たるみ毛穴はセルフケアで改善できる?初めてでも受けやすい美容医療を解説

たるみ毛穴はセルフケアで改善できる?初めてでも受けやすい美容医療を解説

30代になってから「毛穴の開きが気になる」という方も多いのではないでしょうか。皮膚を指で引っ張って毛穴が消えるようであれば、それは「たるみ毛穴」かもしれません。30代以降になると、さまざまな要因でたるみ毛穴が発生しますが、早めのセルフケアや美容皮膚科での施術を行うと、症状の緩和が期待できるかもしれないのです。ここでは30代以降のたるみ毛穴の原因をはじめ、適切なセルフケアやNG行動をご紹介。初めての方でも挑戦しやすい美容皮膚科の治療についても解説します。

1.30代以降のたるみ毛穴の原因とは?

出典:photoAC

「たるみ毛穴」とは、本来の丸い毛穴ではなく、縦長の涙型や楕円型になっている毛穴のこと。肌のハリや弾力は20代をピークに徐々に減少していくため、30代以降になるとたるみ毛穴が表れやすくなります。たるみ毛穴をそのままにしておくと、毛穴同士がつながる「帯状毛穴」になり、その部分がシワになる可能性も。このような状態になると老けた印象になるだけでなく、自力での改善が難しくなるので早めの対処が必要です。ここでは、たるみ毛穴の原因について解説していきます。

■肌のハリや弾力の低下

皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層から形成。このうちの真皮には、肌のハリや弾力をキープする成分である「コラーゲン」「エラスチン」「ヒアルロン酸」が多く含まれており、肌にうるおいや弾力を与えています。しかし、加齢などによってこれらの美容成分が減少していくと、顔全体がたるんでしまい、たるみ毛穴が発生してしまうのです。たるみ毛穴を防ぐには、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの美容成分を真皮に届けてあげることが大切です。

■表情筋の衰え

顔には30種類以上もの表情筋があり、この筋肉によって肌の弾力をキープしています。しかし、この表情筋が衰えると肌の弾力が失われるため、たるみ毛穴が生じてしまうのです。表情筋は加齢による衰えだけではなく、日常生活でどれだけ顔の筋肉を動かしているのかにもよります。例えば、デスクワークなどで長時間のパソコン作業を行っている方や、人と会話する機会が少ない方などは、表情が乏しくなるため表情筋が衰えやすい傾向に。表情筋を鍛えるには、日頃から顔の筋肉を動かすように意識することが大切でしょう。

■肌の乾燥

肌の外側にある表皮には、水分を維持する機能と外部刺激から肌を守る役割があります。しかし、30代を過ぎると真皮のコラーゲンが減少するだけでなく、表皮の水分量も低下し肌は乾燥状態に。すると、肌の弾力をキープすることができないため、結果的にたるみ毛穴になってしまうのです。肌を乾燥から守るには、日頃の保湿ケアが重要といえるでしょう。

■皮脂の過剰分泌

皮脂の過剰分泌が起こると毛穴が詰まりやすくなり、溜まった皮脂が毛穴を押し広げてしまいます。すると、毛穴が変形した後にたるみ毛穴になってしまうのです。皮脂の分泌をコントロールする収れん化粧水などを使用して、毛穴が詰まりにくい肌環境を作ると良いでしょう。なお、皮脂の過剰分泌によるたるみ毛穴の場合は、毛穴に白っぽい角栓が詰まっていることがほとんど。これをそのまま放置すると、酸化して黒ずみになるので早めにケアしましょう。

■紫外線によるダメージ

皮膚は紫外線を浴びると、コラーゲンの破壊や生産能力の低下をもたらす「分解酵素」が作り出されます。肌のハリや弾力を維持するコラーゲンの減少により、たるみ毛穴が発生してしまうのです。紫外線による肌ダメージを受けないためにも、UV対策をしっかりと行うことが大切でしょう。

2.たるみ毛穴の改善をめざすセルフケア方法

出典:photoAC

たるみ毛穴に適したセルフケアを行うと、目立たなくなる可能性があります。たるみ毛穴が気になるという方はぜひ試してみてください。

■やさしく丁寧な洗顔をする

たるみ毛穴へのアプローチには、やさしく丁寧な洗顔を心がけましょう。洗顔料をよく泡立て、たっぷりの泡でなでるようにやさしく洗います。洗顔方法は以下のとおりです。

  1. ぬるま湯で顔全体を濡らす
  2. 洗顔料は空気を入れながら泡立て、逆さにしても垂れない弾力のある泡を作る
  3. 手が肌に触れるか触れないか程度を意識しながら泡を転がすように洗う
  4. すすぎ残しがないようにぬるま湯でしっかり洗う

■保湿をしっかりと行う

肌の保湿をしっかりと行うことも、たるみ毛穴を目立たなくするための重要ポイントです。化粧水で水分補給をした後は、水分の蒸発を防ぐためにクリームや乳液で蓋をしてあげましょう。また、化粧品は、コラーゲンの生成を促す「ビタミンC」「レチノール」や、高保湿成分の「セラミド」「ヒアルロン酸」が入ったものがおすすめです。より効果を実感したい方は、有効成分の配合量が多い医療機関専売のドクターズコスメも検討してみてください。

■紫外線対策をする

たるみ毛穴の原因となる紫外線を防ぐためには、季節や天候を問わず1年中UV対策をしましょう。主な紫外線対策は以下のとおりです。

  • 家にいるときでも日焼け止めを塗る
  • UV効果のある下地やファンデーションを選ぶ
  • 外出時はサングラスや日傘を使用して紫外線をブロックする
  • 日焼け止め効果のあるサプリメントを服用する

■ビタミンを摂る

肌の健康と維持を助けるビタミンを積極的に摂るのも、たるみ毛穴の目立ちにくくするのに有効です。肌のハリや弾力キープに欠かせないコラーゲンを形成するアミノ酸の生成には、ビタミンが必要になります。ビタミンには、コラーゲンの生成を促進させる「ビタミンC」、肌のバリア機能を高める「ビタミンA」、肌の活性化を促す「ビタミンE」があります。ビタミンはパプリカやレバー、アーモンドなどさまざまな食材に含まれていますが、食事だけでは補えない場合はサプリメントの服用も良いでしょう。

3.美容皮膚科の力を借りるのも、1つの手段!

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たるみ毛穴はセルフケアだと、効果を感じるまでに時間がかかったり、そこまで効果を実感できなかったりする場合があります。とくに、帯状毛穴のような深刻なたるみ毛穴の場合は、セルフケアのみで改善するのは難しいかもしれません。そんなときは、美容皮膚科での治療を検討しましょう。初めての方でも挑戦しやすい治療をご紹介します。

■ハイドラフェイシャル

「ハイドラフェイシャル」とは、渦巻水流を用いて肌表面や毛穴の汚れを洗浄・除去し、美容液成分の補給をする治療法です。ダウンタイムはほぼなく、どんな肌質の方でも効果が期待できます。毛穴の開きをはじめ、シワやくすみ、ニキビなどの改善を促すため、肌質改善やエイジングケアにも効果が期待できるでしょう。ハイドラフェイシャルの手順は以下のとおりです。

  1. ディープクレンジングとピーリング
  2. 毛穴吸引・角質ケアを行いながら同時に保湿する
  3. 専用の美容液を導入して肌を保護する

■メソナJ(メソポレーション)

「メソナJ」は日本で開発された経皮導入機であり、浸透しにくい高分子の成分を痛みなく真皮層まで導入する「メソポレーション」を応用した施術のことです。2ステップの施術を行うことで、通常の塗布の約300倍、イオン導入法の約70倍の浸透力があるとされており、さまざまな肌悩みに対応できます。施術後のダウンタイムはないので、気軽に受けられるのもメリットといえるでしょう。メソナJの2ステップは以下のとおりです。

  1. ペン型のプローブで特殊な電気を皮膚に流す「エレクトロポレーション」で、細胞膜にすき間を作る
  2. ローラー型のプローブを使用し、電気の反発力や浸透力、物理的押力によって有効成分を真皮層まで届ける

4.たるみ毛穴を加速させる行動

日頃やっているスキンケアや行動がたるみ毛穴を加速させている可能性があります。美容皮膚科で施術を行って改善されたとしても、たるみ毛穴を再発させるような行動を取っていると意味がありません。たるみ毛穴を加速させる行動を3つご紹介します。

■肌に刺激を与える

洗顔やメイク落としの際にゴシゴシと肌を擦ると、ターンオーバーが乱れてハリやうるおいが失われてしまいます。前述したように、泡で肌をやさしく包み込むように洗顔しましょう。また、肌への負担がかかりやすいピーリングやスクラブ入りの洗顔料は、毎日使わないようにしてください。

■毛穴汚れを無理やり押し出す

毛穴の汚れや角栓を無理やり指で押し出す行動は、たるみ毛穴やひらき毛穴の原因を生み出しています。また、角質が溜まりやすくなる原因にもなり、詰まり毛穴や黒ずみ毛穴になる可能性もあるので注意しましょう。毛穴の汚れや角栓が気になった場合は、丁寧にクレンジングをしたり、美容皮膚科で施術を受けたり、正しい方法で除去するようにしてください。

■紫外線対策を怠る

原因の項目でも述べたように、紫外線対策を怠るとコラーゲンの生成が低下するため、たるみ毛穴が発生しやすくなります。紫外線は家の中にも容赦なく降り注いでくるので、外出するときはもちろんのこと、家にいるときでも日焼け止めを塗るのは大切です。朝のスキンケアの最後に取り入れるようにしていくと、塗り忘れることがないでしょう。

■まとめ

30代以降のたるみ毛穴は、肌のハリや弾力の低下、表情筋の衰え、肌の乾燥などにより発生します。たるみ毛穴にならないためには、正しいセルフケアを心がけていくことが大切です。もし、セルフケアでなかなか効果を感じられないという場合は、美容皮膚科に相談するのも良いでしょう。美容皮膚科ではたるみ毛穴を改善しながらも、その他の肌悩みにもアプローチしてくれる施術があります。気になる方はご相談してみてはいかがでしょうか。

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