ウェルエイジングな人生を!美容内科が支える上手な年齢の重ね方

ウェルエイジングな人生を!美容内科が支える上手な年齢の重ね方

年齢を重ねるとともに、増えていく肌や健康の悩み。「改善はしたいけど、無理な若づくりはしたくない」と考える方は多いでしょう。そんな方に知っていただきたいのが、「ウェルエイジング」の概念です。ウェルエイジングとは、エイジングケアへの新しいアプローチ方法として、近年注目されている考え方です。そこで今回は、ウェルエイジングという考え方の始まりや、押さえておきたいポイントを解説するとともに、美容内科で行われているウェルエイジングな治療をご紹介します。

1.ウェルエイジングとは?アンチエイジングとの違い

出典:photoAC

いつまでも若々しくいるために、これまで「アンチエイジング」という考え方が提唱されてきました。ウェルエイジングが世に広く知られるようになったのは、ここ数年の話です。では、アンチエイジングとは何が違うのでしょうか。まずは、ウェルエイジングとは何か見ていきましょう。

■ウェルエイジングは、「魅力的な老化」を意味する

医療の発展により人生100年時代となった今、ただ長生きをするのではなく、健康的で質の高い人生を歩むことが重要だとされています。老化に抗い、主に外見にアプローチしていくアンチエイジングという考え方に対し、年齢とともに、外見・内面の両方から魅力を重ねていこうという考え方がウェルエイジングです。
そこで鍵となるのが、いかに加齢を受け入れ、自分と向き合えるかということ。ウェルエイジングな人生の実現には、生活習慣やメンタル、見た目の変化など、さまざまな視点から、一人ひとりに合った治療や改善を行う必要があります。

■ウェルエイジングはいつものライフスタイルにも取り入れやすい!

ウェルエイジングの概念は、世間にも認識が広まりつつあります。2019年には、ウェルエイジング検定やセミナーを通して正しく知識を広めようと、「ウェルエイジング協会」が発足しました。現在では美容皮膚科や歯科、内科、婦人科など、さまざまな分野でウェルエイジングに対応する診療を行うところが増えています。
また、ウェルエイジングは医療や美容に携わる人だけでなく、一般の方でも日常生活で役立てることができる考え方です。「健康でいたい」「若々しくいたい」という方は、ウェルエイジングの理解を深めていきましょう。

2.ウェルエイジングは心・体・美容のトータルケアが重要

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ウェルエイジングは内側と外側でトータルケアをしていくことが重要ですが、老化のスピードやエイジングサインは人それぞれ。まずは自分の心身と向き合い、悩みを明確にしていくことが大切です。
ここではウェルエイジングで向き合うべきポイントと、その対策を紹介します。

■体型

年齢とともに丸みを帯び、たるんでいく体型。運動量が減ることで、背中や骨盤、太ももなどを支える筋肉(抗重力筋)が衰え、重力に逆らえなくなるのが原因です。日頃から簡単な運動や、たんぱく質を意識して摂取することが大切です。

■目や口

見落としがちな目や口の健康も、ウェルエイジングには不可欠です。目の疲れにはこまめな休息はもちろん、ビタミンAやアントシアニンなどの抗酸化物質が多い食品を摂るといったインナーケアが大切。
噛む・飲み込む・唾液分泌など口の機能も加齢によって低下するものです。正しい姿勢での食べ方を意識したり、噛む回数が増えるよう硬い食材を取り入れたり、日頃から意識していきましょう。

■腸

腸は神経やホルモンを通じて脳とやり取りしており、腸内環境の乱れは心身の健康に影響します。そこで重要なのが「腸内細菌」のバランス。腸内細菌は年齢を重ねるごとに悪玉菌が増え、善玉菌が減少する傾向にあります。食事改善やサプリメントで腸内環境を整えるほか、腸内フローラ検査で自分の腸の状態を把握すると、より具体的な対策ができます。

■脳

加齢とともに神経細胞が減少し、脳も萎縮していきます。老化を防ぐには、神経細胞をサポートするDHAやEPA、ビタミンB群などの栄養素を補うことが重要です。

■女性のメンタルヘルス

女性の場合、加齢によって女性ホルモンが低下すると自律神経が乱れ、ストレスや更年期症状、生理不順などを招きます。心と体が安定しないのは、女性特有のエイジングサインかもしれません。ホルモン補充療法や、不足した栄養素の補充、ストレスを発散させることなどが対策となります。無理をせず、まずは医療機関などに相談してみましょう。

■髪や肌

髪や肌の衰えは女性ホルモンと関係が深く、ホルモンの減少とともに、コラーゲンやヒアルロン酸も減少します。年齢を重ねると肌にシミやたるみが現れ、髪のハリやツヤが失われるのもこれが原因。ウェルエイジングでは、自信や幸福感に影響する見た目も重要視しています。鉄・亜鉛・たんぱく質・ビタミン類といった栄養素を食事で摂るほか、生活習慣の見直しも欠かせません。

3.ウェルエイジングとして効果的な美容内科治療6選

出典:photoAC

ウェルエイジングな人生を歩むためにも、自分の悩みに合った治療や改善策を実践していきましょう。しかし忙しくてなかなかできないという方は、クリニックに頼ってみてはいかがでしょうか。
クリニックの中には、ウェルエイジングを目的とした検査を行い、数値から自分に必要なケアが分かるところも。ただし、ウェルエイジングに関する診療は保険適用外であることがほとんどです。

ウェルエイジングに対応する診療科目は多岐にわたりますが、ここでは美容内科で可能な治療をご紹介します。

■美容点滴・注射

ビタミンBやビタミンC、ミネラルなどを配合した薬剤を注射し、不足しがちな栄養素をすばやく補填する治療です。経口摂取するサプリメントに比べ、血液に直接注入するため、栄養素を効率的に体に行き渡らせることが可能。疲労回復効果や、肌の調子を内側から改善する効果が期待できます。

■白玉点滴

白玉点滴とは、抗酸化作用が高いグルタチオンを配合した点滴です。グルタチオンはメラニンの生成を抑え、シミの改善や予防に効果を発揮。また、コラーゲンの生成を促進する働きもあり、透明感のある健やかな肌に整えます。体を酸化や有害物質から守る作用もあり、ストレスや慢性疲労の改善にも向いています。

■高濃度ビタミンC点滴

近年注目されている高濃度ビタミンC。経口摂取するサプリメントに比べ、点滴では血中濃度を数十倍まで高められます。メラニンの生成を抑制するためシミの改善や予防として話題ですが、実は特定の酵素を助ける働きもあります。

■疲労回復点滴・にんにく注射

疲労回復にはビタミンB1をベースにした注射が効果的です。ビタミンB1には疲労が溜まると増える乳酸を分解する働きがあり、蓄積した疲れをリフレッシュさせます。注入の際ににんにく臭がしますが、実際ににんにくを使っているわけではなく、にんにくの主成分であるアリシンが関係しています。

■育毛点滴

健やかな毛髪を保つために必要な、ビタミンB群・パンテニール・ビオチンといった成分を配合した点滴です。頭皮の活性化をサポートし、抜け毛を予防してこれから生えてくる毛を元気にします。「髪のボリュームダウンが気になる」「抜け毛が増えてきた」といった悩みに効果的です。

■美容内服薬・サプリメント

肌状態や健康状態に合わせて、食事で摂るのが難しい栄養素を内服薬やサプリメントで補います。注射に比べて効果は穏やかになりますが、通院が難しい方など、自宅でセルフケアをしたい方に最適です。メラニンの生成を抑えるものや、抗酸化作用があるものなど種類もさまざま。市販薬よりも成分量が多く、医師による判断と処方が必要です。

■まとめ

ウェルエイジングとは、年齢を味方につけ、健康や魅力を追求していく考え方です。従来のアンチエイジングから、自分の年齢や健康状態に合ったエイジングケアが求められる時代へ移り変わっています。しかし忙しい現代社会では、完璧なケアを行うのは難しいもの。美容クリニックの中には、疲労回復や免疫力アップ、肌の調子を整える治療が行っているところもあります。ウェルエイジングな治療を取り入れながら、上手に年を重ねていきましょう。

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・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。

【治療の内容】
ビタミンB群・ビタミンCをメインとした製剤の点滴
【治療期間および回数の目安】
約1~4週に1回程度
【費用相場】
1回 約¥10,000~¥30,000
※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】
点滴刺入部位の痛み、腫れ、気分不良など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

【治療の内容】
グルタチオン製剤の点滴
【治療期間および回数の目安】
約1~2週間に1回程度
【費用相場】
1回 約¥4,000~¥10,000
※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】
点滴刺入部位の痛み、腫れ、気分不良など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

【治療の内容】
ビタミンC主成分の点滴
【治療期間および回数の目安】
約1~4週に1回程度
【費用相場】
1回 約¥10,000~¥30,000
※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】
点滴刺入部位の痛み、腫れ、気分不良、低血糖など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

【治療の内容】
にんにく注射
(ビタミンB群を主成分とした薬剤の静脈注射もしくは点滴静脈注射)
【治療期間および回数の目安】
1~2週間に1回程度 ※個人差があります
【費用相場】
1回 約¥2,000〜4,000円 ※クリニックごとに異なります
【リスク・副作用等】
薬剤によるアレルギー反応、下痢、頭痛、注射部位の一時的な痛み など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・にんにく注射に使用できる同一の性能を有する他の国内承認医薬品はありません。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニックの医師の判断のもと導入しています。
・諸外国において、治療に伴う重大な副作用の報告はありません。
・重大なリスク・副作用などが明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

【治療の内容】
ビタミンB群・パントテン酸・ビオチン主成分の薬剤の点滴
【治療期間および回数の目安】
約2~4週間に1回程度
【費用相場】
1回約¥5,000~ ¥15,000
※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】
点滴刺入部位の痛み、腫れ、気分不良など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

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