鼻が大きくなる?美容医療によって引き起こされる原因や対策を解説

鼻が大きくなる?美容医療によって引き起こされる原因や対策を解説

鼻が大きくなる原因の1つとして考えられる美容医療について、詳しく解説しています。鼻が大きくなる原因には、生まれつきや加齢などが挙げられます。しかし、気になる鼻を整えるために受けた美容医療でも、鼻が大きくなってしまう恐れがあるのです。今回は代表的な鼻整形の方法ごとにリスクをまとめています。鼻の整形を検討している方は、参考にしてください。

1.鼻が大きくなる原因

出典:photoAC

鼻が大きくなる理由には、以下の原因が挙げられます。

  • 生まれつき
  • うつぶせ寝や鼻を触る癖
  • 骨格のゆがみ
  • 加齢(皮膚などのたるみによるもの)
  • 美容医療後(腫れやむくみ)

鼻の大きさは、遺伝や骨格など生まれつきによるものが要因の1つです。しかし、年齢を重ねるうちに鼻が大きくなるというケースもあります。加齢による変化で、筋肉が衰えたり皮膚がたるんだりすることが、鼻が大きくなる原因として挙げられます。

また、「鼻を触りすぎて大きくなった」「うつぶせ寝をしていて団子鼻になった」と感じる方もおられるでしょう。このように、鼻が大きくなる習慣が悪影響を与えているケースも考えらます。

その他にも、鼻の形を整える整形手術や注入治療で、かえって鼻が大きく目立ってしまうというリスクも否定できません。ダウンタイムで鼻が腫れていることが原因となるケースが多いですが、美容医療を受ける前にリスクを知っておきましょう。

2.【美容医療で鼻が大きくなるケース1】ヒアルロン酸注射

まずは、ヒアルロン酸注射で鼻が大きくなるケースについて、詳しく見ていきましょう。

■鼻を高くするヒアルロン酸注射

鼻を高くしたり鼻筋を通したりする美容医療として、鼻の根元から鼻筋にかけてヒアルロン酸を注入する方法があります。ヒアルロン酸は本来人間の体内にある成分であり、比較的リスクが低い施術であるため、鼻の整形として一般的な手法となっています。

■ヒアルロン酸注射で鼻が大きくなる理由と対処方法

「できるだけ高い鼻にしたい」と適正量以上のヒアルロン酸を注入すると、注入したヒアルロン酸が横に広がり鼻筋が太く見えてしまうことがあります。

また、鼻へのヒアルロン酸注射を繰り返すことも鼻が大きくなる原因となりえます。注入したヒアルロン酸は数年ほどで体内に吸収されるため、効果を維持するためには繰り返し同じ部位に再注入しなくてはなりません。しかし、同じ部位にヒアルロン酸を注入し続けることで、体内に吸収されにくくなります。そして、施術を重ねるうちに鼻筋が横に太くなる「アバター鼻」と呼ばれる不自然な状態になってしまうのです。

ヒアルロン酸の注入によって大きくなった鼻を戻すためには、ヒアルロン酸を溶かす製剤による修正術もあるため、クリニックに相談しましょう。

3.【美容医療で鼻が大きくなるケース2】脂肪溶解注射やボトックス注射

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次に、小鼻を小さくする美容医療として選択される、脂肪溶解注射やボトックス注射で鼻が大きくなるケースについて確認していきましょう。

■小鼻を小さくする脂肪溶解注射やボトックス注射

小鼻の大きさを改善するための美容医療として、脂肪溶解注射やボトックス注射による施術があります。小鼻の余分な皮膚を取り除く切開法と異なり、大がかりな手術が必要ありません。

脂肪溶解注射は脂肪細胞を溶かし、体積を小さくすることで見た目を改善する施術方法です。鼻の整形に使用されることも多く、小鼻に注入することで脂肪が溶解し鼻を小さく見せることができます。

また、ボツリヌス菌から作り出される製剤を注入して筋肉の働きを緩めるのが、ボトックス注射です。小鼻に注入して筋肉の動きを抑えることで、鼻の穴の広がりを解消する効果が期待できます。

■脂肪溶解注射やボトックス注射で鼻が大きくなる理由と対処方法

脂肪溶解注射やボトックス注射は、むくみや腫れといったダウンタイムが生じます。このダウンタイムの症状によって鼻全体が大きく見えるかもしれません。しかし、たいていの場合、むくみや腫れは数日から長くても2週間ほどで自然に治まります。

4.【美容医療で鼻が大きくなるケース3】ノーズスレッドリフト

医療用の特殊な糸によって鼻の高さや向きを整えるノーズスレッドリフトでも、鼻が大きくなる可能性があります。その原因と対処方法について確認しましょう。

■鼻筋を整えるノーズスレッドリフト

切開せずに見た目を改善するスレッドリフト(糸リフト)は、鼻筋を整えたり鼻先の向きを変えたりする方法としても選択されています。鼻筋を整えるノーズスレッドリフトでは、鼻先から鼻筋・鼻翼・鼻柱に特殊な医療用の糸を入れ、鼻の高さや厚みを自然に調整します。

■ノーズスレッドリフトで鼻が大きくなる理由と対処方法

施術後にダウンタイムとして腫れが生じるため、鼻が大きくなったと感じるかもしれません。ただし、たいていの場合は1~2週間ほどで治まるため、慌てずに様子を見ましょう。施術後は、鼻に触れない、強くこすったり圧迫したりしないといった点を意識して、ダウンタイムを過ごす必要があります。

5.美容外科手術で鼻が大きくなるケースも

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美容外科手術によって小鼻が広がってしまうケースもあります。とくに鼻が大きくなるリスクが懸念されるのが、鼻翼の付け根に高さを出して鼻立ちを整える貴族手術です。貴族手術では、軟骨移植やプロテーゼ挿入によって鼻翼基部の凹み改善を目指します。手術によって、鼻翼の付け根にボリュームが出ることで、小鼻が横に張り出したように見えることがあるのです。

そのため、貴族手術後に小鼻を目立たなくするためには、小鼻縮小や鼻翼幅縮小術などの治療を併用する必要があります。

6.信頼できるクリニックの選び方

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鼻を整える美容医療によって、かえって鼻が大きくなることがあります。ダウンタイムの影響によるものもありますが、不適切な治療が原因で鼻が大きくなるケースも存在するでしょう。

そのため、美容医療で鼻が大きくなるリスクを予防する対策として、信頼できるクリニックを選ぶ必要があります。ここからは、クリニック選びのポイントを確認していきましょう。

■症例の種類や数が豊富

鼻の整形といっても、「小鼻を小さくしたい」「鼻筋を整えたい」など希望はさまざまあり、目的に応じて適した治療方法が異なります。そのため、クリニック選びの際には、治療方法の種類と症例数を確認するのがおすすめです。多種多様な治療を扱える経験豊富な医師であれば、理想を叶えるためにどのような治療方法が最適か提案してもらえます。

また、新たな術式の研究や事例検討など、鼻整形に関する専門性の高さも重視したいポイントの1つです。研究実績が豊富な医師であれば、失敗事例も把握したうえでより良い治療方法を検討してくれるでしょう。

■カウンセリングが丁寧

複数のクリニックで鼻整形に関するカウンセリングを受け、比較検討するのも1つの手です。経験豊富で技術力の高い医師であれば、一人ひとりの悩みや理想をしっかりと聞くために、丁寧にカウンセリングをする傾向にあります。理想の鼻の形だけでなく、その鼻が骨格に合っているかまで提案してくれるクリニックなら満足度の高い仕上がりが期待できるでしょう。

■リスクや副作用もしっかりと説明してくれる

美容医療には、ダウンタイムや副作用など、さまざまなリスクがつきものです。しかし、利益だけを求める医師は、美容医療のリスクなどデメリットとなることをあえて説明しない傾向にあります。一方で、信頼できる医師であれば、このようなネガティブな内容もしっかりと説明してくれます。一人ひとりの希望や理想と真摯に向き合うために、デメリットも丁寧に伝えてくれる医師を選ぶと安心です。

■アフターフォローが充実している

美容医療を初めて受けるとなると、失敗のリスクなど不安も少なくないでしょう。そのため、アフターフォローが充実しているクリニックを選ぶと安心です。治療後に無料で経過観察してもらえるクリニックや、メールやLINEでいつでも相談できるクリニックであれば、不安も軽減されます。

また、どれだけ経験豊富な医師でも、副作用や失敗のリスクがないわけではありません。万が一の失敗に備えて、特定期間内の再施術が可能になる保証制度があると、満足がいかない場合にもお直しが可能です。

まとめ

鼻が大きくなる原因は、生まれつきのものから加齢によるものなどさまざまです。気になる鼻を整えるために美容医療を受けて、かえって鼻が大きくなるリスクもあります。たいていの場合はダウンタイムによるものなので自然に治まりますが、不適切な治療によって鼻が大きくなるケースもないわけではありません。そのため、鼻の整形を受ける際には、信頼できるクリニックか慎重に検討しましょう。

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・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

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【リスク・副作用等】腫れ、内出血、むくみなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
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・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

【治療の内容】 ボツリヌストキシン製剤の注入
【治療期間および回数】約3~4ヶ月ごとに1回程度
【費用相場】1回約¥10,000~¥110,000 ※注入部位・注入量よって個人差があります。
【リスク・副作用等】注射部位の痛み、腫れ、筋肉の部分的な脱力、内出血など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
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