ふくなが皮膚科 院長
福永 真未 先生
滋賀医科大学医学部を卒業後、同大学皮膚科に入局。総合病院での研修や爪専門外来の開設、美容皮膚科クリニック院長を経て、令和4年にふくなが皮膚科を開院。皮膚科専門医として科学的根拠に基づく診療を重視し、「健やかな肌」を育てる医療を追求している。対話と双方向の理解を大切に、通い続けたくなるクリニックを目指して日々の診療に取り組んでいる。
思春期ニキビは、「成長期だから仕方ない」「そのうち治るもの」と思われがちです。しかし実際には、対応を間違えることで炎症が長引き、ニキビ痕として残ってしまうケースも少なくありません。
思春期ニキビは、自己流ではなく正しいニキビの治し方を知ることで、将来の肌トラブルを防ぐことができます。なぜ思春期にニキビができやすいのか。そして、なぜ“ひどくこじれてしまう子”と、そうでない子がいるのか。
ニキビ治療に強みを持ち、積極的な活動を続けている滋賀県彦根市の「ふくなが皮膚科」院長であり、日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医でもある福永 真未(ふくなが まみ)先生に、思春期ニキビが長引く本当の理由と、親が知っておくべき治療の考え方を教えていただきました。
INDEX
思春期ニキビはいつまで続く?福永先生に聞く悩みが長引く本当の原因
思春期ニキビは「体質」ではなく、「対応」で結果が分かれる疾患です。正しいニキビの治し方を知っているかどうかで、痕を残さず落ち着くか 、長引いてしまうかが大きく変わります。
なぜ思春期にニキビができやすいのか、そして悪化してしまうケースにはどんな共通点があるのか。福永先生の見解をもとに整理していきます。
思春期ニキビは皮脂分泌が活発な時期に特有のニキビ
思春期ニキビは、成長に伴うホルモンバランスの変化によって皮脂分泌が一気に活発になることで起こるニキビです。主に10代から20代前半にかけて発生しやすく、皮脂腺が刺激されることで毛穴が詰まり、炎症へとつながります。
この時期のニキビの大きな特徴は、皮脂分泌の多い部位に集中しやすい点です。額や鼻、鼻周り、頬、こめかみ、顎など、テカリやベタつきが出やすい部位にできやすく、顔だけでなく背中や胸元といった体の部位に現れることもあります。
思春期ニキビは、ホルモンバランスが安定し、皮脂分泌が落ち着いてくるにつれて自然とできにくくなるケースも少なくありません。ただし、「そのうち治るだろう」と放置してしまうと、炎症が長引いたり、ニキビ痕として残ったりすることもあります。
この時期のニキビは、「成長期だから仕方ない」と放置されがちですが、思春期ニキビは皮膚科で正しく治し方を学ぶことで、重症化やニキビ痕を防ぐことができます。
一方で、大人ニキビは原因が異なります。ストレスや生活習慣の乱れ、乾燥、ホルモンバランスの変動など、複数の要因が重なって起こることが多く、フェイスラインや顎周りに繰り返しできやすいのが特徴です。
同じニキビでも、発生の仕組みや治療の考え方はまったく別物といえます。
思春期ニキビは、この時期特有の肌状態を理解したうえで、適切なケアと治療を選択することが重要です。早めに正しいアプローチを取ることで、思春期ニキビの悪化やニキビ痕の形成を防ぐことにもつながると福永先生は言います。
思春期ニキビが“こじれる子”に共通する4つの落とし穴
思春期ニキビがなかなか治らず、むしろ悪化してしまうケースには共通点があります。福永先生によると、次の4つのうちどれか、もしくは複数に当てはまることが非常に多いそう。
これらの落とし穴に共通しているのは、正しいニキビの治し方を知らないまま、自己流で対処してしまっている点です。

思春期ニキビのトラブルで最も多いのが、洗顔を含めた基本的なスキンケアができていないことだと福永先生は言います。
ニキビができやすい肌では、朝・夜の1日2回の洗顔が有用とされていますが、10歳前後の小学生ではそもそも洗顔料を用いた洗顔は必要ないと思われているケースが少なくありません。
また、「ニキビは成長過程のもの」「そのうち治る」と考え、皮膚科で治療できること自体を知らないという方も少なくありません。その結果、受診のタイミングを逃し、炎症を長引かせたり、痕が残ってしまったりすることがあります。
さらに、おでこのニキビを気にして前髪で隠したり、市販のニキビ用パッチを貼り続けたりすることで、摩擦や刺激が加わり、かえって悪化させてしまうケースもよく見られます。
情報感度の高い子ほど、SNSで「ニキビに効く」と紹介されているスキンケアを取り入れがちですが、問診票でアイテム名はたくさん挙げられても、「なんのために使うのか」「どのケースで必要なのか」を理解していないことが多いのが実情です。
メイクをしないのにクレンジングオイルだけ使用している、美容液は使うけれども洗顔はしない、などという本末転倒な状態になっていることも珍しくありません。
思春期ニキビは、自己流のケアでは改善しにくく、正しいニキビの治し方を知ってはじめて落ち着いていきます。
早く気づき、対応を軌道修正できるかどうかが、“こじらせない”ための分かれ道です。
保険診療と生活習慣改善で、思春期ニキビはしっかり治る!ふくなが皮膚科のニキビ治療

思春期ニキビは、皮膚科での保険診療と生活習慣改善でほぼ100%治すことができると福永先生は言います。
ここからは「ふくなが皮膚科」の思春期ニキビの治療パターンについて見ていきましょう。
「ふくなが皮膚科」が初診に力を注ぐ理由
皮膚科診療は、たくさんの方を短時間で診察し薬を処方する“回転型”のスタイルが主流になりがちです。診療報酬点数の低い皮膚科診療では、効率を重視せざるを得ず、なかなか満足のいく説明を受けられないことがあります。
しかし「ふくなが皮膚科」では、あえてそれとは真逆の診療スタイルを貫いています。初診にはひとりあたりたっぷり30分近くの時間をかけ、原因の説明・理解と治療の全体像をしっかり共有することを、治療のスタートラインと考えているからです。
だからこそ、ニキビの治し方を皮膚科できちんと理解することが、最短で結果を出す近道になります。
“短く診て、早く回す”のではなく、
“最初に時間をかけて、最短で結果を出す”。
この考え方こそが、「ふくなが皮膚科」のニキビ治療の土台です。
保険診療で肌の土台を整える|まずは3ヶ月の基本ステップ
「ふくなが皮膚科」のニキビ治療は、保険診療が基本。以下のステップに沿って進めていきます。
■ふくなが皮膚科のニキビ治療の流れ
| <保険診療が基本の3ステップ> STEP1.原因の特定と患者への説明 STEP2.スキンケア指導と薬剤使用指導 STEP3.治療(最短3ヶ月程度) |
この3ステップで、思春期ニキビに合わせた正しいケアと治療を継続することで、「今あるニキビを治す」だけでなく、これから新しいニキビができにくい肌状態を目指します。
初診では、必ず患者本人に対して、ニキビの仕組みや治療の流れを、図解を活用しながら丁寧に説明します。
「どんな治療(薬)なのか」「なぜ続ける必要があるのか」「どこがゴールなのか」を言葉だけでなく視覚的にも理解してもらうことで、治療への納得感と継続意欲を高めています。

出典:PR TIMES
さらに同院では、患者自身が肌の変化を実感しながら治療を続けられるよう、独自開発の無料の肌の健康管理アプリ『ハダイロ』を導入。
診察後に洗顔を済ませた状態で「治療前」の状態を撮影し、次回の再診時に比較することで、ニキビの減少や赤みの変化、改善途中の課題を“見える化”しています。
当院では保険診療を受ける患者さんにも、気軽に治療効果を実感してもらえる仕組み作りの一環として、自分が監修した無料アプリを使用してもらっています。
医師による診察、看護師による具体的なスキンケア・薬剤指導、そして無料アプリ『ハダイロ』による経過の可視化。この三段構えのサポート体制によって、患者が何歳であっても「ちゃんと良くなっている」という実感を持ちながら着実に治療を継続できる環境が整えられているのには驚きです。
さらに、必要に応じて以下のステップに進むこともあります。
| <必要に応じて併用する補助的ステップ> STEP4.保険適用外だが、国内外で効果が認められている自費治療 STEP5.ニキビ痕・肌質改善を目的とした美容医療 |
これらはあくまで、保険診療による基本治療をしっかり行ったうえでの選択肢。最初から自費治療ありきではなく、まずは3ヶ月間、保険診療で肌の土台を整えることを何よりも重視しています。
生活習慣とホームケアの見直し|正しいケアでニキビ治療をサポート

「ふくなが皮膚科」では、ニキビ治療の効果を高めるために、初診時からスキンケアと薬の使い方を徹底的に確認・指導しています。
初診では、通常の問診票に加えてニキビ治療専用の問診票を記入してもらい、普段どのようなスキンケアを行っているかを詳しく把握。実際にその場で看護師と一緒に洗顔してもらいます。
それらの情報をもとに、洗顔・保湿・日焼け止めの使用といった正しいスキンケアの手順や、治療薬の塗り方を自宅でも再現できるよう具体的に説明していきます。
さらに、モチベーションが高いうちに自宅でのケアにすぐ移れるよう、院内処方にしたり厳選したスキンケアアイテムの販売を院内で行ったりしているのも福永先生のこだわりポイントです。
思春期ニキビの診察の際にとくに大切にしているのは、「子どもだから」と勝手に決めつけ親御さんに説明したり、本人の希望や意欲を無視して治療を進めたりしないようにすることです。
一方的に診断を伝えるのではなく、患者本人との対話を重ねながら、ニキビそのものへの理解度や生活背景をしっかり確認。
「なぜこの治療が必要なのか」「どこまでなら無理なく続けられるのか」を共有し、必ず治療する「本人」が理解・納得したうえで治療方針を決めていきます。
家庭と皮膚科がタッグ!思春期ニキビ治療の成功法則

思春期ニキビの正しい治し方は、家庭だけでも、皮膚科だけでも完成しません。
滋賀県彦根市にある「ふくなが皮膚科」は自家用車での来院が多いという側面もあり、中学校卒業まではすべての受診に保護者同伴が必須です。診察だけでなく、治療説明やスキンケア指導も、本人の申し出がない限りは親御さんを含めて一緒に行われます。
思春期ニキビは、治療だけでなく、スキンケアが鍵になります。そこで重要になるのは、家庭でのサポート。思春期ニキビ治療の成功パターンをここで整理します。
親の気づきと行動が治療のスタートラインになる
思春期ニキビは、「いつ皮膚科を受診するか」でその後の結果が大きく変わります。とくに小学生〜中学生のお子さんでは、本人がニキビを「病気」として認識できていないことも多く、受診の判断は親にゆだねられることがほとんど。
「そのうち治るだろう」と様子を見る間に炎症が進行し、治療が長期化してしまうケースは少なくありません。親が異変に気づき、早めに専門家につなぐ。この行動こそが、思春期ニキビ治療のスタートラインです。
ニキビ治療の主役は患者本人|主体的なスキンケア再現が治療効果を高める
思春期ニキビ治療の主役は、あくまで患者本人です。なかには周りが一生懸命になりすぎるあまり、治療をサポートしようと口を出す家庭も少なくありません。
「薬を塗った?」「洗顔した?」といった声かけは、勉強と同じく「今からやろうと思っていた」本人のやる気を削いでしまうことも。
薬を塗るも塗らないも、治療をするかどうかさえも、本人の意思次第です。心配になることもあるかと思いますが、ぜひそっと見守ってあげてください。
治療が“やらされるもの”になると、継続は難しくなり、自然と足が遠のきます。本人が「自分で出来た!」と実感できることが、治療の成功につながります。
治療意欲がなかなか出てこないお子さんのケースで、実は重要なのが、それでも「受診すること」。薬が残っていても、改善がみられなくても、受診を途切れさせないことが、治療を軌道に乗せるポイントです。
「1ヶ月に1回病院に連れてくる。これが親御さんにお願いしている唯一のサポート。それ以外は、ぜひ私たち専門家と本人にお任せください。」と福永先生は言います。
ニキビ治療でやってはいけない親のサポートとは?
よくある間違った親のサポートで注意してほしいのが、「本人が来院せず、親だけが薬をもらいに来る」ケースです。(診察なしでの処方は医師法違反です)良かれと思ってするその行動が、思春期ニキビを悪化させ、治療を遠回りさせてしまいます。
その結果、比較的簡単に治るはずの思春期ニキビをこじらせ、ニキビ痕が残ってしまったり本人が治療に前向きになれなくなって諦めてしまったりする方もいるんだとか。
ニキビはターンオーバーにあわせて肌の状態を診ながら調整する必要があり、薬をただもらうだけでは決して治りません。また、こういった要望を単に受け入れ、説明もそこそこに薬だけを処方するような悪質なクリニックには注意が必要です。
最近ではオンライン診療で薬だけもらったが説明もなく、全然治らない、という方もよく耳にします。患者さんにも「ちゃんとしたクリニック」を見抜き、正しい治療を選択する情報リテラシーが求められる時代ですね。
正しいサポートとは、任せることと、必要なときに介入することのバランスが重要です。それを見極めることが、治療成功への近道です。
思春期ニキビは「様子見」では治らない。早めの受診が未来の肌を守る
思春期ニキビで悩んだら、保険治療を得意とする皮膚科で相談することが、未来の肌を守る一番確実な選択です。成長過程の一部だからと放置されがちですが、対応を誤ると長引き、ニキビ痕として残るリスクも高まります。
しかし、正しいアプローチができればニキビは治せる可能性の高い疾患です。思春期ニキビで悩んだら、まずは専門家に相談すること。家庭と皮膚科がタッグを組むことで、思春期ニキビは“こじれずに”乗り越えられます。
| 施設名・住所 | ふくなが皮膚科 滋賀県彦根市長曽根南町446 |
| 電話番号 | 0749-33-1604 |
| 診療受付時間 | 9:30~12:30、15:30~19:00 木曜・土曜午後・日曜・祝日休診 |
| 公式サイト | https://fkngderma.jp/ |
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