「顔が大きく見える気がする」「あの人のように小顔になりたい」とお悩みの人はいませんか?髪型やメイクでなんとか小顔に見せられても、根本的な解決には至りません。そこで、この記事では、顔が大きく見える原因や、美容医療での効果的な顔痩せの方法、ホームケアについてご紹介します。ぜひ、参考にしてすっきりとした理想の小顔を目指しましょう。
1.顔が緩んで大きく見える原因
顔が大きく見えるのには、さまざまな原因があります。小顔を目指すには、顔が大きく見えるのはなぜかを知って、適切に対処することが大切です。
■顔の筋力の低下
顔の筋力が低下すると、皮膚がたるんだり脂肪が落ちにくくなったりして、顔が大きく見えます。なぜなら顔は、意識しないと動かす機会が少ない部分だからです。食事でやわらかいものばかり食べたり、あまり噛まずに飲み込んでいたりしていると、顔の筋力低下につながります。また、風邪や感染症の予防にマスクを着用している人も多くおられますが、マスクをしていると表情の変化が少なくなり、筋肉の衰えにつながります。
■顔の筋肉の凝り
顔の筋肉の凝りも顔が大きく見える原因の1つです。無意識に歯を食いしばっていることはありませんか?歯を食いしばっていると、顎周辺の筋肉が凝り固まってしまいます。また、マスクの着用も表情筋を凝り固まらせる要因になります。凝りが強くなると、骨格がゆがんでしまうことも。顔の筋肉の凝りは、顔が大きく見える原因になるため、意識的に凝りをほぐす必要があるでしょう。
■目立ちやすい骨格
エラが張ると顔が大きく見えることがあります。エラが張る原因は生まれつきの骨格による場合もありますが、エラの筋肉である咬筋が発達することでさらに目立つようになることも。「若い頃は気にならなかったのに、30代後半になって顔が四角くなってきた気がする……」といった場合、咬筋の発達が原因かもしれません。歯を食いしばるクセがあったり、寝ているときに歯ぎしりをしたりしている場合、顎の筋肉が異常に発達し、エラが張り出します。年齢を重ねると、筋肉が収縮したまま固まりやすくなるため、より顔が大きくみえてしまうでしょう。
■顔のむくみ
顔のむくみは顔が大きく見える原因の1つです。水分の取りすぎは顔のむくみを招きます。また、睡眠不足、食生活の乱れ、ストレスが多い、普段からお酒をよく飲むなどの習慣がある場合、リンパ液や血液の流れが悪くなり、顔がむくみやすくなります。外食やインスタント食品を利用することが多い場合は、塩分の摂りすぎもむくみの原因と言えるでしょう。また、冷え性の方は、血行不良になり顔がむくみやすくなります。
■余計な脂肪
顔に脂肪がつきやすくなる原因は、筋肉の緩みにより脂肪を燃焼する能力が衰えることです。顔に脂肪がつくと、二重顎になったり頬がふくらんだりして顔が大きく見えてしまいます。中年期以降は、加齢に伴う変化とも重なり、顔が四角く見えたり大きく見えたりすることがあるでしょう。リンパの滞りや、ホルモンバランスなども大きく影響します。
2.【美容医療】効果的な顔痩せの方法
むくみや脂肪に対し、小顔グッズや顔痩せマッサージなどのセルフケアをすることもあるでしょう。しかしこれらは対症療法に近いため、継続的な効果を望むなら美容医療を検討するのがおすすめです。ここでは、美容医療での効果的な顔痩せの方法をご紹介します。「1週間で顔の肉を落としたい」「小顔を長く保ちたい」など、即効性や持続性を求める人は必見です。
■ボトックス注射(ボツリヌスキトシン注射)
「ボトックス注射」は、筋肉をリラックスさせる効果があります。顔の筋肉が肥大化したり、凝ったりしているときにおすすめの美容医療です。エラの筋肉が発達して顔が四角くなってきたという人は、ボトックス注射で顔の筋肉をリラックスさせることで小顔を目指せます。ボトックス注射の効果が持続する期間は、3~4ヶ月程度です。ただし、もともとの骨格や脂肪の蓄積によって顔が大きく見える場合は、ボトックス注射は向いていません。
■HIFU
「HIFU(ハイフ)」は、高密度焦点式超音波治療法のことで、顔のたるみを改善して小顔を目指す施術です。超音波と熱で、内部から肌を引き締めます。顔のたるみの原因は、SMASと呼ばれる筋膜の衰え。HIFUでSMASを引き締め、たるみを改善することで、小顔に近づけていきます。
たるみが強くなるとHIFUの効果を得にくくなるため、とくに加齢によるたるみは早めに対処すると良いでしょう。HIFUは、約3ヶ月かけて、ゆっくり効果が現れるのが特徴です。また、引き締まった筋膜は元に戻りにくいため、長期間にわたって効果を実感できると言われています。
■脂肪溶解注射
「脂肪溶解注射」は、二重顎の改善や頬の脂肪の減少を目指す施術です。気になる部位に注射をし、部分的に脂肪を減らします。脂肪細胞そのものを減らすため、施術後は脂肪がつきにくくなると言われています。
注射の針は細いため、痛みが少ないのはメリットですが、注入部に熱感やむくみなどの副作用が出ることがあります。施術時間は1回10分ほど。部位や範囲によって施術回数が異なりますが、治療期間は1~3ヶ月程度です。
■BNLS
「BNLS」は、脂肪を溶かして排出を促す施術で、顔の部分痩せに用いられます。脂肪溶解注射の1つですが、BNLSにはデオキシコール酸という植物由来の成分が含まれているため、副作用が出にくいのが特徴です。また、施術後は効果が現れやすく、3日~1週間ほどで顔痩せを実感できるケースも多くあります。溜まった老廃物や脂肪を排出し、すっきりとしたフェイスラインに近づけるでしょう。
■GLP-1
「GLP-1」は「痩せるホルモン」と呼ばれるGLP-1を投与する注射です。食欲を抑えることで、体重の減少や小顔効果が期待できます。GLP-1は経口摂取しても体内で分解されるため、注射で直接補うのが有効です。また、GLP-1は脂肪を分解しやすくし、基礎代謝をあげてくれます。食欲の減少がむくみの改善にもつながるため、脂肪でむくんだ顔をすっきりさせたい人におすすめの施術です。
3.自宅でできる顔痩せ方法
最後に美容医療と併せて行いたい、自宅でできる顔痩せの方法をご紹介します。併用する場合は、美容医療を受けた医師に事前に相談して行うと安心です。
■食生活を見直す
食生活が乱れるとむくみやすくなったり、脂肪がつきやすくなったりします。そのため、顔痩せのためには食生活の改善が欠かせません。
顔に脂肪がつく原因は、食事で摂取するエネルギー量が多いことにあります。摂取するエネルギー量が、消費するエネルギー量を上回らないよう調整しましょう。糖質や脂質はエネルギー量が多いので避け、栄養バランスの良い食事を心掛けます。また、塩分やアルコールの摂りすぎは、むくみの原因にもなります。顔痩せしたい場合は、なるべく控えるようにしましょう。また、むくみが気になる場合はカリウムの摂取がおすすめです。塩分の排出を促し、むくみ解消に役立つでしょう。
■血行を良くしてむくみをとる
マッサージやストレッチをとりいれて血行を良くすると、むくみの解消や顔痩せにつながります。1日だけ行っても効果は得にくいため、継続して行うことが大切です。また、むくみを解消するためには、湯船に浸かるのもおすすめ。入浴すると体が温まり血行が良くなります。入浴後にマッサージなどを行えば効果が高まるため一石二鳥です。また、ストレッチは姿勢改善にもつながります。姿勢が良くなれば、猫背など姿勢の悪さが原因の二重顎や、顔が肩より前に出て顔が大きく見えていた問題も解消につながるでしょう。
■筋トレで顔の筋肉を鍛える
顔の脂肪を落とすには顔の筋トレもおすすめです。脂肪を減らすには筋肉が重要ですが、顔の筋肉は意識して使わないと衰えやすい部位でもあります。とくに頬や口周りにある表情筋の衰えは、顔下半分の肉のたるみにつながり、顔が大きく見えるので要注意です。表情筋は、加齢によっても衰えてきます。普段から意識して表情筋の筋トレをし、たるみを予防しましょう。
■まとめ
顔が大きく見える原因や、美容医療での効果的な顔痩せの方法、自宅でできるケアについてご紹介しました。顔が大きく見える原因はさまざま。しっかり原因を把握し、適した美容医療を取り入れることが小顔への近道です。自宅でできるケアについては、美容医療を受けた医師に事前に相談して行うのがおすすめ。上手にとりいれて、すっきりとした理想の小顔を目指しましょう。
・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。
・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。
・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。