「乾燥する季節が近づくと毛穴が目立つ……」「乾燥毛穴を改善するにはどうすればいい?」とお悩みの方はいませんか?肌の乾燥で毛穴が目立つと、化粧ノリが悪くなったり、老けて見えたりすることも。この記事では、肌の乾燥で毛穴悩みが増える理由や、乾燥毛穴のケア方法などをご紹介します。美容医療での効果的な改善方法もお届けするので、ぜひチェックしてみてください。
INDEX
1.肌の乾燥により毛穴の悩みが増える理由
まずは、肌の乾燥で毛穴悩みが増える理由を見ていきましょう。
■皮脂の過剰分泌
空気の乾燥や保湿不足で肌が乾燥すると、バリア機能が低下して肌がうるおいを補おうと、皮脂を過剰に分泌します。過剰分泌された皮脂は、毛穴を押し広げてしまうため、毛穴開きの原因となり毛穴の悩みを増やしてしまうのです。
■ターンオーバーの乱れ
肌の乾燥は、ターンオーバーの乱れの原因にもなります。ターンオーバーがうまくいかないと、古い角質が剥がれ落ちず毛穴に溜まりやすくなります。すると、角栓が形成されやすくなり、毛穴を押し広げてしまうのです。毛穴に詰まっていた角栓が取れると、毛穴が開いたままになることもあります。
2.乾燥肌でよくある毛穴悩みとは?
ここでは、乾燥肌が引き起こす毛穴悩みの種類を解説していきます。
■毛穴の目立ち
肌の乾燥が進むと、毛穴周りの肌がしぼみ、毛穴が開いたように見えてしまいます。この毛穴が目立った状態を「乾燥毛穴」とも呼びます。乾燥毛穴が進むと肌にハリがなくなり、毛穴のへこみによってできる影で、さらに毛穴が目立ってしまうのです。
■毛穴詰まり
毛穴詰まりも、乾燥肌でよくある悩みです。もともと皮脂は、肌を保護する役割があり、毛穴の中にある皮脂腺という部分から分泌されます。肌が乾燥してバリア機能が低下すると、肌を守ろうと皮脂を過剰に分泌。過剰に分泌された皮脂が、古い角質やメイク汚れなどと混ざって毛穴詰まりを引き起こします。毛穴に詰まった角栓は、時間が経つと酸化し黒く見えることも。さらに、雑菌が繁殖すると、ニキビなどの肌荒れの原因にもなってしまいます。
■毛穴開き
乾燥が原因の毛穴開きは、頬の辺りに縦長で楕円形やしずく型で現れます。たるみ毛穴とも呼ばれる縦に開いた毛穴は、隣の毛穴とつながって小ジワのように見えるようになることもあり、これを帯状毛穴といいます。帯状毛穴は、そのままにしておくと本格的なシワにつながることもあるので注意が必要です。
3.肌の乾燥で毛穴悩みが現れやすい部位は?
次に、乾燥毛穴を引き起こしやすい部位を見ていきましょう。
■【乾燥毛穴が現れる部位】頬
頬がカサカサして、毛穴が開いてしまっているということはありませんか?頬は、もともと皮脂腺が少なく、乾燥しやすい部位。さらに洗顔やファンデーションを塗るときなど、無意識に刺激を与えてしまうことが多いため、肌のバリア機能を低下させます。すると、角質層の水分量が減少し、乾燥毛穴を引き起こしてしまうのです。
■【乾燥毛穴が現れる部位】目元
目元も皮脂腺が少なく、乾燥しやすい部位です。皮膚が薄くデリケートなため、アイメイクをオフするときの摩擦がバリア機能の低下につながり、肌の乾燥の原因に。乾燥状態が続くと、ハリが低下して毛穴が目立ちやすくなります。
■【乾燥毛穴が現れる部位】口周り
口周りは、会話や食事などでよく動かす部位。摩擦や刺激を受けやすく、乾燥しやすいのが特徴です。さらにマスクの着用などでも摩擦が生じ、乾燥毛穴を引き起こす原因になります。
4.自宅でできる!乾燥毛穴のケア方法
ここからは、自宅でできる乾燥毛穴対策を、スキンケアと生活習慣の観点からご紹介します。
■丁寧な洗顔
乾燥毛穴を防ぐためには、正しい方法で丁寧に洗顔を行うことが大切です。洗顔料をしっかりと泡立てて、肌を優しく包み込むように洗いましょう。38℃から40℃くらいのぬるま湯で肌に刺激を与えないようにするのがポイント。また、洗浄力が強いクレンジングや洗顔料を使うと、肌に不可欠な皮脂までも洗い流してしまうことになります。洗顔料を選ぶときは、アレルギーテスト済のものや香料不使用など低刺激なものを選びましょう。
■保湿をしっかり行う
保湿効果の高い化粧水や美容液でしっかり保湿を行うことも、乾燥毛穴の対策になります。化粧水や美容液のみでは、水分が蒸発してしまうので、乳液やクリームなどで肌にしっかり蓋をするようにしましょう。洗顔後は肌の水分が蒸発しやすいため、なるべく早く保湿を行うことが重要です。
■徹底した紫外線対策
紫外線による肌ダメージも、バリア機能を弱めて水分を蒸発させやすい状態につながります。肌の水分量が減り乾燥すると、乾燥毛穴を引き起こすため、普段から日焼け止めや日傘を活用して、紫外線対策をしっかり行いましょう。
■バランスの良い食事
油分が多い食事は、過剰な皮脂分泌を促し、毛穴開きの原因になるので要注意。ビタミンB群には、ターンオーバーを整えたり、皮脂の分泌量を調整したりする働きがあるため、意識して摂ることが大切です。魚やささみ、ヒレ肉などの脂が少ない肉類、緑黄色野菜などに多く含まれるので積極的に取り入れましょう。
■良質な睡眠
寝ている間に分泌される成長ホルモンには、肌のターンオーバーを正常化してくれる働きがあります。良質な睡眠を取ることで、乾燥毛穴を改善する肌サイクルを整えましょう。また、睡眠不足は、皮脂量を増加させ、毛穴を広げたり角栓をできやすくしたりすることがあるので注意が必要です。
■水分をしっかり摂る
乾燥肌対策には、内側からも水分をしっかりと補給することも大切です。カフェインやアルコールは利尿作用があるためNG。肌を乾燥させないためには、常温の水を1日に1.5リットルを目安に飲むようにしましょう。
5.美容医療で効果的!乾燥毛穴をケアする方法
乾燥毛穴を効果的にケアしたい場合は、美容医療を検討するのも一つの手です。ここでは、乾燥毛穴ケアに向いている治療法をご紹介します。
■ダーマペン
ダーマペンとは、針で肌に小さな穴を開ける施術です。線維芽細胞を刺激することで、コラーゲンなど肌再生に必要な成分を増生し、皮膚の自然治癒力を促します。毛穴の開きやニキビ痕、小ジワなどにお悩みの方に向いています。
■ポテンツァ
ポテンツァとは、ダーマペンとRF(ラジオ波)を組み合わせた施術。針先から高周波を照射することで、真皮のコラーゲン産生を促します。針の深さや熱の強さを変えることで、毛穴やニキビ痕、肝斑などの肌トラブル改善が期待できます。
■ピコフラクショナル
ピコフラクショナルとは、ピコレーザーを用いた施術。真皮のコラーゲン生成やエラスチンの増加を促し、毛穴開きを改善します。ニキビ痕のクレーターなどを滑らかにし、たるみやシワのケアにも効果を発揮する治療法です。
■まとめ
肌の乾燥は、バリア機能を弱めて毛穴の目立ちや詰まり、毛穴の開きなどのトラブルを引き起こします。このような乾燥毛穴の改善には、日頃の正しいスキンケアと生活習慣が大切です。肌を乾燥させないようしっかり保湿を行い、紫外線対策も怠らないことを意識しましょう。日頃のスキンケアで、乾燥毛穴が改善されない場合は、美容医療で効果的に改善する方法もあります。シワやニキビ痕の改善に効果が期待できる施術もあるので、美肌を目指したい人は検討してみるとよいでしょう。
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