肉や野菜などを専用の道具で蒸して作る「せいろ蒸し」。食材次第で体内年齢を若返らせ美肌づくりにも貢献すると、今、美容感度が高い人の間で注目されています。「せいろ蒸し」は、“丁寧な暮らし”を連想しがちですが、実は超かんたん時短メニューでもあるんです!そこで今回は、忙しい人にこそ知ってほしい「せいろ蒸し」の効果と、すぐに実践できるレシピをご紹介。毎日の食事で、体の中からエイジングケアしていきましょう。
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【働いていても、子育て中でも!簡単・おうちでできる】健康的な食事で体内年齢を若く保つ
体内年齢は、脂肪や筋肉量、基礎代謝量、推定骨量などをもとに算出する数値です。一般的に、体脂肪が少なく、基礎代謝が高いと体内年齢が若いとみなされます。「基礎代謝」が高ければ、体内の細胞の入れ替えがスムーズになり、太りにくく疲れにくい体に。しかし、基礎代謝量は年齢を重ねるとともに低下するため、維持できるよう日ごろから心がけることが重要です。
また、細胞の老化を加速させるのが「活性化酸素」の存在です。活性化酸素は正常値であれば、ウイルスや細菌を退治してくれる有益な物質。しかし、過剰に生産されることで細胞にダメージを与え、肌の老化や病気を引き起こします。活性化酸素は喫煙や紫外線、古い油などの酸化した食材、食品添加物、ストレスが影響して増生すると言われています。
仕事や育児で忙しい日々を過ごしていると、つい食事が適当になったり、運動不足になったりしますが、それこそが体内年齢を下げる原因。体内年齢の低下を食い止めるには、体を酸化させないこと、筋肉量を落とさないことがポイントです。運動をすれば筋肉量は維持できますが、最近の研究では過激な運動は細胞にダメージを与え、老化を促す「活性酸素」を過剰に生み出すことも分かっています。
つまり、軽い運動に加え、抗酸化作用のある食材と、基礎代謝量を上げる食材を毎日少しずつ取り入れることが若返りを目指すのにもっとも効率的な方法ということ。とはいえ、毎日食卓におかずを何品も並べるのは忙しい女性にとって至難の業でしょう。そこで、時短かつかんたんに作れる「せいろ蒸し」が活躍します。
体内年齢を若くするための基本の食材選び
体内年齢を若くする食材のキーワードは、「抗酸化」「体温を上げる」「筋肉を作る」の3つ。それぞれの作用がある栄養素が含まれた食材を以下にまとめました。食材選びに迷った際は、この3グループの食材を組み合わせましょう。
抗酸化作用のある栄養素と食材
抗酸化作用とは、活性酸素の発生を抑え、細胞へのダメージを軽減させる働きのことです。抗酸化物質は体内にもともと存在していますが、食材や飲み物から手軽に摂取することもできます。抗酸化作用のある栄養素は、「ポリフェノール」が代表的。そのほか、フルーツや緑黄色野菜に含まれる「カロテノイド」、「ビタミンC」、「ビタミンE」なども効果的です。
代謝を高め体温を上げる栄養素と食材
体温が1℃下がると、エネルギー消費量が13%も落ちると言われています。筋肉量や内臓機能の低下、細胞の老化などが重なり、年齢が進むにつれ代謝が悪くなっていくため、体温を上げる食材は必須です。
筋肉のもととなる栄養素と食材
また、基礎代謝を高めるには筋肉のもとになるたんぱく質の摂取も欠かせません。高たんぱくな食事には、「食事誘発性熱産生」という、食後に体をあたためる効果も期待できます。脂肪が少ない、良質なたんぱく質を選びましょう。
せいろ蒸しってどんな効果がある?美容感度が高い人がみんなやってるせいろ蒸し
せいろ蒸しは、肉まんやシュウマイなどを蒸してもおいしく仕上がります。一方で、美容感度が高い人がこぞって作っているせいろ蒸しは野菜たっぷりなのが特徴。さっそく、きれいな人が作るせいろ蒸しをチェックしてみましょう。
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@erina_to_koaraさんは、帰宅が遅めなライフスタイルを送られていながら、インスタグラムには栄養バランス抜群の料理が並びます。せいろ蒸しには、深い緑の葉物野菜がたっぷり。春菊や小松菜にはビタミンCやβカロテンなどの抗酸化作用が豊富に含まれており、牛肉の脂質と一緒にとることで吸収率もアップします。
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2児のママとは思えないほど美しい@asako_0317さん。せいろ蒸しにはオクラ、きのこ、じゃがいも、トマト、ヤングコーン、豚肉がラインナップし、この1食でたんぱく質、脂質、炭水化物の3大栄養素をまかなえているのが素晴らしいですよね。
お二方とも、忙しい中でも輝いておられるのは、やはり基本の食事でインナーケアがきちんとできているからこそ。毎日の食事の重要性と、せいろ蒸しの魅力が再認識できたのではないでしょうか。
かんたんにできる!「せいろ蒸しの作り置き」レシピ
せいろ蒸しは食材を切って蒸すだけで完成するため、所要時間は15~20分ほど。火にかけたら基本的には放置で済むため、時間にも気持ちにもゆとりが生まれます。できたてがおいしいのはもちろんですが、作り置きにして副菜にしたり、スープの具材にしたりと、さまざまな用途に使えるのも便利。今回は、すぐに作れるせいろ蒸しのかんたんレシピをご紹介します。
定番!とりむね肉と野菜のせいろ蒸し
<材料>
- にんじん
- ブロッコリー
- しめじ
- さつまいも
- かぼちゃ
- とりむね肉
<作り方>
- とりむね肉を一口大にカットし、塩コショウで下味をつける
- 野菜を食べやすい大きさにカットする
- せいろにクッキングペーパーを敷き、食材を並べる
- あたためた鍋にせいろを乗せ、強めの火で10~15分蒸して完成
<ポイント>
味噌+ショウガのタレや、オリーブオイルなどをつけて食べるとより栄養素がアップ。定番レシピのため、とり肉を豚や魚に変えたり、タレで風味を変えたりすると、飽きずに毎日食べられます。野菜のみ蒸す場合は、クッキングペーパーは敷かなくてもOKです。
温活に♪豚ロースと白菜のミルフィーユ
<材料>
- 白菜
- 豚ロース薄切り肉
<作り方>
- 白菜を10cm角にカットする
- 豚ロース肉は塩コショウで下味をつける
- せいろにクッキングペーパーを敷き、豚ロースと白菜を順番に乗せていく
- あたためた鍋にせいろを乗せ、強めの火で10~15分蒸して完成
<ポイント>
高たんぱくな豚ロースを使用していますが、豚バラでもおいしくいただけます。ニラダレや一味など、体を温める食材とも好相性です。
【コラム】せいろは、手入れが難しそうと思っている方もいるのではないでしょうか。しかし、使用したら湿らせた布で拭くか、ぬるま湯でさっと流すだけでOK!その後は、陰干しでしっかり乾燥させてから保管します。せいろ蒸しはすべての工程がシンプルなため、料理の準備や後片付けに必要な時間も手間もかかりません。せいろは材質やサイズもさまざまです。家族の人数や作りたいメニューに合わせて選びましょう。 |
まとめ
「美しさは健康から」と言われるほど、若々しくきれいな自分でいるためには食生活から意識することが基本です。せいろ蒸しなら、仕事や育児に忙しい女性の不足しがちな栄養素を、手軽に、無駄なく摂取できるのが魅力。さらに、アレンジも無限大で、食材のうまみもアップするなど良いことづくしのメニューです。ほっと心も体もあたたまるせいろ蒸しを毎日の食事に取り入れて、ご自身の体を細部まで労わってあげてくださいね。
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