近年、美容医療業界では「安価帯」に着目したオペレーティングモデルが注目されており、「よつば会モデル」をはじめとした新業態が次々と誕生しています。
しかし、高額な治療が目立つ美容医療業界でこうした安価帯施術を中心とした経営がなぜ成立するのでしょうか。
美容医療施術の価格帯MAPを参照しながら低価格帯とされる施術を紹介するとともに、「よつば会モデル」の仕組みを解説していきます。
美容医療初心者や1回あたりの予算をおさえて頻繁に通いたい方はご確認ください。
INDEX
「よつば会モデル」ってなに?

美容医療における治療・施術の選択肢は実に豊富。
料金も施術に応じて異なり、大きく分類すると数千円~数万円台で受けられる安価帯、数万円~となる中間帯、数十万円以上の高級帯に分けられます。
美容医療業界の価格帯MAPを参照すると、一般的に安価帯とされるのはレーザーによる部分的なシミ取りやトーニング、ピーリングなど。
中間帯にはハイフやボトックス注射、ヒアルロン酸注射などが位置し、高級帯には糸リフトや美容外科手術(美容整形)、カスタム治療といった医師による高度な治療技術が必要とされる施術が分類されます。
美容医療業界では、施術ごとにおおよその目安とされる金額はあるものの、料金設定はクリニックによってさまざま。
他院と比べてひときわ手頃な料金プランが設定されているケースもあり、「どうして?」と疑問に感じる方もいるのではないでしょうか。
実は近年では、より多くの人が施術の機会を得られるよう工夫するなどクリニックにも変化が生じています。
美容医療業界は自由診療が基本。高額な施術を充実させることで安定した収益を得る方法もある中、あえて手が届きやすい安価帯で受けられる施術を充実・標準化させ、患者数・回転率を最大化する業態が誕生しています。
その代表例が、関西を中心に全国15院以上を展開する医療法人四つ葉会が構築する「よつば会モデル」。
特定の美容医療メニューを「安価・大量・標準化」させることにより回転率を最大化させているのが特徴です。
安価帯とされる施術をより手頃に設定し、中間帯とされる治療を安価帯に近づけ、美容医療初心者や1回の予算をおさえて頻繁に通いたい顧客の心を掴んでいます。
“コンビニ感覚”で通える美容皮膚科?!本家「よつば会」の仕組み

美容医療クリニックでの施術を検討中の方々の中には、「予算を抑えられるのは嬉しいけど従来のクリニックとの違いが気になる」「仕組みを理解してから通う先を選択したい」と考える方もいるでしょう。
よつば会モデルがなぜほかより手頃な料金設定で施術を提供できるのか、オペレーティングモデルの特徴をより詳しく見ていきましょう。
よつば会モデルとは

よつば会モデルとは、美容医療施術を提供する美容皮膚科のいわゆる“量産型モデル”です。
質の高い美容医療を必要とする人々にリーズナブルな価格で提供することに重きを置き、おもにシミ取り治療や医療脱毛、ニキビ治療といった日常的に需要が高いケアを「安価・大量・標準化」を軸に提供しています。
施術料金は初診料1,100円、再診550円、カウンセリングのみ1,100円、ピコレーザーによるシミ取り+美顔メニューが12,100円(税込)といったように低コスト。
キャンペーン価格としてシミ取り+美顔メニューを半額で提供することもあります。
敷居が高いと思われがちな美容医療をより身近に感じさせることで、コンビニに行くような感覚でクリニックへ一歩を踏み出し、肌悩みと向き合う人々を増やし、お悩み解消の一助となっているのがポイントです。
よつば会モデルを支える「安価・大量・標準化」
よつば会モデルの特徴は「安価・大量・標準化」を軸とした運営です。リーズナブルな価格設定をスタンダードとするために、さまざまな面で工夫が施されています。
<よつば会モデルの運営ポイント>
- 通いやすい立地(駅近商業施設や利便性の高いモールなど)
- 長い営業時間(平日・土日ともに10:00~19:00が基本)
- 簡単な予約方法
- 効率的な施術(待ち時間の短縮)

出典:医療法人四つ葉会
よつば会クリニックのグループ各院は、アクセス良好で安定した集客を見込める利便性の高い商業施設内にあります。
また、医院によっては平日20時まで開院するなど、仕事帰りでも通えるような長い診療時間を確保し、できる限り多くの患者を受け入れているのもポイント。
また、ウェブ予約システムや診察券アプリの導入でスタッフを介す必要なく24時間いつでも予約できる仕組みを整えています。
施術前はメイクオフをセルフで終えておくことを標準とし、約1時間で施術が完了するよう効率的な運営が徹底されているのも特徴でしょう。
グループ各院がInstagramページを開設し、頻繁に更新することで宣伝効果をアップさせ、着実に知名度を上げています。
さらなる秘密が!安価帯モデルが成立する本当の理由

よつば会モデルを代表とする安価帯クリニックが成立するのは、立地や営業時間、予約方法といった集客増を中心とした工夫だけが理由ではありません。
美容医療業界において安価帯施術で安定した経営をするには“もうひと工夫”が不可欠。それが、標準化された施術メニューを展開することによるコスト削減です。
よつば会モデルでは、提供する美容医療メニューをある程度限定し、薬剤・機器を大量に仕入れることによるスケールメリットを得られるような仕組みを構築しています。
機器を増やすことで回転率が上がり、より多くの患者を受け入れられるようになるのもポイント。提供メニューの限定・標準化でスムーズな施術も狙いとしています。
よつば会モデルのようにクリニックの立地と診療時間の条件もそろった環境であれば、こうした高回転率設計とすることで1日あたり約100名の施術が可能。
さらに、予約システムが単純化されていることでキャンセルが入っても即時に空いた枠が埋まりやすく、キャンセル率も低い特徴もあります。
また、自由診療と保険診療の両方を導入しているため、収益が安定しているのもポイントです。
成功の秘訣とSBCの新業態「肌の青空クリニック」との比較
よつば会モデルは、美容医療施術の入門メニューとされるような標準的な施術を、より手が届きやすい料金設定で展開することで、美容医療初心者や日常ケアの通院を望む層の心を掴んでいます。
よつば会モデルを皮切りに、美容医療業界では安価帯モデルが次々と誕生しており、SBC(湘南美容外科)の新業態「肌の青空クリニック」もその1つ。
2025年10月に従来のSBC から派生して中野マルイに開院し、よつば会モデルに共通する「安価・大量・標準化」アプローチで知名度を伸ばしています。
肌の青空クリニックでは皮膚科専門医が配置され、肌のコンディションに合わせて保険診療の選択も可能。
自由診療とのハイブリッド型で施術を展開しています。シミ取りやニキビ治療を中心に、従来のSBCで培った男性市場への参入ノウハウも強みに安定した収益を確保しています。
安価帯でも成立する理由を理解して、自分に合う美容医療を選ぼう
よつば会モデルは美容医療業界に革命をもたらし、SBC(湘南美容クリニック)の新業態「肌の青空クリニック」も類似アプローチで乗り出すなど、トレンドとなっています。
こうした安価とされる施術は、他と比較していろいろなものが削ぎ落とされているでしょう。
ただし、この安価な価格を成立させるために必要なビジネスモデルや顧客が顧客を口コミで紹介する仕組みにより、マーケティングコストを限りなく減らすなど、様々な工夫が込められている業態と言えます。
口コミマーケティングで成立する業態というのは、質が劣悪であったならば成立しないでしょう。
余剰コストや無駄を省き、自分の肌悩みに合致する施術があると割り切って考えることができるのであれば検討してみるのも良いでしょう。
よつば会モデルは年代問わず気軽に通える、美容医療業界の「コンビニ」のような存在になる可能性を秘めたオペレーティングモデルです。
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