
赤みやヒリつきが再発を繰り返し、どんな治療をしても効果が出ないと不安を抱える方は少なくありません。その結果、「酒さは一生治らないのでは」と諦めてしまっている方もいるでしょう。
しかし、原因をきちんと見極め正しいアプローチを行えば、酒さ(しゅさ)の治療に希望が持てます。
今回は、酒さの悩みを抱える患者が全国から集まる「咲くらクリニック」で総院長を務める、小林 直隆先生が行う酒さ治療についてお伺いしました。
INDEX
酒さは一生治らない?その検索に潜む共通の“あきらめ”とは
酒さとは、赤ら顔とも呼ばれる顔面に生じる慢性疾患のこと。読み方は、しゅさ。酒さはさまざまな要因が複雑に絡み合って症状が長期にわたって続くことが少なくありません。
そのため、酒さに悩む方の中には「もう治らない」と諦めてしまう方もいます。では、そのような諦めの背景にはどのような事情があるのでしょうか。詳しく見ていきます。
繰り返す症状に、“治らないかも”という不安
酒さは、顔に赤みやほてり、ニキビのような症状が現れる慢性的な皮膚疾患です。30~50代の女性に多く見られますが、重症化は男性に多いとされています。
根気良く治療を続けることで改善したり、悪化を抑えたりすることはできますが、赤みやほてりといった症状がなかなか改善せず、長年悩み続けている方も少なくありません。
皮膚科で処方された薬を使い続けても効果を感じられなかったり、体質だから仕方がないと諦めてしまったりしている方もいます。
中には、医師から「うまく付き合っていくしかない」と言われ、改善への希望を失ってしまったという声も聞かれます。
酒さは、顔の赤みや炎症といった見た目の変化が大きな特徴ですが、その見た目が気になり、気分が沈んだり自信をなくしたりと精神的な負担が大きくなり、日常生活にも影響が出ることがあります。
効果がない……長年の治療経験が不信感を深める

出典:@anjosakuraclinic
一般的に、赤みに効くといわれているのは、アゼライン酸や保険診療で処方される「ロゼックス®ゲル(一般名:メトロニダゾール)」という外用薬です。
これらは一定の効果が期待できるものの、対症療法にとどまり、根本的な原因にアプローチできていない場合も多くあります。
また、外用薬のほかにレーザー治療を提案されることもありますが、根本的な原因を特定せずに赤みだけを治療しても、十分な効果につながりにくいのが実情です。
その結果、思うような改善が得られず、「何をしてもダメだった」という失望感から、治療自体に不信感を抱いてしまう方も少なくありません。
治療の選択肢は1つじゃない──セカンドオピニオンのすすめ
現在の治療で改善が見られない場合、診断が適切でない可能性も考えられます。セカンドオピニオンにより改善の糸口が見つかるケースは少なくありません。
セカンドオピニオンは、今受けている治療を否定するものではなく、“医療としての再出発”を後押しする重要な視点のひとつです。
実際に、「咲くらクリニック」には酒さに悩む患者さまが多く訪れています。総院長の小林先生によると、処方された薬で効果が感じられない方や他院で何度かレーザー治療を受けたものの改善が見られず来院される方も少なくないそうです。
酒さは症状が似ていても、原因や進行度は人それぞれ。そのため、正確な診断をもとに治療を行わなければ、期待したような効果が出ないこともあります。
「咲くらクリニック」ではまず、検査とカウンセリングを通じて赤みの原因を明確にし、原因特定から治療をスタート。的確なアプローチを行っています。

酒さの場合、軽いかゆみやむずがゆさはありますが、ひどいかゆみはほとんどありません。また、診断時には必ず触診を行います。
酒さと間違われやすい症状の1つに軽度のアトピー性皮膚炎がありますが、アトピーの場合はザラザラとした手触りが特徴で、酒さとは異なります。
セカンドオピニオンが必要かも!?と思ったら「咲くらクリニック」へ!
なぜ改善しない?咲くらクリニックで見直す“検査と診断”の精度
酒さがなかなか改善しないのは、酒さの診断の難しさも要因の1つです。症状が似ている他の皮膚疾患と区別することが難しく、誤診されてしまうケースも少なくありません。詳しく見ていきましょう。
赤みの原因はひとつではない
酒さという診断名は、あくまでも「顔に赤みがある」という大まかな分類にすぎず、その背景にはさまざまな原因が潜んでいます。赤みには主に以下のようなタイプがあり、それぞれに適切な治療が必要です。
- 皮膚が薄いことによる赤み
- アトピー性皮膚炎や重度のニキビなど慢性疾患による赤み
- ニキビダニやアクネ菌など、微生物による赤み
皮脂分泌の異常、血管の拡張、紫外線や温度変化といった外的刺激など、赤みの原因は実に多岐にわたります。
こうした背景を正確に見極めず、画一的に外用薬やレーザー治療を行っても、十分な効果は期待できません。
また、酒さと似た症状を持つ他の皮膚疾患と誤認されているケースも少なくありません。酒さとの判別が難しいのは、以下の疾患です。
- アトピー性皮膚炎
- 接触皮膚炎
- 口囲・眼囲皮膚炎
- 尋常性ざ瘡(ニキビ)
小林先生によると、軽度のアトピー性皮膚炎が酒さと間違われることが多いといいます。
重度であれば特徴的な症状が出やすいため判断しやすいのですが、軽度のものは赤みだけが目立ち、酒さと診断されて適切でない外用薬が処方されてしまうケースも。
こうした誤診では原因にアプローチできず、いつまでも赤みが改善しないという悪循環に陥りがちです。
「赤み=レーザー治療」と考えがちですが、酒さの治療で最も重要なのは“原因を正確に見極めること”。
「咲くらクリニック」では、丁寧な診察と検査に基づいて原因を特定し、症状に応じた治療アプローチを提案しています。
思わぬ原因? 酒さに潜む「ニキビダニ」という可能性
酒さの症状が現れている肌には、「ニキビダニ」が多く寄生しているケースが少なくないと、小林総院長は指摘します。
ニキビダニは「毛包虫」や「顔ダニ」とも呼ばれ、皮脂をエサに顔や首の皮脂腺に生息する常在する微生物の一種です。
健康な肌にも存在しますが、過剰に増殖すると炎症や赤みの悪化を引き起こす原因となることがあります。
このニキビダニの有無を確認するには、顕微鏡検査などの適切な検査が必要です。しかし、他の医療機関ではあまり重視されず、見逃されてしまうことも少なくありません。
「咲くらクリニック」では、ニキビダニの関与も視野に入れた丁寧な診断を実施し、再発を防ぐための治療プランを個別に提案しています。
その中でも特に多いのがニキビダニによるもの。また、アクネ菌が関与しているケースも少なからずあります。

治療のスタート地点は「診断の正確さ」から
「咲くらクリニック」では、酒さの根本的な原因を見極めるための検査を重視しています。
症状がなかなか改善しない場合でも、「治らないのではなく、診断が適切でなかっただけ」というケースが少なくありません。
治療はまず、酒さの原因となる微生物を特定することから始まります。ニキビダニが疑われる場合には、ピンセットを使って皮膚から押し出すようにニキビダニを取り出し、顕微鏡で可視化。
どの程度寄生しているかを把握したうえで、最適な治療方針を検討します。
また、アクネ菌が原因の場合には、アクネ菌が産生するポルフィリン*の量を確認し、それを減らす治療を主体的に行います。
*ポルフィリン…毛穴内に存在するアクネ菌の代謝産物のこと。皮脂を酸化させる作用があり、ポルフィリンが多い部分は皮脂が多くニキビができやすい状態になる
酒さの原因を突き止めたいと思ったら!「咲くらクリニック」に相談を
4週間で赤みの原因を見極める──咲くらクリニックの2段階治療とは
「もう治らない」と感じていた方も、「咲くらクリニック」なら、一人ひとりの症状に向き合った丁寧な診断と治療で、改善の可能性が広がります。
原因にアプローチすることから始まる、酒さとの向き合い方
「咲くらクリニック」では、まず酒さの原因を特定し、原因に直接アプローチする治療を優先しています。
例えば、ニキビダニが原因の場合は、まず殺虫することが大切です。咲くらクリニックでは、外用薬と内服薬を組み合わせて炎症を抑えます。
この治療を継続することで、最短4週間でニキビダニが大幅に減少します。
ただし、治療後4週間の時点では、酒さの主な症状である赤みはまだ残っている状態です。
ここまでが原因を押さえるためのプレ治療期間で、原因が落ち着いたと判断されると、次の段階として血管の治療に進み、症状に応じてレーザー治療を提案するケースもあります。
「咲くらクリニック」では、酒さによる赤みに対して、2種類の治療機器「ノーリス」と「Vbeam(Vビーム)」を導入しています。
Vビームは、赤ら顔の原因となる異常な血管をピンポイントで破壊できる、血管治療に特化したレーザー機器です。
一方、ノーリスはIPL(Intense Pulsed Light)と呼ばれる光を用いた治療機器で、腫れなどの副作用が少なく、肌への負担を抑えながら赤みの改善が目指せるため、「咲くらクリニック」ではノーリスを用いるケースが多いそうです。
小林総院長に聞きました!酒さに関するQ&A
Q.ニキビダニの治療で使われる薬を教えてください!

保険診療の外用薬「ロゼックス®ゲル*」を使用するケースもありますが、「イベルメクチンクリーム」に比べてかなり時間がかかるうえ、治りきらない方が20~30%いるんです。
加えて、「ミノサイクリング塩酸塩錠*」や「ビブラマイシン錠*」という抗生剤を、抗菌作用というよりは免疫調整という意味で処方しています。
*イベルメクチンクリーム…主要成分イベルメクチン1%
*ロゼックス®ゲル…一般名メトロニダゾール
*ミノサイクリング塩酸塩錠…一般名ミノサイクリング塩酸塩
*ビブラマイシン錠…一般名ドキシサイクリン塩酸塩水和物
Q.市販薬で酒さが改善することはありますか?

医療の進歩を取り入れ、根本から酒さと向き合う診療体制
「咲くらクリニック」の強みは、ニキビダニの採取に関する高度なノウハウを持っていることです。
ニキビダニを取り出す際はピンセットの選び方や取り方にコツがあり、どの医師でもできるわけではないと小林先生は話します。
皮膚科はどこも同じだと思われがちですが、実際には酒さの治療に関する明確なガイドラインは存在していません。
酒さの段階に応じた治療法を示すガイドラインはありますが、根本原因に関する記載は非常に限られており、ガイドライン通りの治療だけでは根治に至らないケースが多いのが現状です。
「咲くらクリニック」では、赤みの治療に入る前にまず「なぜ赤みが出ているのか」を突き止め、原因解決に向けたアプローチを重視しています。
新しい知見や治療機器も積極的に取り入れ、より効果的な治療の提供に努めています。
また、院内勉強会や学会発表を通じてスタッフ全体の専門性を高め、知識や技術のアップデートを継続。
酒さに対しては、美容目的ではなく“皮膚の病気”として真摯に向き合い、根本からの改善を目指した診療を行っています。
咲くらクリニックは3都市に展開、遠方からも多くの患者が訪れる
「咲くらクリニック」は、愛知県安城市にある安城本院をはじめ、東京・新宿や大阪・梅田にも拠点を構え、全国から多くの患者さまが来院しています。
土日診療やWeb予約にも対応しており、通院しやすい環境が整っているのも特長です。
各院では、国内外から厳選した最新の医療機器を導入し、多様な皮膚疾患に対応。さらに、保険診療では生物学的製剤や光線治療など、専門性の高いアプローチを積極的に取り入れています。
治療にあたるのは、豊富な知識と経験を持つ医師や看護師たち。日々情報を共有しながら、患者一人ひとりの悩みに真摯に向き合う体制が整っています。
一生治らないかも…と諦める前に!「咲くらクリニック」に相談を
原因を知れば、酒さ治療は変わる
酒さは、間違ったケアや不十分な診断によって「治らない」と感じてしまうことも少なくありません。
しかし、「咲くらクリニック」では、赤みの本当の原因を見極めるための検査と、段階的な治療に力を入れています。
繰り返す赤みに悩まれている方も、治療法を見直すことで、症状の改善は十分に期待できます。一人で抱え込まず、まずは「咲くらクリニック」に相談することから始めてみてはいかがでしょうか。
施設名・住所 | 咲くらクリニック安城本院 愛知県安城市住吉町5丁目15-1 咲くらクリニック新宿南口 東京都新宿区西新宿1-18-7 博愛堂ビル4F 咲くらクリニック大阪院 大阪府大阪市北区大深町2-2 PRIME GATE UMEDA 5 E |
電話番号 | 咲くらクリニック安城本院 0566-96-5500 咲くらクリニック新宿南口 03-3343-4103 咲くらクリニック大阪院 06-6377-1112 |
営業時間 | 咲くらクリニック安城本院8:30~12:00 15:15~18:00 咲くらクリニック新宿南口9:30~13:00 14:30~18:30 咲くらクリニック大阪院9:30~12:00 12:00~18:00 |
公式サイト | 安城本院 https://www.sakura-clinic.jp/anjo/ 新宿南口院 https://www.sakura-clinic.jp/tokyo/ 大阪院 https://www.sakura-clinic.jp/osaka/ |
SNSアカウント | 小林総院長公式インスタグラム(@anjosakuraclinic) 咲くらクリニック 新宿南口(東京院)公式インスタグラム(@tokyosakuraclinic) 咲くらクリニック大阪院公式インスタグラム(@osakasakuraclinic) |
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