【初取材に成功】美容医療業界の発展へ:有志ある医師の集まり「クリエイションラボ」に潜入!

【初取材に成功】美容医療業界の発展へ:有志ある医師の集まり「クリエイションラボ」に潜入!

美容医療を良くする有志のある医師の集まり「クリエイションラボ」って何?何が目的で、どんな場なの?

「Creation Lab(クリエイションラボ)」、通称クリラボは、美容医療のさらなる発展を目指す次世代の外部合同勉強会。クリニックや役職、年齢などの垣根を超え、医師同士が自由に発言・質問・回答できるフラットな場として2022年に発足されました。クリラボの目的は、技術や知識を隠すのではなく、お互いに共有し美容医療業界をブラッシュアップしていくこと。クリニックの垣根を超え、医師同士が自由に意見を交わし、美容医療のさらなる発展を目指しています。

 

クリラボは会員制となっており、若手ドクターを中心とした30名ほどの会員で構成されています(2024年7月時点)。美容外科と美容皮膚科の2部門が設けられ、専門領域のエキスパートを招いて定期的に講演会を開催。「美容医療を学び合いたい!」という強い想いを持ったドクターだけが集まり、毎回熱量の高い議論が繰り広げられています。

 

※このイベントはセミクローズドにて写真撮影禁止のものも多かったのですが、当日のスライドの写真などが本文中に記載されているものについては、いずれも許諾を得て(写真撮影や拡散OKと登壇中におっしゃっていたもののみ)を記載しております。

クリラボを立ち上げた先生方

クリラボの発起人は、美容医療分野で活躍する著名な医師3名。それぞれが異なる専門分野を持ち、高い技術力で美容医療業界を牽引しています。

ドクタープロフィール

 

 

出典:BIANCABIANCA CLINIC(ビアンカクリニック)理事長
堀田 和亮(ほった かずあき)先生

美容外科医として10年以上経験。美容医療に関する高いセンスと治療技術、医療経営手腕を持ち、業界内外で今最も注目されている医師。また、独自の感性からなる経営手腕は業界内外からも注目を集めています。

牧野 陽二郎

聖心美容クリニック 銀座院 院長
牧野 陽二郎(まきの ようじろう)先生

鼻整形や二重整形、フェイスリフトなどの症例数は、聖心美容クリニックで全国トップ。技術教育にも熱心な顔整形のスペシャリスト。多くの学会で講演を行い、勉強会やライブサージャリーを通してクリニック内外の医師に対する技術教育にも注力しています。

出典:加藤クリニック麻布 ANNEX

加藤クリニック麻布 ANNEX 院長
播摩 光宣(はりま みつのぶ)先生

目・鼻・骨切り輪郭形成まで、あらゆる顔形成に対応できる美容外科医。堅実さがにじみ出るカウンセリングや治療技術が多くの患者様から支持を得る。患者様の見た目を変えるだけでなく、より幸せな人生を送れることまでを願い、日々の診察と手術に当たっています。

 

第13回目(美容外科部門)クリラボのテーマは裏ハムラ法!

第13回目となる今回のクリラボは美容外科医部門で開催。
またこのイベントはセミクローズドでの開催にて登壇される内容は事細かに記載せず、実際にNERO編集部が勉強会に潜入し、間近で見た様子をレポートいたします!!
※美容外科・皮膚科部門と隔月で開催

今回の登壇者は赤嶺 周亮先生!

今回の登壇者は、大阪にあるアマミネクリニックで院長を務める赤嶺 周亮(あかみね しゅうりょう)先生。まぶたや鼻、フェイスリフト、脂肪吸引、豊胸と、さまざまな治療を手掛けています。赤嶺先生は以前にも『目頭切開・目尻切開』をテーマにクリラボに登壇されています。

今回赤嶺先生がお話しされたテーマは、クマ取り治療の1つ『ハムラ法』について。クマの脂肪をボリュームが不足している部位に移動しクマを改善する方法です。赤嶺先生は多くの症例を担当しており、SNSでもハムラ法の動画を公開するなどしています。

出典:アマミネクリニック

アマミネクリニック院長
赤嶺 周亮(あかみね しゅうりょう)先生

医学博士・日本形成外科学会認定専門医であり、大阪アマミネクリニックの院長を務める他、渋谷アマソラ、新宿アマシオでも診療を行っている。瞼、鼻、フェイスリフト、脂肪吸引、豊胸など、幅広い美容外科治療に対応している先生です。

裏ハムラ法(下眼瞼形成術)の極意

赤嶺先生のセッションが行われた会場は、終始温かく和やかな雰囲気に包まれながら開始。
参加者はリラックスしながらも、自由に質問を投げかける姿が印象的でした。皆でディスカッションを楽しみながらも、リアルに質問や打開策の意見を交換し合い、深める臨場感があり大興奮でした。まさにクリエイション!

前半部分では、裏ハムラ法の適応から解説、特に下眼瞼形成術のフローチャートなどは分かりやすく、会場からも 「笑った時に tear trough(眼窩下縁内側のくぼみ)に凹凸があり、baggy eyelid(下瞼にふくらみ)もどちらもある場合はどうしてる?」などかなり具体的な質問も飛び交いました。皮膚のたるみがない場合など「脱脂+裏ハムラ」で対応するケースや、年齢や皮膚の質感によっても様々な解があるとディスカッションされていました。

【下眼瞼形成の術式選択と術後変化】

※ 〇:適応あり △:部分的に適応あり ×:適応なし

後半は手術動画(約オペ動画30-40分の手術動画)を見入り、終始実際の手技やポイントを動画で確認しながら、他の医師たちがどのように創意工夫を凝らしているのかを有意義な議論が白熱する場面もありました。
リガメントについて話し合う場面では、各医師が自分のケースを紹介しながら質問し合う印象的な場面が見られました。特に、裏ハムラ法は単なる脱脂術とは異なり、目元全体の美しさを総合的に改善するための効果的な施術でありながらも、「ゴルゴラインが強い症例では脱脂と脂肪注入を行う場合やリガメントが強い場合など、裏ハムラ+脂肪注入も検討する」といった議論がなされ、同時に行うか別々に行うかも争点となっていました。

NERO編集部解説
✅POINT✅
1. 結膜切開と剥離

内側は涙点付近まで、外側は15~17mmほど切開し、眼窩隔膜を温存しながら眼輪筋との間を丁寧に剥離
2. 剥離範囲の拡大
眼窩下縁に到達後、内側の眼輪筋付着部を切開し、上顎前腔と前頬骨空間へと剥離を進め、範囲は4時から8時方向まで。
3. 眼窩隔膜と脂肪弁の固定
眼窩隔膜下縁を切開し、眼窩脂肪を露出させた後、内側から順に眼窩隔膜と脂肪弁を4~5箇所で固定※イメージ画となります

セッション終わりに記念撮影!
心理的安全性が高く、研鑽し合う熱気から溢れる笑顔が印象的でした。

編集長コラム

今回のセッションを通じて、赤嶺先生の詳細な講義と医師たちのリアルなディスカッションはこれまでにない、 垣根を超えた異次元の議論から美容業界全体の発展・進化に繋がると確信しました。経験問わず研鑽できる場に「継続できるか」の問いは非常に大きな意味を持つセッションですが、学んだ手技や知識は、継続的に臨床に応用できる内容であり、今後の診療に大いに役立つと参加者からの声も多い印象でした。
特に、具体的な手技の詳細な説明やディスカッションを通じて他先生のケースの共有はその場だからこそ得られる情報であり、継続的な学び舎と向上に向けた基盤となるでしょう。

ALL JAPANだからこそできることは?
このようなオープンなディスカッションの場は、若い医師たちにとっても非常に有益であり、積極的に参加することで彼らのスキルアップにもつながります。経験豊富な医師から直接学ぶ機会を提供することで、若手医師も積極的に参加し、美容医療の未来を担う存在として成長できる環境が整っています。結果として、美容医療業界としての日本ブランドが価値あるものに進化していくと期待しています。

隔月で美容外科・皮膚科部門は開催中

業界に新たな時代の正の渦を巻き起こし、JAPANとしての団結していくために必要な印象的な勉強会でした。熱気も冷めやらぬまま、セミクローズドであるからこそ有志ある情熱ある医師が美容を本気で変えたいとクリニックの垣根を越えた場であると実感しました。

 

・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。
・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。
・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。

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