繰り返すニキビの原因は?触ると痛いときの対処法や早く治す方法を解説

繰り返すニキビの原因は?触ると痛いときの対処法や早く治す方法を解説

鏡でニキビができているのを見て、嫌な気分になる方は多いでしょう。触ると痛いニキビなら、なおさら落ち込むはず。こちらの記事では、ニキビの段階別にどのような状態にあるかを詳しく説明します。また、ニキビに適した対処法やニキビ痕に有用な美容医療の治療についてもご紹介。繰り返すニキビでお困りの方は、ぜひ参考になさってください。

1.「ニキビを触ると痛い」ってどんな状態?

出典:photoAC

一般的にニキビは、毛穴に溜まった皮脂や老廃物が詰まることで生じます。初期の段階では痛みは伴いませんが、進行することでアクネ菌が繁殖し、炎症を起こすことで赤く腫れ、触ると痛い状態に変化します。ここでは、進行度に応じたニキビの状態や特徴、その原因について詳しく解説しましょう。

■痛みがあるニキビは「赤ニキビ」の可能性が高い

ニキビは「白ニキビ」「赤ニキビ」「黄ニキビ」「しこりニキビ」の順に進行します。触ると痛みがあるニキビは、白ニキビが進行した赤ニキビの可能性が高いでしょう。赤ニキビは、皮脂や老廃物を栄養源にして増殖したアクネ菌が、皮膚組織を刺激することで炎症を起こしている状態。直径は5mm以下のものが多く、一般的に痛いニキビと認識されています。

■赤ニキビが悪化すると「黄ニキビ」に発展

黄ニキビは、赤ニキビがさらに悪化した状態です。膿が溜まった毛穴が皮膚を盛り上げており、痛みだけでなく熱を持つことがあります。アクネ菌のほかに黄色ブドウ球菌も増殖しているため、治すには抗生物質や細菌の繁殖を抑える薬が必要です。黄ニキビの状態が長引くと、痕に残る可能性が高まります。放置することで、さらに膿などが大きくなる「しこりニキビ」に発展することもあるでしょう。黄ニキビは早めに治療することが大切です。

■「しこりニキビ」はさらに黄ニキビが重症化した状態

しこりニキビは、黄ニキビが悪化しさらに大きく膨れ上がった状態。しこりの要因は、皮膚の下で溜まった膿や血によるものです。重症化しているため治りにくく、炎症や腫れが治まったとしても、痕が残るリスクを秘めています。

■ニキビができやすいのはおでこ・鼻・あご

ニキビは全身で発症しますが、一般的にはおでこや鼻、あごなどにできやすいとされています。中でもおでこや鼻は皮脂の分泌量がとくに多いパーツで、繰り返すニキビに悩む方は少なくありません。また、鼻には皮脂腺が集まっており、皮脂や老廃物の詰まりが炎症につながりやすい部位です。加えて、鼻をかむなどの刺激が、ニキビの発生を助長させる・痛い状態に悪化させることもよくあります。
一方、あごはホルモンや生活習慣などの影響を受けやすいパーツ。ストレスによるホルモンバランスの乱れや偏った食生活、睡眠不足などの要因が複合的に絡み、あごのニキビを誘発すると考えられています。

2.触ると痛いニキビへの対処法

出典:photoAC

触ると痛いニキビは炎症を起こしており、治療せずに放置しているとさらに症状が悪化する可能性が高まります。ここでは、なるべく早くニキビのストレスから解放されるよう、適切な治し方・対処法についてご紹介しましょう。

■皮膚科を受診する

ニキビ治療は、皮膚科への受診が基本です。皮膚科では、抗生物質や細菌の繁殖を抑える内服・外用薬が処方されます。治療だけでなく、医学の観点から、生活習慣や食生活に関するアドバイスをもらえるのも皮膚科を受診するメリットです。
ニキビは悪化するほど治りにくく、痕が残る可能性が高まります。そのため「ニキビを何度も繰り返す」「ニキビが痛い」などで悩んでいる方は、すみやかに皮膚科の受診を検討しましょう。ニキビの状態に適した薬の服用で、ニキビの進行を防げるはずです。

■洗顔などのスキンケアで肌を清潔に保つ

ニキビの原因は、皮脂や老廃物が毛穴に溜まること。つまり、スキンケアで肌のコンディションを保つことは、ニキビを発生させないためにも欠かせない方法の1つです。ノンコメドジェニックなどの刺激が少ない洗顔料で、1日に2回を目安に肌を優しく洗うようにしましょう。

■肌の乾燥を防ぐ

肌が乾燥すると皮脂の分泌量は盛んになり、ニキビのもとであるアクネ菌が増殖しやすくなります。とくに洗顔後は、肌の水分が蒸発しやすい状態です。ニキビが痛いときは、普段以上に丁寧な保湿で肌の乾燥を防ぐ行動を心がけましょう。
なお、ニキビを治すには紫外線対策も欠かせません。というのも、紫外線を浴びることで肌のバリア機能は低下するためです。バリア機能が低下すれば、皮脂の分泌量が増え、毛穴が詰まりやすい状態になります。ニキビを悪化させないためにも、外出時は日焼け止めや帽子・日傘などをうまく活用するのがおすすめです。

■生活習慣を改める

ニキビができる原因には、生活習慣の乱れも深く関与しています。乱れた生活習慣は、ホルモンバランスやターンオーバーにも影響を与えるためです。繰り返しニキビができる方は、一度生活習慣を見直し、規則正しい食事や適度な運動、質の良い睡眠などを心がけてみてください。ストレスの少ない生活習慣が、ニキビの予防につながります。

3.繰り返すニキビで痕が残ってしまったときは美容皮膚科に相談を

出典:photoAC

ニキビの予防・対策としては、皮膚科での治療や自宅でのスキンケアがメインですが、痕になってしまったニキビを消すことは難しいでしょう。そこで、ニキビ痕が残ってしまった場合に有用なのが、美容皮膚科での治療です。

■ダーマペン

ダーマペンとは、微細な針で皮膚の表面に点状の穴を開ける治療のこと。人間が持つ「傷を治そうとする力」を利用し、肌本来の回復力で細胞の生まれ変わりを促します。
なお、ダーマペンは、肌悩みに適した薬剤を併用することも可能。有効成分を肌に浸透させることで、ニキビ痕や弾力不足といったさまざまな肌悩みにアプローチできるのが特徴です。
皮膚に微細な穴を開けるため、施術後1~2日は赤みが残ることがありますが、施術時間は比較的短く、手軽に受けやすい点がメリット。継続的な治療でニキビ痕が改善されれば、もとの状態に戻るケースはほとんどありません。

■ポテンツァ

ポテンツァは、微細な針を肌に刺し、針先から高周波(RF)を照射する治療です。さまざまなチップを使い分けることで、ニキビ痕だけでなく肝斑やクレーター、たるみといった幅広い肌悩みに対応できます。
肌に意図的なダメージを与える点ではダーマペンと同様ですが、ポテンツァは薬剤を効率的に浸透させる独自機能「ドラッグデリバリー」を搭載。これにより、有効成分を均一に真皮層にまで浸透させることが可能です。微細な針での物理的な刺激だけでなく、高周波と薬剤の効果が加わり、1度の施術で多方面から肌にアプローチできるのが特徴です。

■トライビームプレミアム

メラニン色素などの特定の色素にのみ反応するレーザーで行う治療です。2種類の波長を症状に合わせて切り替えることで、薄いシミから深い色素沈着にまで効果を発揮します。また、トライビームプレミアムには、レーザーを2回にわけて同時に照射するPTPモードを搭載。これにより、肌への負担や痛みに配慮しながらの治療を可能にしています。
また、トライビームプレミアムは患部全体に適した熱量を加えることで、出力差が起きにくいのも特徴の1つです。レーザーの温熱効果で皮膚のコラーゲンを生成し、肌のキメ整え、質感を滑らかにする作用も期待できるなど、その効果は多岐にわたります。

■ヴァンパイアフェイシャル

自らの血液で生成した高濃度PRP(多血小板血漿)をダーマペンで皮膚に直接塗布し、肌の再生を促す治療です。自分の血液を使うためなじみやすく、アレルギーや薬剤による副作用の心配がほとんどありません。自然治癒による傷の修復作用により、ニキビ痕などの肌トラブルを解消する効果が期待できます。
個人差がありますが、赤みや乾燥、皮むけ、かさぶたなどのダウンタイムは数日程度で軽快するケースがほとんど。ニキビ痕のほかに、そばかす・シワ・たるみ・毛穴の開きといった肌悩みにも対応しています。

■エクソソームフェイシャル

ダーマペンで微細な穴を開けた皮膚に、肌再生幹細胞エクソソームを塗布する治療です。エクソソームとは、体中にある幹細胞から分泌されるカプセル状の物質のことで、抗炎症と組織の修復作用を持つことが分かっています。
なお、エクソソームは、由来となる細胞や培養条件によっても異なる性質を持つことが特徴。ニキビ痕の改善以外にも、脳卒中や肝硬変、がん、リンパ浮腫といった疾患に対する治療研究が進められています。美容医療の分野においては、加齢によるシワやたるみ、毛穴の開きといった症状に有用です。

■まとめ

痛いニキビがどのような状態にあるのか、その原因や対処法などについてまとめました。ニキビができるとつい触りたくなるかもしれませんが、赤ニキビや黄ニキビ、しこりニキビは炎症が起きている状態。自分でなんとかしようとする前に、まずは皮膚科を受診し、適切な診察を受けることが大切です。一方で、ニキビ痕で悩んでいる方は、美容医療での治療をご検討ください。ニキビ痕とともに肌悩みが解消すれば、より自分の肌に自信を持てるようになるはずです。

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