なぜ30代からの毛穴の開きは治らない?原因と知っておきたい改善方法

なぜ30代からの毛穴の開きは治らない?原因と知っておきたい改善方法

毛穴が目立つのが気になり、メイクで必死にカバーしようとしていませんか?肌の悩みに「毛穴開き(開き毛穴)」を挙げる方も少なくないでしょう。本記事では、毛穴が開いてしまう原因を挙げ、毛穴開きのタイプを解説。ご自分がどのタイプの毛穴開きに該当するのかを把握でき、年齢ごとに毛穴の開きが起こりやすい部位もお伝えしていきます。「できる限り毛穴をなくす方法を知りたい」という方に向け、毛穴開きを目立ちにくくするためのセルフケアのポイントや、さらに毛穴開きの改善を目指すための美容医療についてもご紹介するので、毛穴開きに悩む方は参考にしてください。

1.毛穴開きとはどんな状態?

顔の「毛穴が開く」とは、毛穴が拡大してしまう状態を指します。通常、毛穴は開いておらず目立ちにくいものですが、さまざまな原因により角栓が詰まることで毛穴が開いてしまうと考えられます。角栓は、古くなった角質と皮脂が合わさったもので、毛穴に汚れが蓄積していくと、黒ずんで見えることもあるのです。

2.毛穴開きが治らない原因

出典:photoAC

そもそも、正常な状態の毛穴は、汗の放出と体温調節のために開いたり閉じたりを繰り返しています。しかし、何かしらの原因により、毛穴がうまく閉じなくなってしまい、開いた状態になってしまうのです。
毛穴開きが起こる原因は1つではありません。毛穴開きの多くは、いくつかの原因が重なって起きると考えられています。以下で毛穴開きが治らない原因について、解説していきましょう。

■皮脂の分泌過多

まずは、顔の皮脂の分泌が多すぎることが毛穴開きの原因として挙げられます。ある程度の皮脂は、肌の乾燥を防ぎ、そのほかの外刺激から肌を守るために必要です。
しかし、分泌量が多すぎると、毛穴から排出しきれない皮脂が角栓となって毛穴を広げてしまい、毛穴は常に開いた状態になってしまうのです。

■乾燥など肌質によるもの

乾燥が気になる肌の場合、肌をうるおそうと皮脂の分泌が盛んになります。結果として皮脂の分泌が過多になり、毛穴が詰まりやすくなるという流れです。
また、乾燥しがちな肌は、油分と水分のバランスが悪くなり、肌のキメが整わなくなることも。肌のキメが荒くなると毛穴が目立ちやすくなるのです。

■毛穴汚れの蓄積

落とし切れていないメイク汚れや、古い角質なども毛穴を広げる原因です。これらの汚れが毛穴に蓄積されていくと、角栓ができて毛穴がどんどん押し広げられてしまいます。また、角栓を対処しないでいると、酸化して黒ずみとなってしまい「イチゴ鼻」と呼ばれる状態になることもあるのです。

■誤ったスキンケア

毛穴に詰まる汚れを防ぐためには、メイク汚れや皮脂をきれいに落とし、十分なクレンジングをすることが重要です。ただし、毛穴をきれいに保ちたいと思うがゆえに、誤ったスキンケアをしている方も。乾燥を防ぐためにも、力強く擦る、熱いお湯で洗顔をするという行為は避けましょう。

■加齢に伴う肌の変化

年齢を重ねるにつれ、肌のハリや弾力が保ちにくくなります。肌にたるみが見られるようになると、それに伴い毛穴の形も変化します。通常は円型である毛穴が、しずくのように縦方向に開いてしまうのです。その結果、毛穴が大きく見えてしまうのです。

■ストレスや生活習慣の乱れ

毛穴が開く原因には、ストレスや睡眠不足、偏った食生活など生活習慣の乱れも挙げられます。ストレスの蓄積や不規則な生活習慣を続けていると、ホルモンバランスが乱れ、皮脂の過剰分泌や血行不良を招いてしまうと考えられています。
皮脂が増加すると肌のターンオーバーが滞ってしまい、毛穴が詰まりやすくなり、毛穴開きへつながる可能性があるのです。

3.【年代別】毛穴開きが起きやすい部位

顔の毛穴開きは、起きやすい部位がいくつかに分類されます。「開き毛穴がひどい……」「毛穴開きがなかなか治らない」と悩む女性は全年代にいらっしゃいますが、とくに30代以降で目立ちやすい傾向にあるでしょう。
また、年代によってできやすい部位が異なるのも毛穴開きの特徴です。各年代での毛穴開きの見られやすい部位についてお伝えしましょう。

■【10代・20代】T・Uゾーンに注意

皮脂分泌が盛んな10代では、おでこから鼻にかけてのTゾーンに毛穴開きが見られるケースが多いのが特徴です。ホルモン分泌が活発になるため、ターンオーバーが乱れやすく、ひどいニキビがクレーターのようになり毛穴が開くこともあります。
20代になるとメイクの習慣化やストレスの蓄積、生活習慣の乱れなどが起きやすくなり「大人ニキビ」が増える傾向にあります。また、大人ニキビを懸念して必要以上に洗顔をしてしまうと、乾燥しやすいUゾーンに毛穴開きができやすくなる可能性もあるのです。

■【30代以降】頬に注意

30代以降になると、頬の毛穴開きが目立つ傾向にあります。10代や20代は、過剰な皮脂分泌による毛穴開きが多いですが、30代以降はこれらの毛穴開きに加えて、加齢による肌の弾力不足が毛穴開きにつながるケースが増えてくるのです。
とくに頬は加齢に伴いたるみが生じやすい部位。頬がたるむと、おのずと毛穴も縦方向に伸びてしまうため、毛穴が目立ちやすくなるというわけです。30代以降では、皮脂の分泌に対するケアだけでなく、肌のハリや弾力を保つためのケアが必要になってくるでしょう。

4.毛穴開きの改善を目指すなら美容医療の検討を!

出典:photoAC

前述したように、30代になると毛穴開きの原因には加齢による肌の弾力の衰えが関係してきます。そのため、30代以降になると、自力で毛穴対策を試みてスキンケアに励むものの、思ったような結果がでないと悩む方も増えるのではないでしょうか。
「顔の毛穴がひどい……」と悩む方は、美容医療で毛穴開きへアプローチする方法があります。以下に、美容クリニックや皮膚科で行われている主な毛穴開きの治療法について挙げていきましょう。

■レーザー治療

美容クリニックや皮膚科で行われるレーザー治療は、毛穴の深い箇所にも作用するのが特徴です。レーザー照射により、毛穴の周りに存在するコラーゲンやエラスチンの働きを活発にし、肌にハリや弾力をもたらします。
たるみによる毛穴のほか、毛穴の黒ずみにアプローチできるレーザー治療もあります。

■ピーリング

ピーリングは、毛穴詰まりが顕著な方に役立つ治療法です。肌の表面をやさしくそぎ取ることで、毛穴に詰まった古い角質を取り除き、ターンオーバーを促す効果が期待できます。
ターンオーバーが正常に行われるようになると、毛穴が詰まりにくくなると考えられています。

■ダーマペン

ダーマペンは、極細の針を用いた治療法です。肌に極小の穴を開け、肌の治癒力を高めて毛穴を引き締める目的があります。毛穴の開きだけではなく、イチゴ鼻やニキビ痕の改善をはじめとする肌の再生や回復の促進に効果が期待できます。

5.セルフケアで毛穴開きを軽減させる対策

出典:photoAC

日頃から少しでも毛穴の開きを軽減させるため、自宅でできるスキンケア方法や、日々のお手入れのポイントをお伝えしましょう。

毛穴開きのタイプ 対策法
皮脂分泌過多 ・刺激に配慮された洗顔料を使い、優しく洗って余分な皮脂を取り除く

・べたつきを懸念せず、化粧水・乳液・クリーム・美容液などを使用して適切に保湿する

角栓詰まり ・クレンジングと洗顔に、酵素洗顔料を加えるのも良い。

・洗顔前には蒸しタオルで顔を温めると、毛穴の汚れが落ちやすい。

・食生活や生活習慣にも気を配る

加齢 ・年齢を重ねることで、縦方向に広がる毛穴開きは乾燥やコラーゲン不足が主な原因となるため、コラーゲンやエラスチン配合の保湿に着目した化粧品を使用してみる

・表情筋を動かすエクササイズを意識的に取り入れると、顔の筋肉の緩み防止につながる可能性がある

普段、何気なく行っているスキンケアも、洗顔の仕方を工夫する、配合成分に着目してスキンケア製品を選ぶなど、意識して毛穴対策を行ってみると良いでしょう。

■まとめ

毛穴開きは、肌の状態や年齢など、さまざまな要因が重なって起こります。年代によって毛穴開きが起こりやすい部位も異なり、30代では加齢に伴う肌のハリや弾力不足から、たるみが生じ毛穴が目立ちやすくなる傾向にあります。
毛穴開きは、日々のスキンケアに注意することで目立ちにくくなることもありますが、30代以降の肌のたるみが関係する毛穴開きでは、セルフケアでは限界を感じてしまうことも。その場合は美容医療を受ける方法もあります。美容医療で毛穴の開き改善を目指す治療法はさまざまです。美容クリニックや皮膚科に相談のうえ、自分の毛穴開きに合った治療を受けると良いでしょう。

・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。
・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。
・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。