【美容整形の相談窓口一覧】美容医療を受ける前に正しくリスクの把握を

【美容整形の相談窓口一覧】美容医療を受ける前に正しくリスクの把握を

美容整形に興味はあるけれど、一歩踏み出せない…そんな方も多いのでは。以前に比べ、二重整形など施術のハードルは低くなりましたが、事前にリスクを知って納得した上で受けたいと思うのは当然のことです。そんなときには、美容整形を受けるクリニック以外の第三者機関で相談に乗ってもらえると安心ですよね。そこで今回は、美容整形について相談できる窓口をご紹介しますので、ぜひ一読してください。

1.美容整形について相談できる窓口

出典:photoAC

美容整形を受ける際、クリニックで納得できるまで説明を受けてから契約することが大切です。しかし、疑問が解決できない場合やほかの意見も聞いてみたいという場合もあるでしょう。また「美容整形を受けたけど、失敗したかもしれない」という不安に答えてくれる相談窓口もあります。ここからご紹介する窓口には、無料で相談できるものや医師から回答が得られる窓口までさまざまな機関があるので、ニーズに応じて利用してみてください。

■医療安全支援センター

「医療安全支援センター」は、都道府県や保健所を設置する市・特別区が運営主体となって、全国のセンターや保健所などで医療に関する苦情・心配などの相談を受付ます。日本全国に380か所以上設置されているため、住まいの近くでも窓口を見つけやすいでしょう。受付時間などは相談窓口によって異なるので、全国の医療安全支援センター一覧から相談先を決めて、各自治体のホームページで確認してください。

医療安全支援センター公式サイトはこちら

■公益社団法人日本美容医療協会

内閣府認定の「公益社団法人日本美容医療協会」では、「オンライン公開相談室」という形でネットに美容医療に関する相談窓口を設けています。相談に対する回答は、日本美容医療協会適正認定医が担当。電話やメールでの対応は不可ですが、ほかの方の投稿内容も閲覧できるので参考になります。今までに相談の多い質問がカテゴリ別に掲載されているので、クリニック受診前に確認しておくという利用方法もおすすめです。

公益社団法人日本美容医療協会公式サイトはこちら

■特定非営利活動法人 日本美容外科医師会

「特定非営利活動法人 日本美容外科医師会」は、美容外科医が中心となって美容医学の推進と美容医療の質向上を目的に1997年に結成された団体です。会員は、美容外科医や美容を重視した医療を行っている専門医で構成。美容外科で受けた美容整形のトラブルに関して、被害者ヘルプライン「美容メール相談」を開設し、相談に対応しています。

特定非営利活動法人日本美容外科医師会公式サイトはこちら

■美容医療ドクター相談室

700名以上の美容医療の医師に無料で相談できる「美容医療ドクター相談室」。これまでの相談に対する総回答数は71,000件以上で、寄せられた質問と回答は細かいカテゴリごとに掲載されています。目や二重整形に関してだけでも8,000件以上掲載されているので、自分が質問したいと思っていることも投稿前に解決するかもしれませんね。

美容医療ドクター相談室公式サイトはこちら

■会って話せる医療相談セカンドオピニオン

「会って話せる医療相談セカンドオピニオン」は、相談内容に合わせてオペレーターがセカンドオピニオン可能な医師との日程調整を行う機関です。「中立的な立場の医師にセカンドオピニオンをお願いしたい」と思ってもどこに相談すればよいのか分からない、という方におすすめ。電話やメールでの相談は対応しておらず、首都圏のクリニックで医師と対面し診察を行うため費用がかかります。

会って話せる医療相談セカンドオピニオン公式サイトはこちら

■消費者ホットライン188

「消費者ホットライン188」は、消費者庁が運営するホットラインです。契約に関することやサービスによる事故などの相談ができる、地方公共団体が設置している消費生活相談窓口や消費生活センターを案内しています。電話で局番なしの「188」にかけて居住地の郵便番号を入力すると、自動的に最寄りの相談窓口につながる仕組み。相談料は無料ですが、ナビダイヤルサービスを経由しているため通話料がかかります。

消費者ホットライン188公式サイトはこちら

2.美容整形を受けるときのポイント

出典:photoAC

ここからは、美容整形を受ける際に押さえておきたいポイントをご紹介します。

■納得できるまで複数のクリニックを検討

美容整形を受ける際は、自分に合ったクリニック選びが大切です。1軒のクリニックだけで決めてしまわず、何軒かのクリニックをまわってカウンセリングを受け比較検討しましょう。美容整形のカウンセリングでは、料金体系や手術の内容、副作用など、疑問に思ったことはその場で質問し、納得できるまで説明を受けます。また、カウンセリングの際に医師が説明を行うかどうかも重要なポイント。実際に手術を行うのは医師ですから、事前になりたいイメージなどを直接伝え、信頼関係を築くことは手術の際の安心感にもつながります。カウンセラーだけが説明をして、ほとんど医師が顔を見せないクリニックは要注意です。特に仕上がりのイメージや美容整形に関するリスクについては、医師と直接やり取りしましょう。

■症例実績やアフターフォローを確認

整形手術が問題なく終わることがベストですが、万一不測の事態が起こったときの対応も事前に確認しておくべき重要なポイントです。医療事故が起こったときや仕上がりに満足できなかった場合、どのような対応をしてもらえるのか確認しておきましょう。これまでの症例実績に加え、手術後のアフターフォローはどのようになっているのかも含めて理解した上で、手術に踏み切ることが大切です。また、起こり得る副作用や絶対に守ってほしいケアについて、医師から分かりやすく説明してもらえるかどうかもクリニック選びにおいて外せません。トラブルが起こった後で、ケアをしなかったことが原因だと言われても取り返しがつかないでしょう。事前にきちんと説明があるか、専門用語ばかりを使わず患者に寄り添った丁寧な説明を心がけているか、という点も確認してクリニックを選びます。

■カウンセリングで納得してから契約

美容整形のカウンセリングを何軒か受けた後に、納得したクリニックで契約をしましょう。カウンセリングをして、その場ですぐに契約するようサインを求めるクリニックは注意が必要です。サインを求められても、その日はカウンセリングだけにしていったん帰宅し、冷静になって判断することが大切。また、美容整形は自分のなりたい姿と医師の美的センスが一致するかどうかで、仕上がりに差が出やすいものです。しっかりとカウンセリングでイメージを伝え、施術箇所以外も含めて全体のバランスが整った仕上がりにしてくれる医師に手術してもらうのがベストといえるでしょう。

3.美容整形を受ける前にチェックしておきたいこと

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消費者庁のホームページには、美容医療の施術を受ける前に確認したい事項が掲載されています。ここからは、消費者庁のチェック項目をもとに解説していきましょう。

■使用する薬に対する理解度

美容整形では、麻酔やアフターケアの際に服用する薬など、さまざまな薬剤を使用します。医師から詳しく説明を受けるのはもちろんのこと、自分でも誰かに説明できるくらい理解しておくことが大切です。

■リスクや副作用についての把握

美容整形は効果に目が行きがちですが、リスクや副作用、思ったとおりの効果が得られない場合についても納得の上、手術を受ける必要があります。後で「こんなはずではなかった」ということがないよう、効果とリスクのバランスについてもしっかりと説明を受け、理解しておきましょう。

■ほかの方法や選択肢も検討

美容整形を受けるまでに、ほかの方法や選択肢がないかについても検討を重ねます。複数のクリニックでのカウンセリングは、選択肢を広げることにもつながるでしょう。一人の医師が勧める方法が正しい選択とは限りません。いくつかの提案を受けて、自分にとってベストな方法を選ぶことが大切です。

■今すぐ必要かどうか再確認

短時間で簡単にできると謳っている手術でも、副作用などのリスクはゼロではありません。安易に決めずに、時間をかけて契約をしましょう。そもそも美容整形は緊急性が高い施術ではないので、今すぐどうしても必要かどうか、今一度冷静になって考えてみましょう。特に、クリニックで「今すぐ契約すると手術代が安くなる」「今ならキャンペーン中で特典がつく」などの口車に乗って、すぐに契約してしまうのは危険です。

■まとめ

美容整形は、なりたい自分に近づける方法のひとつです。しかし、手術にはリスクを伴いますし、失敗したからといって何度もやり直しをするようなものでもありません。クリニックのカウンセリングで疑問に思ったことは、その場で確認するのはもちろん、第三者に相談するのも有効な手段です。納得するまで検討した上で、後悔のない美容整形でなりたい自分に向かって一歩踏み出しましょう。

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