毛穴の悩みはエステ・美容医療で解消できる?毛穴の数は減らせない?毛穴の本質を理解して毛穴レス肌を手に入れよう

毛穴の悩みはエステ・美容医療で解消できる?毛穴の数は減らせない?毛穴の本質を理解して毛穴レス肌を手に入れよう

たるみや黒ずみなど、気になりがちな毛穴の悩み。「毛穴を減らしたい」とセルフケアを
頑張っている方も多いでしょう。しかし実は、毛穴「そのものの数」を変えることは医学的に不可能なのです。では、毛穴レスなつるつるの肌を目指すには、エステや美容医療での施術は有効なのでしょうか。今回は毛穴の仕組みの本質を解説するとともに、毛穴を目立たなくさせる方法をお伝えします。

毛穴の数は生まれつき同じって知ってた?毛穴の数は、いつ決まるの?

出典:photoAC

毛穴の数は、まだお母さんのおなかの中にいるとき、およそ妊娠6か月頃までに決まります。そして、生後に毛穴の数が増えたり減ったりするという可能性については医学的に否定されています。
そのため、誕生後はその毛穴の数で生涯を全うすると考えられます。不思議ですよね。
でも、生まれたての赤ちゃんの肌はつるつるすべすべ。
実は毛穴の数はほぼ大人と同じはずの赤ちゃんなのに、一見すると毛穴レスに見えます。

【赤ちゃんの毛穴が目立たない理由】
・皮膚のキメが細かく、ダメージを受けていないから
・皮脂腺の働きが未発達だから
・角質層がたっぷりのうるおいで満たされているから

などの理由で、「毛穴が目視できない」というのが正しい表現かもしれません。
よって、毛穴が目立たない美しい肌を目指すには、皮脂腺や角質層、肌のキメを整えることが必要で、そのための適切なケアを行うことが重要です。

目視で見える毛穴の数を変えることは可能?

 

上記画像は、美容クリニックで使用される肌診断機「VISIA」で撮影されたものです。VISIAでは毛穴周辺の皮膚のわずかな凹みに反応し、定めた範囲の毛穴の数や状態が可視化できます。鏡で見るだけでは判断が難しい毛穴が、これだけ多くあることをイメージしていただけたでしょうか。
通常、毛穴の数は顔全体でおよそ20万個、1平方cmあたりではおよそ20個存在するとされています。毛穴の数そのものを減らすことはできませんが、開いた毛穴や黒ずんだ毛穴を正常に戻し、目視できる毛穴の数を減らすことは可能。つまり、しっかりとケアをすることで、見た目に「毛穴がない」肌を目指すことができるのです。

ここまでで、
・毛穴の数は減らせないこと
・目視できる毛穴の数を減らすためには、皮脂を抑制、角質層をうるおいで満たす
・肌のキメを整える
などが重要であることがわかりました。
では、自分の毛穴のタイプ別で、どんな対処が必要なのかチェックしてみましょう!

あなたはどのタイプ?毛穴の悩みの種類をチェック!

毛穴の状態にはいくつか種類があり、それぞれの毛穴の悩みによって適した治療方法やケア方法は異なります。ご自身の毛穴タイプをチェックしてみましょう。

■詰まり毛穴

毛穴に白い角栓や黒い角栓が詰まっている状態を指します。詰まり毛穴は皮脂が過剰に分泌されることが主な原因です。毛穴に溜まった皮脂が、古くなった角栓と混ざって毛穴に栓をした状態に。詰まった汚れを放置しておくと酸化が進み、黒ずみに変わることもあります。皮脂の分泌がさかんな、鼻のあたまや頬などでよく見られます。

■たるみ毛穴

通常円形の毛穴が、楕円形・しずく型のように見えるたるみ毛穴。加齢や肌の水分不足によって現れる症状で、頬やほうれい線まわりでよく見られます。肌の弾力を保つために必要なコラーゲンやエラスチンが、加齢などの理由で減少すると毛穴まわりの皮膚が萎縮。毛穴が落ち込み、縦長に広がってしまうことが原因で出現するのです。また、顔の筋肉を支えきれなくなったり、急に痩せたりすることでもたるみ毛穴に移行します。

■黒ずみ毛穴

黒ずんで見える毛穴は、メラニンの過剰生成によるものと産毛によるものの2種類あります。メラニンによるものは、紫外線などの外部刺激に反応してできたメラニン色素が、毛穴の入り口に色素沈着した状態。産毛によるものは、太い産毛があることで毛穴が目立って見えている状態です。

■開き毛穴

常に毛穴が丸く開きっぱなしの状態を指します。過剰な皮脂分泌が主な原因で、眉間から鼻まわりにかけて、いわゆるTゾーンでよく見られます。男性やオイリー肌の方に多い症状でもあるでしょう。また毛穴に詰まった角栓を除去したあとも開き毛穴と同様の状態になります。過剰な皮脂分泌は肌の水分不足によっても起こるため、油分と水分のバランスを整えることがポイントです。

■クレーター毛穴

クレーター毛穴はニキビ跡の毛穴が凹んでいる状態で、ニキビの間違ったケアが主な原因とされています。例えばニキビを触ったり潰したりすると、炎症が悪化して毛穴の組織が崩壊。その後、ダメージを受けた組織が修復されることで、毛穴が凸凹になってしまうのです。

エステや美容医療でできる毛穴ケアとは?

毛穴の悩みの種類によっては、セルフケアだけでは理想の肌に近づけることができません。詰まりを除去し、毛穴を引き締めたり肌質を改善させたりと、多角的にケアする必要があります。エステや美容クリニックに頼ることも検討してみましょう。

■エステサロンで受けられる毛穴ケア

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まずはエステサロンで受けられる施術をご紹介します。

・毛穴吸引
スポイトのようなガラスの管を毛穴にあて、毛穴に詰まった皮脂や汚れを吸いとります。毛穴の奥の汚れまで除去できるのが特徴です。

・超音波洗浄(スクライバー)
専用のマシンを用いて、超音波の振動で毛穴汚れを浮かせます。低刺激で肌の引き締め効果も期待できますが、毛穴の奥の汚れはとれないことも。

・ピーリング
毛穴に詰まった角栓を酵素や水素の力で除去します。同時に美容液なども与えることで、スキンケアも行います。エステのピーリングで代表的なのはハーブピーリング、ケミカルピーリングなどですが、医療機関で行われるケミカルピーリングと比較するとグリコール酸や乳酸の濃度には明確に違いがあります。

・光フェイシャル
毛穴を引き締める施術です。開きっぱなしの毛穴は再び汚れが蓄積しやすいため、汚れを除去した際は同時に引き締めることが大切です。

■美容クリニックで受けられる毛穴治療

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続いて、美容クリニックの毛穴治療の一例をご紹介します。美容医療での治療方法は、それぞれの悩みに合わせて医師が決めるため多岐に渡ります。毛穴の悩みをより根本的に解決したい方は、まずは医師への相談から始めてみましょう。

・レーザートーニング
低出力のレーザー光を照射することで、刺激を抑えながら毛穴を引き締め、ハリのある肌へ導きます。メラニン色素の分解を促し、黒ずみの軽減も期待できます。

【ピーリング】
毛穴の治療に対して、医療で用いられるピーリングには、大きく分類すると3種類のピーリングがあります。

  1. 剥離系(薬剤で角質を溶かし、剥離する)
  2. 浸透系(薬剤の浸透を促す※剥離も伴う)
  3. マシン系(1or2を薬液でなく機械で行う)

1.剥離系
・ケミカルピーリング
└グリコール酸ピーリング
└サリチル酸マクロゴール(BHA)ピーリング
ケミカルピーリングには使用する薬液によって名称が異なる場合がありますが、基本的な手順は同じです。薬液を塗り、古い角質を剥離すること、肌のキメをふっくらさせることにより目視できる毛穴が減少する効果が期待できます。

2.浸透系
・マッサージピール(別名:コラーゲンピール)
・ミラノリピール
・リバースピール
・カーボンピール

これら浸透系のピーリングは、基本的に皮膚を剥離せずに真皮深層に作用し、コラーゲンの増生を促進させるため、肌全体の若返りが期待できたり、施術直後から肌のハリや弾力を実感できるのが特徴です。回数を重ねることで、内側からのハリが増し、毛穴が引き締まり肌表面のツヤ感もアップします。肌の土台となる真皮のコラーゲンやエラスチンが減少し肌がしぼむ事によって毛穴が下へ広がってしまう、たるみ毛穴を改善できるのも特徴のため、エイジングケア目的の方にもおすすめです。
薬液をどれを選択するかはお肌の敏感さや許容できるダウンタイム、毛穴のみなのかニキビやシミも気になるのか?などによっても異なります。

3.マシンピーリング
・レーザーフェイシャル
レーザーピーリングは、レーザーの熱を利用し、古い角質や毛穴汚れを除去する施術です。
超微細粒子のカーボンを肌に塗布し、毛穴に浸透させたのち、レーザーを照射します。レーザー熱でカーボンが炭化し、毛穴の中の汚れや古い角質を吸着して吹き飛ばします。
・ハイドラフェイシャル
水流を利用し、ピーリングと美容成分導入を同時に行う施術です。毛穴汚れや角質を除去し、肌状態を改善します。エステ用と医療用がありますが、違いは使用する薬液の濃さや強さ。、医療用のほうがより深い悩みにアプローチできます。

【ニードル治療】
・ダーマペン4
髪の毛より細い針で肌の表面に無数の穴を開け、肌の自然治癒力を向上させます。比較的どんなタイプの毛穴にも対応可能で、小ジワなどの悩みにも適しています。前述の「浸透系ピーリング」や「マシンピーリング」と組み合わせて効果を高めることも。

・ポテンツァ(サーマニードル/ニードルRF)
髪の毛より細い針で肌の表面に無数の穴を開け、肌の自然治癒力を向上させます。比較的どんなタイプの毛穴にも対応可能で、小ジワなどの悩みにも適しています。
ダーマペンに続くニードル治療でありつつ、高周波を用いたことで大きな効果の違いがある治療です。
ポテンツァは針からラジオ波(RF)を発生させ、肝斑やニキビ跡などの美肌治療と同時にしみやしわなどのエイジング治療ができる医療機器です。真皮に針を刺して肌の治癒力によってターンオーバーが正常化。RFを照射して組織に熱を加え、肌のタイトニングやボリュームアップ、リフトアップを叶えるため、たるみ毛穴にも有効です。
また、針は1本~複数本がそれぞれチップ化されていて、お悩みに合わせて選択可能。ドラッグデリバリーができるチップなら、薬剤を肌の深部に正確にダイレクト導入できます。

・ドクターズコスメのスキンケア
カウンセリングや医師の処方がなければ購入できないドクターズコスメで、日ごろのスキンケアをワンランクアップ。肌のターンオーバーを改善し、毛穴の詰まりや皮脂のバランスを整えるコスメもあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?年齢や性別問わず、平等に存在する毛穴。加齢によるたるみや角栓の詰まりによる黒ずみなど、毛穴の悩みとなる原因はさまざまです。毛穴の数は減らすことができなくても、ケアをするかしないかで見た目の印象は大きく変わるもの。汚れの除去から引き締め、根本的な治療など、継続したケアが毛穴レスな肌への近道となるでしょう。
そして、毛穴の治療にはエステ・美容医療・スキンケアと、たくさんの治療メニューがありますが、いずれも広がって目視できるようになってしまった毛穴そのものを小さくするにはかなりの時間がかかります。
年齢が20代の人は、まずは毛穴がたるまないよう、予防をしっかりすること、30代以降の方は、たるみ毛穴が悪化する前に定期的に毛穴を綺麗にし、角質やターンオーバーの正常化を常に心がけることが重要と言えます。
クレンジングの見直し、パテ埋めのようなコスメを極力使わないなど、「開いた毛穴をもとに戻すことの大変さ」を知っていれば、選ぶスキンケアも変わるはず。まずはそんな意識をからはじめてみてはいかがでしょうか?

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