フェイスリフトの失敗例とは?後悔しないために知っておきたい4つのこと

フェイスリフトの失敗例とは?後悔しないために知っておきたい4つのこと

フェイスリフトで失敗することを恐れて、施術をためらっている方へ。この記事では、フェイスリフトの種類や、失敗といわれる例・対策についてまとめました。

できるだけ後悔しない施術を受けるためにはどうすれば良いか、リスクやできる対策を知り、理想とする姿を叶えましょう。

「フェイスリフトは未検討だけど、最近顔のたるみが気になってきた」という方も参考にしてください。

1.フェイスリフトとはどんな美容医療?

フェイスリフトの失敗例とは?後悔しないために知っておきたい4つのこと

出典:photoAC

フェイスリフトの失敗について知るためには、まずはフェイスリフトそのものについて確認しておきましょう。

フェイスリフトは大きく分けて2種類あり、違いは“切開を伴うかどうか”です。ここでは切開リフト・糸リフト・ハイフについてそれぞれ解説していきます。

■【切るフェイスリフト】切開リフト

メスを使い、切開を伴うフェイスリフトです。耳やこめかみ、髪の生え際といった顔の目立ちにくい部分を切開して皮膚を引き上げ、余った皮膚を切除、もしくはフェイスラインなどに縫いつける施術です。

クリニックによって切開リフトの種類は分かれますが、中でも皮膚の下にあるSMAS(スマス)筋膜にアプローチする方法は高い効果が望め、持続期間も長く続きやすいといわれています。

また、切開を伴わないフェイスリフトに比べ、リフトアップを実感しやすい点も特徴となっています。

■【切らないフェイスリフト】糸リフト

医療用の糸を使う、切開を伴わないフェイスリフトです。糸にはコグと呼ばれる棘(とげ)がついており、この糸によって皮膚の組織を下から引き上げてリフトアップする施術です。

糸の刺激によって肌のハリや弾力をもたらす効果も期待できる点が、切開リフトとの大きな違いといえるでしょう。

糸リフトは切開リフトに比べてダウンタイムが短い一方で、腫れや内出血が生じる可能性はあります。デメリットに感じられやすい傷痕は小さく、次第に目立ちにくくなってきます。

■【切らないフェイスリフト】ハイフ

超音波を照射する施術で、切開を伴いません。フェイスリフトというよりは“フェイスラインのたるみ治療”として導入されているケースが多いようです。

切開リフトでも引き上げることがあるSMAS筋膜に集中的にアプローチ。外科的な処置を行わずにリフトアップや小顔が目指せるだけでなく、肌へのダメージが少ない点でも選ばれています。

超音波の熱のダメージが治る過程で肌が引き締まり、弾力がもたらされる効果も見込めます。

2.フェイスリフトで失敗するとどうなる?

フェイスリフトの失敗例とは?後悔しないために知っておきたい4つのこと

出典:photoAC

ここからは、気になる“フェイスリフトの失敗”について解説していきましょう。フェイスリフトで失敗といわれるのはどのような場合か、具体的な例も見ていきます。

■フェイスリフトの失敗とは

フェイスリフトで失敗といわれる例としては、傷痕が目立つ・不自然な引きつれが残る・顔に左右差が出る・思っていたより効果が実感できないなどが挙げられます。

原因としては、医師の技術不足や術後フォローの問題、患者・医師間の認識のギャップ、患者自身の体質などさまざまな要因が考えられるでしょう。
続いて、具体的な症状を解説していきます。

■【フェイスリフトの失敗】目立つ傷痕

赤みが残る・色素沈着・傷痕の盛り上がりなどが、フェイスリフトの主な傷痕とされます。とくに耳の周囲は皮膚が薄く、これらの傷痕が残りやすい特性があることを覚えておきましょう。

フェイスリフトの中でも切開リフトのように切る施術はどうしても傷痕が生じます。目立つ場合は切開リフトの後悔・失敗例としてブログなどで紹介されていることがあります。

一方で、施術の切開ライン、縫合技術によって仕上がりが左右されるという側面も持っているため、一概に切開部分の性質だけで傷痕の状態が決まるわけではありません。

また、術後に適切なケアを行わなければ色素沈着などにつながることもあるため、ケアはしっかりと行いましょう。

■【フェイスリフトの失敗】引きつれ・左右差・神経損傷

フェイスリフトの種類にかかわらず、引き上げすぎた場合に起こりやすいのが、引きつれの症状です。

中でもSMAS筋膜を引き上げすぎた場合に、口元や目尻に不自然なシワが生じる可能性が高くなるため、デザインと引き上げ加減のバランスが大切です。

また、顔にもともとある軽い非対称性によって左右差が起こりうる一方で、施術による微妙な操作の違いで左右差がより顕著になることも。

軽い差は誰にでもあるものですが、目立つ場合は修正が必要な場合があります。

フェイスリフトの失敗の中でも、神経損傷は大変重い例です。表情筋に関わる神経が傷ついてしまうと、目が閉じにくい・眉が上がりにくい・口角が上がりにくいといった麻痺につながります。

これらの症状の大半は一時的なものですが、まれに永久的に麻痺が残ってしまう場合もあります。

■【フェイスリフトの失敗】透ける糸・皮膚の凹凸

糸リフトならではの失敗例として、糸が透けたり皮膚に凹凸ができてしまったりすることがあります。

これらは糸を埋める深さを誤ることによって生じる症状で、医師の技術不足やカウンセリング不足などが要因とされるため、施術前のクリニック選びが大変重要になってくるといえます。

皮膚が凹凸になる場合も同様で、医師の技術不足が考えられるでしょう。ただし、ダウンタイム中の一時的な症状の可能性もあるため、まずは経過観察が一般的。

糸リフトの失敗例を画像付きで解説しているクリニックは多いため、失敗例か一時的な症状か、参考にしてみるのも良いでしょう。

■【フェイスリフトの失敗】効果が実感できない・持続しない

イメージしていたよりもリフトアップが感じられないときは、皮下脂肪の量が施術に適していなかった可能性があります。

また、もともとのたるみが強い場合も、物足りないと感じるかもしれません。カウンセリング時に自分の肌状態の影響についてしっかりと説明を聞いておくと、施術後にギャップを感じにくくなります。

フェイスリフトの効果には、どうしても個人差や持続年数の限界があります。切開の有無など、施術方法によって持続期間は異なりますが、切開を伴う場合は比較的長く効果が続くといわれているため、施術選びの判断材料にしておくと後悔や失敗につながりにくいでしょう。

なお、いずれも永久的なものではないうえ、加齢によって再びたるみが出てくることは避けられません。その点は念頭に置いておきましょう。

3.フェイスリフトで失敗しないためのポイント4つ

フェイスリフトの失敗例とは?後悔しないために知っておきたい4つのこと

出典:photoAC

フェイスリフトにはさまざまな失敗の可能性があることが分かったうえで、これらを避けるためにはどうしたら良いのでしょうか。ここでは、4つのポイントをお伝えします。

■信頼できるクリニックを選ぶ

フェイスリフトの失敗は、医師の技術や経験値によるところも大きいのが現状です。

担当医師の経歴や資格、症例数などを公式サイトやSNSで確認し、安心して施術をお願いできるか判断しましょう。複数のクリニックを比較検討して、違いを確認することも大切です。

なお、写真や口コミは加工されていたり嘘の情報が混ざっていたりする可能性があるため、参考程度にとどめるように注意しましょう。

■カウンセリングをきちんと受ける

自分の悩みに適している施術方法の提案や説明を受け、効果だけでなくリスクもしっかりと聞きましょう。施術内容だけでなく、費用の総額も大切なチェックポイントです。

また、カウンセリングから施術まで、担当医師が一貫して対応しているかも確認しておきましょう。希望を伝えた相手と施術担当が異なっていると、満足な仕上がりにならない可能性があります。

■希望と仕上がりイメージをすり合わせる

イメージのすり合わせは、施術後にイメージと違ったと後悔・失敗を感じないために大切です。希望を伝えたうえで、できる・できない点についてもきちんと説明を受け、仕上がりにギャップが生まれないようにしましょう。

「これはできないが、こういった方法がある」という代案も提示してもらえるとベターでしょう。

■アフターケア体制の確認

施術後のケアも、失敗に陥らないために重要なポイントです。「フェイスリフトの施術を受けて終わり」ではなく、定期健診があるかどうかも確認しておきましょう。

また、万が一トラブルが起こった際の対応方法も把握しておくと、いざとなったときに落ち着いて対応できます。

4.思うような効果が得られなかった方のための相談窓口

信頼できるクリニックで十分なカウンセリングを受け、対策したにもかかわらず、思うような施術効果が得られない場合もあるでしょう。

医師に修正を依頼したり別のクリニックをあたったりする前に、専門の機関を頼ってみるのも1つの方法です。

美容医療を受けた方をフォローするため「美容外科・美容後遺症外来」や「美容後遺症相談外来」といった診療を行っているクリニックがあります。

美容整形手術による後遺症や醜状、瘢痕(はんこん)といった相談ができ、適宜治療へ進みます。オンライン診療を行っているケースもあり、近くにクリニックがなくても利用しやすいため、気になる場合は利用を検討してみましょう。

また、相談内容の公開に抵抗がなければ、公益社団法人日本美容医療協会による「美容医療相談室」サイトで、書き込み相談する方法もあります。

まとめ

フェイスリフトを検討している方は、フェイスリフトの失敗写真やネガティブな口コミを見ることで不安が拭えないかもしれません。

施術担当の医師とのカウンセリングで「切開リフトの失敗リスクは」「糸リフトで失敗したらどうなるか」など、直接質問して不安を解消させると良いでしょう。

回答によって納得でき、医師の良し悪しも判断できたら一石二鳥です。自分に合ったクリニック・医師と出会い、満足いくフェイスリフトの施術を受けましょう。

この記事を読んだあなたにおすすめの関連記事

・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。
・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。
・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。

【治療の内容】糸リフト(スレッドリフト)
【治療期間および回数の目安】1~2回程度、治療後6ヶ月~1年程度で再治療可能 ※治療期間や回数等はクリニックごとに異なります。
【費用相場】1本 約 ¥50,000~¥100,000 ※使用する本数には個人差があります。
【リスク・副作用等】腫れ、痛み、内出血、浮腫み、引きつれ、異物感、部分的な皮膚の凹みなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

【治療の内容】医療用HIFU(高密度焦点式超音波)
【治療期間および回数の目安】治療後6ヶ月以降から再照射可能 ※治療期間や回数等はクリニックごとに異なります。
【費用相場】全顔1回約¥30,000~¥200,000
【リスク・副作用等】痛み、赤み、熱傷、腫れ、浮腫みなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。