鼻のヒアルロン酸注射で目が寄ると感じる原因は?失敗したらどうしたらいい?

鼻のヒアルロン酸注射で目が寄ると感じる原因は?失敗したらどうしたらいい?

鼻のヒアルロン酸注射で目が寄る原因を解説します。手軽に美しい形の鼻を手に入れられると噂のヒアルロン酸注射ですが、しばしば耳にするのが、「目が寄る」といった症状。なぜ鼻にヒアルロン酸を注入することによって目が寄ってしまうのでしょうか?この記事では、目が寄ると感じる原因やそのほかの失敗例を解説します。失敗を避ける方法や万が一失敗した場合の対処法もお伝えするので、鼻のヒアルロン酸注射を検討されている方は、ぜひ最後まで読んでお役立てください。

1.鼻のヒアルロン酸注射とは?

出典:photoAC

鼻のヒアルロン酸注射とは、鼻根や鼻筋といった部位にヒアルロン酸を注入し、鼻根を高くする、鼻筋を整えるなど、鼻を理想の形にデザインする美容整形の1つ。鼻の形を整える施術にはヒアルロン酸やボトックス注射を含めた切らない施術のほかに、鼻の骨を削る手術やプロテーゼを挿入する外科手術など、さまざまな方法があります。

ヒアルロン酸は本来体内に存在する成分であり、施術による体への負担が比較的少ないことがメリット。注射のみの施術で肌を切開する必要がないため、痛みや傷痕が気になる方やダウンタイムがとれない方にも向いています。一方で、時間経過とともにヒアルロン酸が体内に吸収されるため、半永久的に効果が持続する外科手術とは異なり、持続期間が短い点がデメリットとして挙げられます。ヒアルロン酸製剤の種類や注入量によって異なりますが、一般的な持続期間は半年から1年程度。理想の鼻のデザインを保ちたい場合は、定期的に施術を受けなければなりません。

2.鼻のヒアルロン酸注射で目が寄るって本当?原因は?

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手軽に鼻を理想の形にデザインできるヒアルロン酸注射ですが、まれに「目が寄る」と感じる方もいるようです。鼻にヒアルロン酸を注入することで、物理的に目が内側に寄ることはありませんが、錯覚を起こし目が寄ったように見えてしまう場合も。ここでは、鼻のヒアルロン酸注射で目が寄ったと感じる原因を解説します。

■ヒアルロン酸の注入量や注入箇所が適切でない

鼻のヒアルロン酸注射で目が寄る原因の1つとして挙げられるのが、注入量や注入箇所が適切でないこと。ヒアルロン酸の注入量が多すぎる場合、鼻が膨らみ鼻根や鼻筋などを圧迫することで目頭にも影響が及び、目が寄って見えることがあります。逆に注入量が少ない場合も、理想の形を作れず目が寄って見えてしまう可能性があるでしょう。
また、ヒアルロン酸注射は注入箇所の少しのずれによって仕上がりが大きく異なることも。つまり、注入箇所が本来の位置からずれてしまうことで寄り目に見えるとも考えられます。目頭に近い鼻根にヒアルロン酸を注入すると、周辺の皮膚が伸びて目が内側に寄った印象になることもあるため、施術前に医師と適切な注入量や注入箇所をよく相談してください。

■施術者の技量不足

鼻のヒアルロン酸注射には、医師の実力や経験が求められます。ヒアルロン酸注射は注射のみの施術であるため比較的簡単な治療だと思う方もいるかもしれませんが、医師の技術が不足していると失敗のリスクが高まることも。もともと鼻根の高さがない方は、適切な量を注入した場合でも目の錯覚により目が内側に寄ったように見える可能性があり、注入量だけでなく個々の状態を考慮して注入箇所を判断する技量が重要です。判断を見誤り鼻根に大量のヒアルロン酸を注入すると、目頭が内側に引っ張られて、物理的に内側に目が寄るリスクもあります。
希望どおりの仕上がりに近づけるためには、鼻ヒアルロン酸注射の経験が豊富なクリニックに依頼するのがおすすめです。洗練された技術や経験を持つ医師を選ぶことで、患者一人ひとりの顔のバランスに合わせた、適切な施術方法や注入量・注入箇所の提案を受けられるでしょう。

3.鼻ヒアルロン酸注射に失敗するとどうなる?

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鼻のヒアルロン酸注射は医師の高度な技術が求められる施術であり、目が寄る以外にもさまざまな失敗のリスクが考えられます。ここからは、鼻のヒアルロン酸注射で失敗とされるケースについて見ていきましょう。

■しこりができる

ヒアルロン酸注射の副反応として、しこりができる可能性があります。しこりの発生にはさまざまな原因があり、そのうちの1つとして挙げられるのが、注入の際に十分に混ぜられていなかった、注入する深さが適切でないなど施術者側に起因するもの。また、ヒアルロン酸が体内で異物と認識され遅延型アレルギー反応や異物肉芽腫などを引き起こす体質的な原因も考えられます。しこりは時間が経つとともに自然と分解される場合もあるため、ヒアルロン酸注射後に症状を発見した場合は触りすぎないように注意が必要です。しかし、しこりが大きい場合や痛みや腫れなどを伴う場合は、医師の診察を受けるようにしましょう。

■理想の形にならなかった

鼻に注入するヒアルロン酸の量や注入箇所が適切でないと、理想と仕上がりがかけ離れたものになり、「失敗した」と感じる原因になるでしょう。また、「より鼻を高くしたい」という強い希望から施術回数を重ねるごとに注入量が増え、目が寄る、鼻筋が太くなるなど不自然な仕上がりになってしまうこともあります。理想のデザインを実現するためには、施術前のカウンセリングできちんと仕上がりのイメージを共有し、医師の意見を聞くことが大切です。実際の仕上がりイメージとして写真などを見せると、すり合わせが確実にできるでしょう。

■ヒアルロン酸が左右に流れてしまった

注入したヒアルロン酸がやわらかすぎた場合や質が良くなかった場合は、ヒアルロン酸製剤が左右に広がってしまうケースがあります。ヒアルロン酸製剤にはさまざまな種類があり、注入箇所によって適切な固さのものを選択することが大切です。もともとの鼻の形や理想の仕上がりによって適切な粘性を選択できる経験豊富な医師に施術を依頼すると安心でしょう。

4.鼻ヒアルロン酸注射の失敗を防ぐには?万が一の対処方法は?

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鼻の形を美しく整え、コンプレックスを解消できる鼻のヒアルロン酸注射。なるべく失敗は避けたいものです。では、失敗を避けるためにはどのような対策が有効なのでしょうか。万が一施術が失敗してしまった際の対処法と併せて解説します。

■鼻ヒアルロン酸注射の失敗を防ぐ方法

ヒアルロン酸注射の失敗を防ぐためには、施術前にしっかりとカウンセリングを受けることが大切です。医師と入念に仕上がりのイメージのすり合わせを行うことで、理想のデザインに近づけられるでしょう。カウンセリングを無料で行っているクリニックも多いため、クリニック選びの際には、複数の医療機関に足を運ぶのもおすすめです。カウンセリングの時間をしっかりと設けてもらえるか、患者のイメージに寄り添った施術を行おうとする医師の熱意が感じられるかなどのポイントも見ながら、比較検討を進めると良いでしょう。事前にクリニックの公式サイトや公式SNSなどで施術例を確認し、理想の仕上がりが実現できそうかどうかを判断しておくことも大切です。
また、短期間でヒアルロン酸の注入を繰り返すと、しこりや形が不自然になりやすいなどのリスクもあります。複数回注入を行っている方は、前回施術を受けた時期を受診先に伝え、きちんと医師の指示に従うことが重要です。

■万が一施術が失敗したときの対処法は?

鼻のヒアルロン酸注射で目が寄る、不自然になってしまったなど「失敗した」と感じた場合は、ヒアルロン酸分解注射が有効。注入したヒアルロン酸を融解したあと、再度ヒアルロン酸を注入することでデザインの修正が可能です。分解されたヒアルロン酸は尿や汗などにより体外に排出されます。しかし、ヒアルロン酸を注入してから期間が空いている場合や、ヒアルロン酸の種類によっては完全に分解できないこともあるので注意が必要です。「失敗した」と感じた場合は、なるべく早めに医師に相談するようにしましょう。

まとめ

鼻のヒアルロン酸注射で目が寄ると感じる原因や、失敗を防ぐ対処法について解説しました。ヒアルロン酸注射は数ある美容整形の中でも比較的ダウンタイムが少なく、手軽にチャレンジできる施術の1つとして高い評価を集めています。しかし、医師の技術によって仕上がりが大きく左右される施術でもあり、理想のイメージを実現するためにはクリニック選びが重要です。複数の医療機関を比較し、信頼できるクリニックで理想の形の鼻を手に入れましょう。

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・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。
・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。

【治療の内容】ヒアルロン酸製剤の注入
【治療期間および回数の目安】約9~12カ月に1回程度 ※製剤や部位によって個人差があります
【費用相場】1本 約¥55,000~¥150,000 ※使用する本数には個人差があります。
【リスク・副作用等】赤み、内出血、腫れ、痛み、アレルギー反応、修正位置のずれなど
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・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
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