肝斑は20代でもできるシミ?頬にできた原因と対処法を知っておこう!

肝斑は20代でもできるシミ?頬にできた原因と対処法を知っておこう!

肝斑というと、比較的上の年代に現れる症状というイメージがあるかもしれません。本記事では、20代で肝斑ができた場合に考えられる原因や対処法をご紹介。判断が難しい肝斑とシミの見分け方も詳しく解説します。美容皮膚科の肝斑治療3選もご紹介しますので、若いうちから肝斑対策を行い、きれいな肌を保ちたいという方はぜひ参考にしてください。

1.肝斑は20代でもできる?

出典:photoAC

「肝斑」というと、20代の若い年代には無縁だとお思いの方もいるでしょう。まずは20代で肝斑ができる可能性や、肝斑が現れやすい方の特徴について解説します。

■そもそも肝斑とは?

肝斑は、両頬や額などに左右対称にぼんやりと現れるシミの一種で、発症には女性ホルモンが関わっていると考えられています。一般的には、妊娠や更年期でホルモンバランスが大きく変化する30~40代に肝斑が現れやすい傾向があり、閉経とともに肝斑が薄くなる方もいます。

■肝斑は20代からできる可能性はある?

20代で妊娠・出産を経験した場合にも、女性ホルモンのバランスの変化によって肝斑が現れる可能性があります。妊娠していない場合、以下の習慣が肝斑発症の原因につながったケースも。自身にあてはまるかチェックしてみましょう。

ピルの服用

低用量ピルは女性ホルモンを変動させるため、肝斑の発症に関わるとされています。そのため、肝斑が20代でできた場合、ピルの服用継続が原因の一つとして考えられるでしょう。また、もともとあった肝斑がピルの服用によって濃くなってしまうケースもみられます。

過度にストレスを溜めている

睡眠不足や不規則な生活、人間関係など、ストレスの蓄積がホルモンバランスの乱れにつながり、間接的に肝斑の原因となっている可能性も。またストレスの影響で、メラノサイトがメラニンを生成する働きを刺激し、肝斑が発生するというメカニズムも考えられています。

肌に対し摩擦による刺激を与えている

フェイスマッサージを念入りに行う、洗顔の際にゴシゴシと肌をこすっているなど、無意識のうちに肌へ刺激を与えている方もいるのではないでしょうか。肌への強い刺激も肝斑の原因となることがあるため、心当たりのある方は注意が必要です。

紫外線対策が不十分

紫外線を浴びることで、肝斑が濃くなってしまったり、肝斑の上に一般的なシミが重なって肝斑が目立つようになったりすることがあります。紫外線も肌への刺激になるため、しっかりとUVケアを行う必要があります。

2.肝斑とシミの違いは?見分け方のポイントを解説

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肝斑もシミの一種ですが、発生の原因や現れる部位が肝斑と一般的なシミでは大きく異なります。主にホルモンバランスの乱れがきっかけとなって現れる肝斑に対し、老人性色素斑といわれる一般的なシミは、加齢によってターンオーバーが促進されにくくなった肌が、紫外線の刺激で増えたメラニンを排出できずに色素沈着したものだとされています。
さらにシミには、そばかす・後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)・炎症性色素沈着といったさまざまな種類があり、シミの性質に合ったケアをする必要があります。肝斑とそのほかのシミの主な特徴をみていきましょう。

肝斑 両頬・額などの部位に左右対称に現れる 輪郭がぼんやりとしていることが特徴
老人性色素斑(いわゆる一般的なシミ) 顔のさまざまな部位の他、体に現れることもある
色が濃く境目がはっきりしており大きさはさまざま
後天性真皮メラノサイトーシス(ADM) 額の両端や両頬に現れる
灰色と茶色が混ざったような色
そばかす(雀卵斑) 多くは遺伝によって両頬辺りに現れる
小さな円形で茶褐色
炎症性色素沈着 ニキビなどによる炎症や傷が治ったあとに現れる
褐色の色素沈着で一般的には自然消失するが、症状によっては長く残る場合もある

肝斑とシミは重なって現れるケースが少なくなく、自身で肝斑とシミを見分けるのは難しいものです。判断を誤ると間違ったケアを行ってしまう可能性があります。シミの種類を見極めるためには、皮膚科や美容皮膚科で医師の診察を受けると良いでしょう。

3.肝斑を防ぐには?20代から知っておきたい予防方法を解説

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肝斑は一度できると、セルフケアで薄くすることは難しいといわれています。しかし、普段の生活の中で意識すると良い、肝斑の予防方法はいくつかあります。ここでは、肝斑を予防するためにできる対策、すでにある肝斑を濃くしないための方法を3つご紹介しましょう。

■紫外線対策を徹底する

紫外線は、日差しの強さや気温に関係なく降り注いでいます。季節によって強弱はありますが、低い紫外線量でも肝斑の原因となる刺激を肌に与えるため、20代のうちから1年中紫外線対策を行うことが大切です。 日焼け止めは毎日塗る・日傘や帽子、アームカバーを使用して肌の露出を抑えるなど、できる限り紫外線を浴びないように対策を行いましょう。

■肌への刺激をできるだけ抑える

スキンケアを行うときに肌をこする癖がある方や、肝斑の症状が気になってつい触ってしまうという方は、肌への刺激が肝斑の悪化を招いてしまう可能性があるため注意が必要です。洗顔やメイク落としを行う際は、肌を包み込むように優しく触れるようにする、フェイスマッサージを行う際は、ジェルやクリームを使うなど、刺激を加えないよう配慮しましょう。

■生活習慣を整える

不規則な生活リズムや睡眠不足、栄養の偏りや過度なストレスは、ホルモンバランスの乱れを引き起こし、肝斑の間接的な原因にもなり得ます。生活リズムを一定にして睡眠の質を上げる・栄養バランスを意識した食事を心がける・ストレスの発散方法を見つけるなど、できることから生活習慣を見直すことをおすすめします。

4.美容皮膚科ではどんな肝斑の治療を行っているの?

今ある肝斑に対してアプローチしたい場合、美容皮膚科や美容クリニックで行っている治療を検討してみるのはいかがでしょうか。ここでは、肝斑に向けた治療を3つご紹介します。

■ピコトーニング

ピコトーニングは、1秒の1兆分の1であるピコ秒単位で照射を行うピコシュアというレーザー治療器を用いる治療。衝撃波でメラニンを粉砕させ色素を除去します。メラニン色素のみに集中的に働きかけるため、肝斑やシミに効果的なアプローチが期待できます。 出力の弱いレーザーを短時間照射するため、肝斑を悪化させるほどの刺激は与えずに治療を行うことが可能です。

■メソナJ

メソナJは、肝斑にアプローチできるとされるトラネキサム酸などの有効成分を、複数同時に肌の真皮層へ導入する美容機器。まず肌の細胞膜に隙間を作り、その隙間から有効成分の導入を行うというメソポレーションと呼ばれる技術が用いられています。それにより、成分を普通に塗布した場合の約300倍肌へ浸透するといわれる治療です。導入する成分によって肝斑以外にもさまざまな肌悩みに働きかけることができます。

■ポテンツァ

肌に極細の針を挿入し、高周波を照射するポテンツァを用いた治療です。肝斑のほか、さまざまな肌悩みに合わせ、数種類のチップを使い分けて治療を行います。肝斑治療ではメラノサイト自体に高周波を直接与え、肝斑の原因となるメラニン生成を抑えることで、肝斑の悪化を予防する効果が期待できます。

■まとめ

肝斑は、20代の方でもホルモンバランスの変化や生活習慣によって症状が現れるケースがあります。自身の症状が肝斑なのか判断がつかない場合も、美容皮膚科の信頼できる医師に相談するとシミの種類を見極め、症状に合った治療を提案してもらえるでしょう。肝斑は、放置したり間違ったケアを行ったりすると悪化する可能性があります。20代の若いうちから正しい対処法を身につけて明るい肌を目指してください。

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