シミやそばかすなど幅広い肌悩みを改善したい方にとって、ダウンタイムが少ない光治療は魅力的な施術です。光治療には多くのメニューがありますが、中でも注目を集める機器にルメッカとフォトフェイシャルM22があります。どう選べば良いか分からないという方のために、ルメッカとフォトフェイシャルM22の違いを解説。光治療を検討しているなら、ぜひ参考にしてみてください。
INDEX
1.ルメッカとフォトフェイシャルM22っていったい何?
ルメッカとフォトフェイシャルM22とは、それぞれどんなものなのでしょうか。
■ルメッカもフォトフェイシャルも光治療の一種!
ルメッカとフォトフェイシャルM22は、光治療に使われる機器の1つです。IPL(インテンス・パルス・ライト)という光を肌に瞬間的に照射し、メラニン色素などを刺激します。IPLを調整することで、シミやそばかす、肝斑、赤ら顔、毛穴、くすみなど、さまざまな肌悩みにアプローチできるのが特徴です。肌の表面を傷つけにくくダウンタウンもほとんどないため、美容医療初心者も取り入れやすい治療方法となっています。
光治療機器にはルメッカとフォトフェイシャルM22以外にもたくさんの種類があり、機器により得意分野や期待できる効果にも違いがあります。導入されている光治療機器が、クリニック選びの指標にもなるでしょう。
■ルメッカの特徴
ルメッカは、イスラエルにあるINVASIX社が開発している光治療機器です。ルメッカは複合波長によりさまざまな肌悩みにアプローチします。
ルメッカの特徴は、ピークパワーが高い点。他の光治療機器の場合、500~600nmの短波長光線域は15%ほどですが、ルメッカの場合独自の設計により40%に設定されています。短波長光線域はシミに反応しやすく、目立つシミはもちろんのこと薄いシミや肌の奥に潜むシミにも効果が期待できるのが特徴です。高パワーで出力するため、1~3回と少ない回数でも効果が出やすくなっています。ただし、照射後にダウンタイムが現れる場合もあるので注意が必要です。
■フォトフェイシャルM22の特徴
フォトフェイシャルM22は、アメリカのルミナス社が手がける光治療機器。フォトフェイシャルは施術名を指すイメージがあるかもしれませんが、日本ルミナス社が商標登録している機器名です。光治療に用いられるメジャーな機器で、全国各地のクリニックで導入されています。
フォトフェイシャルM22は5種類のフィルターにより波長を調整し、肌悩みに応じてアプローチ。肌の状態や肌トラブルの面積に応じてサイズの異なる3つのスポットが選択可能です。フォトフェイシャルM22よりさらにバージョンアップした機器として、最大9種類のフィルターが用意されたステラM22もあります。
2.ルメッカとフォトフェイシャルM22の違いは?
それぞれの特徴を押さえたら、ルメッカとフォトフェイシャルM22の具体的な違いを確認していきましょう。
■ルメッカとフォトフェイシャルM22の違いは照射のパワーにあり!
ルメッカとフォトフェイシャルM22の違いは以下のとおりです。
ルメッカ | フォトフェイシャルM22 | |
波長の特徴 | 500〜700nmの波長の出力が強く、950nm以上は弱い(フィルターはなし) | フィルターにより560nm、590nm、615nm、640nm、695nm以下の波長を調整できる |
対応できる肌悩み | シミ
そばかす 赤ら顔 酒さ 黒ずみ 毛穴の開き ニキビ予防 ニキビ痕 |
シミ
そばかす 肝斑 乾燥によるくすみ 赤ら顔 毛穴の開き
ニキビ痕 オイリー肌 |
料金 | 1~5万円(全顔) | 1~3万円(全顔) |
頻度 | 1ヶ月に1度 | 1~1ヶ月半に1度 |
目安回数 | 1~3回ほど | 5~6回ほど |
ルメッカとフォトフェイシャルM22の大きな違いは、照射のパワーです。ルメッカは500~700nmの波長が強く、950nm以上は弱くなっています。それに対してフォトフェイシャルM22は5つのフィルターを付け替えて、560nm、590nm、615nm、640nm、695nm以下の波長をコントロールする仕様。そのため、短い波長の出力が高いルメッカの方がパワフルなアプローチができるのです。
治療回数の目安はルメッカが1~3回、フォトフェイシャルM22が5~6回と、照射パワーの差により効果を感じるスピードが異なります。どちらも輪ゴムで弾かれるくらいの痛みで、ダウンタイムもほとんどありません。
■ルメッカが向いているのはこんな方!
ルメッカは少ない回数で効果を感じたい方に向いている光治療機器です。メラニンやヘモグロビンに効果のある短波長光線域のパワーが強いため、シミや赤み肌を改善したい方に向いています。薄いシミや赤ら顔へのアプローチは従来の光治療では難しいとされていましたが、ルメッカならどちらにも効果が期待できるのが特徴です。
出力パワーは強いものの、痛みを極力抑えられるよう強力なクーリングシステムが搭載されており、痛みが苦手な方も安心して施術を受けることができます。ただし、フィルター等はないので色黒肌の方は施術できない可能性もあるでしょう。また、肝斑治療には不向きです。
■フォトフェイシャルM22が向いているのはこんな方!
フォトフェイシャルM22は、導入しているクリニックが多いのが特徴です。住んでいる場所によってはルメッカ導入クリニックが見つけられないかもしれませんが、フォトフェイシャルM22であれば施術を受けられるところを探しやすいでしょう。
シミはもちろん顔の赤みやニキビなどさまざまな肌悩みに合わせてカスタマイズした光治療ができる点もフォトフェイシャルM22の魅力の1つ。フォトフェイシャルM22であれば肝斑にも対応できます。色黒肌の方に適したフィルターもあり、施術も可能です。医師に相談する必要はありますが、色黒肌の方はフォトフェイシャルM22を選ぶのが良いでしょう。
3.ルメッカやフェイシャルM22など機器の選び方のポイント
ルメッカにもフォトフェイシャルM22にもそれぞれ特徴があります。光治療を受ける際、どんなポイントを押さえれば良いのか確認していきましょう。
■解消したい肌悩みの優先順位を決める
シミやそばかす、赤ら顔と、光治療により解消したい悩みはそれぞれ異なるでしょう。どの肌悩みを優先して改善したいか、優先順位を決めておくのがおすすめです。それにより、選ぶべき機器の種類の目安が立てられます。
もちろん実際にはクリニックで医師と相談する必要はありますが、解消したい肌悩みが決まっていれば相談もしやすいはず。あわせて、治療にかける期間や予算も検討しておくのがおすすめです。
■1つの機器で継続して治療する
ルメッカのように早期に効果を実感しやすい機器もありますが、光治療は基本的に何度か施術を受け続けることで効果が実感できます。そのため、1回治療を受けただけで効果が実感できないからと、他の機器を試してしまうと、どれが自分に合っていたのか判断がつきにくくなるでしょう。
推奨されているのは、4回以上の定期的な施術。効果を実感するためにも、1つの機器で継続して光治療を受けるようにしましょう。
4.ルメッカやフェイシャルM22など光治療を受けるときの注意点
ルメッカやフォトフェイシャルM22などの光治療を受ける際は、以下に挙げられる注意点も把握しておきましょう。
■肝斑があると悪化する可能性がある
肝斑がある方は光治療が向かない可能性もあります。肝斑は刺激に弱く、照射のパワーや光の当て方によっては白斑化したり色素沈着を起こしたりと、悪化してしまう可能性があるからです。フォトフェイシャルM22でフィルターを調整して対応する方法もあるため、治療を受ける際は医師に相談してみましょう。
肝斑はシミと違い輪郭がぼんやりしていて、左右対称にできることが多い傾向にあります。気になっている肌トラブルがシミなのか肝斑なのかを診断してもらい、治療方法を選択しましょう。
■色黒だと選べない治療方法がある
機器によっては安全に配慮し色黒肌の方の施術ができないケースもあります。ルメッカの場合は、黒肌の方への照射は難しいでしょう。ただし、フォトフェイシャルM22は色黒肌の方向けのフィルターが用意されており、色黒肌の方も照射は可能です。肌によっては選択肢が狭まる可能性があることも把握しておきましょう。
■施術後は日焼け対策を欠かさない
光治療を受けた箇所に紫外線を浴びると、色素沈着などの原因になります。日焼けしそうな時期の施術は避けておいた方が良いでしょう。また、治療後は日焼け止めや帽子などで紫外線対策を怠らないことも大切です。
■まとめ
今回はルメッカとフォトフェイシャルM22の違いについて解説しました。どちらも光治療機器の種類の1つですが、大きな違いは照射のパワーです。ルメッカはシミへの効果が期待できる短波長域の照射パワーが大きく、フォトフェイシャルM22は肌悩みに応じて照射パワーを調節できます。それぞれの特徴を押さえつつ医師に相談し、自分の肌悩みに適した光治療を選択しましょう。