【鼻のヒアルロン酸注射】失敗例とその対策をチェック!

【鼻のヒアルロン酸注射】失敗例とその対策をチェック!

鼻のヒアルロン酸注射を行った際に起こりうる代表的な失敗例をご紹介します。理想的な鼻を目指すための施術で失敗してしまっては、残念な気持ちになるもの。そこで、事前にどのような失敗が起こりうるのかを把握し、できる対策を講じたいと考える方もいるでしょう。そこで、代表的な失敗例と一緒に、その対策についてもご紹介します。また、もしも失敗してしまった場合の対処法もまとめましたので、最後までご一読ください。

1.鼻にヒアルロン酸を注入することで得られる効果とは

鼻のヒアルロン酸注射は、鼻の形を整え、バランスの良い理想的な形状を目指す施術です。鼻を高くしたい、鼻筋を通したいといった悩みを抱えている方に向いており、鼻の形を整えることで、顔全体にメリハリが生まれる、シャープな印象に見えるといった効果が期待できます。

鼻のヒアルロン酸注射は、自然な仕上がりを目指すことが可能で、即効性にも長けており、施術直後からその変化を実感しやすい点も特徴です。ただし、ヒアルロン酸を注入したからといって、理想的な鼻の形状を永久に維持できるわけではありません。ヒアルロン酸は徐々に体に吸収されるため、施術後の形をキープしたい場合には定期的な治療が必要です。

一方で、ヒアルロン酸はもともと体内に存在する物質であるため、アレルギー反応が起こりにくいとされています。また、注射器によって治療を行うため、施術時間が短くダウンタイムがあまりない点も魅力。鼻にヒアルロン酸注射する施術のほか、唇のボリュームアップやほうれい線、目元や口元の小ジワなどにも用いられる治療法です。

2.鼻にヒアルロン酸注射する際に考えられる失敗例

出典:photoAC

比較的手軽にできる鼻のヒアルロン酸注射ですが、失敗してしまう可能性もあります。確率としてはそう多いわけではありませんが、リスクを把握しておくことは大切です。ここからは、鼻のヒアルロン酸注射によって起こりうる代表的な失敗例をチェックしていきましょう。

■鼻筋が太くなる

鼻筋が太くなるのは、ヒアルロン酸の注入量や、注入位置が適切でなかったことが原因で起こりうる失敗例です。ヒアルロン酸製剤の量が少しでも多いことで、施術した部分以外にヒアルロン酸が広がって形が崩れ、鼻筋が太く見えることがあります。

また、施術後にヒアルロン酸を注入した部位を強く揉むことで理想の形状を維持できず、鼻筋が太くなることも考えられるでしょう。ときには、鼻の根元にヒアルロン酸を注入したことで鼻筋の端が強調されてしまい、鼻筋全体が太く見えるケースも。この場合、目と目の間隔が狭く見え、顔全体のバランスに影響することも考えられるため要注意です。

ほかにも、理想的な鼻を維持するためにヒアルロン酸を過剰に打ち続けると鼻筋が太くなってしまうケースもあります。これは、過去の施術で受けたヒアルロン酸が、体内に吸収しきれていない段階で次の施術を行うことを繰り返し、ヒアルロン酸が必要以上に蓄積された状態になることで起こる失敗です。そのため、過去の施術を加味してヒアルロン酸注射をしてもらう必要があります。

■ヒアルロン酸が左右に流れて形が崩れる

施術後にヒアルロン酸が左右に流れてしまう失敗は、注入後にマッサージをした、強く押したといったように圧をかけすぎたことが原因として考えられます。また、注入部位が適切でなかった場合にも起こりうる失敗例です。

ほかにも、ヒアルロン酸の粘性が低い製剤でも起こりやすいことを理解しておきましょう。そもそもヒアルロン酸製剤によって、その粘度に違いがあります。個々の鼻の状態や粘度を考慮したうえで製剤を医師に選んでもらうことが大切です。

■しこりができる

注入したヒアルロン酸が均一に広がらず、特定の場所に集まると、しこりができることがあります。また、施術後のマッサージが適切でなかった場合や、ヒアルロン酸注射の施術を繰り返し行った際に、体に吸収されることなく残ったヒアルロン酸がしこりとなる場合も。鼻にできたしこりは見た目にも影響を与えますが、過剰に触るとかえってトラブルの原因になる可能性があるため、触れずにそっとしておきましょう。

ヒアルロン酸注射によってできたしこりは、体に吸収されることで徐々に目立たなくなりますが、ときにはしこりが炎症や感染症の原因となるケースがあります。しこりが気になった場合は、トラブルになる前に速やかに医師に相談しましょう。

■鼻が壊死するリスクも

鼻に注入したヒアルロン酸が血管を圧迫し、血流を阻害すると壊死を引き起こす可能性があることも覚えておきたい失敗例の1つです。ほかにも、誤ってヒアルロン酸を血管内に注入すると、血流障害が発生。酸素が行きわたらないことで細胞が壊死してしまうのです。

壊死が発生した場合、皮膚が黒ずんでいき、その結果、組織が死んでしまいます。実際に発生するケースはまれですが、少しでも異変を感じたら、早めに施術を受けたクリニックなどを受診しましょう。

3.鼻のヒアルロン酸注射を行う際に失敗しないための対策は?

出典:photoAC

さまざまなリスクがある鼻のヒアルロン酸注射ですが、対策を講じることで失敗を予防できる場合もあります。ここからは、ヒアルロン酸注射の施術を失敗しないための対策をご紹介しましょう。後悔しないためにも覚えておくと役立つはずです。

■クリニック選びが重要ポイント

ヒアルロン酸注射は、医師の技量によってもその仕上がりに差がでる場合があります。そのため、信頼できる専門医がいるクリニックをチョイスすることが大切です。過去の実績数や症例などをチェックして見極めてみてください。また、SNSやホームページなどの口コミを参考にクリニックを選ぶことも大切です。ほかにも、複数のクリニックに足を運んでカウンセリングを受け、納得できる医師を選ぶという方法もあります。

ヒアルロン酸注射を受けるクリニックが決まったら、自身が理想とする鼻の形を医師に対して明確に伝えることも失敗を避けるための対策です。写真や画像を持参して、あなたの理想を医師に伝えるのも1つの手段。
また、持病を持っている方や過去に手術歴がある方、何らかの美容医療の施術を受けたことがある方は、カウンセリング時に医師に伝えることも覚えておきたいポイント。持病や過去の施術歴によっては、ヒアルロン酸注射の治療が受けられない可能性もあります。カウンセリングを通じて医師との信頼関係を深め、安心して施術に挑めるよう準備しましょう。

■施術後の過ごし方にも要注意

ヒアルロン酸注射直後の鼻は、まだ安定していない状態であることがほとんどです。そのため、ヒアルロン酸が体になじみ、定着するまでは過度に表情を動かさない、激しいスポーツを避ける、圧力をかけないといったことに注意しましょう。また、うつぶせで寝る、メガネを掛ける、鼻を強くかむなど、鼻に圧がかかる行動は避けるのが好ましいとされています。

なぜなら、これらの行動はヒアルロン酸を施術部位以外に流して、鼻の形を崩す原因となりうるためです。施術を受けたクリニックで、その後の過ごし方についてしっかりアドバイスを聞き、日々守って過ごすようにしましょう。

4.万が一失敗したときの対処法も把握しておこう

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ヒアルロン酸はもともと体内に存在している物質であることから、一定期間経過すると、徐々に体に吸収されていく特性があります。そのため、万が一失敗した場合でも、ある程度の時間が経過することでもとの状態に戻っていくのです。

ただし、明らかに不自然、違和感があるといった場合には、修正の施術を受ける方法もあります。施術の不具合を修正する場合には、ヒアルロン酸を溶かす酵素を含んだ製剤を注入する治療方法が一般的。ヒアルロン酸が分解されると、元の状態に近づけるため失敗をカバーできるのです。万が一に備えて、鼻にヒアルロン酸注射を行う前に、そのクリニックが修正治療に対応しているかどうかも確認しておきましょう。

まとめ

鼻にヒアルロン酸注射を行うことで、理想的な形に整えることができます。ただし、鼻筋が太くなる、ヒアルロン酸が左右に流れるといった失敗のリスクがあることも理解しておきましょう。また、失敗のリスクを軽減するために、クリニックを慎重に選ぶことや施術後の過ごし方についても把握しておかなければなりません。鼻のヒアルロン酸注射に関する失敗例とその対策について知り、納得した形で施術を受けることが大切です。

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・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。
・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。
・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。

【治療の内容】ヒアルロン酸製剤の注入
【治療期間および回数の目安】約9~12カ月に1回程度 ※製剤や部位によって個人差があります
【費用相場】1本 約¥55,000~¥150,000 ※使用する本数には個人差があります。
【リスク・副作用等】赤み、内出血、腫れ、痛み、アレルギー反応、修正位置のずれなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
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・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。