脂肪吸引で失敗や後悔しないためには?施術前に押さえておきたい5つのポイント

脂肪吸引で失敗や後悔しないためには?施術前に押さえておきたい5つのポイント

脂肪吸引は、食事制限や運動をしなくても整った体型を目指せる痩身術。短期間でボディラインを整えたい方にとって理想的な施術といえるかもしれません。しかし、脂肪吸引にはいくつかのリスクや注意点もあります。こちらの記事では、脂肪吸引で生じやすい失敗事例や押さえておきたい注意点などについてまとめました。脂肪吸引で失敗・後悔しないためには、正しく施術内容を理解しておくことが重要です。脂肪吸引の施術を受けようか悩んでいる方は、ぜひお役立てください。

1.脂肪吸引で生じやすい5つの失敗事例とその原因

出典:photoAC

脂肪吸引とは、直径数mm程度のカニューレという管を使って、余分な皮下脂肪を吸引する痩身術のこと。顔や二の腕、お腹、足などの気になる部位ごとに施術を受けられるため、ボディラインを美しく整えるだけでなく、通常のダイエットでは難しい部分痩せも実現できる可能性があります。しかし、脂肪吸引は失敗も起こりやすい施術です。ここでは、脂肪吸引後によく見られる5つの失敗事例について紹介しましょう。

■不自然なボディライン

ボディラインが不自然になってしまうのは、脂肪吸引の中で非常に起こりやすい失敗です。二の腕や太もも、お腹、腰といった部位でよく見られます。脂肪吸引しやすい部分だけを過度に取り除いた・仕上がりを意識していなかった・医師の技術力が不足していたなどが失敗の原因です。
脂肪吸引は、より多くの脂肪を取り除くことが正しいわけではありません。施術で後悔しないようにするには、体全体のバランスを考慮したうえで施術を行ってくれる医師を選ぶ必要があります。

■皮膚のたるみ

脂肪吸引で皮下の繊維組織を過剰に傷つけたり過度に脂肪を吸引したりすることで、皮膚の収縮作用がうまく機能せずにたるみが残ることがあります。二の腕やお腹周りでよく見られる失敗です。
もともと皮下組織には弾力性がありますが、脂肪のつき方や体質には個人差があります。このような失敗を防ぐには、吸引すべき脂肪と残すべき脂肪を正確に見極めることが重要です。

■老けた印象になる

顔の施術で必要以上に脂肪吸引しすぎると、老けた印象になることがあります。とくに高齢の方や脂肪吸引を何度も繰り返しているケースでは、こういった失敗が起きやすくなることも。実際に、施術後の顔を見て「ほうれい線やシワが目立つようになった」と後悔する方は少なくありません。健康で若々しい印象に見せるには、ある程度の脂肪を残しておく必要があります。

■お尻が垂れる

太ももの脂肪吸引後に、お尻が垂れることがあります。お尻を支える・お尻を丸く立体的に見せるといった役割のある太もも後面の脂肪を吸引しすぎることで、ボディラインが崩れてしまうためです。
お尻の脂肪吸引で失敗しないためには、吸引箇所や吸引量を正しく見極められる医師に施術を担当してもらうことがポイント。そうすることで、痩身しつつ丸みのある美しい仕上がりを目指せるでしょう。

■イメージ通りの仕上がりにならなかった

直接的な失敗ではありませんが「思ったよりも細くならなかった」「期待していた効果ではなかった」といった施術後の痩身レベルに不満を持つ方もいます。医師の判断ミスや説明不足が主な原因です。
そもそも脂肪吸引は、皮下脂肪にのみアプローチする施術であり、内臓脂肪は取り除くことができません。また、筋肉の多いふくらはぎなどの部位も期待するような効果が得られないことが多く、医師から事前に説明を受けていないと施術後の不満につながることがあります。

2.脂肪吸引前に押さえておきたい5つのポイント

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脂肪吸引で失敗・後悔しないためには、どのようなことに気をつけておけば良いのでしょうか。ここでは、施術前に押さえておきたい5つのポイントをお伝えします。

■手術には副作用やリスクが伴う

脂肪吸引に限ったことではありませんが、そもそも手術には副作用やリスクが伴います。そのため、脂肪吸引後に感染症や出血、麻酔による合併症、神経障害、血栓などが起きる可能性もゼロではありません。
また、施術を受けたあとに痛み、腫れ、内出血、色素沈着といった副作用を引き起こすことも考えられます。これらのリスクや副作用を軽減するには、施術前にアレルギーなど自分の体質について医師に正確に伝えておくことが大切です。決して副作用やリスクを軽視することなく、医師からの検査・処置に関する説明もしっかりと聞いておきましょう。

■ダウンタイムがある

副作用やリスクと同じように、施術にはダウンタイムがあるのが一般的です。脂肪吸引で想定されるダウンタイムの症状は、痛みや腫れ、むくみ、内出血など。とくに施術後の痛みは強く、腕や足の施術では日常生活に支障をきたす可能性も否定はできません。
ダウンタイムが起きにくい機器を選んだりアフターケアを念入りに行ったりすることでダウンタイムを短縮できる可能性もありますが、ダウンタイムがあることを念頭に、あらかじめ仕事やプライベートのスケジュールを調整しておくことをおすすめします。

■アフターケアが必要

アフターケアは、ダウンタイムから早期に回復し、美しい仕上がりをキープするために重要な工程です。具体的なアフターケアの方法は施術後の症状によっても異なりますが、一般的にクリニックから指示される内容には、ガードルやコルセットによる患部の圧迫固定やマッサージがあります。
圧迫固定が必要になるのは、手術直後~3ヶ月程度が経過するまで。圧迫固定はむくみの症状を抑え、治癒を早める役割を持ちます。圧迫固定をしている間はムレやかゆみなどのトラブルが起きることもありますが、自己判断で外すのはNGです。
また、施術後しばらくすると、皮膚がデコボコしたり硬くなったりする症状が現れます。このような症状を和らげるには、マッサージが有用です。手間と思われるかもしれませんが、アフターケアを怠ることで施術後に後悔するケースもあります。より良い仕上がりのためにも、正しい方法で自宅でのアフターケアに取り組むことが重要です。

■5年後も体型を維持するには個人の努力が求められる

脂肪吸引は脂肪細胞自体を取り除く施術のため、基本的にリバウンドの可能性はほとんどないとされています。しかし、食生活や生活習慣が乱れると、施術した以外の箇所に脂肪がついてしまうことも。つまり5年後、10年後も理想の顔や体型を維持するには、個人の努力も必要になるということです。施術後は、適度な運動やバランスの取れた食事など健康的な生活を送ることで、できるだけ脂肪吸引の効果を持続できるように心がけましょう。

■技術力の高い医師や信頼できるクリニックを選ぶ

脂肪吸引は、医師の技術力や経験に仕上がりが大きく左右される施術です。そのため脂肪吸引で後悔・失敗しないためには、医師やクリニック選びがとても重要なポイントになります。中でも値段が極端に安い・実績が少ない・アフターフォローがないといったクリニックには要注意です。副作用やリスクがある手術で、値段やクリニックの知名度だけでなんとなく施術を決めてしまうのは得策ではありません。
とくに脂肪吸引では、希望するイメージを医師と共有しておくことが仕上がりの完成度を左右します。患者さまの話にしっかりと耳を傾け、分かりやすく施術内容を説明してくれる医師となら、お互いのビジョンを共有できるはずです。医師の経歴・症例数をホームページやSNSでチェックするとともに、カウンセリングでは、しっかりと要望を聞いてくれるか、施術内容の説明は分かりやすいか、施術後の不安に寄り添ってくれるかなどをチェックしておくと良いでしょう。

3.脂肪吸引で失敗したときの修正方法

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あってはならないことですが、医師も人間である以上は失敗することもありえます。万一脂肪吸引で失敗した際に、どのような方法でリカバリーできるのかを知っておきましょう。

■再度脂肪吸引を受ける

脂肪吸引を受けた部位が2回目の施術を受けられる状態であれば、修正のための脂肪吸引を受けることが可能です。とくに、脂肪の取り残しによる失敗の場合は、再度施術を行うことで改善できる見込みがあります。
しかし、一般的に同じ箇所の施術を繰り返し行うことは難しく、美しい仕上がりにならないことから、2回目の施術を断るクリニックも少なくありません。万一2回目の施術を受ける場合は、1回目以上に医師の技術やマシンの性能にこだわってクリニック選びをすることをおすすめします。

■脂肪を注入する

脂肪の取りすぎで失敗した場合には、脂肪の注入による修正が可能です。脂肪注入には、へこみや段差を補い、自然なボディライン・フェイスラインへと導く効果が期待できます。全体のバランスを整えるために、脂肪吸引と併用して行われることもあります。

■タイトニングを受ける

タイトニングは、脂肪吸引後のたるみに有用な施術です。脂肪吸引で皮下の繊維組織を傷つけたり脂肪を取りすぎたりしてしまった場合には、皮膚が強くたるんでしまうことがあります。タイトニングは、熱エネルギーを利用し皮膚のたるみを引き締める効果が見込めます。肌の負担が少なく、施術直後から引き締め効果を実感できるのがメリットです。

■まとめ

脂肪吸引は短期間で理想の体型を手に入れられる魅力的な施術ですが、手術である以上は副作用やリスク、ダウンタイムを伴います。加えて、万一失敗したとしても、必ず2回目の施術を受けられるわけではありません。そのため、脂肪吸引を受ける際には施術のメリットだけでなくデメリットもしっかりと理解したうえで、正しく判断することが大切です。後悔のない選択で、ぜひ理想のスタイルを目指してください。

・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。
・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。
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