【韓国と日本の美容医療の違い】渡韓前に知っておきたい3つのポイント

【韓国と日本の美容医療の違い】渡韓前に知っておきたい3つのポイント

韓国と日本の美容医療にはどのような違いがあるのでしょうか。近年では、美容目的で渡韓する“整形ツアー”の利用者が増えています。しかし、渡韓美容で後悔しないためには、知っておくべき注意点もあります。この記事では、韓国と日本のどちらで施術を受けるべきか迷っている方に向けて、それぞれの国における美容医療の違いを徹底比較。併せてクリニック選びのポイントについてもお伝えするので、自分に合う選択肢を見つけたい方はぜひお役立てください。

1.韓国と日本の美容医療、どんな違いがある?

出典:photoAC

美容医療は国ごとに異なる特色があります。ここでは、5つの視点で韓国と日本における美容医療の違いを比較しました。さっそくチェックしてみましょう。

■施術名

韓国と日本では、同じ美容医療の施術でもネーミングの付け方に違いがあります。鼻整形を例にしてみると、日本ではCカール形成術(鼻唇角形成術)や鼻翼基部形成術と呼ばれている施術が、韓国では猫手術や貴族手術として浸透しています。
韓国がネーミングを工夫する理由は、魅せ方を変えることで“やってみたい”という意欲をかき立てるため。韓国は、世界的に有名な美容大国です。市場の競争が激しい国だからこそ、キャッチーなネーミングを付けることで誰でも覚えやすく、魅力的に感じるような工夫が必要とされています。

■費用

美容大国と呼ばれているだけあり、韓国は美容整形が盛んです。クリニック数が多い分、価格競争も激しく、日本よりも安い費用で施術を受けやすい環境が整っています。また、美容医療機器や製剤の開発も活発です。輸入しなくても質の高い製品を安く仕入れることができるため、施術費用を抑えやすい傾向にあります。

■治療法

韓国と日本では、同じ施術でも治療法が異なるケースがあります。例えば韓国の美容皮膚科で提供されているシミ取りは全顔をまとめて施術するのが一般的ですが、日本ではシミ1つから治療に対応するクリニックがほとんど。たしかに美容目的で韓国を訪れる観光客にとって、一度に全顔を施術可能な点は魅力的です。しかし、通常シミ取りは複数回の施術が必要です。治療のたびに韓国を訪問しなければならないことを考えると、日本でのシミ取りのほうが結果として費用を抑えられる可能性も。また、照射範囲が広いほど、施術後のトラブルが増すリスクもあります。
日本でも韓国でも、シミ取りは肌の状態やニーズに合わせて施術プランを立てることが重要。医師と相談しながら肌の負担になりにくい方法の模索をおすすめします。

■技術力

韓国の美容クリニックには、知識や経験の豊富な医師が多数在籍しています。業界の発展スピードも速く、韓国発祥とされる施術も少なくありません。韓国と日本で大きな技術差はありませんが、施術によっては満足度が異なる可能性はあるでしょう。また、渡韓美容は、話題の施術をいち早く受けたい方からも選ばれています。

■トレンド

韓国では、「リジュラン」や「ジュベルック」、「シルファーム」などの施術がトレンド。韓国では細胞の再生と成長をサポートするリジュラン、コラーゲンの生成に着目したジュベルック、マイクロニードルRF治療のシルファームなどの施術がトレンド。いずれもダウンタイムが長引かず、手軽に肌の状態を整える効果が期待できます。
日本でも侵襲性の低い治療が話題に。前述した3つの治療も徐々に認知されつつありますが、日本ではA型ボツリヌス毒素製剤注射や光治療、ホワイトニングなどの症例数が多いとされています。

2.韓国で美容医療を受けるメリット・デメリット

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韓国で美容医療を受けるメリットとデメリットについて、詳しく説明します。

■メリット|観光も一緒に楽しめる

施術のついでにグルメや観光を楽しめるのは、韓国で美容医療を受けるメリットです。実際、渡韓美容を選択する女性の多くが、旅行そのものを満喫しています。韓国はグルメやファッション、K-POPなど、多様な文化が根付く魅力的な場所。美容医療と観光を組み合わせることで、心身ともにリフレッシュできる特別な体験ができます。

■メリット|ダウンタイムに理解がある

韓国では美容整形へのハードルが低く、ダウンタイムに理解を示してくれる人が多いのが特徴。明らかにダウンタイムと思われる人が街を歩いていることも珍しくなく、周りの目を気にする必要がありません。日本よりも美容医療を受けやすい環境が整っているのは、渡韓美容ならではのメリットです。

■デメリット|施術代以外にも費用がかかる

当然ですが、韓国で美容医療を受ける際は、施術代以外にも移動費や宿泊代などのコストが余分にかかります。さらに観光をメインにする場合は、予算がかさんでしまう可能性も否めません。施術自体が安くても結果的に日本のほうが費用を抑えられるケースもあります。

■デメリット|言葉の壁がある

自分の言葉で希望や要望を伝えられないのは、他国で美容医療を受けるデメリットです。通常、渡韓美容を受ける際は通訳に同行を依頼したり、通訳が常駐しているクリニックを選んだりします。第三者を介して細かいニュアンスやイメージを医師に伝えるため、コミュニケーション不足により、施術後トラブルに発展するリスクがあることを覚えておきましょう。

3.日本で美容医療を受けるメリット・デメリット

続いて、日本で美容医療を受けるメリットとデメリットについてです。

■メリット|スケジュールを立てやすい

施術の種類にもよりますが、治療が大がかりになるほど通院の回数は多くなる傾向にあります。韓国に何度も足を運ぶのは難しいかもしれませんが、日本ならカウンセリングや施術、経過観察などで複数回通院を求められたとしてもそこまで苦にはならないでしょう。仕事やプライベートを考慮してスケジュールを立てやすいのは、国内で美容医療を受ける大きなメリットです。

■メリット|自然な美しさを目指せる

韓国と日本では美しさの基準が異なります。はっきりとした変化を好む韓国人は整形感のあるデザインを求める傾向にありますが、日本人はさりげない変化や自然な美しさを重んじる傾向にあります。日本の美容医療は細部にまでこだわって丁寧に施されることが多く、ナチュラルな仕上がりを目指す方は、国内での施術を検討しましょう。

■デメリット|流行りの美容施術を受けにくい

美しさに敏感な韓国では、新しい医療機器や製剤の開発が盛んに行われており、話題の施術を受けやすい環境が整っています。一方、日本では、韓国で生まれた技術が採用されるまでにタイムラグがあるため、希望どおりの施術をどのクリニックでも受けられるわけではありません。流行りの施術を受けにくい点は、日本の美容医療を選択するうえでデメリットとなる可能性があります。

4.クリニック選びで知っておきたい3つのポイント

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韓国と日本の美容医療には、いくつかの違いがあります。どちらで施術を受けるか迷ったときの判断材料となるよう、ここでは3つのポイントについてお伝えしましょう。

■国ごとの特色を理解する

韓国と日本では、美的感覚が異なります。たしかに、シミ取りなど施術によっては国内よりもリーズナブルに受けられる可能性がありますが、美しさの基準が異なるため思い描いていたような仕上がりにならないケースがあるのも事実です。失敗や後悔を防ぐには、国ごとの特色を理解したうえで施術に臨む必要があります。

■トラブルが起きたときの対応が異なる

帰国してから炎症や感染などのトラブルが起きても、渡韓美容を選択した場合はすぐにケアできるわけではありません。また、韓国ではあらかじめ契約内容を擦り合わせておかないとスムーズに対応してもらえないこともあるようです。トラブル時の対応が遅れてしまうのは、韓国で施術を受けるデメリットといえます。
しかし一方で、日本でもトラブル時の対応はクリニックによってまちまちです。後遺症が起きたり失敗したりしても対処してもらえないケースがあるため“日本だから”という理由で安心するのはおすすめできません。
国によって多少の違いはありますが、どこで受けるにしても想定される副作用や合併症、リスクについて十分理解したうえで、アフターケアの内容をしっかりと確認しておくことが大切です。

■足を運ばないと分からないこともある

インターネットの普及により、自宅にいながら美容クリニックの情報を収集できる時代になりました。しかし、クリニックの雰囲気や医師との相性など、直接カウンセリングを受けないと分からないことあります。
とはいえ、仕事やプライベートが忙しい中で韓国に何度も足を運ぶのは簡単ではありません。韓国と日本の美容医療にはそれぞれ違いがありますが、しっかりと吟味したい方は国内での施術が向いているといえます。

まとめ

韓国と日本における美容医療の違いについて詳しく解説しました。それぞれメリットやデメリット、特色は異なりますが、重要なのは自分が納得したうえで施術を受けることです。“流行りだから”“安いから”という理由だけでクリニックを選ぶことはおすすめできません。費用や技術力も重視すべきポイントですが、施術に伴うリスクやトラブル発生時のアフターフォローについてもしっかりと調べる必要があります。十分な情報収集とカウンセリングを通して、自分に合う選択肢を見つけましょう。

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