「ハイドラフェイシャル(Hydrafacial)」と「ダーマペン(Dermapen)」のどっちを選択するかお悩みの方は「2つの違いはなに?」「自分の肌悩みにはどっちが効果的なの?」と気になりますね。今回は、それぞれの施術を比較するとともに違いを理解したうえで、肌悩み別にどちらがおすすめの施術なのかを説明していきます。自分の気になる部分に効果的な方法をチェックしてみませんか。
ハイドラフェイシャルとダーマペン
「ハイドラフェイシャル」と「ダーマペン」は、美容クリニックで人気の施術です。両者とも肌質改善を目的としていますが、アプローチ方法が異なります。それぞれの特徴と違いをみていきましょう。
ハイドラフェイシャルの特徴
「ハイドラフェイシャル」とは、クレンジングやピーリング、毛穴吸引、保湿、美容液導入、保護効果が期待できる美容機器です。海外メディアやセレブにも注目されているので名前を聞いたことがある方もいるでしょう。
「ハイドラフェイシャル」はアメリカで特許を取得した「ボルテックス フュージョン テクノロジー」による渦巻き状の水流により、不純物の除去と整肌成分を含む美容液を肌に浸透させる点が大きな特徴です。肌への刺激に配慮しながら、不要な皮脂や角質を除去できる点が人気のポイントといえます。
また、従来のピーリング後に起きやすかった施術部分の赤みや肌の乾燥などのダウンタイムが起こりづらいメリットがあります。
肌への負担が気になる方にもおすすめの方法です。
ダーマペンの特徴
「ダーマペン」はオーストラリアの『Equipmed社』が開発した医療機器です。現在は「ダーマペン4」が主流になり、極めて細い16本の針を使用するのが特徴の施術です。
そもそも人間の体には、傷付いた組織を治そうとする自然治癒力が備わっています。「ダーマペン」は、振動するマイクロニードルによって微小な傷をつけることで、肌本来が持つ自然治癒力を引き出し、肌質改善を目指します。
ペン型タイプのため、目元や小鼻など細かい部分にもフィットし、ケアできます。
自社の「ダーマペン3」と比べて、針の本数や振動スピード、挿入する深さなどがより進化しており、患者さまの肌の状態に合わせて調整が可能になりました。ダウンタイムを抑えることにもつながり、より魅力ある施術として人気があります。
ハイドラフェイシャルとダーマペンの主な違い
先述したように、「ハイドラフェイシャル」と「ダーマペン」はどちらも人気の美容施術ですが、アプローチする方法がまったく異なります。
水流を利用して肌への負担を少ないのが「ハイドラフェイシャル」、針の刺激により肌の回復力を利用しているのが「ダーマペン」です。
どちらも、得意とする肌トラブルに違いがあります。両方の特徴と仕組みを知ったうえで、自分の肌トラブルに適した治療法を選びましょう。
ハイドラフェイシャルとダーマペンどちらを選ぶべき?お悩み別比較
それではここから、肌悩みに合わせて、「ハイドラフェイシャル」と「ダーマペン」を比較していきます。毛穴、シミ、ニキビ痕など、気になる症状別に適した施術を紹介しましょう。あなたの肌トラブルに合った選択肢の参考にしてください。
毛穴の黒ずみが気になる場合
毛穴の黒ずみが気になる方には、「ハイドラフェイシャル」がおすすめです。この施術は水流を使い、毛穴の奥までしっかりと不純物を除去・保湿するのに特化しています。毛穴にある皮脂や汚れを物理的に除去し毛穴を引き締めながら施術をするため、黒ずみが溜まったいちご鼻にも効果を発揮するでしょう。プラス、導入する美容成分の保湿効果で、開き毛穴の原因の1つである乾燥を防ぎます。継続的な治療により、今よりも毛穴が引き締まり、皮脂汚れなども溜まりにくい肌に近づけます。「ダーマペン」も毛穴の黒ずみにアプローチすることは可能ですが、直接的な効果が出にくく、効果を感じられるようになるには複数回の施術が必要です。
シミやくすみが気になる場合
シミやくすみの改善には、「ハイドラフェイシャル」と「ダーマペン」どちらも効果的です。
「ハイドラフェイシャル」は、水流と美容液を用いて肌を優しく洗浄しながら、美容成分を浸透させる過程で、くすみの原因となる古い角質や毛穴の汚れを取り除き、肌のトーンを明るくする効果がのぞめます。
一方、「ダーマペン」は極めて細い針で肌に小さな穴を開け、肌の再生を促進する施術です。肌の自然治癒効果により、ターンオーバーが促進されることでメラニン色素を排出し、シミの改善に効果があります。どちらを選ぶかは肌の状態や希望する改善度合いによって異なるため、医師へ相談してみましょう。
ニキビ痕や小じわが気になる場合
ニキビ痕や小じわが気になる方には、「ダーマペン」がおすすめです。「ダーマペン」は2.5~3.0mmまで刺入することが可能なため、、皮膚の奥深くまで関わっているニキビ痕や肌の凸凹クレーターへ力強いアプローチが期待できます。また、肌の深層部の細胞が刺激され活性化することで、肌にハリがでてくるため、小じわの改善も目指せるでしょう。
ハイドラフェイシャルとダーマペンの施術と注意点
ここからは、2つの施術の流れと施術後に注意するべきポイントを説明します。
ハイドラフェイシャルの施術手順
「ハイドラフェイシャル」は、通常3つのステップで行われます。施術時間自体は、およそ20~30分程度かかるクリニックが多いです。
【Step1】
クレンジングを行い、肌表面から毛穴奥までの汚れや古い角質をやわらかくした後ピーリング。肌の再生力を活性化させます。
【Step2】
毛穴に溜まっていた皮脂や汚れを吸引し、しっかりたっぷり保湿を施し、肌へのストレスを可能な限り少なくするのを忘れません。
【Step3】
肌整成分「ペプチド」を肌に送り込みます。そのため、肌の乾燥を防ぎ、肌にハリとツヤをもたらすことにつながります。
ハイドラフェイシャルの注意点
「ハイドラフェイシャル」の術後は、日焼け対策を万全に行うことが重要です。万が一、施術後の敏感になっている肌が日焼けをしてしまうと、色素沈着を起こす可能性があります。施術の効果を大きく引き出すためにも紫外線と肌の乾燥に気を配りましょう。
肌にピリピリした痛みや赤みがあらわれた場合は、医師に相談してください。
ダーマペンの施術手順
「ダーマペン」の施術は、クリニックによって、麻酔が効き始めるまでの所要時間や術後のクーリング時間が異なるため、施術全体の時間は60~90分程度と幅があります。事前に確認しましょう。
【Step1】
施術前に肌表面に麻酔クリームを塗布する場合が多いようです。
【Step2】
麻酔が効き始めた後に、施術部分を消毒、薬剤を塗布。針の長さを調整して施術へ入ります。
【Step3】
肌を鎮静させる処置をしてから帰宅の流れになります。
ダーマペンの注意点
施術当日は、メイクや洗顔を避けましょう。刺激の強いスキンケアも控えて、繊細になっている肌のケアを心がけてください。「ハイドラフェイシャル」同様に、紫外線対策と肌の保湿が大切です。そして、一番のポイントは施術部分を清潔に保つことです。
副作用として施術の針の深度によりダウンタイムの長さも変わりますが、チクチクした痛みや赤み、内出血する場合が多いでしょう。数日経てば軽くなってきますが、時間に余裕を持てるタイミングに施術を受けることをおすすめします。
まとめ
「ハイドラフェイシャル」と「ダーマペン」どっちを選ぶかは、気になる肌悩みを意識するとセレクトしやすいでしょう。「ハイドラフェイシャル」は毛穴をクリアにし引き締めるのが得意であり、「ダーマペン」は針の刺激で肌のターンオーバーを促すことに特化しています。アフターケアを念入りに、整えた肌状態をキープすることも大事なポイントです。自分に合う施術に迷った場合は、気軽にクリニックの医師に相談してみてください。
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