年齢を重ねていくうちに、顔のたるみが気になりリフトアップしたいと考える方は少なくないでしょう。そんな、顔のリフトアップ効果が期待できるとされる美容医療がハイフです。しかし、ハイフの施術を受けてみたいと思うものの、効果はいつから出始め、どれくらいの期間持続するのかについては知らない方もいるのではないでしょうか。本記事ではハイフの効果がおよぶ期間について解説。また、ハイフを受けるにあたり知っておきたい4つのポイントについてもお伝えします。ハイフを検討しているものの、知らない点があって不安に思う方は、施術を受ける際の参考にしていただくと良いでしょう。
INDEX
1.ハイフ(HIFU)とはどんな美容医療?
ハイフ(HIFU)とは、皮膚の内部に高密度の超音波を照射し、肌のたるみに悩む方がリフトアップを目指せる美容医療です。メスを使うことなく肌の深部に刺激を与えることで、ハリにもアプローチできると考えらえています。
■ハイフの仕組み
ハイフの治療は、高密度の超音波を照射し、肌の深層にあるSMAS筋膜まで熱エネルギーを届けることができる仕組みです。肌の土台となる筋膜を引き締めるため、リフトアップが期待できます。
ハイフは波長を変更して照射が可能。波長を変えれば表面に近い真皮層や皮下組織にも刺激を与えることができ、コラーゲンの生成促進にも役立ちます。よって、肌の浅い部分のシワが気になる方からも注目されている美容医療といえるでしょう。
2.ハイフの効果はいつから感じる?
一般的に、医療ハイフの効果はいつから感じ始めるのでしょうか。その理由とともに解説していきます。
■施術直後から緩やかに感じ始める
ハイフの効果が何日後から表れるのかは気になる点でしょう。実は1回目から効果を感じる方が多いのです。ハイフは超音波エネルギーを皮膚深層のSMAS筋膜まで照射できるため、術後から治療した箇所が引き締まったような感覚になります。
しかし、施術直後に感じる効果は一時的で、本格的に効果を実感するのは3~4日、あるいは1週間後あたりです。
■効果にはピークがある
ハイフの効果には、ピークがあります。施術を受けると、徐々に効果が表れ始めますが、ピークは1~3ヶ月で迎えるケースが多いです。
これは、肌の真皮層や皮下組織でコラーゲンやエラスチンが生成されることが理由です。日を追うごとにより弾力が高まるでしょう。
3.ハイフが役立つ肌悩みとは?
では、ハイフを受けるとどのような効き目が望めるのでしょうか。ハイフを受ける方が抱く肌悩みを挙げて説明しましょう。
■肌のたるみ
ハイフを顔に照射すると、発生した熱でSMAS筋膜が凝固し、肌の土台部分が引き締まります。そのため、リフトアップが望めると考えられているのです。たるみの改善について、従来は切開手術の必要がありましたが、皮膚にメスをあてずにたるみへアプローチできることがメリットです。
ハイフを受けることでフェイスラインが引き締まるほか、ほうれい線やマリオネットラインに悩む方にも役立ちます。
■細かいシワや肌荒れ
ハイフは肌の深層まで照射熱を届けられますが、もう少し浅い部分にある皮下組織にも働きかけます。その際、線維芽細胞が刺激され、コラーゲンやエラスチンの生成にも役立つため、肌にハリや弾力をもたらすと想定されているのです。
■体の引き締め
ハイフが用いられるのは、顔だけではありません。体へも適用できるため、ハイフによって脂肪が分解される効果が期待できます。よって、お腹や二の腕の引き締めを考えている方にも向いているでしょう。
4.ハイフの効果はいつまで感じられる?
ここまでで解説したとおり、ハイフはさまざまな肌悩みにアプローチできる美容医療です。効果は早い方だと施術直後から感じ始めることもありますが、ハイフの効き目は、永久的ではありません。
また、リフトアップ効果が持続するといわれている期間は、機種によって異なります。短いケースで3ヶ月、長くても1年ほどだと認識しておくと良いでしょう。
5.ハイフを受ける前に把握しておきたい4つのこと
ハイフを受けたものの、中には「効果ない……」と残念な思いをする方もいます。ハイフを受けて際に効果を実感しやすくするために、施術を受けるにあたって把握しておくと良い4つのことをお伝えします。
■ダウンタイムがある
ハイフの施術を受けると、肌に赤みや腫れ、むくみ、やけど、水ぶくれなどの副作用が起こることがあります。これらの症状をダウンタイムと呼びますが、一般的には数日ほどでおさまります。
ダウンタイムがあることを把握しておき、副作用が表れても慌てないように心の準備をしておきましょう。
■ハイフを受けられないケースがある
ハイフは施術を受けられない場合があります。該当するケースは以下のとおりです。
- 妊娠中、授乳中である
- ケロイド体質である
- 過度の日焼けをしている
- ペースメーカーを埋め込んでいる
- 施術部位に皮膚疾患がある
ただし、クリニックによって定めている条件はさまざまです。不安な点や気になる点はクリニックに確認してみると良いでしょう。
■肌が乾燥しやすくなる
施術直後の肌は日焼けに似た状態となるため、乾燥しやすくなります。乾燥状態になるのは一時的だと想定されていますが、普段よりも念入りな保湿を心がけるほうが無難です。
■部位やたるみの状態により効果の感じ方に差がある
ハイフは、照射する部位によって効果の感じ方が異なる傾向があります。ハイフの効果を実感しやすいのはフェイスラインや顎下、目元のたるみなどです。逆に、効果を感じにくいとされるのが、首や額のシワです。
施術前のたるみの状態によっても、効果の感じ方は千差万別。若年層でもともとたるみが少ない方は、効果を感じにくいといわれています。ハイフ施術の目的は、照射によりSMAS筋膜の緩みを引き締めることで、たるみを気にならなくすることですが、SMAS筋膜の機能が損なわれていない場合は、変化が表れにくいのです。若年層の方で小顔効果を得たい場合は、別の美容医療を検討すると良いでしょう。
逆に、たるみが強すぎる場合も効果を感じにくいことがあります。このケースでも、糸リフトや切開リフトなど、ハイフ以外の美容医療の検討が必要です。
6.ハイフの効果を実感するためには?
ハイフの効き目をより実感するためには、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。ハイフを受けるにあたり注意したいポイントをまとめました。
■医療ハイフを選ぶ
従来、ハイフはエステでも行われていました。しかし、医師免許を持たない者による施術がもとで、神経や感覚の障害、熱傷などの被害が報告されたため、関係各省庁がこの状態を危惧。2023年より消費者庁が注意喚起を、2024年6月からは、厚生労働省によって「違反行為」とみなされています。
以上のことからも、ハイフの施術を受ける際には、エステではなく施術後のトラブルにも対応できる医療ハイフを選ぶことが重要です。また、クリニックは実績が多く、安心できる医師が在籍するところを選択すると良いでしょう。
■施術後のスキンケアを徹底する
施術後の肌は乾燥しやすいため、しっかりと保湿をします。過敏になっている施術後の肌を守るため、日焼け止めクリームや長袖の着用などで紫外線対策をしましょう。洗顔をするときは、強くこすらないように注意し、肌への刺激を避けるのがポイントです。
■定期的に受ける
使用する機種にもよりますが、ハイフで効果を実感するピークは1~3ヶ月ほどといわれています。また、持続する期間としては、長くても1年ほどです。ハイフの効果を長期的に得たいと考えるならば、施術を受ける頻度は3~4ヶ月に1回のペースがおすすめです。肌の状態によっては、1年に1回程度にするなど、医師に相談をしながら進めましょう。
■ほかの施術と併用する
ハイフは、ほかの施術と併用が可能で、高い効果を実感できる場合があります。例えば、ヒアルロン酸注入やボトックス注射などの美容医療との併用です。ヒアルロン酸を注入して肌にボリュームをもたらし、たるみや脂肪が気になる箇所はハイフによりSMAS筋膜を引き締めると、抑揚のある印象をもたらすでしょう。
■まとめ
ハイフの効果がいつから出始め、いつまで続くのかについて解説しました。ハイフは肌の深部にあるSMAS筋膜にアプローチできることから、たるみが気になる方が注目する美容医療です。ただし、効果は永久ではなく、1~3ヶ月でピークを迎え、長くても1年ほど経つと薄れてきます。
そのため、定期的に施術を受けるのが望ましいとされているのです。ハイフを受けるにあたって把握しておきたいポイントをふまえ、治療に挑むと良いでしょう。
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