ショックウェーブ(衝撃波)治療という新たなリフティングの潮流が美容医療のトレンドをリードする韓国で生まれています。
これは「熱を使わず、細胞を動かす」という新しいアプローチで、これまでリフティング治療の主役だったHIFU(ハイフ)やRF(ラジオ波)とは一線を画します。
熱の力で組織を収縮させて引き締め効果をもたらす治療法は有効性が高い反面、痛み・ダウンタイム・肌組織への負担といった課題がつきものですが、ショックウェーブ治療は負担を抑えた治療が可能。
本記事では、注目のショックウェーブ治療について解説します。
韓国で進む「負担の少ない変化」へのシフト

さまざまな美容治療がある中で、なぜ今ショックウェーブ治療が注目されているのでしょうか。それは、美容医療業界において、「負担の少ない変化」への関心が高まっていることと関係します。
とくに美容大国・韓国では、美容医療のトレンドが「強い変化」から「マイルドな負担で継続的な変化」へとシフトしているのがポイント。
人々のニーズが「誰にも気づかれずに美しくなりたい」、「少ない痛みやリスクで長期的な肌質改善を目指したい」といった考えに変化してきているのです。
ショックウェーブ(衝撃波)治療とは、「熱を使わず、細胞を動かす」新しいリフティングのアプローチ方法。熱を加えずに皮膚の深部まで刺激を与え、肌再生を促進するとされています。
それに対し、従来のリフティング治療の代表格であるHIFUやRFは、皮下組織や真皮層に熱エネルギーを与えることで、コラーゲン線維の収縮や、肌組織の再構築を促すもの。
有効性が高いとされる反面、熱を発生させるため、以下のような痛みやダウンタイム、リスクが生じます。
【HIFUやRFによる痛み・ダウンタイム・リスク】
- 適切な効果を得ることを目的に十分なエネルギー照射をすると、麻酔が必要となるような強い痛みを伴う場合がある。
- 稀ではあるが、熱による肌の赤み、腫れ、神経への影響、顔の痩せている部分への火傷リスクなど。目の周り、首や口周りといった薄い皮膚には、慎重なアプローチが必要。
こうした課題に対して、ショックウェーブはさまざまなニーズを満たす“次のトレンド”として、静かに注目を集め始めているのです。
ショックウェーブは「熱ではなく、衝撃によって細胞活動を変える」技術

ここからは、ショックウェーブ治療がどのようなものか、詳しく解説していきましょう。
■従来の医療用ショックウェーブ:細胞の再生を促す医学的背景
ショックウェーブ(衝撃波)は、もともと美容分野ではなく整形外科や泌尿器科などの医療分野で長年にわたり活用されてきた技術です。
【ショックウェーブ(衝撃波)の医療現場での活用事例】
- 疼痛緩和・腱障害治療
ショックウェーブを患部に照射することで、腱や靭帯の微細な損傷部位に細かなストレスを与え、体内において肌組織の修復メカニズムを活性化させて慢性的な痛みの緩和や組織の再生を図ります。 - 結石破砕
高出力の衝撃波を結石に集中させて、物理的に破砕します。 - ED(勃起不全)治療
血管の新生を促し、血流改善を図ることで治療を行います。
医療の現場では、ショックウェーブの「衝撃(微細な刺激)によって、肌組織の損傷と再生を同時に引き起こす」働きが注目されており、活用され続けています。
■美容医療に応用するショックウェーブ
この衝撃波を美容医療に応用すると、皮膚のたるみや質感改善といった分野で作用が期待されます。
注目ポイント1:非熱性
ショックウェーブは、HIFUやRFと異なり治療において肌組織に熱を発生させません。熱による痛みや火傷のリスクを回避でき、麻酔不要または麻酔をほとんど使わずに治療を進められます。
注目ポイント2:痛みが少なくデリケートな部位もアプローチ可能
熱による“焼けるような痛み”がないため、HIFUなどでアプローチしにくい首などの皮膚が薄い部分や、目元や口周りのデリケートな部位にも使用しやすいのが特徴です。
注目ポイント3:細胞活性化とコラーゲン生成
ショックウェーブは皮膚の深い層までアプローチでき、線維芽細胞に直接刺激を与えることが可能。これにより線維芽細胞や細胞内のミトコンドリアが活性化され、コラーゲンやエラスチンの生成が促されます。
衝撃波により細胞そのものを動かすことがポイントで、肌のハリや弾力を根本から高める作用が期待されます。
注目ポイント4:肌組織を「固定化」させない
熱エネルギーは肌組織の収縮を促すため、同時に肌組織の柔軟性を損なう可能性があります。対してショックウェーブは細胞活動を促すため、肌組織を固定化させず、自然なやわらかさを保ったまま効果を発揮することが期待されます。
HIFUやRFとの違いとショックウェーブの存在意義

ショックウェーブはHIFUやRFに並ぶ選択肢として注目されつつありますが、HIFUやRFとは以下の点で本質的に異なります。
| HIFU / RF(熱エネルギー) | ショックウェーブ(衝撃波) | |
| 作用機序 | 熱によるコラーゲン線維の即時収縮と肌組織の収縮(リモデリング) | 衝撃による線維芽細胞・ミトコンドリアの活性化と肌組織の再生促進 |
| エネルギー | 熱 | 衝撃(運動エネルギー) |
| 痛み | 麻酔を必要とする場合あり | 少ない |
| リスク | 熱による火傷・炎症リスク 稀に神経への影響 |
非熱性のため熱ダメージのリスクは低い |
| 適した治療 | 即時的なタイトニング、リフトアップ | 肌質の根本改善、長期的なハリ・弾力アップ デリケートな部位へのアプローチにも適用 |
HIFUやRFは“熱で引き締める”、ショックウェーブは“衝撃で再生を促す”といったように、それぞれアプローチ方法が異なります。
ショックウェーブは、決してHIFUやRFの代替治療やアップデート治療ではありません。
「強力かつ即時的な変化(効かせる)」だけでなく、「刺激で再生を促し、肌密度を高めていく(育てる)」といったように変化の質や長期的な視点を重視する人が増えているからこそ、注目されている治療法です。
マイルドな肌質改善治療には、水流の力で薬剤を導入する「LDM(高密度超音波)」などもありますが、変化が分かりにくいという口コミもあり、一般的に広く普及・定着しているわけではありません。
ショックウェーブ治療は、LDMが持つ「肌を優しくケアする」という長所に加え、より深部への刺激と明確な細胞活性化のメカニズムを持ち合わせているのがポイント。
次世代の“マイルドながら効果が見込める”治療として存在感が増しつつあります。ショックウェーブは、多くの患者に“新たな選択肢”として認知され、支持される可能性を秘めています。
まとめ
美容医療は、個々のライフスタイルやリスクの許容度に合わせて、治療を柔軟にカスタマイズする時代へと移行しています。ショックウェーブ技術は、このトレンドを象徴する治療法の1つ。
熱による痛みやダウンタイムを回避しながら、衝撃という機械的な刺激によって、肌が持つ本来の再生能力を活性化させ、長期的なハリや弾力アップに寄与します。
今後のショックウェーブ技術の進化と、日本への本格的な普及に注目です。
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【施術期間および回数の目安】施術後6ヶ月以降から再照射可能 ※状態によって異なります。
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・薬事承認を取得した製品を除き、同一性能を有する他の国内承認医療機器は存在しない場合があります。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の救済制度(医薬品副作用被害救済制度)の対象外となる場合があります。
【施術の内容】LDM水玉リフティング(高密度超音波治療)
【施術期間および回数の目安】1週間に1回、計8~20回程度 ※状態によって異なります。
【費用相場】¥16,000~¥25,000程度 ※各クリニックによって異なります。本施術は自由診療(保険適用外)です。
【リスク・副作用等】発赤や熱感、痒み、痛み、乾燥など
【未承認機器に関する注意事項について】
・本施術には、日本国内において薬事承認を受けていない未承認の医療機器を使用する場合があります。
・施術に用いる医療機器は、医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。詳細は厚生労働省の「個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報」をご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一性能を有する他の国内承認医療機器は存在しない場合があります。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の救済制度(医薬品副作用被害救済制度)の対象外となる場合があります。


