話題のペプチドは美容や健康に効果・効能あり?上手に取り入れる方法は?

話題のペプチドは美容や健康に効果・効能あり?上手に取り入れる方法は?

最近注目を集めている成分の1つに、ペプチドがあります。美容効果や健康効果が高いということは理解していても、どんな成分なのか、どんな効果・効能があるのか理解していない方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、最近話題のペプチドについて、詳しく解説していきます。美容や健康に興味があるなら、この記事でペプチドについて理解することから始めてみるのも良いかもしれません。

1.最近話題のペプチドってどんなもの?

出典:photoAC

最近話題になっているペプチドとは、どんな成分なのでしょうか。

■ペプチドとは

ペプチドは、アミノ酸がいくつか結合した化合物のこと。2つつながっているとジペプチド、3つつながっているとトリペプチドと、ペプチドの前の接頭語はアミノ酸の結合数を示しています。
たんぱく質は人間の皮膚や筋肉の元となる栄養素です。食材から取り入れたたんぱく質は分子が大きく、そのままでは体に吸収できません。そのため、タンパク質は消化酵素によりペプチドやアミノ酸として吸収されます。ペプチドはアミノ酸とたんぱく質の中間の性質を持ち、3つの中で最も吸収速度が早いのが特徴です。

■ペプチドの種類

たんぱく質由来のペプチドは、日常生活の中で摂取している肉や魚、大豆、乳製品といった身近な食品に含まれています。牛乳由来ならホエイペプチド、大豆由来であれば大豆ペプチドなど由来する食品にちなんだ名称で呼ばれることもあり、もとになる食品の種類により働きが異なるのが特徴です。さらに、最近では技術の発達により高い美容効果や健康効果を期待できるように作られた合成ペプチドもあります。

2.ペプチドの効果・効能にはどんなものがある?

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ペプチドにより期待できる効果・効能は、ペプチドに含まれるアミノ酸の種類により異なり一概には言えません。ペプチドの効果・効能の一例を、体と美容の面からそれぞれ見ていきましょう。

■体への効果・効能

ペプチドは、健やかな生活につながる効果が期待できる成分として広く注目を集めています。ペプチドによる体への効果・効能の一例には以下のようなものが挙げられるでしょう。

  • 疲労回復効果(大豆ペプチド、ホエイペプチド)
  • 高血圧の予防(イワシペプチド)
  • 生活習慣病の予防(魚肉ペプチド)
  • アルツハイマー病の予防(ホエイペプチド)
  • 骨粗しょう症の予防(魚肉ペプチド)
  • 抗ウイルス効果(ホエイペプチド)

例えば、必須アミノ酸をバランス良く含む大豆ペプチドは、疲労回復に効果があるとされています。吸収が早いという特徴もあり、運動後すぐに補給するのもおすすめです。牛乳由来のホエイペプチドには筋肉の原料がたくさん含まれており、筋トレしている方にぴったりでしょう。

イワシペプチドには血圧の上昇を抑える効果があり、高血圧の方に良いとされています。魚肉ペプチドには抗酸化作用があり、生活習慣病の予防や改善にもつながるでしょう。骨粗しょう症の予防にも効果があるため、積極的に取り入れることが推奨されています。

■美容への効果・効能

美容への効果・効能には以下のようなものが挙げられます。

  • 保湿効果(コラーゲンぺプチド)
  • ターンオーバーの促進(コラーゲンぺプチド)

ペプチドの代表的な効果・効能は、肌の保湿です。保湿成分の1つであるコラーゲンは、物質が大きいため浸透力が弱いという性質があります。しかし、分解され小さくなったコラーゲンペプチドは角質層まで浸透。肌の内側から保水する効果が期待できます。

もともと化粧品成分として配合されていたペプチドにはコラーゲンペプチドやエラスチンペプチドなどがあり、主に保湿効果が期待されていました。しかし、最近ではペプチドの機能性の高さが注目を集めており、吸収速度が速い、保湿力が高いなどの機能性ペプチドも多く登場しています。

3.美容医療におけるペプチドとは

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ペプチドは、肌のハリを生み出す司令塔の役割を担う成分です。ペプチドの指令によりコラーゲンやヒアルロン酸など肌にハリを与える成分が生み出されるため、美容医療においても積極的に取り入れられています。
また、ペプチドにはさまざまな種類がありますが、共通しているのは肌の回復能力があることです。そのため、ペプチドはエイジングケアに適した成分として注目を集めています。例えば、塗るボトックスとして人気のアイテムも、配合されている主な成分はペプチドです。ペプチドの研究を重ねている『Revision Skincare®(リビジョンスキンケア)』といったメーカーもあります。

さまざまな種類があるペプチドですが、基本的に刺激性が少なく、肌質を問わず使用できる点も、広く使われるようになった理由です。

4.ペプチドを効果的に取り入れる方法は?

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ペプチドを効果的に取り入れるには、どんな方法があるのでしょうか。

■栄養バランスの取れた食事を心がける

ペプチドはたんぱく質から分解されるため、食事の際にはたんぱく質を多く含む食品を取り入れるよう意識しましょう。具体的には肉や魚、大豆、牛乳といった食品が挙げられます。しかし、肉や魚、乳製品を摂り過ぎると脂質過多になる可能性もあるでしょう。たんぱく質はもちろん、栄養バランスの良い食事を意識することが大切です。

■サプリメントで摂取する

食事からもペプチドを摂取できますが、吸収までに時間がかかるうえ、全量消化吸収されるわけではありません。効率的にペプチドを取り入れるには、サプリメントを活用するのがおすすめです。商品により美容効果が高いものやダイエット効果が期待できるものなど、解消したい悩みに合わせて選択できます。カプセルや粉、ドリンクなど、さまざまなタイプがあり、取り入れやすいものを選べるでしょう。
サプリメントは即効性があるわけではないので、効果を実感するには継続することが大切です。継続しやすい価格帯のサプリメントを選ぶ必要があるでしょう。

■ペプチド配合のアイテムをスキンケアに取り入れる

現在、基礎化粧品からメイク用品まで幅広い商品にペプチドが配合されているため、ペプチド配合のスキンケアアイテムを取り入れ、肌にアプローチする方法もあります。ペプチドにはたくさんの種類がありますが、成分名がペプチドで終わる、もしくはパルミトイルが含まれているかどうかで見分けることができるでしょう。
特に、エイジングケアアイテムにペプチドが取り入れられていることが多いよう。肌のターンオーバーを促進したり、保水力を高めたりと、肌を健康に保つ効果が期待できます。
合成方法が難しい、一度に少量しかできないといった合成ペプチドは比較的高価になるため、肌悩みに応じた商品を選ぶことが大切です。

■ペプチド療法をする

美容クリニックでペプチド療法を行う方法もあります。ハリが欲しい部分に直接注射してコラーゲン線維の産出をサポートしたり、頭皮に注入して毛髪を再生させたりと、さまざまな悩みに対応できるのがペプチド療法の特徴。食事やサプリメントと異なり、悩みに合わせてピンポイントでケアすることができます。高い効果が見込めることに加え、副作用が少ない点も大きな特徴です。
美容クリニックごとに対応しているペプチド療法は異なるため、気になる方はまず相談してみるのが良いでしょう。

■まとめ

体や美容に良い効果・効能がたくさんあり、たんぱく質やアミノ酸よりも吸収速度が早いペプチドは、広く注目を集める成分です。毎日の食事やサプリメント、化粧品などでペプチドを取り入れることで、きれいな肌や健康の土台作りにつながるでしょう。肌悩みに直接アプローチしたいなら、美容クリニックでペプチド療法を行うのも1つの方法です。気になる悩みがあるなら、ぜひ相談してみてはいかがでしょうか。

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