気になる部位の脂肪を取り除き、スリムなボディに導く脂肪吸引。いろいろな方法がある中で、先進の施術として注目を集めているのがベイサーです。今回は、ダイエットにもピッタリなベイサーとはどのような利点を持った脂肪吸引なのか、その特徴を含めて詳しくご紹介します。また、ベイサーのダウンタイムや施術後の注意点なども詳しくまとめました。
1.ベイザーとは?
ベイザーとは、ベイサーリポ(VASER Lipo)と呼ばれる機器を用いて行う脂肪吸引のこと。ベイサーリポから特殊な超音波であるVASER(ベイザー)波が発せられ脂肪を溶かします。主に美容クリニックでの施術が一般的で、ボディをはじめ、顔にも用いることが可能。ボディであればスリムに、顔の場合はたるみの軽減や小顔効果などが期待できます。ベイザーでは、脂肪そのものを取り除くため、リバウンドの可能性がほとんどないことも魅力の1つです。
実際の施術では、一般的に傷痕が目立たない箇所の皮膚を2~5mm程度切開し、脂肪をとろとろに溶かしたあと、専用の吸引管で脂肪を吸引します。部位や取り除く脂肪の量によっても異なりますが、施術時間はおよそ120分。入院などの必要はなく、手術当日に帰宅できます。
従来の脂肪吸引の場合、脂肪を溶かさずそのまま吸引するなどの手法を取るため、脂肪を取り残す可能性がありました。しかし、ベイサーの場合は脂肪を溶かしてから吸引するのが基本。そのため、一般的な脂肪吸引と違い、気になる部分の脂肪を根こそぎ取り除くことができる点もベイサーの特徴です。
2.ベイザーを選ぶ利点は?特徴をチェック
脂肪を溶かして根こそぎ取り除くベイサーでの脂肪吸引。ここからは、ベイサーのより詳しい特徴を解説していきましょう。
◾️頑固な脂肪にアプローチ
ベイサーでは、細かい振動が特徴のベイサー波を使って施術を行います。そのため、従来では困難を極めた皮膚直下の浅い脂肪層や、硬くなって繊維質化した頑固な脂肪にも効果的です。およそ90%の脂肪を除去できるとされており「何度もダイエットにトライしたのに思うように痩せなかった」「しっかりサイズダウンしたい」といった方にも向いています。
◾️気になる部分の引き締めをサポート
一般的な脂肪吸引では、施術時に繊維組織を傷つけてしまったことで皮膚に凹凸ができるケースがありました。しかし、ベイサーの場合、脂肪細胞だけに反応するため、繊維組織をほとんど傷つけません。そのため、皮膚がたるんでしまった、凹凸ができたという脂肪吸引でありがちなトラブルのリスクが最小限に抑えられ、効率的に気になる部分を引き締めることが可能です。
ちなみに、繊維組織は、脂肪がなくなるとその隙間を埋めようと収縮する特徴があります。そのため、ベイサーによって脂肪を取り除いても、皮膚のたるみや凹凸の発生リスクは少ないでしょう。
◾️周囲の組織を傷つけない
ベイサーは、細かい振動エネルギーによって周囲の組織に与えるダメージを抑え、脂肪組織のみを遊離させる特徴があります。そのため、脂肪細胞を取り巻いている血管や繊維組織、神経の損傷がほとんどありません。つまり、体の負担を最小限に抑えて施術することが可能なのです。
◾️過去に受けた脂肪吸引の修正も可能
過去に脂肪吸引の施術を受けたことがある場合、患部の組織は硬く線維化するため、再度デザインしなおすことは容易ではありません。しかし、ベイサーであれば、ベイサー波によって硬くなった頑固な脂肪にもアプローチできます。さらに、脂肪だけをとろとろに溶かすため、取り残しやムラがある部分の脂肪を効率的に取り除くことも可能。そのため、ボディデザインの修正が実現するのです。再手術に関しては、医師の技術などの問題もあり、クリニックによっては実施していないこともあるため、公式ホームページなどで事前に確認してみてください。
3.ベイザーはダウンタイムもほとんどなし!
美容治療を行う際、気になる項目の1つがダウンタイムです。ここでは、ベイザーのダウンタイムについて詳しく解説します。ベイサーのダウンタイム中に表れる症状についてもまとめたので、これから施術することを検討している方は参考にしてみてください。
◾️ベイザーのダウンタイムはどれくらい?
ベイサーのダウンタイムは、個人差がありますがおよそ1~2週間です。ベイザーの施術では、吸引管の種類が豊富にあるため、体型や脂肪吸引したい部位、脂肪の量などによって適切に使い分けることができます。そのため、繊維組織や血管などをできるだけ傷つけず、効率的に脂肪を取り除けることで内出血や腫れといった、従来の脂肪吸引で起こりがちなダウンタイムの症状を最小限に抑えることが可能なのです。
シャワーは施術3日後から許可され、術後1週間で抜糸を行うのが基本的な流れ。手術当日から歩行が可能で、そのまま帰宅できます。ほとんどの場合、翌日から仕事に行っても問題ないため、忙しい方にとっても受けやすい施術です。
◾️ダウンタイム中に表れる可能性がある症状は?
ダメージを最小限に抑えられるベイサーでも、術後のダウンタイム中にはいくつか症状が現れます。腫れやむくみ、内出血や痛みといった症状が代表的です。腫れは主に手術のダメージによる炎症が、むくみは脂肪を取り除いたことでてきた空洞にリンパ液などが溜まることが原因で起こります。内出血は脂肪吸引中に流れ出た血液が脂肪層に溜まり、その後皮膚表面の近くまで上がってくることで現れる症状です。痛みは、麻酔が切れてくると出現し、筋肉痛のような感覚に襲われます。痛みが強い場合には、鎮痛剤で対応するのが一般的です。いずれの症状も手術後数日~2週間程度経過すると収まってきます。
4.理想のボディを手に入れるために!ベイザーの施術後に注意したいこと
頑固な脂肪にしっかりとアプローチできるベイサーですが、施術後に注意したい点もあります。せっかく受けた治療を無駄にしないために、術後の注意点をご紹介しておきましょう。
◾️圧迫固定を行う
ベイサーの手術時に麻酔で眠っている間、看護師などが仕上げに患部を圧迫固定します。ただし、帰宅した後は自身で行うのが一般的です。面倒に感じる方もいるかもしれませんが、圧迫固定することで、止血効果やむくみ改善が見込めます。医師の指示に従って正しく圧迫固定すれば、ダウンタイム軽減にもつながるはずです。
◾️激しい運動は避ける
ジムに行ったり筋トレをしたりといった激しい運動は、脂肪吸引後1週間程度は避けましょう。激しい運動によって、内出血や痛みといった症状がひどくなる場合があります。手術してから1週間程度経過していれば抜糸が完了しているため、運動をしても問題ないことがほとんどですが、無理は禁物です。医師と相談し、ゆるやかな運動から始める、1日おきに体を動かすなど、工夫を凝らしてみてください。
激しい運動以外にも、術後の経過に影響を与える可能性のある飲酒やマッサージなどもダウンタイム中には避けたい行動の1つです。日頃から激しい運動や晩酌をする習慣がある方、マッサージ店に通っている方などはとくに注意してください。
◾️ベイザーを施した部位にほかの施術をしない
ベイサーで脂肪吸引をした部位には、しばらくの間、脱毛やレーザーといった、ほかの治療はできません。およそ1ヶ月間はほかの施術をしないことが推奨されています。ただし部位が異なれば可能な場合もあるため、ほかの美容治療などを実施したい場合は、医師に相談してみてください。
◾️まとめ
ベイサーは、特殊な細かい振動によって頑固な脂肪にアプローチできるため、何度ダイエットしても痩せなかった方や、効率的に部分痩せしたい方に向いている施術です。脂肪を取り巻いている繊維組織や血管などへの影響も最小限に抑えられるため、ダウンタイムが短い点も魅力の1つ。過去に行った脂肪吸引の修正ができることもうれしいポイントです。ベイサーの特徴やダウンタイムなどについて把握し、信頼できるクリニックでトライしてみてください。
・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。
・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。
・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。