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団子鼻でお悩みの方の中には「痩せると治る」とお考えの方もいるかもしれません。ただ日本人は外国の方と比べると、鼻が低く、鼻先が丸い傾向にあります。根本的に治療しようと思えば、外科手術が必要な場合も。しかしできることなら、痛みが少ないセルフケアで「団子鼻を改善したい」と思っている方もいるでしょう。そこで今回は、団子鼻になる原因や簡単にできるセルフケア、団子鼻治療の種類などを紹介します。
1.そもそも団子鼻とはどんなもの?
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一言で団子鼻(だんご鼻)といってもさまざまな種類があります。ここでは、「鼻先が丸い」、「鼻先の幅が広い」、「小鼻に膨らみがある」の3つに分類して、団子鼻がどんなものなのかを見ていきましょう。
■鼻先が丸くなっている
鼻先が丸く見える団子鼻は、鼻先にある脂肪や皮膚、老廃物が原因となることも。その他にも、むくみによって鼻先が丸く見えることもあるでしょう。
■鼻先の幅が広くなっている
鼻骨が太く、小鼻に向かって翼のような形をしている鼻翼軟骨が離れている場合、鼻先の幅が広くなります。その結果、団子鼻が生じやすくなるのです。また、鼻先に脂肪などがたまり、鼻翼軟骨が圧迫されて幅が広くなるケースもあるでしょう。
■小鼻に膨らみがある
小鼻に厚みがあると、鼻全体が膨らんでいるように見えます。また団子鼻の程度がひどいと、小鼻と鼻先に段差ができて「にんにく鼻」と呼ばれる状態になることも。顔全体における鼻の割合が大きくなるため、より団子鼻が強調されてしまうのです。
2.団子鼻になる原因とは?痩せると治ることはある?
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では、どうして団子鼻になるのでしょうか?遺伝的要素もありますが、実は太ることも要因の一つ。例えば、10kg痩せるなど大幅なダイエットをすることで鼻の脂肪が減って、団子鼻が改善する場合があります。
実際に、ウェブサイトで「鼻痩せ ビフォーアフター」や「団子鼻 痩せると治る」などと検索してみると、さまざまな情報を収集できるはずです。ここでは、鼻に脂肪がつく理由や団子鼻になる原因を確認していきましょう。
■遺伝
ご家族に団子鼻の方がいらっしゃる場合は、どうしても骨格や体質が似るため、団子鼻になりやすい傾向にあります。しかし、団子鼻だから美人ではないということではありません。顔全体のバランスと鼻のバランスが取れていれば、違和感を覚えにくいでしょう。
■むくみ
塩分が多い食事や頻繁な飲酒といった食生活の乱れが顔のむくみを誘発し、団子鼻を生じさせるケースもあります。食生活を整え、むくみ解消のマッサージをすることで団子鼻が改善する場合もあるでしょう。また、適度な運動すると変わる傾向にあります。
■鼻を触る癖
鼻を触ることで団子鼻になることもあります。例えば、鼻の穴を触ると鼻の穴が広がりやすくなるので、注意が必要です。また、鼻の皮膚が厚くなる要因として、鼻をこすったりかいたりすることが考えられるでしょう。
人間の体は、刺激を与えた部分が肥大化する傾向にあるため、癖を治さないと団子鼻を悪化させるかもしれません。
■口呼吸
マスク生活や生活習慣によって口呼吸が増えると、口や鼻周りの表情筋が衰えてむくみが起こり、団子鼻を引き起こすことがあります。その他には、スマホやパソコンを使うことで前傾姿勢になり、自然と鼻先が下がって団子鼻を誘発することも考えられるでしょう。
■寝るときの姿勢
寝るときの姿勢も気をつけたいポイント。頻繁ではなければ問題ありませんが、うつ伏せ寝が習慣になると、鼻先が圧迫されて変形する可能性があるのです。鼻先が押しつぶされたように変形すると鼻全体が広がって見える団子鼻に。
また、うつ伏せ寝の場合、枕などで摩擦を起こし鼻の皮膚が厚くなることも考えられます。鼻の肉が厚いと感じるときは、摩擦による刺激が原因かもしれません。
3.簡単にできる!団子鼻のセルフケア
団子鼻の治し方を調べている人の中には、美容整形や美容外科などの利用を検討している方もいるかもしれません。ただ「外科手術は怖い」と感じている人も一定数おられるでしょう。そういった方は、できるだけ痛みや体への負担が少ない団子鼻の治し方を探しているはずです。
実は、団子鼻の原因が食事や生活習慣、むくみなどの場合は、ダイエットやセルフケアで団子鼻を改善できることもあります。ここでは、大きくなった鼻をマッサージや別の方法で元に戻す方法を紹介します。
■マッサージをする
小鼻や鼻周りに水分などがたまってむくんでいる場合は、小鼻のマッサージをすると良いでしょう。簡単にできる鼻痩せマッサージの方法はこちらです。
- 小鼻の横にあるくぼみを軽く押す。
- 小鼻の外側を上下にさする。
- 小鼻〜鼻筋をさすって眉頭まで指を滑らせる。
- 眉頭を軽く押す。
適度な圧力を加えながら、リンパを流すようなイメージでマッサージすれば、鼻のむくみを取ることができます。ただし、鼻痩せマッサージをやりすぎると、摩擦によって皮膚が厚くなり、かえって団子鼻を誘発させる可能性があるため、注意しましょう。
■美容器具を利用する
鼻の厚みを薄くする方法としても鼻痩せマッサージは有効ですが、セルフケアでは美容器具を用いる手法もあります。例えば、鼻の穴の中に美容器具を装着したり、器具で鼻をつまんだりする方法です。比較的安価で手に入るため、手軽に活用できます。
また器具を装着していれば、鼻を触ったりうつ伏せ寝をしたりする機会を減らせるかもしれません。ただし、使用方法を誤れば怪我や事故のリスクがあるので、注意してください。
4.変化を実感したい場合は美容医療・整形を検討しよう
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団子鼻改善にセルフケアしたものの「もう少し変化がほしい」と思った方や、団子鼻の原因が骨格にある方の場合、美容クリニックで治療するのも良いでしょう。
団子鼻治療は日々進化しており、先進的な治療方法がたくさん存在します。ただ、人によって団子鼻の原因が異なり、リスクを伴う施術もあるため、丁寧なカウンセリングのもと自分に合った治療を受けることをおすすめします。
そこで最後に、美容クリニックでできる団子鼻改善の主な治療方法を見ていきましょう。
■ヒアルロン酸の注入
切開を伴う治療が苦手な方には、ヒアルロン酸の注入があります。鼻にヒアルロン酸注入をして、鼻そのものを高くし、団子鼻を改善する方法です。
施術時間が10分程度と短く、ダウンタイムがあまりないのも魅力。ただし、時間の経過とともにヒアルロン酸の効果が薄れるため、定期的な施術が必要です。
■小鼻縮小脂肪溶解注射
注入タイプの治療には、小鼻縮小脂肪溶解注射もあります。団子鼻の原因が小鼻の脂肪という方に向いている施術です。施術では、気になる部分に小鼻縮小脂肪溶解注射を注入し、小鼻の脂肪を溶解。溶解した脂肪細胞は老廃物と一緒に体外に排出されます。
小鼻縮小脂肪溶解注射もヒアルロン酸の注入と同じく、施術時間が短くダウンタイムがほとんどない点が魅力です。ただし、何度か施術が必要となる、脂肪が少ない方にはあまり効果が期待できない、といったデメリットも存在します。
■外科手術を伴う方法
骨格から整えたい場合、外科手術のほうが向いている場合があります。一般的に団子鼻改善の外科手術では、鼻尖縮小術や鼻尖形成術、小鼻縮小術が行われます。
鼻尖縮小術は、鼻先を細くする施術。鼻先の脂肪を取り除いて軟骨を固定することで鼻先を整えます。鼻尖形成術も鼻尖縮小術と目的を同じくする施術です。ただ、鼻尖形成術では耳介軟骨などを使って鼻先を高くし、スマートな鼻を形成します。
小鼻縮小術は、小鼻や鼻の穴周辺の皮膚を切開・縫合して小鼻を小さく見せる施術です。いずれも半永久的な効果が期待できる点が魅力ですが、ダウンタイムが長い傾向にあります。
まとめ
団子鼻の原因はさまざまですが、痩せると治るケースや小鼻周辺をマッサージすることで改善するケースも存在します。団子鼻でお悩みの方は、まずはセルフケアを試してみるのも良いでしょう。「セルフケアや食生活の改善を試みたものの、変化を感じにくかった……」という方は、美容のプロである美容クリニックの医師に相談してみてください。カウンセリングを通じてベストな方法を提案してもらえるはずです。
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・諸外国における安全性等に係る情報
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【治療の内容】小鼻縮小術
【治療期間および回数の目安】1回
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【リスク・副作用等】腫れ、内出血、痛みなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
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・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【治療の内容】鼻尖縮小術
【治療期間および回数の目安】1回
【費用相場】¥200,000~¥400,000程度
【リスク・副作用等】腫れ、内出血、痛み、発熱など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと導入しています。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
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【治療の内容】鼻尖形成術
【治療期間および回数の目安】1回
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【リスク・副作用等】腫れ、内出血、痛み、発熱など
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