇渡辺大輔理事(日本皮膚科学会)の見解
教育・研修不足の医師や歯科医師による施術がトラブル増加の要因とされ、専門資格とガイドライン整備が必要とされた。

〇青木律院長(グリーンウッドスキンクリニック立川)の提言
医療機関の認定、未承認医薬品の評価基準整備、インフルエンサーの資格制度の導入が求められた。

〇カウンセリングの問題
無資格者によるカウンセリングが蔓延し、医師の診察義務化が提案された。

※イメージ画

▼NERO 編集長’s Check Point
 「美容医療の信頼回復へ向けたガイドライン強化の必要性~「直美」医師と無資格カウンセラーのリスクを直視せよ」

美容医療業界における違法行為やトラブルの増加は、未熟な医師や無資格者による医行為がもたらすリスクの深刻さを物語っている。特に、合併症への対応力を欠いた「直美」医師や無資格カウンセラーの存在が、患者の安全を脅かしていることは看過できない
この状況を改善するためには、専門医制度の強化と美容医療ガイドラインの拡充が不可欠かもしれない。今後の議論では、未承認医薬品の取り扱いの規制やカウンセリング制度の見直しが進められることが期待され、日本美容医療市場の健全な発展には、これらの改革がもたらす効果が鍵となるかもしれない。


【NEWSを要約すると?】

  1. 厚労省が第2回美容医療検討会を開催し、違法事例を議論。
  2. 合併症に対応できない「直美」医師や無資格者のリスクが問題視。
  3. 高額な治療費を密室で支払わされたトラブル事例が報告される。
  4. 保健所の介入が難しい現状も指摘され、ガイドラインの拡充が求められる。
  5. 未承認医薬品の取り扱いやカウンセリング制度の見直しが検討されている。
  6. 美容医療市場の信頼回復には、ガイドライン強化が不可欠。

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