
アートメイクのアイラインは、まつげの生え際やまぶたに色素を入れる施術のこと。「すっぴんのときに目元がぼやけるのが気になる」「アイラインを描くのが苦手」そんなお悩みを解消に導く方法です。アートメイクのアイラインは芸能人にも人気の施術で、デザインや色素の入れ方によって目元の印象を変えられます。今回はアートメイクのアイラインを検討している方に向けた情報を解説。失敗しないためのコツと注意点も紹介するので、ぜひチェックしてください。
INDEX
1.アートメイクのアイラインとは?タトゥーとの違いも

出典:photoAC
皮膚の浅い部分に色素を注入して着色する“アートメイク”。アイラインをはじめ、眉毛やリップ、ヘアラインなどさまざまな部位に施術できます。
アートメイクのアイラインでは、専用の針で皮膚に傷をつけて色素を注入。まつげの生え際やまぶたが施術部位です。効果は一般的に1~3年持続すると言われていますが、持ちには個人差があります。アートメイクが少しずつ薄くなっていくのは、肌のターンオーバーにより注入した色素が排出されていくから。アートメイクのアイラインを長持ちさせたいなら、リタッチ施術も検討してみましょう。
<アートメイクのアイラインがおすすめの方>
- 目元の印象を強めたい
- アイラインを描くのが苦手
- メイクを時短したい
- 涙が出やすくアイラインがにじみやすい
アートメイクのアイラインで目元に色素を入れると、目の形や大きさ、幅、左右のバランスなどを調整できます。「目元にたるみが出てきてアイラインが引きにくい」「スポーツで汗をかくことが多くアイラインがすぐにじむ」そんな方にも向いていると言えるでしょう。
■アートメイクのアイラインはタトゥーと違う?
アートメイクのアイラインとタトゥーは“皮膚に色素を注入して着色する”という点は同じですが、“針を挿入する深さ”が異なります。アートメイクは表皮層、タトゥーは真皮層に色素を注入。皮膚のより深い部分に色素を入れるタトゥーは半永久的に効果が続きますが、アートメイクは時間の経過により薄くなります。
2.アートメイクのアイライン│メリットとデメリットをチェック
続いて、アートメイクのアイラインのメリットとデメリットを見てきましょう。
■【メリット】目元の印象アップやメイク時短に
- 目元を華やかに見せられる
- 目元の印象が強まり、まつげが濃く見える
- メイクにかかる時間と手間を省ける
- 汗や水でアイラインがにじまない
アートメイクのアイラインのメリットとして大きいのは、目元を華やかに見せられること。アイラインでまつげの隙間を埋めると、まつげが濃くなったように見え、エクステをつけている方でもより目元の印象が強まります。メイクについては、時間や手間を省けるだけでなく「アイラインがうまく描けなくて困っている」といったお悩みのある方にとってもメリットです。その他、汗をかくスポーツやプールシーンでアイラインが落ちる心配をせずに済むというメリットもあります。
■【デメリット】元に戻しにくく複数回施術を受ける必要がある

出典:photoAC
- 術後の腫れ
- 術後の大きなデザイン変更や修正が難しい
- 完成まで複数回施術を受ける必要がある
まぶたは皮膚が薄いため、術後は施術部位周辺が腫れやすくなります。個人差はありますが、数日~1週間程度腫れが続くでしょう。また、一度アートメイクをすると簡単には消せません。とくに、「アイラインが濃くなりすぎたから薄くしたい」といった場合や大幅なデザイン変更は難しいので、慎重にデザインを選ぶことが大切です。その他、初めてアートメイクのアイラインをする場合、色素が定着するまで2~3回施術を受ける必要があることも知っておきましょう。
3.アートメイクのアイラインで後悔……失敗しないためには?
アートメイクのアイラインの失敗を避けるためのコツと注意点を解説します。
■クリニック選びは慎重に
クリニックを選ぶときは複数を比較して、信頼できる依頼先を選びましょう。
- 医療従事者が施術を担当している
- 実績や症例数が多い
- アフターフォローの充実度
アートメイクは医療従事者のみが行える医療行為です。医師や看護師が施術を担当していることはクリニック選びの基本になります。実績や症例数については、公式サイトで確認するのはもちろん、医師のブログや口コミも参考になるでしょう。アフターフォローについても事前にチェックしておくことが大切です。
■デザインをじっくり選ぶ
アートメイクは簡単には消せないので、デザインをじっくり選ぶことで失敗を回避しましょう。アートメイクには、短時間でムラなく細かなラインを描ける“マシン彫り”と、施術者の技術により微調整が可能な“手彫り”があります。両方のメリットとデメリットをふまえて希望に合う施術方法を選びましょう。
■カウンセリングに時間をかける

出典:photoAC
事前カウンセリングで医師と仕上がりイメージが共有できていないと、理想通りにならず「失敗した……」と後悔する可能性があります。カウンセリングに時間をかけ、じっくり話をする機会を持つことは、理想のアイラインを実現するために欠かせません。口頭で希望のデザインを伝えるのが難しい場合は、写真やイラストを活用するのもおすすめです。
■施術後はクリニックの指示に従う
アートメイクのアイラインの施術後は、顔を濡らさない、施術部位を触らない、など複数の注意事項を説明されます。注入した染料が落ちやすくなったり、感染症になったりするのを防ぐために、クリニック側の指導を心がけて過ごしましょう。
4.アートメイクのアイライン│デザインについて
アートメイクのアイラインのデザインを選ぶときは、自身の好みやトレンドよりも“似合うこと”を優先するのがポイントです。好みのデザインが自身に似合うとは限らず、トレンドは変化していくもの。顔の輪郭や骨格、表情、目の形などをヒントに、似合うデザインを選ぶと良いでしょう。
<デザイン例>
アウトライン | まつげの生え際よりも外側に色素を入れるデザイン。ラインの太さは自由に設定可能。 |
インライン | 粘膜部分に色素を入れるデザイン。ただし、マイボーム腺の機能低下につながるリスクもあり実施していないクリニックがほとんど。 |
テールライン | 目尻部分に色素を入れるデザイン。短く自然なナチュラルテール、目尻を伸ばした切れ長テールなどがある。 |
ナチュラルライン (シンプルライン) |
まつげの隙間を埋めるように、色素を入れるデザイン。自然に目を大きく見せたい方向け。 |
アートメイクのアイラインは、上だけ、下だけ、上下と色素を入れる部位を選べます。カラーについては、クリニックによっては茶色も扱っていますが基本は黒。茶色は黒よりも定着するまで回数を要すると言われています。また、まつげとの色味のバランスから違和感のある仕上がりになることもあるでしょう。
■デザイン選びのポイント
アートメイクのアイラインは、入れる部位によって仕上がりの印象が変わります。上だけ、下だけなどはもちろん、アウトラインやテールラインなどのデザインも慎重に選ぶことが大切です。アイラインの太さについては、自然に仕上げるために“アートメイクのアイラインは太めを避ける”と心がけましょう。アイラインは太いほど印象が強まるものですが、すっぴんとのバランスは取りにくくなります。
5.アイラインのアートメイク│値段相場をチェック
アートメイクのアイラインは1回では色素が定着しにいので、2回以上受けるのがおすすめです。そのため、値段相場を考えるときは2回分で考えると良いでしょう。アイラインの施術部位やクリニックによって差はあるものの、値段は約7万円が相場。別途、初診料や麻酔料、指名料がかかることもありますが、クリニックによっては施術料に含まれるケースもあるので確認が必要です。2回目以降はリタッチとして、通常の施術よりも割安の値段設定になっているクリニックもあります。
6.顔の印象アップに!眉毛アートメイクやリップアートメイクもおすすめ
より印象的な顔を目指すなら、アイラインだけでなく眉毛やリップにアートメイクを施すのもおすすめです。
眉毛アートメイクは、眉毛に色素を注入する施術のこと。眉メイクは汗や摩擦により落ちやすい部分の1つですが、アートメイクなら落ちる心配が少なくきれいな眉をキープできます。「自分に合う眉メイクがわからず毎回思ったように描けない」「左右対称に描くのが苦手」といった方向けです。
リップアートメイクでは、唇に色素を注入します。唇の色味や輪郭を調整できるだけでなく、食べたり飲んだりしても色落ちしないのでメイク直しの手間も省けるところが魅力。忙しくてメイクを直す時間がない方や、マスクを日常的に使う方にもおすすめです。
まとめ
アートメイクのアイラインは、目元の印象アップを希望する方向けの施術です。メイクの時短になる、汗や水で落ちない点はメリットですが、簡単には消せないのでデザイン選びは慎重に行う必要があります。「自分に似合うデザインか?」「メイクしていないときでも不自然に見えないか?」といったことにも注目して、理想の目元仕上がるデザインを選びましょう。顔全体の印象をより高めたい方は、眉毛アートメイクやリップアートメイクもぜひ検討してください。
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【治療の内容】アートメイク
【治療期間および回数の目安】2~3回程度 ※施術回数等はクリニックごとに異なります。
【費用相場】1回約¥32,000~¥75,000
【リスク・副作用等】痛み、腫れ、赤み、内出血、炎症、色素沈着、色素不定着、色素の変性、麻酔によるトラブルなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。