ボトックス注射の失敗はリカバリーできる?後悔しないための6つのポイント

ボトックス注射の失敗はリカバリーできる?後悔しないための6つのポイント

美容医療でボトックス注射が気になっているけれど、失敗したときのことを考えるとなかなか踏み切れないという方はいませんか?中には、「ボトックスに失敗した芸能人や著名人の画像を見て不安になった」という方もいるかもしれません。そこで今回は、ボトックス注射で失敗した場合のリカバリー方法や、失敗しないためのポイントについて紹介します。ボトックス注射の施術前に知っておきたい内容ばかりなので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

1.ボトックス注射とは

出典:photoAC

はじめに、ボトックス注射の詳細と効果について紹介します。

■ボトックス注射とは

ボトックス注射(別名・ボツリヌス注射)とは、「ボツリヌス菌」から抽出された薬剤を筋肉に注入する施術です。注入した薬剤は、神経伝達物質・アセチルコリンの働きを抑制します。これによって、表情筋の過剰な動きが和らぎ、シワが目立ちにくくなる効果が期待できます。日本ではもちろん、アメリカやフランスなど、世界各国で人気のある治療の一つです。ボトックス注射はダウンタイムや副作用が少なく、気軽にシワや小顔矯正ができることも人気の理由といえるでしょう。

■ボトックス注射の施術例と効果

ボトックス注射は顔のみならず、体のあらゆる部分へのアプローチとしても使用されます。まずオーソドックスな施術例といえば、眉間の縦ジワや額の横ジワ、目尻の笑いジワなどが挙げられます。その他にも、笑ったときに目頭付近にできるバニーラインや、歯ぎしりや食いしばりによって発達した筋肉が原因のエラにも効果が期待できるでしょう。
さらには、慢性的な肩こりに悩んでいる方には、肩や首などへの施術も行われることがあります。また、汗の分泌を抑える効果も期待できるので、多汗症やワキガでお悩みの方に対しては、脇への施術も可能です。

2.ボトックス注射の失敗例

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先ほどダウンタイムや副作用がないボトックス注射は「気軽にできる」治療だとお伝えしましたが、施術を受ける前に、失敗したときのリスクについても知っておく必要があります。ここでは、ボトックス注射による失敗例をいくつか紹介しますので、しっかり確認しておきましょう。

■表情が不自然に見えるようになる

顔にはたくさんの表情筋という筋肉があり、一つひとつが細かな動きをすることで、さまざまな表情ができます。しかし、ボトックスを注入する場所がズレてしまったり、過剰な量を注入したりすると、不自然な表情になってしまうことも。
例えば、眉間にボトックス注射をしすぎて不自然なほど盛り上がってしまう、口角ボトックス注射の注入量を誤り、自然に笑えない状態になったなどです。自然な表情ができずに「ボトックス注射なんてしなければ良かった」と後悔したり、「こんな状態いつまで続くの?」と、思い悩んでしまったりする可能性があります。

■皮膚が凸凹した見た目になる

ボトックス注射は、注入量や注入箇所をその人の顔と希望の状態に合わせて調整する必要がありますが、それを誤ってしまうと皮膚が凸凹になってしまうことがありえます。「眉間のボトックスでシワを消したつもりが、より目立つような凸凹した見た目になってしまった」や、「顎にボトックス注射をしたが、失敗して顎が前に出ているように見える」などのリスクが考えられるでしょう。注入の量や正確な位置への施術がボトックス注射において最も重要な部分ですが、医師の技量によっては仕上がりにバラつきが出てしまいます。

■目や眉の形が不自然になる

ボトックス注射は、顔の表情筋がもつ特性に合った注入をしなければ、眉尻が吊り上がってしまう「スポックブロー」と呼ばれる不自然な状態に仕上がってしまうことも。前頭筋の前側とサイド側で、ボトックス量のバランスが悪くなることによって生じます。
また、眉のみならずボトックスの影響で、目尻やまぶたが重くなってしまうような失敗例もあります。

■噛む力が弱くなる可能性も

ボトックスの量や注入場所によっては、口角に左右差が出てしまったり口を思うように開けなくなってしまったりするケースも。それによって口周りが動かしにくく、噛む力に影響を及ぼす場合があります。また、顎周りやエラの治療をした際に、顎の筋肉が緩みすぎてしまって噛みにくさを感じる可能性もありますので、口周りの施術も慎重に行いましょう。

■左右非対称になる

ボトックス注射の施術後は、顔の左右差が気になることもあります。ボトックス注射は施術をしてから日が経つにつれて薬剤が浸透していくので、施術直後には左右差が見られなくても、数日後に顔の左右バランスがおかしいと思い始めるケースも。気になった際は施術をしたクリニックに相談をして、どのように経過を観察していくべきか、指示を仰ぐと良いでしょう。

3.ボトックス注射に失敗した場合はどうなる?

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ボトックス注射で失敗してしまったと感じた場合は、どうすればいいのでしょうか?「このままもとに戻らないの?」「ちゃんと治るの?」と不安に思っている方や、ボトックス注射を受ける前に対処法を知っておきたい方は、ぜひチェックしてみてください。

■ボトックス注射はリカバリー手法がない

実はボトックス注射には、リカバリーの手法がありません。ヒアルロン酸注入で、量を入れすぎてしまったり、デザインが気に入らなかったりする場合は、分解酵素を注入することで溶かすことができます。しかし、ボトックス注射には、ヒアルロン酸注入のようなリカバリー手法がないことを覚えておきましょう。

■効果が薄れるのを待たなければいけない

ボトックス注射に失敗してしまった場合は、効果が薄れていくのを待つというのが、唯一の対処法です。ボトックス注射は次第に効果が薄れていきますので、万が一失敗した場合も時間が経てば自然な状態に戻ります。
とはいえ、ボトックス注射によって表情が不自然になってしまったり、エラボトックスで小顔になりたいと思っていたのに余計にエラが目立ってしまったりしては、気持ちも落ち込んでしまうでしょう。できる限りボトックスでの失敗を避けるために、次に「後悔しないためのポイント」をお伝えします。

4.ボトックス注射で後悔しないための6つのポイント

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ボトックス注射を受けるにあたってのポイントを全部で6つ紹介します。クリニック選びや、術後の過ごし方などどれも大切なことです。

■クリニック選びは慎重に

ボトックスの失敗を防ぐには、信頼できる医師・クリニックに頼むのが一番です。治療の値段だけで選ばずに、必ずボトックス注射の経験が豊富かどうか、クリニックの実績や医師の技術面もチェックしながら選びましょう。

■注射前のカウンセリングでしっかり担当医と意思疎通を

美容医療を受ける前のカウンセリングはとても大切です。しっかりと担当医と意思疎通ができていなければ、希望どおりの仕上がりにならないかもしれません。自分の希望を確実に伝えて、少しでも疑問に思ったことは時間をかけてでも確認するのがベストです。

■使用する薬剤もチェック

ボトックス注射に使われる薬剤にはいくつか種類があり、クリニックによっても扱っているものが異なります。そのため「どの薬剤を使っているのか」「その薬剤はどのようなものなのか」を確認したうえで施術を受けるようにしましょう。

薬剤の例を挙げると、アラガン社の「BOTOX Vista(ボトックスヴィスタ®)」というものがあります。これは国内で唯一厚生労働省から認可が下りている薬剤で、日本人に対して有効性や安全性が確認されているものです。また、韓国の製薬会社が開発した「NABOTA(ナボタ)」という薬剤も美容クリニックではよく用いられています。ナボタは、米国FDAの認可を受けている薬剤です。使用する薬剤については、自分が納得するまで説明を聞き、調べたうえで決めるのが良いでしょう。

■痛みが不安なら麻酔やアイシングフローも確認

ボトックス注射の際には、注射針を刺すときのチクっとする痛みと、薬剤が入っていくときのツーンとしみるような痛みを感じる場合があります。痛みについては、ボトックス注射の針はかなり細く、最近では薬剤浸透の際のツーンとした痛みも少なくなってきているので、そこまで気にすることはないでしょう。ただし、不安に感じる場合は麻酔の使用や術後のアイシングフローなどについて、カウンセリングの際に聞いてみるのがおすすめです。

■施術後の注意点をよく守る

ボトックス注射のあとはどのようなことに注意すべきなのか、必ず施術後に説明があります。説明された生活やダウンタイム中の注意点をしっかり守るようにしましょう。ボトックス後の違和感がいつまで続くのか、スキンケアはいつからどのようにすればいいのかなど、質問があればしっかり聞いておくのもおすすめです。
なお、ボトックス注射後はマッサージや過度な保温をしてしまうと、注射をした薬剤が不自然に広がってしまい、想定外の部分に効いてしまうことがあるので、注意が必要です。施術部を温める行為はなるべく避けて、必ず施術後の注意点を守るようにしてください。

■納得のいく料金設定かどうかを事前に調べる

ボトックス注射を受ける際は、納得できる料金設定かどうかも確認のうえ、施術を受けましょう。ボトックス注射は、美容医療の施術の中ではそこまで高額ではなく、比較的安価で行っているクリニックが多い傾向にあります。ボトックスは、数ヶ月で効果が薄れてくる治療なので、「効果を持続させるには定期的に打ち続けると良いでしょう」とすすめられるケースもあります。複数回のコース料金を設定しているところもあるため、定期的に受けていきたい方は、コースでの契約も視野に入れると、料金面でメリットが大きくなるかもしれません。

■まとめ

ボトックス注射は、ヒアルロン酸の注入とは違い、明確なリカバリー手法がありません。ボトックスの失敗例には、表情が不自然になったり噛む力が弱くなったりなど、日常生活に支障をきたすものもあります。そのため、ボトックス注射を検討している方は、クリニック選びや使用する薬剤のチェック、施術後の注意点の確認などを密に行い、自分が納得して施術を受けられるように準備をしましょう。

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