ファンデの毛穴落ち原因と対策|マスク生活におすすめのケアは?

ファンデの毛穴落ち原因と対策|マスク生活におすすめのケアは?

ファンデーションの毛穴落ちは、マスクをつける時間が長い方が感じやすい肌悩みの1つ。実は毛穴落ちの原因は、マスクだけでなく肌質も関係しています。今回は、ファンデの毛穴落ちが起きてしまう原因と対策、セルフケアでは改善できなかったときに検討してみたい肌質改善の美容医療について解説します。各治療についても簡単に解説しているので、記事を参考によりよいマスク生活について考えてみませんか。

1.毛穴にファンデーションが入り込んで目立つこと=“ファンデの毛穴落ち”

“ファンデーションの毛穴落ち”とは、毛穴にファンデーションや皮脂が入り込んでしまい、毛穴が目立って見える状態のことです。ベースメイクをした直後はきれいに仕上がっていても、時間が経って皮脂の分泌とともに毛穴がポツポツと目立っていきます。マスクをしている方に多くみられる症状です。
対して“毛穴浮き”は、皮脂によってファンデーションが浮いてきてしまうこと。浮いた部分からメイクが崩れてしまいます。マスクでこすれがちなTゾーンや鼻に多くみられる現象です。

2.ファンデが毛穴落ちしてしまう原因はマスクだけじゃない?

出典:photoAC

ファンデが毛穴落ちしてしまう原因として思いつくのは、マスクによるムレでしょう。しかし、実は毛穴落ちの原因はムレだけではないのです。

■マスクによるムレ

マスクをつけていると、ファンデーションを塗った瞬間はきれいなのに、時間が経つとなぜか毛穴落ちしていることがあります。マスクによって湿度が上がると、覆われている頬などの毛穴が開きやすくなり、皮脂や汗を分泌しやすい状態になります。皮脂や汗によって溶けたファンデーションが開いた毛穴に入り込み、毛穴落ちしてしまうのです。
マスクをしていなくても毛穴落ちしてしまう場合も、発汗しやすい季節や湿度が原因の1つと考えられるでしょう。

■肌の乾燥による過剰な皮脂分泌

ファンデの毛穴落ちには、肌の乾燥も関係しています。乾燥していれば化粧が崩れないと思いがちですが、乾燥した肌はうるおいを補おうと皮脂を分泌するため、過剰な皮脂によってファンデーションが溶けやすくなります。また、スキンケアで表面だけうるおいを与えても、インナードライであれば同じように皮脂の分泌が盛んになってしまうのです。
マスクを1日中つけている方は、摩擦や刺激で肌のうるおいを保つ角質が剥がれて乾燥しやすい状態になるため、ムレ対策と併せて乾燥対策も必要です。

■肌ダメージや加齢によるたるみ

毛穴がたるんだり開いたりといった状態も原因の1つです。紫外線や加齢、マスクの摩擦などによって肌がダメージを受けると、肌がハリを保てなくなりたるんでしまいます。毛穴もつられて下に伸びるように広がるため、溶けたファンデーションが入り込みやすくなるのです。

3.ファンデの毛穴落ちを防止する方法は?3つの方法を紹介

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ここからは、ファンデの毛穴落ちを防止する方法を3つご紹介します。

■皮脂対策ベースメイクで化粧崩れを防ぐ

すぐにできるファンデの毛穴落ち対策として、皮脂対策が挙げられます。
化粧下地やファンデーションなど、ベースメイクに使うコスメを、皮脂分泌に対応できるアイテムに変えてみましょう。市販のマスクにつかないファンデーションにもさまざまあります。乾燥肌なら保湿力の高いものを、脂性肌なら皮脂を吸収してくれるものに変えるだけでも、毛穴落ちの防止に役立ちます。

■適切なスキンケアで乾燥を防ぐ

うるおいを逃がさない肌をつくることも、ファンデの毛穴落ち対策として効果的です。
肌質に合わせた適切なスキンケアをしてしっかりと保湿することで、マスクがこすれることによって起きる肌の乾燥を防ぎます。乾燥肌なら保湿力に特化した化粧水などを使う、脂性肌なら皮脂分泌をコントロールしたり毛穴を引き締めたりできる化粧水を使うなど、アイテム選びから見直すことが大切です。

■美容医療の肌質改善で土台をケアする

マスクを1日中していて肌に負担がかかりがちな方は、セルフケアでは効果が得られないことも。そのような場合には、美容医療で肌の土台からケアすることを検討してみましょう。
美容医療には肌の乾燥や毛穴の開き、肌質改善など、さまざまな悩みに合わせた治療があります。セルフケアでは改善が難しい悩みも、美容医療なら効果的にアプローチできるものも。施術によってはダウンタイムが短いものもあり、当日からメイクができる施術もあるため、日常生活に支障なくファンデーションが毛穴落ちしない肌をつくれます。リスクと期待できる効果を念頭に入れて、これからも続くマスク生活のために検討してみましょう。

4.美容医療で肌改善|ファンデの毛穴落ち対策に使える施術は?

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ここからは、ファンデの毛穴落ち対策にも役立つ美容医療をご紹介します。マスク生活で化粧崩れがひどいとお悩みの方だけでなく、30~40代前後で毛穴落ちがより目立つようになってきた方も、美容医療が解決の糸口になるかもしれません。

■ハイドラフェイシャル

ハイドラフェイシャルは、水流により肌と毛穴を洗浄しうるおいを補給する治療です。水を使うのでダウンタイムがほとんどなく、赤みやヒリヒリした感覚がある場合も数時間で消えるとされます。
皮膚を軟化し、毛穴の奥まで美容液で洗浄、ピーリング剤で角質を除去し、吸引で角質や汚れを取り除きます。最後に、肌に美容液を導入し、しっかりと保湿・保護して終了です。施術は麻酔をしてから行うので、刺激は比較的穏やかです。
メイクは当日から可能で、クリアでみずみずしい肌を目指せます。シミや乾燥小ジワ、ニキビに悩む方にも向いている施術です。

■ピーリング

ピーリングは、薬剤を肌に浸透させて細胞を活性化し、コラーゲン増生を導く治療です。施術後に数日間赤みや乾燥、皮むけが起こることがありますが、個人差があります。
マッサージするように肌に薬剤をなじませます。肌に異常がなければ施術当日からメイク可能。なめらかでハリのある肌が期待できます。毛穴の詰まりによる肌のざらつきや、くすみ、小ジワなどが気になる方に向いている施術です。

■イオン導入

イオン導入は、皮脂を抑制するビタミンC誘導体や美白効果のあるトラネキサム酸などの美容成分を、皮膚に微弱の電流を流しながら深部に浸透させる治療です。施術後、赤みやかゆみ、発疹などが現れる場合がありますが、ダウンタイムはほぼありません。
施術は、有効成分をたっぷりと含ませたシートマスクで顔を覆った後、微弱電流の流れるローラーで顔全体を撫でるだけです。
メイクは当日からでき、うるおい美肌を導きます。毛穴の開きやニキビ、ニキビ痕が気になる方にも向いている施術です。

■ダーマペン

ダーマペンは、髪の毛よりも細い針で肌を刺し、肌の回復力を利用して肌のハリや毛穴のたるみなどを改善する治療です。術後に赤みやヒリヒリ・チクチクした感覚がある場合がありますが、数時間で消えるでしょう。
施術を行う前に麻酔をし、肌の上を滑らせるように機器を当て、皮膚の浅い層に高密度の針痕をつくります。美容成分を含む薬剤を塗布する場合があり、より肌の奥へ浸透させるため高い効果が期待できます。
メイクは翌日からOKで、ニキビ痕や毛穴の詰まり、加齢による肌のたるみが気になる方に向いている施術です。

■水光注射

水光注射は、専用マシンを使って高い美肌効果が期待できる薬剤を肌へダイレクトに注入し、細胞を活性化させる治療です。術後に点々とした皮下出血や違和感、赤み、腫れがみられる場合がありますが、1日~1週間程度で引いていきます。
施術では麻酔をし、吸引機能で皮膚と機器を密着させて内出血や痛みを抑えながら行います。人によっては、針のチクチクとした痛みを感じることがあるようです。
メイクは翌日からでき、毛穴の開きやニキビ痕が気になる方に向いている施術です。

■フラクショナルレーザー

フラクショナルレーザーは、肌表面にマイクロレーザービームを照射し、皮膚に空けた穴に幹細胞培養液を浸透させ、肌の再生エネルギーで肌質の改善を目指す治療です。術後はほてりやヒリヒリした感覚、赤み、肌のざらつきなどが現れることがありますが、1日~1週間程度で回復します。
チクチクとした痛みを感じることがあるため、表面麻酔をして行うことが多いです。レーザー後は専用の軟膏を塗って終了です。
メイクは翌日から可能で、なめらかでトーンアップした肌を目指せます。水光注射と同じく、毛穴の開きやニキビ痕、くすみ・小ジワが気になる方に向いている施術です。

■まとめ

“ファンデの毛穴落ち”はマスク生活の方の多くが悩む問題ですが、適切な対策をすれば防ぐことが可能です。まずは保湿やメイク方法を工夫するなどを試してみて、セルフケアに限界を感じるなら、美容医療を試してみるのも1つの方法です。記事を参考に、自分に合った施術を見つけて、一度カウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。

・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。
・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。
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