「ヒアルロン酸注射にデメリットはある?」「ヒアルロン酸注射って安全なの?」と疑問をお持ちの方はいませんか?
ヒアルロン酸注射は手軽に美容効果が期待できる注目の施術ですが、メリットだけではなくデメリットもあります。そのため施術の際は、デメリットについても十分に理解しておくことが大切です。
今回は、後悔しないために知っておきたいリスクやヒアルロン酸注射を安全に受けるポイントを解説します。施術後のトラブルを避けるためにも、ぜひ参考にしてくださいね。
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ヒアルロン酸注射を検討する前に知っておきたいこと
ヒアルロン酸注射は、シワの軽減や輪郭形成など幅広い美容目的に用いられており、プチ整形としても注目されている施術です。しかし医療行為である以上、メリットだけでなくデメリットやリスクもあります。まずは、施術前に理解しておきたい基本情報や注意点をみていきましょう。
■手軽さが人気のヒアルロン酸注射
ヒアルロン酸注射はメスを使わず注射だけで行えるため、体への負担に配慮されている点が魅力です。施術時間は部位によって異なりますが、10~20分程度と短く、仕事や家事の合間にも受けやすいのが特徴です。
さらにダウンタイムも短く、当日からメイク・洗顔が可能なケースが多いため、日常生活への影響がほとんどありません。シワ軽減や鼻・唇の形成、頬のボリュームアップなど幅広い目的に対応でき、美容医療初心者もトライしやすい施術です。
■デメリットの理解が満足への第一歩
ヒアルロン酸注射は利便性が高い一方、リスクが伴うことを理解しておく必要があります。施術後に「思ってた仕上がりと違う」「どうしてこうなったの?」と感じる多くの原因は、期待していた結果と実際の仕上がりとのギャップ。
事前にデメリットや起こり得るリスクを把握しておくことで、施術するかどうかを冷静に判断できます。正しい知識を持って、後悔のない満足度の高い施術を受けるための準備をしましょう。
事前に把握すべきヒアルロン酸注射の6つのデメリット
それでは、ヒアルロン酸注射にはどのようなデメリットがあるのでしょうか。6つのデメリットをそれぞれチェックしていきましょう。
■効果は永久的ではなく、継続的な注入が必要
ヒアルロン酸は体内で徐々に吸収されるため、効果は数ヶ月〜2年程度で薄れていきます。持続期間は製剤の種類や注入部位、施術回数などによって異なり、長くても約2年が目安です。
理想的な状態を保つには、効果が薄れた時点で再注入が必要になり、その分費用もかかります。施術を検討する際は、この継続性を理解し、ライフスタイルや予算に合わせたプランを立てましょう。
■注入量や技術により不自然な見た目になることも
注入量が多すぎたり、誤った層に入れてしまったりすると、顔が大きくふくらんだり、凹凸が目立ったりする場合があります。涙袋が不自然にふくらむ、頬や額が盛り上がりすぎる、表情が硬くなるヒアル顔などが代表例です。
とくに皮膚の薄い部位や口周りなどは高度な技術が求められます。自然で美しい仕上がりを目指すには、医師の経験や症例を事前に確認することがポイントです。
■内出血・腫れ・痛みなどのリスク
施術後には内出血や腫れ、痛みが一時的に現れることがあります。これらは針が毛細血管を傷つけることで起こる自然な反応で、多くは1週間程度で落ち着きます。腫れは注入後24〜48時間がピークとなり、その後徐々に落ち着きます。
長時間の入浴や飲酒、激しい運動は悪化の原因になるため、施術後は控えましょう。症状が長引く場合は、必ず医師に相談するようにしてください。
■アレルギー反応やしこりが生じる可能性
アレルギー反応やしこりが生じる可能性もヒアルロン酸注射のデメリットの1つ。まれに、製剤の成分や麻酔薬に対するアレルギー反応が起こることがあります。症状は赤みや腫れ、かゆみなどで、発症時期も直後から数週間後までさまざまです。
また、注入部にしこりができることもあり、これはヒアルロン酸が均一になじまない場合や、一度に多量を注入した場合に起こりやすくなります。多くはマッサージや溶解注射での処置で良くなりますが、異常を感じたら早めに受診しましょう。
■ごく稀に起こる重篤な合併症
極めて稀ですが、ヒアルロン酸が血管内や周囲に入ることで血流が遮断され、皮膚壊死や失明を引き起こすことがあります。眉間や鼻などは血管が集中し、比較的リスクが高い部位です。
強い痛みや皮膚が白くなるなどの症状が出たら、直ちに医療機関で適切な処置を受ける必要があります。
■施術する医師によって仕上がりに差が出る
ヒアルロン酸注射は、医師の技術力や美的センスによって結果が大きく変わります。深さや量、注入部位の見極めが不十分だと、左右非対称や凹凸、過度な膨らみなど不自然な見た目になることもあります。
また、浅い層に注入することにより、チンダル現象と呼ばれる青い透けが生じることも。満足度の高い仕上がりを得るには、信頼できる医師を選ぶと安心です。
ヒアルロン酸注射はデメリットだけじゃない!メリットとトラブル時の対応方法
ここまでデメリットを解説してきましたが、ヒアルロン酸注射には魅力的なメリットも多くあります。ここではメリットと安心のための対処法をみていきましょう。
■ダウンタイムが短く、当日からメイクも可能
ヒアルロン酸注射は切開を伴わない施術のため、負担が少なくダウンタイムが短いのが特徴です。注射針の跡や軽い赤み、腫れが出ても、多くは数時間〜数日で落ち着きます。腫れのピークは施術後2〜3日程度で、1週間以内にはほぼ目立たなくなることが多いでしょう。
症状はファンデーション、コンシーラーなどでカバーでき、当日からメイクが可能な場合もあります。ただし、注入部位への直接的なメイクは24時間程度控えるのが理想です。
また、施術当日は激しい運動や長時間の入浴、飲酒など、血行を良くする行為は避けることで、腫れや内出血を軽減できます。
■施術後すぐに効果を実感しやすい
ヒアルロン酸注射は、即効性の高さも大きな魅力です。施術直後からシワやたるみなどの軽減がみられ、輪郭やフェイスラインに変化が表れます。その場で見た目の変化を確認でき、「変わった!」「きれいになった!」と満足感を得られるケースも多くあります。
ただし、注入直後は針穴や赤み、腫れが出る場合があり、完全になじむまでには1〜2週間ほどかかることがあります。この期間を経て、より自然で安定した最終的な仕上がりを迎えられるでしょう。
■万が一の場合、ヒアルロニダーゼで溶解・修正できる
ヒアルロン酸注射の安心材料として、修正が可能な点があります。
仕上がりに不満がある場合や、凹凸・しこり・アレルギー反応などのトラブルが生じた場合、ヒアルロニダーゼという酵素製剤でヒアルロン酸を分解・溶解できます。他の美容施術では修正が難しいケースも多い中、この元に戻せるという性質は大きなメリットです。
ただし、ヒアルロニダーゼにもアレルギー反応やアナフィラキシーを引き起こすリスクがあります。「あとで修正できるから」と安易に修正前提の施術を受けず、初めから経験豊富で信頼できる医師を選ぶことが、トラブル防止の近道です。
ヒアルロン酸で失敗しない!クリニック・医師選びのポイント
ヒアルロン酸注射で理想的な仕上がりを手に入れるためには、クリニックと医師選びがとても重要です。以下のポイントを参考に、クリニックを選んでくださいね。
- 症例実績が豊富で、解剖学を熟知した医師が在籍しているか
- カウンセリングに十分な時間をかけ、リスク説明も丁寧か
- 使用製剤の種類と安全性について明確に提示しているか
- アフターフォロー体制や保証制度が整っているか
まとめ
ヒアルロン酸注射は、メスを使わない手軽さや即効性から注目度の高い施術ですが、不自然な仕上がり、内出血や腫れ、アレルギー反応などのリスクも伴います。
こうしたデメリットを事前に理解し、信頼できるクリニックを選ぶことが、失敗を防ぐための大切なポイントです。適切な準備と医師選びで、安心と満足の結果を叶えてくださいね。
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| ・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。 ・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。 ・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。 |
【施術の内容】ヒアルロン酸注射
【施術期間および回数の目安】約9~12ヶ月ごとに1回程度 ※状態によって異なります。
【費用】1本 ¥55,000~¥150,000程度 ※各クリニックによって異なります。本施術は自由診療(保険適用外)です。使用する本数には個人差があります。
【リスク・副作用等】赤み、内出血、腫れ、痛み、アレルギー反応、修正位置のずれなど
【未承認医薬品に関する注意事項について】
・本施術には、日本国内において薬事承認を受けていない未承認の医薬品を使用する場合があります。
・施術に用いる医薬品は、医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。詳細は厚生労働省の「個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報」をご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分を有する他の国内承認医薬品は存在しない場合があります。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。


